昭和レトロ×キャンプ飯!?持ち運べる囲炉裏「ちろり」がノスタルジックなのに新しい
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ゆったりと食卓が囲める!囲炉裏テーブルを自作してみよう
2020.11.12ノウハウ
キャンプで火を囲んで食事をすることがありますが、「テーブルがなくて落ち着かない」「テーブルが小さくて食べにくい」といった経験はないでしょうか。その不満を解消するため、キャンプ用品メーカーから「囲炉裏テーブル」というものが続々と登場しています。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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キャンプで囲炉裏を堪能!
「囲炉裏テーブル」とは、大きなテーブルの中心に焚き火を行うためのスペースを開けた形状にしているもの。昔の日本家屋で鍋などを煮る場所、そして周りで座って食べるスペースとして設置されていた「囲炉裏」のように、焚き火で調理を行い、その周りに食卓を囲んでいるような形です。
囲炉裏テーブルの魅力とは?
囲炉裏テーブルの良い点は、火の周りを囲む広いテーブルという形です。多くの人で一度に食事をする時にテーブルが小さいと、テーブルに皿が置けない人が出てきたり、コンロに近くにいる人ばかり食材を焼くという役目が回ってきて不公平になったりする場合も。その点、囲炉裏テーブルなら、全員が等しくテーブルを使うことができます。
また、通常のバーベキューコンロと違って、火元の周りを卓で囲っている分、火に近付く危険性が少ないというのも、小さな子どもがいる場合には非常に大切なポイント。「安全にゆっくりと食事を楽しむ」という点で、囲炉裏テーブルはメリットがあるというわけです。
お気に入りのLOGOS(ロゴス) の「囲炉裏テーブル」と「ピラミットグリル」の組み合わせです。(省略)囲炉裏テーブルはキャンプ道具の中で買って良かったアイテムNo.1かなぁ。
アウトドアアイテムには、ちょっとした小物からテントなどの大掛かりなものまで、さまざまなものがありますが、まだ持っている人がさほど多くない囲炉裏テーブル。実際に使用している人の感想を見ると、満足度が高いことが分かります。
囲炉裏テーブルを自作してみよう!
これだけ便利な囲炉裏テーブルですが、アウトドアメーカーのものを購入するとなると、だいたい1万円程度はします。「便利なのは分かるけど、ちょっと高い」と思った方は、いっそのこと自分で作ってみましょう。今はアウトドアアイテムもDIYの時代。意外と簡単ですよ。
まずは設計書作成と材料集め
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費用は、材質や大きさにもよりますが、だいたい2,000円から数千円ほどですみます。自作のメリットは、自分で好きなサイズに作ることができること。いつも使っている火元に関するアイテム(焚き火台やグリルなど)から中心部分の大きさを考え、次にテーブル部分の奥行きを考えつつ、人数などから希望する全体のサイズを割り出してみましょう。
サイズを決めたら、設計図の作成です。設計図といっても専門的な知識が必要ではなく、材料をカットするサイズが分かれば問題ありません。材質は、市販の囲炉裏テーブルであればアルミなど種類はさまざまです。
本当は、燃えにくいほうが良いのですが、ここでは「加工しやすくホームセンターなどでも手に入れやすい」という点で、木材(B級ヒノキ材やSPF材)を挙げます。
脚のつくり方はさまざま
脚は、持ち運ぶことを考えて折りたたみができるほうが望ましいでしょう。今は、DIYで使う折りたたみ用の脚部品がいろいろと売っています。ただ、大きなテーブルを作る場合は、脚も同じようにしっかりとした木材で作ったほうが賢明です。
また、高さは低くなってしまいますが、材料と材料の間を固定させるためのクランプを脚として使う方法もあります。その場合は、ネジなどを使って固定させる手間が省けるでしょう。真ん中に置く焚き火台や、グリルなどの高さとのバランスを考えながら、脚の高さを決めることが大切です。
天板の材質とサイズ、脚の形式を決めたら、いよいよ天板の選択やカットに入ります。この時点で、「天板も折りたたみにするかどうか」という点を確認しておきましょう。コンパクトに運びたいなら天板も折りたためるようにする必要があります。
板をさらに細かく切って、板同士を蝶番でつなげると良いでしょう。ただし、1枚ものの板よりも当然、耐荷重が少なくなってしまうため、ふだんどれだけの物をのせて使うのかを念頭に置いておくと安心です。
最後の仕上げは
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天板と脚の組み立てが終わったら、最後にニスやステイン、ブラインワックスなどで仕上げましょう。木材が保護されますし、木目が映えます。気を付けなければいけないのは、木材である以上、どうしても焦げが付いてしまうということ。
火事になる危険性は少ないと思われるため、木材自体の危険性についてそこまで神経質になる必要はありません。ただ、使っていくうちに焦げの部分が増えていくのは致し方のないところ。「DIYに慣れている」「木材以外の加工の経験もある」という方は、金属板を使った囲炉裏テーブルの製作がおすすめです。また、なかには市販の金属製キッチンラックを結束バンドで結んで作っているケースもあります。
まとめ
今回は、囲炉裏テーブルのメリットを解説すると共に、自作する方法の概要を説明しました。テーブルを作るのは大変そうに見えるかもしれませんが、実際にやってみると意外と簡単です。材料はリーズナブルな値段で手に入れることができます。
何といっても、自分好みのサイズや形にできるのが自作の魅力です。ぜひ、自分に合った囲炉裏テーブルを作ってみてください。