【初心者必見】夏キャンプの準備は今のうちに!暑さを和らげるコツとマストアイテムを覚えておこう
6月も後半に差し掛かり、いよいよ真夏の背中が見えてきました。梅雨が明ければ、うだるような暑さが日本中を襲うことでしょう。外が大好きなキャンパーにとってカンカン照りの太陽はうれしいものですが、さすがに気温が高すぎるとモチベダウン&熱中症などの危険にさらされる可能性も…。そこで今回は、夏キャンプをグッと快適にしてくれるお助けアイテムを紹介。暑さに対して無防備な自分とは、次のキャンプでオサラバしましょう!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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夏が来る前に、暑さ対策の基本を覚えておこう!
猛暑を乗り切るには「冷気」と「距離」を意識することが大切!
「今度の週末はキャンプに行きたい!」と思い立つも、いざスマホで予想最高気温をチェックしたら30℃超え。せっかくの休日を実りあるものにしたい気持ちは満々だけど、「さすがにこれじゃゆで上がっちゃうかも…」と二の足を踏んだ経験がある人も多いのでは。
たしかに、真夏のキャンプはスカッと爽快な気分を味わえる反面、場合によっては、熱中症にかかる危険性もあります。でも、きっちりと暑さ対策の準備さえしていれば、怖がることはありません。昨今は夏キャンプを快適に過ごすためのギアがたくさん展開されているのですから、それらの便利なアイテムを使わない手はありません。
そこで、ここからは夏キャンプを快適に涼しく過ごすためのキャンプギアをお届け。キーワードは「冷気」と「距離」です。ぜびチェックしてみてください!
夏キャンプの質を格段に上げてくれるギア6選
まずは飲食物を暑さから守る「ハードクーラー」
最初に紹介するのはクーラーボックス。シマノの「ヴァシランドEL 40L」です。
こちらは多数のクーラーボックスが展開されるシマノ製のなかでも、史上最高レベルのスペックを備えた1台。発砲ウレタンと三面に配置された極厚の真空パネルによって、氷を保持しておける最長期間はなんと9.5日。驚異的な保冷力を誇ります。
ふたの左右にはいずれもハンドルがついており、どちらからも開閉できるというギミックも魅力。わざわざふたを開ける方に回り込む必要はありません。この両開きシステムは、車内など狭い場所で使用する際などにも活躍してくれます。
両方の取っ手を同時に引けば、ふたが外れる設計。食材や飲料を一気に出し入れすることが可能です。
中に水が溜まってしまったとしても、手を濡らさずに片手で排水できるのもうれしいところ。容量は約40Lと、3〜4人のグルキャンにも対応してくれる収納力を備えています。
地面の熱から逃れるために、「クーラースタンド」があると安心
続いてはこちら。上で紹介したクーラーボックスの下にセットしてあったスタンド。コールマンの「クーラースタンド」です。
いくらハイスペックなクーラーボックスといえど、熱のこもった地面に接しているとその効力の低下は免れません。そのためこういったスタンドの上にのせ、直接地面に触れないよう配慮。ボックスの下に風の通り道を作ってあげるのが吉です。
こちらのスタンドの特徴は、ボックスと触れる部分に滑り止め素材を採用している点。これにより、横を人が通って少しぶつかったくらいではクーラーボックスが落下せずに済みます。
また、使用時の幅は30~60cmで調整が可能なため、さまざまなサイズのクーラーボックスに対応。その調整方法は、上の写真のピンを引っ掛ける位置をずらすだけなので手間いらず。
最も低い状態のサイズは約幅44.5×奥行き50×高さ33cmで、耐荷重は約170kg。最も高い状態のサイズは約幅31.5×奥行き50.5×高さ45cmで、耐荷重は約100kg。シーンやボックスのサイズに合わせて使えるマルチさが魅力となっています。
組み立てと片付けもいたってイージー。アルミ製の本体は約2kgと軽量なので、女性や子どもでも簡単にセッティングできますよ。
「保冷剤」はいくつ持っていてもOK
そしてクーラーボックスの中に仕込む保冷剤は、きちんとしたアウトドアブランドの製品を選ぶのがベター。こちらのロゴス「倍速凍結・氷点下パックL」は、マイナス16度の状態を長時間持続する強力保冷剤「氷点下パックシリーズ」の倍速凍結タイプです。
冷凍庫の中で凍らせておく事前準備の凍結時間は約18~24時間と、同等サイズの従来品と比較して約半分。さらに、たとえ外気温が30℃の環境であったとしても、氷点下状態を7時間キープしてくれるパワフルさが頼もしいですよね。それでいて幅25.5×奥行き16.4×高さ2.5cmと小ぶりなサイズ感なので、ソロキャン用のクーラーボックスと併せて使うのもアリです!
寝苦しい夜を過ごしたくないなら、寝床は「コット」で
お次はアウトドア用の簡易ベッド、ホールアース製「ダディー コット」です。
使用時のサイズは約幅185×奥行き66×高さ42.5cmと、大柄な男性でも十分に寝転がれるゆとりサイズが魅力。スチール製のフレームは頑丈な構造で、身体をしっかりと支えてくれます。
寝転がるとこんな感じ。写真を見てのとおり、地面からの高さが結構あるので、先ほどのクーラーボックススタンドと同じような効果が期待できます。
つまり、背中に熱が溜まりにくいということ。ただでさえ蒸し暑くて寝苦しい真夏のキャンプでは、こうした脚の長いコットの上で寝て、身体の下に風の抜けるスペースを確保するといくらか寝やすくなるでしょう。
実はこのコット、靴を履いたまま寝転がれるんです。足側の生地の一部には汚れの付着しにくいPVCコーティングが施されており、土や泥が付いてもサッとウェットティッシュなどで拭き取ればOK。
開閉作業も時間はかかりません。脚部を開いて、閉じて、と1人でも作業できるので、設営と片付けにかかる時間は正味10秒ほど。収納時は約幅32×奥行き20×高さ72cmとスリムになるので、クルマの中でも場所を取りませんよ。専用の持ち運びケースが付属します。
意外なお助けアイテム「サーキュレーター」。風があるとなしでは大違い!
蒸し暑い夏のキャンプ場といえど、風が身体を撫でるとほんのりと気持ちよかったりしますよね。だったら人工的に風を起こして、少しでも快適な環境の再現をしてみましょう。
おすすめはクレイモアの小型サーキュレーター「ファン ブイ 600+」。多くのキャンパーから愛されるこのアイテムは、充電式なので常にコードを繋がなくていいのがポイント。それでいて最少風速時のバッテリー持続は約32時間と、2泊3日のキャンプでも出発前の充電で十分持ちます。
三脚を外し、ハンドル部分をテント内のフックに引っ掛けるなんて使い方も想定できるので、寝苦しい夜には必需品かも!?
飲み物は「缶ホルダー」でキンキンをキープ!
最後に紹介するのはタンブラー兼缶クーラー。サーモスの「保冷缶ホルダー」です。こちらは350mlタイプ。
真空断熱構造で冷たい缶の飲み物をキンキンの状態に保ってくれるのはもちろん、直接ドリンクを注いでタンブラーとしても使える一石二鳥なアイテムです。老若男女、誰の好みにもフィットする、豊富なカラバリも人気の理由。
タンブラーとして使う際には、付属のふたを閉めれば、中身がこぼれる心配もなし。気が効いています。
350mLの缶がすっぽりと収まり、簡単には抜けにくい構造。お好みのビールや缶チューハイ、ジュースなどを入れて、身体の芯まで冷えるようなキンキンのドリンクを味わってみてください!
冷たい飲み物は、体温を下げてくれるので熱中症対策にもなりますよ。
お役立ちギアを上手く活用して、最高の夏キャンプを!
夏キャンプの暑さからは、誰しも逃れることはできません。でも、きちんと自分や仲間のことを考えて適切なギアを用意するだけで、現地での快適度には雲泥の差が生まれます。
「あ〜暑すぎる…これなら来なければよかったかも…」と、貴重な週末を台無しにしないためにも、道具選びは正しい視点を持って臨みましょう! 例年よりもずっと涼しく過ごせるギアと一緒なら、今年は最高の夏キャンプになること間違いなしです!