おしゃれキャンプサイトの秘訣はDIYだった!インスタで見つけた手作りキャンプギア
オリジナルギアを作って、キャンプサイトを自分色に!【僕たち「DIY」キャンパーです】
2022.06.09ノウハウ
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。3回目は、自分好みのギアをイチから作り出す"DIYキャンパー"のヨルノ オキビさんを取材しました。全くの初心者だったにも関わらず、Instagramの投稿は手作りのギアでいっぱい!見ているだけでもワクワクする、DIYの魅力をたっぷりとお届けします!
制作者
hinata編集部 重田渚瑳
アウトドアは友達と楽しむ派。大自然の中で食べるご飯が大好きです。初心者でもわかりやすく伝えるをモットーに頑張ります!
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もくじ
独自のスタイルを極めた人を深掘り。連載企画「僕たち○○キャンパーです」
キャンパーの数だけ、独自のキャンプスタイルがあります。そんな個性にあふれたキャンプスタイルの中でも、特に「尖った」スタイルでアウトドアを楽しむキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。毎回1組のキャンパーに密着し、気になる「実際どうなの?」や、ユニークなキャンプの深い魅力を探ります。
「自分とは違うスタイルだけど、楽しそう!」そんな誰かのキャンプを知ることが、まだ見ぬ新しい世界への入り口かも!?あなただけのキャンプスタイル、教えてください!
DIYに沼ったキャンパーを発見
今回紹介するのは、ヨルノ オキビさん。キャンプ歴6年、DIY歴2年のソロキャンパーです。仕事終わりに私有地の山へ直行するほどのキャンプ好き!ちなみに、野営スタイルが多いそうです。
実は、DIY全くの初心者だったのです!
▲自作の「ハンギングラック用G字フック」
――全くの未経験ということでしたが、なぜDIYにチャレンジしようと思ったのですか?
ヨルノ オキビさん:悪天候でキャンプに行けない時間が続いたことがきっかけだったと思います!キャンプしたくても出来ない時間を、別の時間に替えられないかなと思っていました。
――天候には逆らえないですもんね…。まず、どんなことから始めたのですか?
ヨルノ オキビさん:廃材が余っていたので、ひとまず木と木を釘で繋ぎ合わせるということをしました。工具や各部品のことは何も分からなかったので(笑)。当たり前ですがとても不恰好なテーブルが出来上がり、「もう少し格好良くしたい」との思いから、Instagram、YouTube等を参考にしながらいろいろ作るようになっていきました!
ヨルノ オキビさんのDIYスタイルはこちら
物置にあった工具を活用
――DIY用の道具はそろっていたのでしょうか?
ヨルノ オキビさん:持っていました。とはいっても、自分で用意したわけではなく、元々実家の物置にあった何十年も前のものです。それを現在も使っています。電動の工具は丸鋸、ジグソー、ドライバーの3種類のみです。
――今はご自宅で作業を?
ヨルノ オキビさん:そうです!4畳半ほどの作業部屋で、塗装の時はブルーシートを敷き作業をしています。材料は、近所のホームセンターで購入するか、私有地の山で調達しています。
魅力は「作業前の計画〜使用するまでの一連を楽しめること!」
▲キャンプサイトに溶け込むDIYギア
――ずばり、DIYの魅力は何でしょうか?
ヨルノ オキビさん:作業前、完成、使用時までの一連を楽しめることが魅力だと思っています!「何作ろう」「形・色はどうしよう」「ミスった…」「完成」などなど、作る前の想像から完成するまでずっとワクワクしっぱなし。実際に使ってみて「これはもう少しこうしたほうがよかったな…」と反省するのも含め、飽きずに楽しませてくれます。
自信作は「ギアコンテナ」
相棒のような存在の「ギアコンテナ」
▲自作の「ギアコンテナ」
――今まで作った中で、特に自信作を教えてください!
ヨルノ オキビさん:片手で持ち運べる、木製の「ギアコンテナ」です!最初はガス缶など燃料系を入れるものとして使っていましたが、今は焚き火やテント設営に使う道具を入れています。「こいつがあれば大体何とかなる」、相棒のような存在になっています!
――なぜ、これを選んだのですか?
ヨルノ オキビさん:自信作というよりは、個人的に好みのデザインに仕上がったと思っており、とても愛着があるので選びました!武骨さとおしゃれさを兼ね備えており、野営・キャンプで良い雰囲気を出してくれるんです!
色、形、素材などこだわり満載!
――こだわりが詰まっていそうですね!
ヨルノ オキビさん:はい!まずは色です。バーナーで木材を焦がしてから煤(すす)を落とし、赤褐色の水性ステインで色を浸透させ、最後に透明ツヤありニスで仕上げています。こうして出来た色が焚き火とすごく相性が良いんです!
コンテナの形やステンシルのデザインは、海外の軍箱を参考にしながらも、自分の好きな大きさになるよう作りました。あとは素材。手元にあった合板を使っています。蝶番や取手は昔の家具・道具を分解して再利用しているので、費用は全然かかっていないんですよ。
作業に熱中し過ぎて、脱水症状に…
――ギアを自作するようになって、大変だったエピソードはありますか?
ヨルノ オキビさん:DIYにハマり始めた頃、作業に熱中しすぎて食事や水分休憩を取らず、脱水症状になったことがありました!何事もやりすぎは良くないですね(笑)。
既存のギアを塗装するだけでもガラッと変わる!
▲ニトリの「木製脚折りラック」を塗装してリメイク
――DIY初心者におすすめのアイテムはありますか?
ヨルノ オキビさん:「ギア収納用ボックス」はいかがでしょうか?もしくは、「テーブル天板」が良いかと思います。難易度は比較的低く、また時間・費用の負担が比較的少ないので!
あるいは、既製品のギアに好きな色を塗装してみるだけでも良いと思います。それだけで自分だけのオリジナルギアになるのでおすすめです!
ギアDIYを始めてみませんか?
▲自作の「ウッドチェア」
――最後に、これからDIYを始めるキャンパーの方へメッセージをお願いします!
ヨルノ オキビさん:自作のギアは想像以上に愛着が湧きますし、キャンプの最中はもちろん、キャンプ以外の時間がより楽しくなった実感があります!あとは、自分で何かを作ろうとして改めて、さまざまな既製ギアが想像以上に考え込まれて作られているんだなということがわかりましたね。
自分は作業環境が整っているわけでもなく、技術がある方でもありませんが、それでもすごく楽しく取り組めていると思っています!きっと楽しいと思うので、まずは簡単な「塗り替え」から始めてみてください!
キャンプサイトにオリジナリティを出したい人はぜひ!
デザインして、木を切って、組み立てる。初心者にはハードルが高そうなDIYですが、既存のギアに塗装するだけでもオリジナリティが出ます。手作りのギアを持って、キャンプサイトを自分色に染めてみては?
僕たち◯◯キャンパーです
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーに取材をする企画です。