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ダイソーの防水バッグに水をかけている画像

ダイソーの「防水バッグ(ドライバッグ)」は買うべき?“ポリ袋”と機能性を比較!

水辺のレジャーで頼れるアイテム「防水バッグ」。ドライバッグとも呼ばれ、防水性の高い素材で荷物が水に濡れるのを防いでくれます。そんな防水バッグがDAISO(ダイソー)で販売されているとの情報が!実際に購入して、その使い勝手を調べてみました。

ダイソー「防水バッグ(ドライバッグ)」は買うべきか

大手100円ショップのダイソーでは、防水バッグ(ドライバッグ)が220~550円(税込)で販売されています。アウトドアショップで買う場合は1,000円以上することを考えると、とてもリーズナブルです。しかし、衣類などの荷物を濡らさないために用いるのであれば、家庭にあるビニール袋や、食材用の「チャック付ポリ袋」で代用できるのではないか?と考える人も多いはず。 そこで今回は、ダイソーの防水バックと家庭用のチャック付ポリ袋を購入し、実際に防水性や強度を比較。「ダイソーの防水バックは買うべきか」を検証します。

「防水バッグ」はアウトドアや日常で便利

ダイソーのドライバッグの画像
防水バッグとはその名の通り「防水機能をそなえたバッグ」のこと。「ドライバッグ」ともいい、水を通さない生地を採用しており、水が中に入らないように密閉できる構造になっています。海や川遊びなどの水辺のレジャーで濡れた衣類や靴を持ち帰るときや、濡らしたくないスマホやカメラなどを持ち運ぶときにも大活躍! また、日常生活ではジムで汗をかいて濡れた衣類を入れたり、サウナや温泉で濡れたタオル、シャンプーなどを持ち帰ったりするときにも重宝します。そのほか梅雨時期にも通勤や通学で濡らしたくないものを入れたり、急な雨で濡れた服を入れたりするのもおすすめ。アウトドアショップやホームセンターでは1,000円〜3,000円ほどで購入できます。

ダイソーでは2種類の防水バッグが買える

ダイソーでは、コンパクトで日常使いに便利な「レジャー用防水バッグ(3L)」220円(税込)と、大容量の「レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)」550円(税込)が販売されています。それぞれのスペックを詳しく紹介します。
ダイソーの防水バッグの画像

「レジャー用防水バッグ(3L)」の基本情報

ダイソーの防水バッグの画像
リュックやバッグに入るコンパクトな3Lの防水バッグです。容量はあまり大きくないため、着替えやタオルを入れるというよりも、スマホやカメラなどの絶対に濡らしたくないものを水から守るために入れるのがおすすめ。中身を入れると、2Lのペットボトルよりやや大きいくらいのサイズ感です。
  • 品名:レジャー用防水バッグ(3L)
  • 価格:220円(税込)
  • 容量:3L
  • 防水レベル:生活防水、IPX6相当
  • 素材: [本体]塩化ビニル樹脂、ポリエステル [バックル]ポリアセタール [肩紐]ポリプロピレン
  • サイズ: [展開時]幅23×高さ32×厚さ0.5cm [折りたたみ時]幅23×高さ12×厚さ1cm
  • 公式サイト:レジャー用防水バッグ(3L)

「レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)」の基本情報

ダイソーの防水バッグの画像
大容量の15Lの防水バッグです。大型なので濡れた衣類やバスタオル、靴なども入れられます。取り外しできるストラップが付いており、肩に掛けて持ち運ぶこともできる優れもの。海や川、プールなど夏のレジャーで活躍間違いなしのアイテムです。
  • 品名:レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)
  • 価格:550円(税込)
  • 容量:15L
  • 防水レベル:生活防水、IPX6相当
  • 素材: [本体]塩化ビニル樹脂、ポリエステル [バックル]ポリアセタール [肩紐]ポリプロピレン
  • サイズ: [展開時]幅36×高さ48×厚さ0.5cm [折りたたみ時]幅36×高さ18.5×厚さ1cm
  • 公式サイト:レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)

使用上の注意

ダイソーのレジャー用防水バッグは、3L、15Lともにパッケージに「完全防水ではありません」と記載されています。雨や水しぶきなどに対応できる基本的な防水性能はありますが、水に浸したり、水没させたりするのはNG。川に落としたり長時間雨に濡れたりする状況では、水が中にしみ込む可能性があることを頭に入れておきましょう。

【検証】ダイソーの防水バッグとチャック付きポリ袋を比較!

ダイソーのロゴの画像
防水バッグが役立つことはわかっていても、自宅にあるチャック付きポリ袋で代用できるのでは?と思う人も少なくないはず。筆者は温泉に行くときに、濡れたタオルをチャック付きポリ袋に入れて持ち帰ることがあります。 ダイソーの防水バッグは買うべきか?家庭にあるポリ袋と比べて防水機能はどうか?という点について、実際に比較検証します。

使用したアイテム

ダイソーの防水バッグとジップロックの画像
この検証では、ダイソーのレジャー用防水バッグ(3L)と、「ジップロック」のフリーザーバッグLサイズ(幅26.8×高さ27.3×厚さ0.006cm)を比較します。 それぞれの価格は以下の通りです。
  • レジャー用防水バッグ(3L):220円(税込)
  • フリーザーバッグLサイズ(12枚入り):305円(税込、オープン価格)
ジップロックは、主に食品を入れることを想定した製品ですが、簡単に開け閉めして密封できることから、日用品の保管や整理にも幅広く活用されています。特にフリーザーバッグは、濡れた手でも開けやすいのが特徴!液体も入れることができますが「完全な防水を保証するものではない」とあるので、使用の際は注意が必要です。
一方、レジャー用防水バッグ(3L)のパッケージには「IPX6相当・生活防水」と記載されています。「IPX○」は防水規格で、○の部分の数字が大きいほど防水性が高いことを意味します。IPX6は、あらゆる方向から水を強く噴きつけても故障せず、横殴りの雨などからも保護できるレベルの防水性を示しています。

どのくらい入る?容量を比較

ダイソーの防水バッグの画像
ダイソーのレジャー用防水バッグ(3L)にフェイスタオル2枚を入れた様子
フリーザーバッグLサイズにフィエスタタオル2枚を入れた様子
フリーザーバッグLサイズにフェイスタオル2枚を入れた様子
折りたたんだフェイスタオルを2枚入れて、容量を比較しました。それぞれのサイズは以下の通りです。
  • レジャー用防水バッグ(3L):幅23×高さ32×厚さ0.5cm
  • フリーザーバッグLサイズ:幅26.8×高さ27.3×厚さ0.006cm
  • フェイスタオル2枚を折りたたんだサイズ:幅17×高さ20×厚さ6cm
フリーザーバッグLサイズは、2枚入れても前後左右にまだ余裕があり、口が広いため折りたたんだ状態でさっと入りました。一方のレジャー用防水バッグ(3L)は、横幅が23cmと、フリーザーバッグLサイズより4cmほど小さく、折りたたんだ状態ではタオルを入れられませんでした。タオルをそれぞれ丸めると入りましたが、フェイスタオルを2枚以上入れるのは難しそうです。

圧縮しやすさを比較

レジャー用防水バッグ(3L)を圧縮した様子
続いて、フェイスタオル2枚を入れた状態で圧縮のしやすさを比較しました。
レジャー防水バッグを圧縮した様子
レジャー防水バッグ(3L)を圧縮した様子
ダイソーのレジャー用防水バッグ(3L)は、開口部にファスナーや面テープがなく、空気を抜いてもまたすぐに空気が入ってしまいます。開口部を折り曲げた状態では空気が抜けないため、圧縮してコンパクトにはできませんでした
フリーザーバッグLサイズを圧縮した様子
フリーザーバッグLサイズを圧縮した様子
フリーザーバッグLサイズは、開口部にジッパーがついています。一部だけを残してジッパーを閉め、空気を抜いて素早くジッパーを全部閉じることで、簡単に圧縮できました。荷物をコンパクトにしたいときは、フリーザーバッグLサイズの方が役立ちそうです。
フリーザーバッグLサイズの空気を抜いている様子
フリーザーバッグLサイズは、画像のように折り曲げることで簡単に空気を抜いて圧縮できました

気になる防水機能を比較

ダイソーの防水バッグの画像
レジャー用防水バッグ(3L)に水を入れた様子
フリーザーバッグLサイズに水を入れた画像
フリーザーバッグLサイズに水を入れた様子
気になる防水機能を比較します。それぞれのバッグの中に水を200mL程度入れ、継ぎ目や生地から水が漏れないか検証しました。 レジャー用防水バッグ(3L)もフリーザーバッグLサイズも全く水を通さず、継ぎ目から水が漏れることもありませんでした。十分な防水性を実感できました!濡れた水着やタオル、靴なども安心して持ち運べそうです。
ダイソーの防水バッグの画像
レジャー用防水バッグ(3L)の中に水を入れて封を閉じ、逆さにした様子。全く水は漏れませんでした。
続いてバッグの封を閉じ、逆さにして水が漏れないか実験してみました。ダイソーのレジャー用防水バッグ(3L)は、開口部を3回折り曲げ、バックルを留めています。完全防水ではないため、少しは水が漏れるのでは?と不安に思いましたが、驚くことに水は全く漏れませんでした。揺らしたり、両手で握って圧を掛けたりしても水が漏れる様子はなし。 水の量や折り曲げる回数で違いはあるかもしれませんが、防水力に加え、密閉性にも優れていることが検証できました。

生地と強度を比較

ダイソーの防水バッグの画像
屋外で用いることの多いアウトドアギアは、タフに使いたいもの。それぞれの素材の強度を比較しました。 レジャー用防水バッグ(3L)の生地は、劣化にしくく強度に優れた塩化ビニル樹脂とポリエステルが採用されており、触った感じはややごわごわしています。左右にギュッと引っ張ると、全く伸びることなく形をキープできました。生地にしっかりと厚みがあり、耐久性に優れていると感じます。
フリーザーバッグLの画像
一方のフリーザーバッグLサイズは、厚さ0.06mmととても薄いポリエチレン製です。食品を入れることを想定しており、透明でつるつるとした質感です。ギュッと左右に引っ張ると少し伸びる感覚がありました。破れるほどではありませんが、レジャー用防水バッグ(3L)に比べると強度や耐久性は劣りそうです。
レジャー用防水バッグ(3L)の画像
キャンプでは、先の尖ったペグを扱ったり、地面に石や小枝が落ちていたりすることも少なくありません。続いて鋭利なものによる衝撃に対する強度を検証しました。 レジャー用防水バッグ(3L)は生地に厚みと強度があり、ボールペンの芯を押し当てても軽い力では簡単に穴はあきませんでした。万が一、小枝やキャンプ道具などがぶつかった場合でも、簡単に穴があく心配はなさそうです。
フリーザーバッグLサイズの画像
フリーザーバッグLサイズにポールペンの芯を押し当てると、軽い力で穴があいてしまいました。左右に引っ張る検証では、破れることはなく一定の丈夫さを感じたため、簡単に穴があいたことに驚きました。ペンやキャンプ道具などと一緒にバッグに入れる場合は、注意した方がいいかもしれません。

ダイソーの防水バッグは強かった!

ダイソーの防水バッグの画像
ダイソーの防水バッグは、耐久性や防水性に優れており、繰り返し使うことができる点も「コスパが良い」といえます。アウトドアシーンでの防水を目的につくられた製品ということもあり、家庭用のビニール袋やチャック付きポリ袋と比較して、アウトドアに適した強度があると実感しました! コストを抑えつつ、しっかりと防水性のあるアイテムがほしい人は、ダイソーの防水バッグを試してみてください。夏のレジャーの強い味方になってくれること間違いなしです。

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