この夏、愛犬と水遊びデビュー!気を付けたいことや水への慣らし方とは!?
暑さでお散歩時間も短くなりがちな夏。舌を出してハアハアしている愛犬に「どこか涼しいところに連れて行ってあげたいな」と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。水遊びならクールダウンできて運動にもなり、一石二鳥。遊びに行く際に気を付けるべきことや、水に慣らすためのアイデアも紹介します!
犬と過ごす夏が何倍も楽しくなる!?水遊びのススメ
暑い日はワンちゃんだって水が恋しい!とびきり暑い日に連れ出して、「楽しい!」と思わせてあげれば水遊びが大好きになっちゃうかも
「犬かき」という言葉があるくらい、犬は泳ぎが得意。じつは、水かきがある犬も多いんです。水が苦手な子もいるけれど、気持ちよさを知ると病みつきになっちゃうワンちゃんもたくさん。泳ぐことが好きになってくれたら、夏のお出かけ選択肢が増えますよね。今回は、水遊びが初めてのワンちゃんもできるだけスムーズに水遊びデビューができるよう、気を付けたいことから事前にできる準備、現地での慣らし方を紹介します。
普段は気付きにくいけれど、指の間に水かきがある犬種も多い。おうちのワンちゃんはどうですか?
hinata編集部
舟橋 愛
乗馬のインストラクター、制作会社などを経て編集ライターとして独立。甲斐犬に魅せられて2020年に房総半島に移住。本業の傍ら、保存のために甲斐犬のブリーダーをしている。現在、一緒に暮らす犬は7頭。愛玩動物飼養管理士2級、ペット共生住宅管理士。
犬と水遊びスポットに行く前に気を付けたい3つの注意点
1.ワクチン、狂犬病の注射は打っておく
ドッグプールやキャンプ場などでは、狂犬病やワクチンの接種を必須としているところも多くあります。狂犬病は年に一回の接種が義務付けられており、ワクチンは任意ではあるものの、怖い伝染病を防ぐために、やはり年に一回の接種が推奨されています。
もっとも、ワクチンに関しては近年では3年に一度という説もあり、抗体検査をして抗体がある証明書があればOKという施設も出てきました。お出かけ前に施設のサイト、または電話で確認して、狂犬病やワクチンの証明が必要かどうか確認してから行きましょう。
2.ヒート(発情期)の女の子は連れていっちゃダメ!
未去勢の女の子でヒートになっている子は、ほかのワンちゃんを興奮させてしまうことも。特に、未去勢の男の子がいたら望まぬ交配に繋がってしまう危険も充分あります。
厳密には、出血している時よりも出血が終わりかけの、出血開始から12日以降くらいから交配・妊娠リスクが高まりますが、一般の飼い主さんにそれを判断するのは至難の技。逆に言えば、「出血が終わった」からと安心して連れ出すのも危ないということになります。
出血が始まってから少なくとも3週間はワンちゃんが集まる場所へ愛犬を連れていくのは避けて、陰部が完全に小さく収縮してからお出かけしましょう。
3.人や犬に唸ったり喧嘩したりしないよう、最低限のしつけを
ほかのワンちゃんとのトラブルにならないよう、最低限のしつけは飼い主さんの義務です。それでもどうしても唸ったり噛みついたりしてしまう子は、まずは貸切のドッグプールなどを選ぶのが無難。
「噛みつくつもりはないけど唸ってしまう」という子もいると思うのですが、唸られると相手のワンちゃんが逆にケンカを買ってしまうこともありますし、飼い主さん以外の人にとっては愛犬家であっても、唸る犬は怖いものです。
周りへの配慮やマナーとして、無理にたくさんのワンちゃんがいる水遊びに連れて行くのは避けましょう。
初めての子はお出かけ前に水に慣らしておくのがおすすめ
1.水鉄砲やホースで遊んでみる
飼い主の手元から出てくる細い水に不思議そうなたまこ。体にかかると慌てて逃げてしまったので、この子はホースなどあきらかに水と分かるもので少しずつ慣らす方がよさそう…
「飲む以外のお水の用途を知らない!」というワンちゃんも多いはず。そういう子は、お水を掛けられただけでもびっくり、足を浸ければ大騒ぎ…。
今回、水遊びに初めて挑戦した筆者の家の「たまこ」(甲斐犬のメス・1歳半)も同じで、水を張ったバケツの中に足を入れて洗おうとしても、大慌てで引っ込めて逃げようとしてしまいます。
そんな子は、遊びながら水が体に触れることに慣れさせていくのが良さそう。いきなり川やドッグプールに行って、まったく泳がない…ではもったいないので、お出かけが決まったら1週間ほど前から慣らしていくといいでしょう。
水鉄砲やホースの水は、その軌跡を目で追って興味を示す子もいます。だんだん体に近付けていって、軽く飛沫を浴びせるところからやっていくと「体に水がかかる」ということに慣れてくれることも。※個体差あり。嫌がったらすぐやめてあげましょう
2.プールやお風呂に浅いお水を張って遊ばせてみる
お庭にビニールプールが出せたり、お風呂を使ってもいいのなら水を浅めに張って実際に足を浸けてみる練習を。できれば、とびきり暑くて犬がハアハアしているくらいの日だと、「気持ちいい」と感じて興味を示しやすいようです。
最初は浅く、だんだん深くしていくと、おうちのプールやお風呂で泳げるようになる子もいます。
これで水を克服!?現地に行ったら試してみたい水への誘い方
1.怖がるコにはライフジャケット装着し、浮力で泳ぎをサポート
人間も同じですが、水の中で怖いのは体が沈む感覚ですよね。そこで、ワンちゃんにもライフジャケットを装着!浮力が付くので、焦っておかしな力が入ってしまっても沈むことがありません。また、泳ぎ方がよく分からない最初のうちでも、比較的疲れずに犬かきができます。
緩すぎてはかえって泳ぎの邪魔になるし、きついと手足が動かしにくいので、胴回りのフィット感を大切に、あとは体の長さ(腰くらいまで届くくらい)でサイズを選びましょう。
2.ボールなどの好きなおもちゃで誘う
まずは、浅い場所で水に入ってもらうことを目標に水に誘ってみましょう。洋犬は比較的水が平気な子が多いのに対し、日本犬は嫌がる子が多いように思います。
ボールや好きなおもちゃを投げ入れて誘ってみたり、飼い主が先に入って呼んだりと、「水の中って楽しそう」と思わせてあげて。泳ぎが得意な仲のいいお友達ワンコがいたら誘ってもらうのもアリ!
3.少しずつ体に水をかけて慣らしてあげる
水に入れるようになったら、体に少しずつ水をかけて慣らしてあげます。これも、できるだけ暑い日がおすすめ。「濡れるのがいや」という思いを越えるほど、「水が冷たくて気持ちいい!」と最初の印象で思わせるのが大事です。
愛犬が「はぁ~」と気持ちよさそうな顔になったらこっちのもの!
4.人間が体を支えながら手足を動かす練習をさせる
水そのものに慣れてきたら、少し深い場所で飼い主が愛犬の体の下に手を入れて、補佐しながら犬かきの練習を。この体勢だと自然に手足を動かして泳ごうとします。
飼い主が触れているという安心感なのか、初めてのたまこも比較的おとなしく手足を動かして泳ごうとしていました。
次に、ライフジャケットの背中にあるハンドルを持って沈まない程度に引っ張ってあげながら自力で泳ぐ練習をします。たまこ、ちょっと必死な顔ですが、積極的に水を掻いて前に進んでました!
その結果…。初めてプールに入ってから、15分もせずにこの通り。一人で泳げるようになりました!
「自分で泳げる」という自信を付けてあげて、あとは水の中が気持ちいい、楽しいと思えることを何度か繰り返してあげれば、水遊びが初めての子も比較的抵抗が少なく水に親しんでくれると思います。
#hinataいぬ部で聞いた、全国のおすすめ水遊びスポットを参考にぜひお出かけしてみてはどうでしょう。
愛犬が泳いでる姿って感動モノ。安全に気を付けて水遊びを!
楽しい水遊びですが、水に慣れていないワンちゃんに無理は禁物。思わぬ事故や、トラウマにつながってしまうこともあります。最初は「泳ぐ」ということを目標にせず、浅い場所で冷たい流れを感じたり、足が付く場所でボールなどを投げて遊んだりと、個体に合わせた遊び方から始めてみて!
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撮影協力:
DOG POOL VIILAGE富津海岸