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釣り

ルアーにフライ、テンカラ??キャンプ場そばの渓流釣りを性格・スタイル別に解説【Jeep×hinata vol.4】

2022.05.09ノウハウPR

キャンプ好きの間で人気急上昇中の渓流釣り。ただ、釣り方にはルアーに、フライ、テンカラ(毛鉤)、えさ釣りとあり、初心者にとっては「そもそもどれから始めるのがいいのか」とよくわからず、興味はあるけど、なんとなく始められていない人が多いのも事実です。そこで、釣りコーディネーターの齋藤竜也氏に、性格やキャンプのスタイル別に、どの釣りが向いているのかを、解説してもらいました。

新しいキャンプの「挑戦」をサポート【Jeep×hinata】

Jeep
アウトドア好きに新しい世界への入り口を案内する、Jeepとhinataの全7回にわたる連載企画。ハンモックやパップテントなど、キャンプの魅力をさらに高めてくれる新しいスタイルを紹介します。各連載の最後では、記事テーマに沿った豪華プレゼントを案内!

魚を愛し、愛された男が「釣り方」を解説

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釣りコーディネーター

齋藤竜也さん

東京の練馬と吉祥寺にある釣り堀カフェ「キャッチ&イート」のディレクターであり、釣りコーディネーター。仕事は「釣り初心者を『釣り人』にすること」。 カッコいいと思う道具でスタイルのある釣りをすることがテーマ。 「いっぱい釣る」よりも「楽しく釣る」を重視。ひまさえあれば、海、川、湖、問わず身近なターゲットをルアー、フライで釣っている人。埼玉県飯能市在住。2児の父。hinataで「サイトウ家の身近アウトドア」を好評連載中。

一番じっくりと釣りたいなら「フライ」

フライフィッシング
フライフィッシングは、毛鉤を使った釣り方。ロッドとリールがあり、糸の重さで毛鉤を遠くに飛ばせるのが特徴です。もともと英国の貴族の嗜みとして生まれこともあり、その格調あるスタイルは洗練されたキャンプギアを好むキャンパーにも最適です。

フライが釣れるワケ

齋藤さん
──齋藤さんは、初心者が管理釣り場で一番釣りたい場合には「フライ」と断言していますね。 齋藤竜也さん(以下、齋藤):魚がそのときに捕食している川にいたり、飛んでいる虫をイメージした毛鉤を使うので、ほぼエサといっていいほど、よく釣れます。水面を割って毛鉤に食いついてきたときのワクワク感を一度味わうと、もうフライから浮気できません。慣れてくれば、自分でフライを巻くのも、フライフィッシングの醍醐味。それで釣れたときの感動は、至極のアウトドア体験です。

釣れないときは釣れないことも!?

サイトウさん
──でも、弱点はあるわけですよね。 齋藤:魚がそのときに食べているものと違うように見える毛鉤だと、ほとんど釣れないこともあります。今日は水面に落ちた虫を積極的にバシャバシャと食べていましたので、浮く毛鉤で釣れるパターン。逆に、水中を漂う毛鉤ではほとんど反応がありませんでした。このパターンを理解していないとまったく釣れないのですが、逆にその「勝ちパターン」を見つけるのが、醍醐味でもあります。

毛鉤を投げる難しさをカバーするには?

釣り
釣り企画
──毛鉤を投げるのも難しそうです。 齋藤:確かに、それはあります。ライン(糸)をムチのようにした反動で毛鉤を前に飛ばしていくので、後ろや上に木や茂みがあるとひっかかりやすいです。慣れないときに、いきなり自然の川に行くと、障害物だらけに四苦八苦します。最初は、フライができる管理釣り場にいって、練習するといいでしょう。理想的には自然の川を使った管理釣り場がよく、関東の人におすすめは、山梨県大月市の奈良子釣りセンターですね。キャンプ場も併設されていて、私も愛用しています。

遠くに飛ばそうとしなけば、初回でも釣れる!?

フライフィッシング
▲キャスティングのときは後ろに注意
──キャスティングで断念する人が多くないですか? 齋藤:確かに1日ですぐできるようにはならないですけど、遠くのピンポイントに飛ばそうと思わなければ全然問題ないですよ。最初は、無理せず、竿の長さと同じぐらいのラインでやれば、ひっかかったり、風の影響で飛ばせないこともなく、楽しめます。自分の子どもにもそうやって、楽しんでもらっています。

そこそこかっこいい道具がほしい人は?

ニジマス
──初心者でも、それなりに格好がつく道具としては、どのようなモノがいいのでしょうか。 齋藤:ちゃんと続けていきたいなら、30,000円ぐらいのセットをめやすに購入してみてください。スノーピークが出したセットも、有名釣具メーカーティムコが作っているもので、私のような釣り好きから見ても、しっかりしたものですよ。

簡単さならルアー?

ルアー釣り
ロッドとリールに、疑似餌で魚と知恵比べをするのが、ルアー釣り。齋藤さんは、「とりあえずその日からそれなりに釣れるようになりたい」というせっかちな人には、ルアー釣りをおすすめします。

初心者でもすぐ投げられる

ルアー釣り
──簡単さという点では、ルアーをおすすめしていますね。 齋藤:フライはラインの重さで飛ばしていくのですが、ルアーは、疑似餌の重さでキャストします。初心者でも30分もやれば、投げたい方向には投げられ、子どもと一緒にやるときにも、ルアーはおすすめです。
JEEP

魚の闘争心を煽る!

ルアー
ルアー釣り
──釣れやすさ、という点では難しいのでしょうか。 齋藤:魚の捕食するものに似せた毛鉤で釣るフライと同様、ルアーも、そのときに魚が食べている若鮎などのデザインのもので釣ることはあります。しかし、一番の違いは、魚の闘争心にスイッチを入れることです。自分のテリトリーに入ってきたものに対して、威嚇に口を使うからこそ、ルアーで釣れます。自然界にないようなおもちゃのようなデザインでも釣れるところが、面白さ。釣るための行為は簡単ですが、「実際に釣れるか」というと、ほかの釣り方より少しレベルが高くなってきます。その分、ゲーム性が高いのが魅力です。

意外なルアーの弱点とは

魚釣り
──ルアーの弱点はあるのでしょうか。 齋藤:続けていく上での、コスト面が弱点かもしれません。何しろ小魚をイメージしたミノーをなくしてしまうと、1,500円ぐらいの損失になってしまうわけですからね。うちの長男は、自分のお小遣いをためて買ったルアーが水中にひっかかってしまい、真冬にパンツ一枚になって回収していたほどです。でも、うまくなれば変なところに投げることもなくなり、ロスト率は下がっていきます。

初心者向けも侮れない

ルアー釣り
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──ルアーのロッドとリールを買うとなると、そこそこのものは、どれぐらいがめやすになってくるのでしょうか。 齋藤:わかっている人なら、15,000円ぐらいで十分なものが買えます。中古ならさらにかなりいいスペックのものが手に入りますよ。最近は初心者向けの道具も、安かろう、悪かろうでなく、メーカーが釣りの魅力を知ってもらうために、かなりの良いものを投入するようになっています。

キャンプ界隈でも話題の「テンカラ」は釣れるのか?

キャンプ界隈でも、愛好者が増えているテンカラ釣り。餌釣りに似た1本竿で毛鉤を使う点では、フライと同様ですが、テンカラはもともと日本の伝統的な漁法でもあります。

フライとの違いは?

齋藤さん
──キャンパーの間では「テンカラ」というワードをよく聞くようになりました。海外でもテンカラは人気になっていますね。 齋藤:シンプル・フライフィッシングと呼ばれ、パタゴニアの創業者がこよなく愛し、セットを販売するほどです。海外のテンカラロッドがとてもかっこいいスタイリッシュなデザインが多いので、私も個人輸入して使っています。
テンカラ釣りセット
──テンカラのフライとは違ったメリットとはあるのでしょうか。 齋藤:まず1本竿で道具が少なく、非常にシンプル。キャンプ道具の隙間に入れても荷物になりません。山でハイキングもする活動的な人には、持ち運びしやすく、おすすめです。

テンカラは遊びでなく「漁法」だった

テンカラ釣り
──フライと同じく、かなり釣果が期待できるのでしょうか。 齋藤:これまで説明してきたルアーやフライの発祥は、娯楽ですが、テンカラは川漁師の「漁法」です。つまり、それだけ釣りやすさを追求したシンプルな釣りと言えます。逆にいうと、本気のテンカラ釣り師が川の上流にいたら根こそぎ釣られてしまうので、その日の釣果は絶望的になってしまいますね(笑)。
テンカラ釣り
──テンカラのデメリットはあるのでしょうか? 齋藤:フライと違って、竿と糸の長さに限界があるので、魚との距離が近く、気をつけないと察知されやすいというところでしょうか。竿の長さもいろいろ選べはしますが、一般的には3.6mぐらいのものを使います。フライよりどうしても長くなってしまうので、自然渓流では気をつけないと、糸が藪にひっかかりやすいです。

テンカラの竿なら餌釣りもできる

テンカラ釣り
──道具について、えさ釣り用の竿でできるのですか? 齋藤:テンカラ専用の竿があります。えさ釣り用は重さがあったり、しなり方が異なるので、向いていません。でも逆にテンカラ専用の竿なら、えさ釣りはできるので、テンカラ竿があれば、どちらでも対応できます。

実はえさ釣りが一番むずかしい!?

テンカラ釣り
──齋藤さんは意外にも、えさ釣りが一番むずかしいと言っていますね。 齋藤:えさだから、簡単ということはありません。その川に生息するカゲロウやトビケラの幼虫といった虫なら、確実ですが、それを現地で捕まえるのは初心者は時間がかかり大変です。釣具屋では、カブトムシの幼虫を小さくしたような「ぶどう虫」が販売されています。ただ、これはガの幼虫なので、おそらく慣れない女性や子どもには、なかなかハードルが高いかもしれません。それに仕掛けをつくったり、魚のいる水中の高さ(タナ)をさぐったり、おもりをこまめに替えたりと、意外と手間もかかります。

フライ、ルアーにない1本竿の魅力とは?

テンカラ釣り
──テンカラやえさ釣りは1本竿ですが、その魅力はシンプルさ以外にあるのでしょうか。 齋藤:糸と竿がダイレクトにつながっているので、釣れたときにより魚の生命感が伝わりやすいことですね。この引張りっこをする感覚が、テンカラとえさ釣りの魅力の一つでもあると思っています。

初心者が気をつけたい注意点

サイトウさん
──情報が少ない初心者にとって、最初に買ったものに満足できず、買い換えるのは避けたいところ。おそらく、キャンプではほとんどの人がそれを経験してきているはずです(笑)。 齋藤:すべてのアウトドアに共通しているかもしれませんが、経験者から学ぶことほど近道はありません。友人、知人でまずは連れていってもらえる人を探しましょう。そうはいっても、釣り好きがまわりにいないから、おそらく釣りへの一歩を踏み入れられていないかと思います。
釣れた魚
──では、そのような場合には、どうすればいいのでしょうか。 齋藤:最初は管理釣り場でレンタルをしてみて、釣り場の人に聞いてみるのも手です。あとは釣具店となるのですが、ここは注意が必要。まずは、どこで釣りたいのかを具体的に伝えることが重要です。でないと、アドバイスしようがないですから。理想的には、都会の量販店より、釣り場に近い専門店がフィールドに詳しいので、おすすめです。というのも、量販店の全員がその釣りに精通しているわけではありませんからね。

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Jeepコンパス
今回撮影で使用したのは、Jeep Compass Limited。Jeepの中でも運転のしやすいコンパクトSUVながら、居住性が大幅に向上。積み込む荷物に合わせてアレンジできる40:20:40分割可倒式リアシートは、釣りやキャンプなど、どんなアウトドアにも対応できます。都会になじむ流麗なデザインながらも、Jeepの特徴である立体的な処理を施した7スロットグリルの力強さは健在。街とアウトドアフィールドを行き来する人のための一台。 【主要緒元】 全長:4,420mm/全幅:1,810mm/全高:1,640mm/車両重量:1,600Kg/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒 マルチエア 16バルブ/総排気量:2,359cc/使用燃料:無鉛レギュラーガソリン/最高出力:129kW(175ps)/6,400rpm(ECE)/最大トルク:229N・m(23.4kg・m)/ 3,900 rpm(ECE)/4輪駆動(オンデマンド方式)/電子制御式9速オートマチック 全国メーカー希望小売価格:4,920,000円(税抜) sponsored by Jeep 撮影:山田裕之

Jeep×hinata連載企画「新しいキャンプスタイルへの挑戦」

Jeepとhinataは「新しいキャンプスタイルへの挑戦」を掲げ、新連載企画をスタート。ハンモックやパップテント、釣り、ポタリングなど、人気が高まりつつあるキャンプスタイルをはじめ、キャンプの魅力をさらに高めてくれるアクティビィティを紹介します。