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バンライフ徒然草

【車中泊カーDIYの掟】押さえておきたい三カ条とは?愛車改造記〜その2【バンライフ徒然草・第6話】

夫婦で4年以上もバンライフを続けている筆者が、素敵な出来事や奇妙な体験をつづる「バンライフ徒然草」。前回に続いて、筆者が初めてのDIYにチャレンジした模様をお届け!今回は「日産キャラバン」を車中泊仕様に改造した際に気がついた、守るべき「三カ条」について。

DIYで実践したい!効果絶大な3つのポイント

前回の記事では、全くの素人にもかかわらず車中泊仕様へのDIYにチャレンジした理由をお届けしました。幸運にもさまざまな人の助けを借りることができて、ついに理想の愛車が完成! ということで、今回は車中泊仕様のクルマを手に入れたいと考えている人のためにも、筆者の経験をもとにした「DIYするなら押えておきたいポイント三カ条」を紹介していきます。

【ポイント1】換気扇の設置

快適な車内環境を実現するためにお勧めしたいのが、「換気扇」の設置です。筆者は愛車(日産キャラバン・E25系)の天井部分に設置しましたが、これが年間を通して大活躍!
筆者撮影 換気扇
夏は車内の暑い空気を排出してくれてそれだけでかなり快適に。電力もあまり消費しないので、車中泊する際も換気扇を稼働させたままでも大丈夫。寝苦しくて苦手に感じていた夏の夜も好きになったのも換気扇のおかげです。 冬も悩みの結露ともおさらば。湿気のせいでメーターが故障したこともあったので、この恩恵は絶大です。

【ポイント2】断熱材の追加

車中泊仕様へのDIY時におすすめしたい次のポイントが、「断熱材の追加」です。
筆者撮影 断熱
筆者が行ったのは、床下や壁面などに断熱材(パーフェクトバリア)を入れ、アルミシートも敷いたこと。また、ルーフには断熱塗料(ガイナ)も塗布しましたが、これも効果抜群。真夏でも車内温度が明らかに下がったのを体感できました。

【ポイント2】消臭・除湿にも効く漆喰

筆者が試した「漆喰」もおすすめです。
筆者撮影 漆喰
車内の壁面に施工しましたが、これが消臭・除湿に効果大。車内で肉や魚を焼くこともありますが、漆喰を施してからは匂いが残り続けることもなくなりました。 そして何よりも気に入っているのが、その素敵な雰囲気。バンライフでは車内で過ごす時間が長いので、お気に入りの空間を演出することも重要です。漆喰を塗っているバンライファーはまだ少ないはずなので、自分だけの特別感を楽しんでいます。

DIYしやすい車種はコレ!

筆者撮影
どんな車でDIYすればいいの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 バンライフ仕様にDIYするなら、ベースに選ぶクルマは車内に曲線部分が少ない車種がおすすめです。筆者の愛車のキャラバンやハイエース、軽自動車だとエブリィなどが比較的に直線部分が多いように感じています。
筆者撮影 上がり框
なぜ曲線を嫌うかというと、DIY時に難易度が上がるから。 筆者の場合、スライドドアを開けた部分に上がり框(あがりかまち)を備えるのにとても多くの時間を要しました。曲線に合わせて角度を整えるのに、何度も木材をカットしなおして…と、研磨・塗装も含めて3日間もかかったのです。 曲線部分の少ないキャラバンでも、繰り返しの作業が続いたので途中で飽きてしまったほど。もし曲線部分が多い車種なら、この作業が至る所で発生するというわけです。

実は最重要な「車検」

バンライフ仕様にDIYするのはとても楽しい経験になりますが、まずはじめに知識に入れておくべきなのが「車検」にまつわることです。これを怠ると、車検に不合格→DIYのやり直しを繰り返すことになり、時間も費用も膨らむばかりなのです。 筆者も車検についての知識がゼロだったので、本を読んだり、陸運局に聞いたり、先達の動画をチェックしたりと、勉強をすることからスタート。DIYを進める際も、車検に適合することを第一に考えていました(これがなかなか大変!)。
筆者撮影 車検場
また、1ナンバー?4ナンバー?8ナンバー?などと、どのナンバープレート(分類)で車検を受けるのかも決めておく必要があります。それぞれ車検時の要件も異なれば、車検にかかる代金、税金、高速道路などの通行料金も異なるからです。 その際もうひとつ注意したいことが、ナンバー変更してもそのまま任意の自動車保険を継続できるかどうか。筆者の場合は構造変更を行なったので、それまで加入していた保険が継続できなくなり…。代わりの保険会社を探すのにも少し苦労しました。このあたりも事前に調べておくのが必須です。 また、実はDIY前に陸運局でいろいろ聞いた際に、構造変更検査は不要と回答されていたのですが、実際は必要だったり…。教えてくれるスタッフさんによっては解釈が異なるのかもしれないので、念のために複数のスタッフさんに確認をとるのも重要だと感じました。

DIYで素敵なバンライフ仕様に!

今回は筆者の経験をもとに、バンライフ仕様へDIYする際の押さえておきたいポイントをまとめて紹介しました。 好みのスタイルで楽しむためにも、「車検の基準に適合するかどうか」も大切なところ。それを基準に車内のデザインや使用する素材を選ぶのがおすすめです。それらがクリアできたらきっと自分だけの愛車が完成するはず。自由なバンライフを楽しんでみてください。

バンライフ徒然草

バンライフ歴4年の夫婦が贈る、涙あり笑いありの旅日記!「奇妙な出来事」や「スリリングだったこと」、「お役立ち情報」などなど、日本各地で出会ったリアルなお話を赤裸々に綴ります。


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