“2泊3日キャンプ”のススメ。長野・北アルプスエリアで遊びと観光を満喫し尽くそう
週末に行くいつもの1泊2日キャンプは移動や設営、食事や撤収などの「お決まりパターン」に陥り、なんだかゆとりの無い時間になりがちではないでしょうか。そんなキャンパーにおすすめなのが、観光も遊びも充実する2泊3日キャンプ。長野県・北アルプスエリアを舞台に、穴場のキャンプ場や一度は訪れるべき観光スポット、注目のアクティビティを紹介。2泊3日キャンプのコツと楽しみ方も合わせてお伝えします!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
いつもとは違うキャンプをアルプスで
なんだかんだ余裕のない「1泊2日」
いつもの1泊2日のキャンプは、テントやタープの設営をはじめ、サイトコーデを終えたら、すぐに夕食の準備、という慌ただしい日程になりがちではないでしょうか。遠方のキャンプ場に車で出かければ、道路の渋滞にはまって到着が遅れ、せっかくのキャンプタイムも短くなってしまうケースも。
観光と遊びも楽しめる2泊3日キャンプをアルプスで!
そこで紹介したいのが、北アルプスの麓に広がる長野県の松本、安曇野、塩尻、大町4市を巡る「2泊3日キャンプ」。雄大な景色を堪能できる穴場のキャンプ場をはじめ、観光名所やアクティビティが充実しているエリアで、キャンプ場を拠点にした小旅行を提案します。
自宅を出たら、キャンプが始まる
キャンプ場までの道中も楽しめる!美ケ原高原の絶景に感動
一般的なキャンプ場のチェックインはお昼の前後。都心から向かう場合、午前中は移動だけになってしまうなんてもったいない…。そう思った方におすすめなのが、絶景を眺めながらドライブできる美ケ原高原です。
東京方面から向かうのであれば、中央自動車道を経由して岡谷ICから約60分。標高約2,000mに広がる雄大な草原や牛が放牧されている風景を眺めれば、目的地までの移動時間も充実します。
観光気分を味わいたいなら、迷わず松本城へ
美ケ原高原から車で西へ約1時間、長野県の中心部に位置する松本市に到着します。ぜひ訪れたいのが定番の観光スポットである国宝「松本城」。現存する五重六階の天守の中で日本最古とされ、黒と白のコントラストが美しい壮観です。天守閣からは、城下町の雰囲気が残る街並みと北アルプスを眺められます。長野を訪れるなら押さえておきたい観光スポットの一つです。
キャンプ場は目的地であり、出発地。
2泊3日のスケジュールに適したキャンプ場選びのコツ
2泊3日キャンプにおいて、キャンプ場選びは重要なポイントの一つ。周辺の観光スポットやちょっとした買い物までのアクセスをはじめ、施設機能やサイトのタイプなどを総合的に検討する必要があります。テントをはじめとした設営・撤収の作業を見据えると、利用サイトまで車を入れられるオートサイトがおすすめです。
今回選んだのは、松本城から車で南東に約20分の位置にある「まつもと里山キャンプ場」。全面芝生で10×10mのオートサイトが21区画あり、駐車スペースとテントスペースはしっかり区切られ、ゆとりのあるサイト空間を確保。シャワーやトイレ、水場も完備し、ビギナー層でも過ごしやすい環境が整います。テントが約30張できるフリーサイトも展開し、デイキャンプやペットの同伴もできる優良キャンプ場です。
標高約770mの小高い場所に位置するキャンプ場は、日中は北アルプスの白馬連峰、夜は星空や夜景が眺められる絶景スポット。テント設営後のちょっと一息や夕食時など、変わりゆく景色を楽しめるのが最大の魅力です。
【基本情報】
住所 | 長野県松本市寿北9-5-12 |
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電話 | 080-6930-1602 |
営業時間 | 通年 |
料金 | オートサイト(電源付き):6,050円〜 / フリーサイト:2,000円〜 / デイキャンプ:800円(大人2名)〜 / 車中泊:1,500円(1台) |
チェックイン/チェックアウト | 13:00 / 12:00 |
特記事項 | ペット可、車中泊可 |
2泊3日キャンプに必要なアイテム、装備とは
食材や飲料の保冷に欠かせないクーラーボックスのソフトタイプ(左)とハードタイプ(右)
2泊3日キャンプで気を付けたいのが、食材や飲料水の保管です。単純に考えると、1泊2日キャンプと比べて2倍の保冷時間を継続する必要があります。保冷を効率よくできるよう、クーラーボックスはハードとソフトの両タイプを用意しておくと便利。
・一般的に保冷力が強いハードタイプに肉や魚、ソフトタイプに飲料水などとクーラーボックスを使い分ける
・ミネラルウォーターのペットボトルを凍らせて保冷剤にする→溶けたらそのまま飲料水に
・肉や魚などのナマ物は冷凍して保冷剤に or 現地調達する
などの工夫も必要です。冷気は上から下へ流れるので、保冷剤は食材などの上に置くのがベター。ミネラルウォーターやお茶のペットボトルを凍らせておけば保冷剤にもなります。収納を気にしつつ、限られたスペースを最大限に活用するのがポイントです。
旅を楽しむには体力も不可欠!コットやマットで快眠環境づくり
2泊3日の楽しいキャンプは、観光やアクティビティを楽しむ余裕がある一方、知らず知らずのうちに疲れが溜まってしまうもの。体力を充実させるためには、快眠できる寝室スペースには手を抜けません。収納時は軽量でコンパクトになるコット、空気で膨らませるインフレータブルマットを活用し、快適な睡眠空間を用意しましょう。
あると便利なポータブル電源
家庭で使えるポットや電化製品を使えるので、サイトの居住性がもっと快適に。意外と忘れがちで、困ってしまうスマートフォンの充電もバッチリです。特に女性は、お風呂上がりにドライヤーが使えるのもポイント。ポータブル電源のスペックによって、自宅で使う調理家電も使え、キャンプでのご飯も充実します。
明日のことは考えず、ゆっくり楽しめる1日の終わり
時間に追われず、ゆとりのある夜
観光をメインに楽しんだ1日目。いつもなら翌朝に撤収作業が待っているはずですが、2泊3日ならそんな心配はなし。地元の食材を使ってじっくり時間をかけ、焚き火も使った手の込んだ料理をワインで楽しむぜいたくなディナーを楽しめます。
キャンプ後半戦!観光やアクティビティを思う存分に楽しめる2日目が待っている!
2泊3日キャンプは、2日目からがハイライト。時間の縛りを気にせず、行ってみたい場所に行き、やりたいことをやれる。アルプスに広がる大自然の中で、マウンテンバイクや釣りなどを体験します。
撮影協力:まつもと里山キャンプ場
この記事で紹介したスポット
キャンプ場画像 | |
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キャンプ場名 | まつもと里山キャンプ場 |
リンク | キャンプ場の情報を見る |