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20代は「飲まない」選択肢が当たり前!?若者が教える今どきキャンプのあり方とチルなスタイル【チルキャンプ】

キャンプではお酒を飲めばいいってもんじゃない?アウトドア好きのいまどきな若者たちが、キャンプとお酒にまつわるニューノーマルを語ります。誰かと仲良くなりたいとき、キャンプでチル(ゆったり)したいとき、そこにはお酒の力がなくても楽しめる方法がありました!

キャンプに「お酒」以外の選択肢を!

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キャンプ場に着いたら、まずはビールの350ml缶のビールをプシュッと開ける。みんなが集まったら、まずは乾杯。もちろん外で飲むお酒は格別ですが、キャンプの魅力はそれだけではありません。 今回登場するのは、「キャンプって言ったら、お酒!」というイメージに「待った」をかける3人の若者キャンパー。彼らなりの新しい「チル」なキャンプスタイルをひも解いていきます。 ▼最近流行りの「チルキャンプ」って?
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ビジネスマン

楢林翔さん(26)

総合人材サービス会社で新規事業開発部に勤める。キャンプは大学3年のころから、約5年。

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青年実業家

岡崎ダイチさん(27)

アウトドアショップ「Geek Field」を経営。2年前にキャンプにどハマりし、ギアを買い集める。

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消防士

小林カイトさん(26)

消防士として町の秩序を日々守っている。外遊びの中でさまざまなことにチャレンジするのが好き。

翔さん、カイトさんは大学時代の友人、ダイチさんは2人とは初対面です。普段の生活やアウトドアシーンでお酒を楽しむこともありますが、そのときのコンディションや場面によってはあえて「飲まない」という選択ができる3人。立場や生活スタイルは違うものの、同じ思想を持った若き3人のキャンパーは、どんなニューノーマルを展開してくれるのでしょうか。

「飲んで当たり前」ってそれ、古すぎるんじゃない?

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▲今日はお酒ではなく、リラクゼーションドリンク「チルアウト」で乾杯
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ダイチ

キャンプにハマってから、自分でも店(Geek Field)を開きたいと思ってたくさんの人と一緒にキャンプをしてきたけど、とにかくお酒は必ず登場するね。「キャンプ=飲み」っていう文化がある。
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年配の人は特にそうなりがちかも。キャンプに限らず会社でも飲み会って当たり前に開かれるけど、あんまり好きじゃなくて、実は数回しか行ったことない(笑)。けど会社のメンバーとは仲良いし、キャンプにもよく一緒に行くよ。
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▲「今度キャンプ行こう!」と早々に盛り上がる2人。
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キャンプでお酒を飲むこともあるけど、ノンアルでも同じくらい盛り上がれるし、「誰々が飲んでない!」とか仲間内では気にするようなやつもいないから、全然OK。
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カイト

お酒は嫌いじゃないし、家で家族と飲むこともあるけど、「飲み会」っていうのがちょっと…。1回の飲み会に5,000円使うなら、その分のお金を使って出かけたい、と思っちゃう。そしてせっかく外に出たなら、お酒を飲まずにアウトドアを満喫したい派。
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▲「なんか懐かしい味」と会話をしつつチルアウトを楽しみます。
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ダイチ

飲みって普通に街でもできるしね。自分は職業柄、仕事でお酒を飲むことが多いから、キャンプでは飲まないことも多いかな。昼だけじゃなくて夜中もSUPで漕ぎ出して夜釣りをしてるから、ダラーっと飲んでいる時間がないのも大きい。「飲みニケーション」とか言うけど、焚き火の前の方がよっぽど本音、出る。

そもそもキャンプ、なんで行くんだっけ?

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▲設営も3人で。
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カイト

昔から外で何か挑戦する、っていう冒険心みたいなものがあって、特に大学生の頃は「海の水を日本一高い山にかけたい」って3日間歩いて登頂したり、「箱根駅伝を1人で完走したい」で全区間ヘロヘロになりながら走り抜けたり…。
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ダイチ

すご!24時間マラソンじゃん!
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カイト

しかも、実際は26時間(笑)。そういうことをするための手段としてキャンプを始めたり。でも消防士として働きはじめて、ワクワクする心みたいなものがものすごく重要なんだ、と思った。
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カイト

たくさんの人が亡くなっている現場に出向くことも多く、勤務中は気を張りっぱなしになっているから、勤務外は思いっきり「オフ」にする必要があって。勤務明けの休みはつい家で寝てしまうことも多いけど、時々はキャンプに行って清々しい気持ちを蓄えてるかな。
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カイト

キャンプに限らず、普段からごく身近な自然にふれて感動するようにはしていて。例えば、雨上がりの湿気を含んだ空気とか、家の前のなんでもない川に夕日が反射していたりとか、そんなことにも心動かされたり…。
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ダイチ

「エモ〜」みたいな?(笑)
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カイト

「エモエモ〜」みたいな!(笑)
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ちょっと分かるかも。僕も今、コロナ禍で1年以上リモートワークをしていて、1日中太陽の下に出ない日もあるくらい。仕事もプライベートも同じ場所、しかもそれが毎日毎日だともう気が滅入って…。
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だから週末は必ず外に繰り出すようになった。キャンプはもちろん、ちょっと散歩したりとか、何かアウトドアに触れることでオンオフを切り替えてる。自然にはそういう力があるよね。その刷り込み効果か、家にキャンプギアを置くだけでちょっとリラックスできる気がするし。
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ダイチ

そうそう。そこにいるだけで心和む感じ。キャンプのときはオフモード!ってパキッと分けてリラックスに専念するのがいいんじゃない?って個人的には思ってる。

多様性を許容するのが僕らの時代

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ダイチ

っていうか、お酒自体は飲んでもいいんだけどね。自分でも飲みたいときは飲むし。ただ「飲むべき」「飲まなきゃ」っていうのは違うでしょ。そこは自分で選べた方が良くない?
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カイト

そうだよね。キャンプスタイルみたいなもんじゃないかな。自分は翔みたいなオートキャンプっぽい感じでもないし、ダイチのこだわりみたいなものもなくて、かなり野宿って感じ(笑)。 だけど2人のスタイルを否定するとか「絶対こっちの方がいいでしょ!」って押し付けるとかはない。今日のダイチの道具とかはすごく新鮮で、見てて楽しい。
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▲設営中。今日はダイチさんの道具でキャンプサイトを作りました。
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ダイチ

そうそう。多様性の時代ですよ。今日みたいにチルアウト飲んで超リラックスしてもいいし、コーラだけでワイワイ楽しんでもいいし。逆に普段お酒を飲まない人がキャンプでは飲むっていうパターンもあるよね。
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▲「今日はチルアウトだしね〜」とダイチさん。
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翔さん

いろんな人が集まって、好きなもの飲んで、各々がちゃんとキャンプを楽しむ。こういうのをチルって言う気がする。
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ダイチさん

チルだね。
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カイトさん

チルだね。

あなたのキャンプスタイルは「チル」か?アンサー求ム。

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意気投合した3人は、インタビューを終えてもチルアウトを片手に話し込んでいました。「『お酒は飲むもの』って決めつけすぎていたかも…」「キャンプには見栄えのする人気ブランドのギアを使わなければいけない」。若者たちが考える外遊びのあり方からは、楽しみは人が判断するのではなく、自分で決めるものだということがよく分かりました。

あなたもチルキャンプに切り替えよう


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