なぜ初心者がDIYに挑戦！？理想を求めて愛車改造記〜その1【バンライフ徒然草・第5話】

さかのぼること約5年前。世界一周旅行を楽しんでいたときにバンライフを教えてもらったことが始まりでした。

その魅力に触れた筆者は帰国してさっそくバンライフのためのベース車「日産キャラバン(E25)」を購入。まずはベッドと収納棚、目隠しパネルの設置を目論んだのです。 しかしながら当時は愛車に合う専用品も少なく価格も高め…。ということで、素人でもチャレンジしやすいかも？と、ベッドと収納棚のDIYを決意したのでした。

DIYすることが決まったら行動あるのみ！とはいえ「作業場所の確保」が一つ目の課題として立ちはだかりました。 ホームセンターの作業場を借りたり、ガレージをレンタルしたりしてDIYすることもありますが、それでもなかなか良い場所を確保できず困っている人も少なくないようです。当然、筆者宅にもそのような広い場所もありません。 そんな悩める筆者に「うちの工場で作業していいよ」と、知り合いの元大工さんからの救いの手が！

しかもありがたいことに、道具を貸していただいたり、それらの使い方まで指南してくれたりと至れり尽くせり！一つも道具を所有していない筆者にとっては、「道具をどうしよう問題」も解決できたというわけです。 木材を直線的にカットするだけではなく、曲線にしたりや穴あけしたりと複雑な作業も必要なので、さまざまな道具がそろっていて先生までいるこの環境は理想そのものだったのです。

大工道具のカンナやノミ、電動の丸ノコなどなど、さまざまな道具を使わせていただきました。それらの名前も使い方も知らなかった筆者にとっては、初めての経験・新しい発見の連続を楽しめたのもいい思い出です。 もしこれらの道具を自分でそろえていたら…、クルマの購入金額より遥かに高額になっていたに違いありません。場所も道具も借りられたのは、本当にラッキーだったと感謝してもしきれません。 また、全くのDIY素人でしたが、動画やSNSなどで知識やヒントを仕入れられたのも大きなポイントでした。特にSNSでは、見ず知らずの筆者にアドバイスしてくれる優しい人がいることに感動したのも忘れられません。

実はこのDIYを経た愛車で人生初のバンライフを半年ほど楽しんだのですが、その後さらなるアップグレードを果たすべく、半年ほどかけて2回目のDIYも行っています。

クーラーボックスを使用していたのですが、氷が溶けるたびに食材などがびしょ濡れになったり、氷を手に入れるためにその都度スーパーマーケットなどに行く必要があったりと、意外にストレスが多いことに気がついたからです。 それなら車載用冷蔵を導入しようと設置場所を新たにつくったり、容量に余裕あるバッテリー設置のためにベッドの大きさを変更したり、せっかくだからほかの部分もやりなおしたくなったりと、結局は内装も外装もほとんどつくりなおすことになったというわけです。

また、バンライフ中にほかのおしゃれなクルマにたくさん出会ったのも、2回目のDIYを決行した理由の一つです。 筆者がバンライフを始めた当初は最低限の装備に留めている車中泊仕様が多かった印象ですが、20〜30代のバンライファーが増えるに従って、おしゃれで素敵な車内に仕上げているクルマが増えていきました。それらを見ているうちに、筆者の愛車にも機能美を求めたくなったのです。

今回お話しした通り、大工さんやSNSで知り合った方など、たくさんの人のおかげで理想のクルマを手に入れられました。そこにいるだけで素敵な気持ちになれる、筆者にとってのスペシャルな空間！DIYでは初めてのことだらけで不安もありましたが、いろいろな経験ができて本当によかったと感じています。 次回も筆者のDIY奮闘記をお届けする予定なので、「これからバンライフを始めてみたい！」と考えている人もぜひ参考にしてみてください。