大容量ポータブル電源おすすめ25選!選び方を詳しく紹介
アウトドアや非常用としても活躍する「大容量ポータブル電源」。さまざまな容量や機能が展開されており、どんなものを買えばいいのか初心者には判断が難しいですよね。この記事ではそんな大容量ポータブル電源の選び方やおすすめ製品を容量別に紹介します!
大容量ポータブル電源はこんな場面で活躍します
アウトドアは電気に頼らずに過ごすのが醍醐味。しかし、近年では大容量ポータブル電源を取り入れて、より快適にキャンプを楽しむ人が増えてきました。
夏は小型冷蔵庫や扇風機をつないで涼を、冬は電気毛布やファンヒーターをつないで暖をとることができます。
また、ポータブル電源は災害で電気が供給されなくなったときも大活躍!電子機器の充電ができるほか、ラジオ機能が付いていれば災害時の状況をいち早く知ることも可能です。
季節を問わず一台あると便利な大容量ポータブル電源は、まさにキャンパーの必須アイテム。「キャンプでは電力を使わない」というこだわりがある人も、災害用として1台用意していて損はありません。
ポータブル電源の容量の目安
ポータブル電源の電気容量はWh(ワットアワー)で表されます。この数値が大きいほどたくさん電気を貯めることができるので、ポータブル電源を選ぶ際には必ずチェックしましょう。ここでは、容量ごとの特徴を解説します。
小さめの350Wh以下
350Wh以下の容量は、モバイルバッテリーよりも少し大きめのサイズから、テッシュ2箱分までの大きさがあります。持ち運びがしやすい大きさなので、半日のピクニックや公園に遊びに行くときにぴったりです。電気容量はあまり大きくないですが、スマートフォンの充電はもちろん、あまり電力を消費しない小型の扇風機やスピーカーなどを使う時にも活躍します。
使いやすい350〜600Wh
一般的に、350〜600Wh程度のポータブル電源が大容量と言われます。この程度の電気容量であるとスマートフォンなら20〜30回程度、パソコンなら10回程度の充電が可能です。さらに、500Wh以上の容量があればポータブル冷蔵庫や電気毛布も使えます。車内泊やキャンプで電化製品を使いたい人は、まずは500Wh以上の容量を目安に選ぶのがベターです。
連泊するなら600Wh以上
600Wh以上は、パソコンやテレビ、冷蔵庫や電気ヒーターなどを使っても問題ない電気容量です。そのため、アウトドアで連泊する人は、出先で電気がなくなってしまう心配が少ない600Wh以上のポータブル電源を選びましょう。
また、600Wh以上だと災害時においても、携帯電話やラジオの充電、電化製品の使用も数日分おこなえます。災害時の備えとしてポータブル電源を購入するのであれば、600Wh以上の大容量がおすすめです。
ポータブル電源で使える製品の目安
ポータブル電源にはW(ワット)という出力があり、この単位が大きいほど強力な電化製品が使えます。そのため、自分の使いたい電化製品の必要出力(W)を確認してポータブル電源を選びましょう。
スマートフォンやパソコンの充電ができる500W
500W以下ではパソコンやスマートフォンの充電、小型冷蔵庫などを使用できます。キャンプやバーベキューの際に小型冷蔵庫で食品を保管したい人や、スマートフォンやパソコンの充電をしたい人、扇風機を車内で使用したい人などにちょうどいい出力です。
1
スマートフォン
2
ノートパソコン
3
扇風機
4
小型冷蔵庫
5
小型テレビ
ヒーターや電気毛布が使える1,000W
出力が1,000Wになるとファンヒーターや電気毛布などの暖房機器が使用できるようになります。寒さが厳しい冬キャンプだけでなく、夜に冷え込む春や秋のキャンプでも、暖房機器を使うことで快適に過ごすことが可能。また、ミキサーやフードプロセッサーを使用すれば、レベルの高いキャンプ飯がつくれるほか、調理も時短できるので、料理にこだわりたい人も1,000W以上のモデルを選びましょう。
1
ファンヒーター・ハロゲンヒーター
2
電気毛布
3
ミキサー・フードプロセッサー
4
掃除機
ドライヤーや電気ケトルも使える1,500W
出力が1,500Wになるとヘアドライヤーや電気ケトル、ホットカーペットなどほとんどの電化製品が使えます。
この出力は、電化製品を使ってより快適にアウトドアを楽しみたい人にうってつけ。大半の電化製品が使用できるため、災害時のそなえとしてポータブル電源を購入したい人にも人気です。
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ホットカーペット
2
ドライヤー
3
電気ケトル
4
電子レンジ
ポータブル電源の選び方
ポータブル電源を選ぶ際には、容量(Wh)と出力(W)以外にも、出力端子や充電時間などチェックすべき5つのポイントがあります。製品選びに失敗しないよう、それぞれをしっかり確認しておきましょう。
出力端子と数
ポータブル電源には複数の出力端子が付いています。その端子の種類や数によって、使える電化製品や機材数が変わってくるので注意が必要です。
出力端子とは電流の通り道となる言わば「出口」を意味する言葉で、具体的にはUSBやコンセントを差し込む部分を指します。そのため、自分が使いたい電化製品の出力端子があるかどうかが非常に重要です。
最近はUSB Type-AのほかにType-Cが多く採用されるようになりました。自分が持っているコードの種類がどんなものなのか、あらかじめ確認しておきましょう。
また、海外製品だとコンセントプラグの形状が異なる場合もあります。日本の家電製品に多いAタイプのコンセントプラグかどうかも念の為チェックしておくと安心です。
出力端子の数は多ければ多いほど、同時に使用できる機材が増えます。大人数で使用したい人や、複数の機材を同時に使う予定の人は端子の多いものを選びましょう。
ポータブル電源の充電方法
ポータブル電源の充電方法は大きくわけて「AC充電」「USB充電」「ソーラーパネル充電」「シガーソケット充電」の4タイプがあります。
一番一般的な充電方法であるAC充電やUSB充電は、家庭であらかじめ充電しておく方法です。ソーラーパネル充電は、災害時などで電源が確保できないときに便利な充電方法。シガーソケット充電ができるタイプは、車の走行中にシガーソケットから充電をすることができます。ソーラーパネルと違い、天候に左右されずに充電できるため、車での移動が多い人におすすめです。
サイズと重量
ポータブル電源は容量や出力によってサイズが変わります。キャンプをすることが多く、主な移動手段が車の人はサイズや容量、出力が大きく重めのポータブル電源も持ち運べます。一方で、ポータブル電源をピクニックや庭先でしか使わない人は、容量や出力が小さめの小型ポータブル電源がおすすめ。よく使う場所や移動手段に合わせて自分に合ったポータブル電源を選んでください。
ソーラー発電などのオプション機能
ポータブル電源には屋外で充電ができるようにソーラー発電機を付けられるアイテムも登場しています。ポータブル電源とソーラー発電機を一緒に持っていけば、キャンプ場でポータブル電源を充電しながら使用するということも可能。もし、キャンプを数日間楽しみたいのであれば、ソーラー発電機で充電できるモデルを検討してみましょう。
ポータブル電源のバッテリーサイクル
ポータブル電源には「サイクル」という指標があります。これは充電100%の状態から0%になるまでを何回繰り返すことができるかを表した数値です。たとえば、サイクル数が1,000であった場合、ざっと1,000回は充電できるということを意味します。ただし、これは満充電の状態から0%になるまでの回数なので、1,000回使ったら使えなくなってしまうということではありません。使用する電化製品や使い方によってもバッテリーの消耗の仕方は変わるので、あくまで寿命の目安として考えましょう。
また、バッテリーサイクルは製品に使用された電池の種類によっても変わります。三元系リチウムイオン電池のサイクル数が500〜2,000程度であるのに対し、リン酸鉄リチウムイオン電池は1,500〜4,000と格段に寿命が長い傾向にあります。できるだけ長持ちさせたい人は、リン酸鉄リチウムイオン電池が採用されたモデルを選びましょう。
【600〜1,000Wh未満】大容量のおすすめポータブル電源6選
選び方を確認したら、いよいよ製品選びです。まずは大容量ポータブル電源の中でも比較的コンパクトなモデルを紹介します。
【1,000〜2,000Wh未満】大容量のおすすめポータブル電源10選
大容量で連泊でのキャンプや車中泊にも使用できるモデルを厳選!出力は1,000〜2,000Wと幅広いので、ドライヤーや電子レンジを使いたい人は高出力、ヒーターやミキサー程度で問題ない人は低出力のモデルをチェックしましょう。
【2,000〜3,000Wh未満】大容量のおすすめポータブル電源7選
容量を気にせず使いたい複数人向けの超大容量10モデルを紹介!大人数で使う場合は、機能性はもちろん出力端子数が人数に合っているかが大事なポイント。値段も小・中容量のものより高額になってくるので、慎重に選びましょう。
【3,000Wh以上】大容量のおすすめポータブル電源2選
あらゆる電化製品を、充電残量を気にすることなく使用できる超大容量サイズ。3,000Whレベルのポータブル電源があれば、アウトドアシーンはもちろん災害時も強い味方になってくれます。
電気製品の99.9%に対応した定格出力3,000Wの最強モデル。充電方法はAC・ソーラー・シガーソケット・発電機のほかに、
EVステーションでの高速充電も可能。たったの1.7時間で満充電できるので、充電忘れがあっても出先で対応可能です。
【基本情報】
- サイズ:幅28.5×奥行き63.5×高さ41.6 cm
- 重さ(約):45kg
- 容量:3,600Wh
- 定格出力:3,000W
- バッテリーサイクル(約):3,500回
- 充電方式:AC充電、USB-C充電、ソーラー充電、シガーソケット充電
- 出力端子:AC×6、USB-A×4、USB-C×2、DC5521×2、シガーソケット×1、ワイヤレス充電×1、アンダーソンコネクタ×1
記事内のモデルの中で最大容量を誇る一台。2,200Wと2,900Wの出力を切り替えながら使えます。また、突然の停電時に
バッテリーから電気を即時供給することも可能。通信機器や水槽、冷蔵庫など突然の停電が不安なものをつないでおけば、心配なく外出できます。
【基本情報】
- サイズ:幅55×奥行き29.9×高さ48.7cm
- 重さ:51kg
- 容量:5,120Wh
- 定格出力:2,200〜2,900W
- バッテリーサイクル(約):3,000回
- 充電方式:AC充電、USB-C充電、ソーラー充電、シガーソケット充電
- 出力端子:AC×5、USB-A×4、USB-C×2、DC5521×2、シガーソケット×1、航空ソケット×1
【ユーザー調査】防災にも効く!人気ポータブル電源「Jackery(ジャクリ)」の選び方や活用術とは?
毎年この季節に気になってくるのが、台風などによる自然災害。強い雨や風による停電などで不安や不便を感じることも多いはず。そこで今回は9月1日の「防災の日」に合わせて、備えておきたいアイテムのチェックとともに、人気のポータブル電源「Jakcery(ジャクリ)」のユーザーに使用感などの生の声を聞いてみました。災害対策に心強いアイテムとして、普段の生活やキャンプを便利にするギアとして、どのように活用しているのでしょうか。
大容量ポータブル電源を持ってアウトドアを満喫
大容量のポータブル電源はキャンプや車中泊、災害時などさまざまな場面で活躍します。同じ容量の製品でも出力端子の数や充電方式など機能性に違いがあるので、今回の記事を参考に自分にぴったりな一台を見つけてください。