【梅雨の愛犬キャンプグッズ】キーワードは「泥汚れ対策」「速乾」「楽しませる」!
スッキリしない天気が続く梅雨時期は、キャンパーにとっても愛犬にとってもうれしくない季節。特に、ワンちゃんと一緒のお出かけは泥汚れを気にしたり、外で遊ばせられなかったりなど、いつも以上に気遣うことに…。そこで、普段のお散歩からキャンプまで、雨の日のおでかけを快適にするテクニックを専門家がアドバイス!3つのキーワードに沿って、おすすめアイテムとともに解説します。
雨の日の犬連れがおっくうな原因を深堀り!
雨の日は、キャンプはもちろん普段のお散歩も大変。雨雲レーダーとにらめっこしながらいつ出ようかとタイミングを計る飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そもそも、雨の日に犬とお出かけする際、何が解決されれば今より快適なのか?犬用のレインコートは基本として、要素的な角度から考えてみた時に思い至ったのが、「泥んこになる」「濡れた毛を乾かすのが大変」「雨だとキャンプで犬が退屈してしまう」ということ。
そこで、ブリーダー兼愛玩動物飼養管理士でもある筆者がこの3つを解決するヒントを模索。「泥汚れ対策」「速乾」「愛犬を楽しませる」をキーワードに、おすすめアイテムを集めてみました!
hinata編集部
舟橋 愛
乗馬のインストラクター、制作会社などを経て編集ライターとして独立。幼少期からずっと犬と暮らしているが、甲斐犬に魅せられて2020年に房総半島に移住。本業の傍ら、保存のために甲斐犬のブリーダーをしている。現在、一緒に暮らす犬は7頭。休日は自然の中で遊ぶことが好きな犬達と共に房総で野山を満喫中。愛玩動物飼養管理士2級、ペット共生住宅管理士。
【1】泥汚れ対策/お手入れが劇的にラクになる神アイテム
人間よりもずっと地面との距離が近い犬は、雨が降ると水跳ねであっという間に泥んこに…。表面をふき取っても毛の間に入り込んだ泥はなかなか落とせないし、乾くと砂になって室内やテント内でパラパラ落ちるのも困りものですよね。
泥をできるだけ付けない、付いても楽にしっかり落とす!がかなう、こんなアイテムがあると重宝します。
【ドッグコット】地面がドロドロでも快適な居場所を確保
ドッグコットとは、その名の通り犬用の簡易ベッド。雨でぬかるんでいる地面に直接寝そべったり座ったりすると、テントの中の環境も不衛生になるし犬も気持ちよくありません。
犬連れキャンパーさんの間では必須アイテムとなっており、「使うようになってから犬の足やおなかを拭く回数が劇的に減った!」という声も。
室内飼いのワンちゃんは、普段から家の中に置いたコットやソファで大人しく寝ていられるように練習しておくとキャンプでもコットで落ち着きやすいようです。小型犬やシニア犬の場合は、飛び降りてケガをしないよう、高さに注意して選んであげましょう。
【足洗いカップ】肉球の間や爪に入った土も簡単に落ちる!
足洗いカップの元祖、「JABLLA」は内部にシリコン製突起があり、もみ洗いすることで少しの水でも土や砂がしっかり取れる。ちなみに、ストラップは手首にかけて洗うと、カップから手を離しても中の水が零れないバランスになっているそう。両手がフリーになるから水で洗った足をタオルで乾かすのもラクラク!
雨の日のお出かけから帰ってきて、大変なことの一つがドロドロになった犬の足のお手入れ。タオルで拭いても取り切れない砂や土が肉球や爪の間に残って、結局テントの中や車の中が汚れてしまう…ということは犬連れキャンパーさんなら誰もが経験していると思います。
そんな時に活躍するのが犬の足洗いカップ。JABLLA(ジャブラ)がその先駆けで、犬の飼い主さんのお悩みから誕生した商品です。少量の水を入れてシリコン突起付きのカップでやさしくもみ洗いすれば、泥んこの足もサッパリ!
ちなみに、こちらはひっくり返してラバーブラシにもなるのが秀逸。やわらかいので顔回りまで使えます。体やおなかの泥汚れを落とすのにもお役立ち!
気分も明るくなる3つのカラー展開。コンパクトにたたむこともでき、持ち歩きにもGOOD!
【パックシンク】濡れた犬用アイテムをまとめ入れ!洗濯桶にもなる
キャンプで使った濡れた犬用タオルやレインコートなどは、防水で折りたたみ式のパックシンクにまとめて放り込んでしまいましょう。
この中に水をためて洗うことができるので、テント泊をするのなら洗って干しておけば帰りの荷物もかさばりません。雨が降りそうな日のキャンプは、コンパクトに折りたたんでパッキングに忍ばせておくのがおすすめ!
【2】速乾/愛すべきモフモフがすぐ元通り
毛の長い犬は特に、濡れたあとのリカバリーが大変。びしょびしょのまま走り回られてしまうと室内も水浸しになってしまうし、何といってもモフモフの抱き心地が侵されているのは飼い主にとって由々しき事態!
実際、濡れたままにしておくとくさくなってしまうし、犬の地肌にもよくありません。そこでこんなアイテムを探してみました。
【吸水タオル】濡れてもすぐにフワフワな毛が復活!
極細繊維の間に多くの隙間があり、その隙間に水分を吸い込んでいくマイクロファイバー製のタオルは吸水性抜群。毛の奥まで入り込んだ水もサッと吸い取ってくれます。
ちなみに、最初に耳をちょいっと触って、自分でブルブルしてもらってから拭き取ると余計な水分が飛ぶので乾かしやすいです。水は地肌を通ってだんだん下へ降りてくるので、全体を拭いたあと、最後に足もとを入念に拭きとってあげましょう
【ドライシャンプー】水がなくても地肌までさっぱり!
濡れた肌を放置しておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因に!また、乾いてこびりついてしまった泥も落としにくくなります。水もドライヤーもいらないドライシャンプーで、地肌まですっきり洗ってあげましょう。泡立てて汚れを落としたらタオルで拭き取れば、いやなにおいとすぐサヨナラ!
【ボディタオル】全身に使えてお手軽。常備アイテムにおすすめ
汚れを落とすだけならボディタオルが手軽。体全体に使えるうえ、普通のタオルに比べて薄いので、耳の中や足の間も拭きやすいのも魅力です。たっぷり入った徳用サイズを車に積んでおけばいろいろ使えそう!
【3】楽しませる/雨天の愛犬ホスピタリティをアップ!
愛犬とのキャンプで雨が降ってしまった場合、「せっかく一緒に来たのに退屈させちゃうなあ…」と、当の犬よりもきっと飼い主さんの方ががっかりしているのではないでしょうか。でも、工夫次第では雨の日でも愛犬に屋内レクリエーションを楽しんでもらえそうです。
雨なんてへっちゃらな子は安全対策をしてからキャンプ場のドッグランや林道のお散歩へ行くのもアリ!他の犬や人が少ないから、かえってのびのび遊べるかも?
【タープ】愛犬が動き回れる屋根付きスペースを確保!
雨の日はリビング代わりにタープを張っておけば、愛犬が自由に動けるスペースが広くなります。テントと連結して張って前室みたいに使ったり、広いサイトなら離して張って運動スペースになるようにしてみたり。
活発な子なら、タープの下に小さな障害物を置いて、ミニアジリティを楽しんでみるのもありかもしれません。ただし、ケガをふせぐため、飛び越える障害物の場合は犬の足に当たったらすぐ落ちるような軽いもので障害物を組むように工夫して。
出典:Instagram(@kolmex)
@kolmexさんは耐水圧5,000mmという最強タープ、「マックスワンタープ」ヘキサLサイズの使い心地を試しに愛犬のコルメちゃん、ゆずちゃんとキャンプへ。「この写真のあと大雨に降られてしまいましたが、テントの入口をタープの下に入れて、テント自体も浸水などなく快適でした」とのこと。ヘキサタープは風にも強く、風速15mくらいでもピン張り状態が保てていたそうです!
出典:Instagram(@popcoooorn2022)
@popcoooorn2022さんはテント一体型の前室+お座敷スタイルが定番。愛犬のアデルちゃんはよほど居心地がいいのか、ドッグフリーサイトでもお座敷犬になっていることが多いそうです。グラウンドシートを敷く、デッキサイトを選ぶなど、地面からの水対策をすれば、雨天でも晴れの日と変わらない過ごし方ができそう!
【知育トイ】雨の日は犬も人もテント内でゲームに熱中!?
本来、犬は考えることが好き。体が動かせないなら、鼻と頭を使うノーズワークで満足させちゃいましょう。人気アイテムの「Grarg にんじん畑」は、ちょっと持ち運びがかさばるけれど雨の日のキャンプで大活躍しそう。
ニンジンを引っ張って抜いたり噛んだり、穴の中におやつを隠したりと、愛犬も大興奮。噛むと音が出るので、集中力が途切れがちなワンちゃんも飽きずに遊べそうです。
【光る●●】雨が平気な子は光るグッズで安全に“雨んぽ”
雨の日も外で遊びたい!散歩に出かけたい!というワンちゃんも多いと思います。そんな時は人間もレインコートに着替えて“雨んぽ”を楽しんじゃいましょう。
ただし、雨の日は視界が悪く、他の人や車が見えにくくなるので、思わぬ事故につながることも…。光る首輪やリード、ペンダントライトをつけて、愛犬の位置を周囲に知らせながらお散歩を。
便利グッズで梅雨も快適!雨を味方に付ける犬キャンプを
どうしても天気が読みにくくなる梅雨のキャンプは、備えを万全にして臨みたいもの。雨だから犬連れはなあ…とあきらめずに、愛犬もいっしょに快適に過ごせれば最高ですね。ちなみに、筆者は雨の日でも積極的に外に連れていく派です。犬達もいつもと違うにおいや足元の感触が楽しい模様。もちろん、雨が苦手なワンちゃんも多いので一頭一頭に合わせた梅雨を楽しんでください!
次回は
「水遊びデビューにもおすすめ!愛犬と行くビーチコーミング」を紹介予定!
「犬との外遊びでこんなことが知りたい」「犬とのおすすめお出かけスポットがある」など、情報があればInstagramで 「
#hinataいぬ部」のハッシュタグを付けてどんどんお寄せください。
Instagram(
@hinata_outdoor)と「
#hinataいぬ部」もぜひフォローよろしくお願いします!