デイジーチェーンおすすめ13選!キャンプ用とクライミング用の違いも解説
ループのついた紐に、カラビナやフックでキャンプギアがつり下げられる「デイジーチェーン(ハンギングチェーン)」。ギアをおしゃれに収納できますが、元々はクライミングでの安全確保に使われるアイテムなのです。キャンプ用とクライミング用の違いや選び方、シーンごとの使い方を紹介します!
デイジーチェーンとは?
デイジーチェーンとは、もともと登山やロッククライミングなどでのセルフビレイ(滑落しないよう自分で自分の安全確保をすること)の補助を行うための道具です。それがキャンプなどのアウトドアシーンでギアをつり下げておくハンギングチェーンとして使用されるようになり、人気の定番アイテムとなりました。
ここで注意しなければいけないのは、キャンプ用のデイジーチェーンはクライミング用に使えるスペックや強度があるとは限らないということ。あくまでギアなど軽いものをつり下げたりする用途を前提に作られている場合がほとんどなので、同じ「デイジーチェーン」と言ってもキャンプ用かクライミング用か注意して購入することが大切です。
キャンプ用デイジーチェーンの使い方
さて、キャンプ用のデイジーチェーンはセルフビレイに使うことはできませんが、キャンプならではの便利な使い方ができるのがポイント。どのようなシーンで役立てることができるのでしょうか。
小川張りに使える!
テントとタープを連結し、テントの出入り口にタープを張る「小川張り」をご存知ですか?この小川張りはテントとタープを連結するためのベルトが必要ですが、その連結用ベルトとしてデイジーチェーンを利用できます!
デイジーチェーンのループを利用して長さを調節することができて便利!しっかりと強度のあるカラビナを使用して設営するようにしてください。
ギアを「見せる収納」でおしゃれに!
お気に入りのギアをつり下げて収納することで、一目でギアの場所がわかって便利な上に見た目にもおしゃれなサイトのでき上がり!
そしてコップやランタンのほかにも、ハンギングタイプのペーパーホルダーやカトラリーケースなど、おしゃれで便利につり下げられるアイデアいっぱいのアイテムも販売されていますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。
無塗装仕上げの真鍮でできたペーパーハンガー。キャンプシーンはもちろんインテリアでも使えるおしゃれで便利なアイテムです。Sはトイレットペーパー、Lはキッチンペーパー用。
【基本情報】
- 使用サイズ:[S]一般的なサイズ〜太巻きトイレットペーパーまで対応(幅11.4〜16.5cm、直径14cmまで) [L]一般的なサイズ〜海外製の大判キッチンペーパーまで対応(幅23〜30cm、直径14cmまで)
- 収納サイズ:-
- 重さ:-
- 素材:ブラス、コットン、ポリエステル、スチール
テントのようなデザインのかわいらしいハンギングドライネット。少人数でのキャンプでカトラリーを乾かすのにぴったりです。開口部分が大きめで使い勝手がいいのもうれしい。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅41×奥行き41×高さ45cm(カラビナ含む)
- 収納サイズ(約):厚さ1.5cm
- 重さ(約):365g
- 素材:ポリエステル
水や汚れに強いポリエチレン製のカトラリーケース。お箸・スプーン・フォーク・ナイフが
4人分収納可能です。ハンギングはもちろん、中にコップを入れて自立させられるアイデアグッズ。
【基本情報】
- 使用サイズ:幅8×奥行き22×厚さ8cm
- 収納サイズ:-
- 重さ:-
- 素材:ポリエチレン
同じくウィークエンダーのカップケース。
300mlのシェラカップが4個入ります。ループや引き手にはリフレクター素材の糸が織り込まれており、光を反射します。
【基本情報】
- 使用サイズ:幅13×奥行き10×厚さ6.5cm
- 収納サイズ:-
- 重さ:-
- 素材:ポリエチレン
キャンプにおすすめのデイジーチェーン8選
ここからはキャンプで使うのにおすすめなデイジーチェーンをご紹介。おなじみのブランドからもおしゃれなデイジーチェーンがラインナップされていますよ!
ヘリノックスのシンプルなデイジーチェーン。ベルト部分に
反射材が付いており、暗い中で引っかかってしまう事故を防ぎます。細いループが見た目にもスタイリッシュ。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):長さ1.5〜2.5m
- 重さ(約):90g
- 耐荷重:-
- 素材:-
両端にロゴ入りのカラビナが付いた、キャプテンスタッグのデイジーチェーンです。オールドイエローとオリーブのバイカラーで、おしゃれなのに
景観に溶け込むデザインがうれしい。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ2.1m(カラビナ含む)
- 重さ:90g
- 耐荷重:1カ所につき2kg、総計5kg
- 素材:[本体]ポリエステル [カラビナ]アルミニウム合金
大型タープにも設営できる、
全長6mのロングタイプ。タープ設営後にも取り付けができ、高さの調節も可能。素材からループの間隔に至るまで、検証に検証を重ねて作られたこだわりのアイテムです。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ3.2~6.0m
- 重さ:200g
- 耐荷重:3kg
- 素材:ナイロン、ポリエステル、POM、PU、PVC、真鍮
ハッピーなカラーがチャムスらしく、サイトのアクセントにもなるかわいいデイジーチェーン。ループは12カ所、引っ掛け用のカラビナが3個付属しています。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ1.2m
- 重さ:-
- 耐荷重:設定なし
- 素材:ポリエステル
カラビナ10個と保管袋付き、買い足し不要で痒い所に手が届くセット。約1mの長さ調節可能で、さまざまなシチュエーションに対応可能です。ループは14個で収納力もばっちりです。
【基本情報】
- 長さ:1.65〜2.6m
- 重量:100g
- 耐荷重:2kg
- 素材:[チェーン]ポリエステル [カラビナ]アルミ、鉄
アウトドアの景観を邪魔しない、
おしゃれなカラーリングのデイジーチェーン。カラビナと袋のセットです。ループのうち1カ所は面ファスナー開閉が可能で便利です。
【基本情報】
- サイズ:1.5m〜2.35m
- 重量:85g
- 耐荷重:10kg
- 素材:[本体]ナイロン、プラスチック [カラビナ]アルミニウム
asobitoの代名詞とも言える、
防水綿帆布のデイジーチェーン。束ねてまとめる収納ベルトが付いており、収納ベルトをカラビナ代わりにすることもできます。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ1.25〜2m
- 重さ:180g
- 耐荷重:-
- 素材:綿帆布、ポリエステル
ミリタリー系アウトドアアイテムを扱うワンティグリスならではの、アースカラーがおしゃれなデイジーチェーン。
摩耗に耐える強化ステッチが施された丈夫なポリプロピレン製です。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ3m
- 重さ:120g
- 耐荷重:-
- 素材:ポリプロピレンウェビング
クライミング用デイジーチェーンの選び方
クライミングの際に使うデイジーチェーンは、自身の安全にかかわるため、必ずクライミング専用のものを選ばなければなりません。ここではクライミング用のデイジーチェーンを選ぶ際にチェックするポイントを解説します!
長さ
自らの手足を使って登る「フリークライミング」と異なり、ハンマーなど道具を使って登る「エイドクライミング」では、自分の体格に合わせたデイジーチェーンを選びます。
デイジーチェーンの端をハーネスに装着したら、もう一端を持って手を伸ばします。その際にデイジーチェーンに少し余裕がある長さがちょうどよく、長すぎても短すぎても安全ではありません。最初に購入する際は長さについて専門店でアドバイスを受けるのがおすすめです。
素材
クライミング用のデイジーチェーンは、おなじみの
ナイロン製や軽くて丈夫な
ダイニーマ(超高分子量ポリエチレン)製が主流です。
- ナイロン製:低価格で手に入るものの、濡れると強度が下がるのが難点。
- ダイニーマ製:強度はナイロンの5倍とも言われるが、高価。
買い替えを見越して選ぶならコスパ重視のナイロン製、強度を重視して長く使うならダイニーマ製がおすすめです。
ポケット強度
デイジーチェーンのループ部分のことを「ポケット」と言い、ポケットの強度もデイジーチェーンを選ぶ際のチェックポイントです。デイジーチェーンはあくまでセルフビレイの補助として使うものですが、体重をあずけるアイテムなのでクライミングのスタイルに合わせて適切なポケット強度を選ぶようにします。
デイジーチェーン全体の強度はさまざまで、11〜22kN(キロニュートン)ほどが主流です。しかしポケット単体の強度は3kN(=約300kgの力)程度の製品も多く、自分がおこなうアクティビティに対して強度が十分かどうか注意が必要です。
安全規格
デイジーチェーンはメーカーにより強度がさまざまで、統一の規格もありません。しかし、デイジーチェーンでありながら「登山ロープ」としての基準をクリアした製品もあるので、どのような安全規格をクリアしているかチェックしておきましょう。
ここでは登山ロープに馴染み深い3つの規格について紹介します。
【EN規格/CEマーク】
CEN(欧州標準化委員会)などが発行する、欧州の統一規格。日本で言うJISマークのようなもので、CEN規格や欧州規格とも呼ばれます。クリアした製品には「CEマーク」が表示されます。
【UIAA基準】
UIAA(国際山岳連盟)が定めた強度基準。テストをクリアした製品には「UIAA Safety Label」の表示が認められます。
【PSCマーク】
独立行政法人製品評価技術基盤機構(=NITE)の試験をクリアすると「PSCマーク」の表示が認められます。国内でロープを販売する際には必ず取得しなければなりません。
「デイジーチェーン」に統一規格はありませんが、登山ロープとしてこれらの規格に合格した製品であれば安心です。
クライミングにおすすめのデイジーチェーン5選
アメリカユタ州のソルトレイクシティに拠点を構えるクライミングギアメーカー、ブラックダイヤモンドのデイジーチェーン。シンプルなナイロン製で、
最初の一本にも最適です。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ115cm、長さ140cm
- 重さ:-
- 強度:[ポケット]各3kN
- 素材:ナイロン
ナイロンの5倍と言われる強度を誇る、
ダイネックス(ダイニーマ)製のデイジーチェーン。強度が同程度のナイロン製と比べて3分の2ほどの細さで軽くてコンパクトなのが特徴。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ115cm、長さ140cm
- 重さ:[115cm]33g [140cm]43g
- 強度:[全体]16kN [ポケット]3kN
- 素材:12mmダイネックス
UIAA規格適合。
ダイナミッククライミングロープを素材に採用しており、衝撃吸収性が高いのがポイントです。端のループは色が変わっており、一目で見分けやすく使いやすい。
【基本情報】
- サイズ:長さ96.5cm
- 重さ:120g
- 強度:[全体]15kN
- 素材:-
強度14kNのタフなデイジーチェーン。CEN、UIAA適合アイテムで、エイドクライミングの補助に加え、
セルフビレイにも使うことができます(ビレイポイントの構築は不可)。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ114cm
- 重さ:141g
- 強度:[全体]14kN
- 素材:11mmダイニーマスリング
ダイニーマポリエチレン製の丈夫なデイジーチェーンです。シンプルで使い勝手がよく、
CENとENの規格にも適合。ダイニーマ製ながら>比較的リーズナブルな点もポイントです。
【基本情報】
- 使用サイズ:長さ100cm、長さ140cm
- 重さ:220g
- 強度:[全体]22kN
- 素材:ダイニーマポリエチレン
デイジーチェーンはキャンプでもクライミングでも大活躍!
キャンプではサイトを彩るおしゃれなグッズとして、クライミングでは命を預けるアイテムの補助として活躍するデイジーチェーン。シーンや用途によって適切なデイジーチェーンを選んで、自分に合ったお気に入りを見つけてみてくださいね!