車がなくてもキャンプはできる!「電車キャンプ」のすすめ。関西方面のおすすめスポットも紹介
キャンプの移動手段といえば、まず車を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。一方で「そもそも運転免許を持っていない」「ペーパードライバーなので運転が心配」といったケースも少なくありません。そんな時におすすめしたいのが「電車キャンプ」。電車をはじめ、バス、タクシーなどの公共交通機関を上手く使えば、誰でも気軽にキャンプを楽しめます。今回は、アウトドア専門店に勤務するキャンプ歴10年のスタッフに、電車キャンプの魅力やおすすめのキャンプ場を紹介してもらいます。
「電車キャンプ」のメリットは?
電車キャンプには、車で移動する必要がないからこそのメリットがあります。まず、車で渋滞に巻き込まれるリスクがありません。電車なら発着時間を把握できるので、スケージュール管理も簡単です。途中の駅でふらりと下車して観光ができたり、1〜2人での移動なら、車でかかる高速料金やガソリン代よりも、運賃が安くあがることも。
電車だと自力で荷物を運ぶのが大変では?と心配な人もいるかもしれません。それも、軽量でコンパクトなギアを選んだり、なるべく不要なものを削ったりして工夫すれば無理なく実践できます。キャンプ場によっては、ギアのレンタルサービスや食料などを扱う売店もあります。
ベテラン電車キャンパーに聞きました!
エルブレス もりのみやキューズモール店
田渕哲朗さん(42)
入社7年目。兵庫県在住。キャンプ歴は10年。友人や同僚とのグループキャンプからスタート。車の運転免許を持っておらず、電車好きだったことからソロで電車キャンプを楽しむように。電車での移動中やキャンプサイトでゆっくり読書する時間がお気に入り。
電車キャンプで重要なのが、キャンプ場の選び方。田渕さんは自宅からアクセスしやすい、関西エリアのキャンプ場を好んで利用するそう。まず最初に調べるのは、最寄りの駅やバス停からの距離や歩道の状況。キャンプ場のホームページや、グーグルマップで現地の様子を確認しておけば安心です。
もちろんキャンプ場の設備や、周辺にあるスーパー、コンビニ、観光スポットなども事前に把握。現地では徒歩移動が基本となる電車キャンプを充実させるためには、当日までのリサーチが欠かせません。
今回、そんな田渕さんおすすめの、電車移動でも楽しめるキャンプ場と周辺スポットをご紹介します!
都会で気軽にアウトドア!舞洲バーベキューパーク
大阪市此花区にある人工島・舞洲(まいしま)にある施設。大阪市内から車で20分の便利な立地でキャンプやBBQといったアウトドアを楽しめます。通常はデイキャンプのみですが、開催日を限定して宿泊も受け入れています。徒歩圏内でアスレチックや四輪バギーの体験ができ、付近には観光スポットも盛りだくさん!
炭や薪、炭バサミ、着火剤、軍手などBBQに使えるグッズは現地で購入可能。予約時に希望すれば電源付きのサイトを利用することもできます。
電車でJR大阪環状線・阪神なんば線「西九条」駅かOsaka Metro中央線「コスモスクエア」駅まで行き、バスに乗り換えて舞洲に向かいます。
世界最大級の水族館「海遊館 」
大阪を代表する観光スポット「海遊館」。Osaka Metro中央線「大阪港」駅から徒歩5分の位置にあり、キャンプ場からのアクセスも簡単です。世界各地の海を再現した多彩なエリアは見どころいっぱい。「太平洋」をイメージした巨大水槽では、ジンベエザメをはじめ約50種1500点の生き物を観察できます。
隠れた名所「天保山公園」
標高約4.5mの日本一低い山として有名な「天保山」がある公園。すぐ近くに海遊館や大型商業施設、観覧車が集まっており、目立たないながらも隠れた人気スポット。山頂付近には、記念碑「明治天皇観艦之所碑」も建てられています。登頂すると、地元の天保山商店会が発行してくれる「登頂証明書」もいい記念に!
豊かな自然を満喫!スノーピーク箕面キャンプフィールド
アウトドアブランド・スノーピークが運営する大阪北部・箕面市のキャンプフィールド。ダムの湖畔に計90サイトが整備されており、豊かな自然に囲まれながらキャンプを楽しめます。落葉広葉樹が四季折々の表情をみせ、夏には浅瀬の水場で遊ぶこともできます。
キャンプ用品を全てレンタルできる「手ぶらCAMPプラン」は電車キャンプにもおすすめ。食料や着替えを持参するだけで本格的なキャンプを実践できます。経験豊富なスタッフからレクチャーを受けられるので、初心者にはぴったりのプランです。
アクセスは北大阪急行電鉄「千里中央」駅からバスで最寄りまで約20分。同電鉄は2023年度に箕面市への延伸が予定されています。
四季折々の自然が広がる「箕面公園(箕面大滝)」
キャンプ場近くには、「森林浴の森100選」にも選ばれている「箕面公園」があります。新緑や紅葉など四季折々の表情をみせる観光スポットとして知られ、年間を通じて家族連れでにぎわいます。園内にある「日本の滝百選」の一つ、「箕面大滝」は落差33mと迫力満点。遊歩道もきれいに整備されているので気軽に散策できます。
海沿いで絶景を堪能!休暇村 南淡路シーサイドオートキャンプ場(淡路島)
2019年にリニューアルオープンした海沿いのキャンプ場。福良湾に面した立地で、サイトの目の前に絶景が広がります。水道と流し台、電源が各サイトに備え付けてあり、シャワーやトイレもあるので快適に過ごせます。
鉄道が走っていない淡路島では高速バスを利用しましょう。JR山陽本線「三宮」駅に隣接しているバスターミナルから福良行きの高速バスに乗ります。福良のバス停から徒歩3分のなないろ館前から、休暇村行きの無料シャトルバスに乗り換えれば約10分で到着です。
南淡路温泉郷 「潮騒の湯」
キャンプ場から徒歩10分にある本館ホテルの温泉大浴場。大きなガラス窓を備えた展望大浴場と見晴らしのいい露天風呂から、鳴門海峡を一望できます。混雑を避けるため、お客さんが多いタイミングや繁忙期に利用する際は、時間を制限している場合があるので、事前に問い合わせておくと安心です。
食の宝庫・淡路島の食材が集結「福良マルシェ」
淡路島の農家が育てた野菜や漁港で水揚げされた魚、加工品に至るまで地元産にこだわった産直店。名産の玉ねぎはもちろん、品揃え豊富な鮮魚コーナーは必見。新鮮な刺身を購入して楽しむキャンパーも多いのだそう。地元食材の生産方法まで、熟知したスタッフから商品説明を受けられるのもうれしい。
キャンプの準備は、アウトドア専門店エルブレスへ
エルブレス もりのみやキューズモール店
今回、取材で訪れた「エルブレス もりのみやキューズモール店」は2022年12月上旬、同じ施設にある「スーパースポーツゼビオ」内に移設されました。移設に合わせてキャンプ用品の展示数を増やし、さらにラインナップが充実しています。
店内では、キャンプや登山など幅広いアウトドア用品を展開。本格的なアクティビティからカジュアルなスタイルまで、機能的かつデザイン性の高いアイテムがそろいます。全ての商品を手に取りながら選べるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
エルブレス もりのみやキューズモール店
住所:大阪府大阪市中央区森ノ宮中央二丁目1番70号(スーパースポーツゼビオ店内)
電話番号:06-6910-1550
営業時間:10:00~21:00