誰かと行くから楽しい。"ちょっと"ぜいたくな夫婦キャンプを茨城県で。
ちょっとした週末、気が向くままに出かける「夫婦キャンプ」の人気が静かに広がっています。海や山などの自然、気分で選べる豊富なアクティビティ、各地で手に入るその土地ならではの新鮮な食材...。全てがそろう茨城県を舞台に巡る、YouTuber「ヒヌマフウフ」の二人旅に密着しました。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
「そと」で過ごす感動を"誰か"と共有したい
「夫婦キャンプ」のススメ
自然の中で衣食住を過ごすキャンプは、心が動く瞬間の連続です。何気ない自然の景色を見た時の感動や、自宅で食べるよりもなぜかおいしく感じるご飯、思い出になるちょっとしたハプニング。そんな小さな感動やうれしさを誰かと共有できるのは、実はとても大切な時間。ちょっとした休みに夫婦2人で、気ままに、好奇心がおもむくままに出かけられるのが夫婦キャンプです。
旅の案内人は"あの"ヒヌマフウフ
今回、茨城県を歩くのは、YouTubeでも有名な夫婦キャンパー「ヒヌマフウフ」。流行のギアを集めて華やかに飾るキャンプスタイルではなく、食事や買い物などのシーンで見せる何気ない会話が微笑ましく、どこか身近に感じる、等身大の夫婦の姿が多くの共感を呼んでいます。
首都圏からもアクセスの良い、アウトドアの秘境「茨城」が舞台
今回の舞台は、豊かな自然が広がる茨城県。都心からのアクセスが良好で、なだらかで美しい山脈や太平洋に挟まれたフィールドには穴場なお手頃キャンプ場も多数。観光やグルメ、アクティビティも揃う茨城で、ゆとりある大人な夫婦キャンプのスタイルを提案します。
キャンプ前の「寄り道」が旅を充実させる
大人な旅は"ゆとり"があってこそ
前日から準備をして、翌日朝から車を出してキャンプ場へ向かい、設営や食事の準備をしてという「いつものキャンプ」はどこか余裕がないと思いませんか。
都心からクルマで2時間ほどの茨城県なら、いつものように急がなくても大丈夫。観光からアクティビティ、地域が誇るグルメなどがそろい、その日に楽しみたい、行きたい場所へ気がおもむくままに出かけられ、「キャンプ+α」が充実。心と時間に余裕のあるスケジュールで楽しめるスタイルこそ、理想の夫婦キャンプです。
大洗磯前神社・神磯の鳥居
旅の初めにまず立ち寄りたいのが、パワースポットとして有名な「大洗磯前神社・神磯の鳥居」です。波に打たれる岩場に鳥居が佇む圧巻の景色は、旅の出発地としてピッタリ。鳥居越しに日の出を見ることができる絶景スポットとして人気があり、特にお正月には多くの人で賑わいます。近くの大洗漁港周辺の飲食店では海の幸豊かな朝ごはんも食べられるので、グルメ旅の寄り道スポットとしてもおすすめです。
ゆっくり散策できる涸沼湖畔とローカルの魅力
大洗磯前神社の後は、20分ほどのドライブで到着できる涸沼湖へ。しじみの日本三大産地の一つとして名高い涸沼湖で採れる「ひぬまやまとしじみ」はキャンプ飯の食材としてもおすすめです。淡水と海水が混ざり合う「汽水湖」で育つしじみは栄養をたっぷり摂りこみ、大きいものは500円玉ほどのサイズに成長します。和食やイタリアンなど汎用性が高く、主役にも脇役にもなれる便利食材です。
ヒヌマフウフが今回訪れたのは、涸沼湖畔にお店を構える「大谷しじみ店」。機械を使わない昔ながらの「手掘り」と呼ばれるしじみかごを用いた漁によってとれる涸沼のしじみは、ストレスが少なく鮮度が長持ちするとのこと。その日にとれたてのしじみをお手頃価格で購入できることで人気のやまとしじみ専門店です。
【基本情報】
店名:大谷しじみ店
住所:茨城県東茨城郡大洗町成田町2633
電話番号:029-267-4688
眺めるだけじゃもったいない。遊べる水場が豊富
茨城県県央地区に位置する鉾田市、茨城町、大洗町に囲まれる涸沼は、気分転換の散策におすすめです。湖畔には、昔ながらのしじみ漁を行う漁師の建屋が立ち並び、趣ある雰囲気が漂います。アクティブな人にはSUPやカヌー、また釣りを楽しむスポットとしても最適です。
キャンプにぴったりな地産食材の買い出しなら、道の駅常陸大宮「かわプラザ」
大洗からスタートするいばらきキャンプ旅、午前中で大自然を満喫したらいよいよキャンプに向けて買い出しスタートです。清流・久慈川のすぐそばにたたずむ「道の駅常陸大宮〜かわプラザ」に寄り道。
茨城県の名産品「えごま」を使った「えごまソフト」(500円)
周辺地域で生産された約180種類の野菜や果物、肉類などが並び、キャンプ料理の買い出しにはぴったり。また、鮎の塩焼きやえごまソフトなど、夕食までの小腹を満たしてくれる、茨城グルメを堪能できるスポットでもあります。敷地内にある体験農園では5〜10月、野菜などの収穫体験ができ、食事や買い物だけでない、新しい楽しみ方ができる道の駅です。
道の駅の裏手に流れる久慈川では、まさに鮎釣りをしている釣り人も。スーパーに並んでいる魚を購入するのとは一味違った、リアルな食体験ができるのも「かわプラザ」ならではです。
自然の真ん中で"大人なキャンプ"
パシフィックリゾートキャンプ場【2023年12月封鎖】
ヒヌマフウフが宿泊先に選んだのは、那珂川を見渡せる広大な芝生のキャンプ場「パシフィックリゾートキャンプ場」(常陸大宮市)。きれいに整えられた芝生のフリーサイトは、どこにテントを張っても絵になるロケーション。
那珂川まで歩いてアクセスできる絶好のロケーションを活かして、カヌーやSUPなどの川遊びを楽しみたいアクティブ派の人から、おいしい食事とゆったりした時間を過ごしたい人まで、雄大な自然の中で思うがままに過ごせます。
茨城の恵み、常陸牛A5ランクを堪能!
キャンプ飯にこだわりあるヒヌマフウフが夜のメインディッシュに選んだのは、茨城が誇るブランド牛「常陸牛」。濃厚な味わいと甘い脂が特徴です。口の中でとろけると言われるほどの上質な常陸牛は、茨城を訪れたらぜひ味わいたい食材の一つ。
【インタビュー】ヒヌマフウフが思う、いばらきキャンプの魅力
──茨城県のキャンプ場を実際にご利用されて、いかがですか?
ヒヌマフウフ:茨城県のキャンプ場は、今日使わせて頂いているところも含めシャワーがあるところが多く、設備が充実しているのがいいですね。付近に温泉があるキャンプ場も多く、楽しみの一つです。
──ご夫婦でキャンプをされる楽しみはなんですか?
ヒヌマフウフ:自分達は食べ物が好きなので、夕食を何にするかを話し合うところから、実際に料理して食べるまでが何より楽しみです。今回、北海道を出てキャンプするのが初めてだったので、茨城の食べ物についてはかなり調べました。その時間も楽しかったです。いつもキャンプの時は空腹のピークが夕食のタイミングに合うように、なるべく間食をしないようにしているのですが、今回は道の駅で買った鮎の塩焼きとえごまソフトが本当においしくて、食べ過ぎてしまいました(笑)。
──夫婦キャンプで持っておくべきおすすめギアはありますか?
ヒヌマフウフ:火が揺れるランタンは、もっと早く買っておくべきでした。決して必要なものではないですが、あるとないとでは、リラックス度が全然違います。
──茨城県でキャンプをすることの魅力はなんでしょうか?
ヒヌマフウフ:やっぱり、新鮮な地の食材を至る所で購入できて、それを楽しめることだと思います。道の駅での買い物もとても楽しかったです。出発前にいつものスーパーで買い出しをすることもできますが、それだとなんだか寂しいですよね。おいしい食材が、山の幸から海の幸まで幅広く手に入って、それを近場のキャンプ場で楽しむことができる。これは本当に最高ですね。
▼ヒヌマフウフのいばらきキャンプの様子はYouTubeでも公開中!
2023年秋、アウトドア・食・新たな旅のスタイルがテーマの「茨城デスティネーションキャンペーン」の実施が決定!
「体験王国いばらき」の"プレ"茨城デスティネーションキャンペーンが実施中!
デスティネーションキャンペーン(DC)とは、JRグループの6社(JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)が都道府県とタッグを組んで行う国内最大規模の観光キャンペーンです。3年間にわたって行われるキャンペーンでは、各年それぞれ秋期(10~12月)にプレDC、DC、アフターDCと三本立てで行われます。
茨城県は2023年秋のキャンペーン開催地に選ばれ、2022年10月より「体験王国いばらき」をキャッチコピーに、プレDCがスタートしています。「アウトドア・食・新たな旅のスタイル」の3つをテーマに、県内のさまざまなエリアに100を超える魅力的な企画を用意。既存の観光資源を茨城の強みであるアウトドアや食といった観点で磨き上げ、コロナ禍で変化した旅行ニーズの変化を捉えた施策で、観光の側面から持続的な地域活性を目指します。海・山・川・湖などの豊かな自然で遊べるアクティビティ、新鮮で旬な海と山の幸、ご当地グルメや地酒など、遊び尽くせない、食べ尽くせないほど多くの企画が開催されています。
【インタビュー】"プレDC"とは?
2023年秋のキャンペーン本開催に先立って、2022年10月より"プレDC"が県内全域でスタート。「プレDCは、県内の魅力を改めて見つめ直し、全国の旅行ニーズに価値を問う貴重な機会」と熱く語るのは、本キャンペーンを担当する、茨城県観光物産課の萩原さんです。
──プレDCは、来年度のメインDCに対してどのような位置付けなのでしょうか?
萩原さん:プレDCは、県内の自治体や観光事業者等が改めて地域の魅力を見直し、来年の本期間に向けて改良や付加価値を加えるなどして、更に磨きをかけていく期間でもあります。実際、各自治体からは想像以上にさまざまな提案をいただいており、"プレ"とは言いつつも、来年のメインに引けを取らない盛り上がりややる気を感じています。茨城は「プレからエンジン全開!」です。
——今回ヒヌマフウフが体験したような、茨城県での夫婦キャンプ旅で、おすすめのアクティビティなどはありますか?
萩原さん:県北地域で体験できる那珂川や竜神湖でのカヌー、バンジージャンプ、県南地域で筑波山の雄大な景色を望みながらのゴルフやサイクリングなどは特に人気が高いですが、茨城県のアクティビティは他にもとにかくバリエーション豊富です。お二人のスタイルにぴったりなアクティビティを選ぶことから、楽しんで頂きたいです。「体験王国いばらき」は気軽に訪れられますので、いろいろなアクティビティをしてもいいですし、一つのアクティビティを極める場所であってもいいと思います。
手軽に行ける茨城で、秋を楽しむ旅を。
アクティブに遊びたい人はもちろん、ゆったりと秋の味覚を楽しみたい人にも、気軽で満足間違いなしな茨城への旅。10月1日より始まる茨城デスティネーションキャンペーンの特設ページには、県内で体験できる様々なプランが掲載中です。ヒナタフウフが満喫したキャンプ旅を始め、思わず"誰か"と共有したくなる、思い出に残る旅になるはずです。