【釣りキャン】キャンプ場そばにある魚の楽園!初心者でも管理釣り場で大漁なコツ
キャンプのスタイルが多様化する中で、注目を集めているのが「釣りキャン」。山や海のそばにあるキャンプ場の周辺には、恵まれた釣りスポットが多数存在します。その入り口まで来て素通りするのは、アウトドアのより深い楽しみの逸失。おすすめは、初心者でも簡単に挑戦できる渓流の管理釣り場。必要な道具やコツを学び、今年こそは釣りキャンに挑戦しましょう。
キャンプからの「ちょい釣り」に挑戦
キャンプ⇔釣りでアウトドアをより満喫
海や山など、自然の中にあるキャンプ場。それは同時に、恵まれた釣りのフィールドのそばに立っていることでもあります。キャンプと別のアクティビティをかけ合わせた「キャンプ+α」の流れが強まる中で、実際にキャンプから入った人が、釣りを同時に楽しむケースもよく聞くようになってきました。
釣りキャンの狙い目は、2日目の早朝。テントから出れば、魚の楽園はすぐ。渓流のせせらぎの中で、1本の糸から伝わる魚の躍動感を一度味わえば、すっかり釣りの虜に。キャンプサイトでずっとゆったりするのもいいですが、家族や仲間にアウトドアの楽しみをより知ってもらうなら、釣りを一緒にするのが鉄板です。
釣りだけのアクティビティと違って、キャンプを拠点にした釣りならば、早朝の釣れる時間帯が過ぎて魚に動きがなくなったときには、テントで昼寝や朝食も楽しめ、ゆったりとした時間が楽しめるのも「キャンプ+釣り」の特徴です。
講師のニワトリの正体は?
今回、hinata編集部の釣り企画に協力してくれたのは、おしゃれなキャンプの雰囲気に合う道具をリリースしているフィッシングブランド「ROOSTER GEAR MARKET(ルースターギアマーケット)」。アウトドアの人気セレクトショップでも扱いが増えている注目ブランドです。同ブランドのマスコットのROO(ルー)くんが、普段生息している滋賀から山梨まで駆けつけ、hinata編集部の釣り初心者、中西を指導。開始わずか30分で釣れるまでに指導してくれました。
ニジマスならキャンプ料理も充実!
初心者でも釣りやすいニジマス
ニジマスは外来種で、国内では一部地域を除き、釣られているほとんどが放流されたもの。釣りの入門的な魚で、子どもでも簡単に釣れるのはもちろん、上級者も満足させるひきの強さも魅力。食べても臭みがなく、焚き火台での焼き魚だけでなく、ムニエルやフライ、アクアパッツァなど、多様な料理ができるので、キャンプ料理でも使いやすい食材になります。
キャンプ場から管理釣り場へ!
まずはキャンプ場に近い管理釣り場へ!
キャンプ場のそばにある渓流を利用した管理釣り場は、足場も整っており、キャンプに行く服装で、気軽に釣りができます。特に、釣り場と一緒にキャンプサイトが併設されている管理釣り場がおすすめ。
管理釣り場は秋〜冬の禁漁区間がなく、年中釣れる場所が一般的。さらに、釣ったら持ち帰りができるところがほとんど。しかし、キャッチ&リリースのところもあるので、事前の確認をお忘れなく。
釣りのポイントの選び方
自然の岩を利用した管理釣り場は、まるで本当の渓流にいるかのような渓相。釣りをしなくても、その場にいるだけで、マイナスイオンに癒やされます。
釣り場によっては、事前にウェブサイトでニジマスを放流する時間や場所を公表しているので、チェックは抜かりなく。放流されて川に慣れてきたころのニジマスが活性が高く、狙い目です。
ルーくんによると、管理釣り場の定説は「見えている魚はなかなか釣れない」。実際にhinata編集部の中西も目の前にルアーやエサを落とし込んでも見向きもされず…。水の流れがあるところや、その流芯の脇、深みのある淵など、流れに変化のあるところで餌が流れてくるのを待っている、やる気のある魚を狙います。
▲池の場合は流れこみや水車など、水の動きにあるところを狙うのがポイント
意外とシンプルだった「ルアーフィッシング」
ルアーは何を選べばいいの?
一見すると、初心者には難しそうなルアー釣りですが、道具はシンプル。管理釣り場では165cm(5.5ft)前後のやや短めのロッドと、ナイロンかフロロの4LBのラインを巻いた小型リールに、ルアーをつけるだけ。
ニジマス用のルアーは、食事用のスプーンのような形をした金属製のシンプルな「スプーン」が王道。小魚のような形状をした「ミノー」、くちばしのようなリップがついている「クランクベイト」など、いろいろな状況に対応できます。いずれも比較的安価に購入できるので、複数のカラーを持っていると重宝します。
釣具店では、さまざまなカラーリングが販売されているルアー。きらびやかな宝石のようなカラーリングにまずは人間が釣られてしまいます。しかし、ルーくんによると、「管理釣り場に放流された養殖ニジマスが、ペレットという人工飼料を食べているので、そのエサの色に近い茶色系の反応が良いことも多い」とのこと。
その日によって、釣り場のコンディションや魚の活性が違うのは当たり前。何度も同じ色や形状のルアーをキャストするのでなく、数回投げては別のデザインのものに取り替え、その日の状況にあった勝ちパターンをいち早く見つけるのが大事です。
ルアーの大きさは、魚が違和感なくくわえられる2cm〜5cmがおすすめ。多くの人が入る管理釣り場では、軽いルアーのほうが釣りやすくなりますが、それだけキャストが難しくなるため、2g~3gを基準に選ぶのがポイントです。
ルアー釣りの一番の肝はキャスティング
キャスティング解説
ルアー釣りの肝は、いかに狙った場所にルアーを落としこむか。初心者でも10分ほど練習すれば、狙っただいたいの方向にキャストするコツはつかめます。
①人差し指に釣り糸をかけて、リールの釣り糸を巻き取るベールアームをおこします。
②後ろに人がいないことを確認し、10時の角度まで竿を傾けます。
②後ろに傾けた竿のしなりを感じたら、また戻ってくる反動を利用しながら素早く振り抜き、リールの糸から指を離します。
③竿を完全に振り抜き、ルアーが着水したら、すぐに糸のたるみをリールでとり、ルアーをひき始めます。
【今回ルアー釣りで使用したタックル】
ロッド:RGM ROD spec.2 5.5ft
リール:SHIMANO Vanquish2500S
ライン:フロロ4LB
使用したルアー:
[ミノー]Tricoroll 流芯43HW
[クランクベイト]ちびpanicraDR
[スプーン]tearo 1.6g、Apeed! 2.3g
*スナップはe-snap。いずれもTIMON
晩ごはんを確実に狙うなら、シンプルな餌釣り
イクラで手軽に釣れる!
餌釣りで、女性や子どもが受け入れられないケースが多いのが餌の虫。ただ、管理釣り場のニジマス釣りであれば、イクラの餌が主流。餌をつけるハードルは高くありません。
仕掛けは川の大きさによって異なりますが、約3m~5mの竿に、1号の糸とウキ、ハリス、おもりを用意するだけでシンプル。キャンプ道具の隙間につめておいても荷物になりません。
基本的には、ニジマスなどのターゲットとなる魚ごとの仕掛けのセットが販売されています。特に子どもや初心者は糸がこんがらがる場合もあるので、ほどく時間を節約するため、新しい仕掛け交換するのが無難。ハリスが切れた場合にも備え、複数の仕掛けを用意しておきましょう。
餌を付けた糸を延べ竿から垂らすだけなので、リールの扱いが不安な子どもや女性でも簡単に釣れます。また竿を持つ手からダイレクトに魚の動きを感じられるのも、糸と竿が1本でつながっている伸び竿の魅力の一つ。
【今回の餌釣りの仕掛け】
ロッド:RGM spec.1
仕掛け:Ready to Fish! 300 カスタム(針をイクラ用のます針に変更)
えさ:イクラ
キャンプ場のそばなら、テントに戻って昼寝や食事も楽々
「釣りキャン」の良さは、あくまでキャンプをメインにしているので、魚が良く釣れる朝の早い時間帯を過ぎたら、すぐにテントに戻って料理や昼寝を楽しめるところ。
釣った魚でキャンプ料理をさらに豪華に
渓流のニジマスは臭みもなく、蛋白な味わいが特徴。焚き火台でかゆっくりと時間をかけて焼き魚にするもよし、ムニエルやアクアパッツァなどの洋食にも合います。
今年はさらに深みのあるキャンプを
まだまだ寒い季節は続きますが、あと2カ月もすれば、渓流とキャンプのシーズンも本番間近。今年はキャンプ道具に釣り道具も忍ばせながら、アウトドアのより深い世界を家族や友人と楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回訪れたのは「ベリーパーク イン フィッシュオン!鹿留」
今回、撮影で訪れたのは山梨県都留市にある「ベリーパーク イン フィッシュオン!鹿留」。約70,000㎡の広大な敷地内には渓流と湖の釣り場が計6エリア設けられているほか、キャンプサイトもあり、「釣りキャン」に挑戦できます。
【基本情報】
住所:山梨県都留市鹿留1543
電話番号:0554-43-0082
チェックイン/チェックアウト:15:00/10:00
釣り場営業時間:6:00〜17:00(12/1~2/28)、6:00〜19:30(3/1〜11/30)
入漁券(一般・一日券):エサ釣り3,500円、ルアー・フライ4,500円(男性)、4,300円(女性・中高生)
公式サイトはこちら:
ベリーパーク イン フィッシュオン!鹿留