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ソロキャンプを楽しむ女性

いつもの週末キャンプを飛行機でワンランクアップ!ライトスタイルで感じる北海道・上川町の魅力!

キャンプ人気の定着とともに、都市部のキャンパーを悩ませているのが、人気キャンプ場の混雑ぶり。そこで注目され始めているのが、飛行機でライトな装備で行く北海道でのキャンプです。週末+1日あれば、行き帰りの渋滞とも無縁。広々とした北海道の大自然と湯巡りの旅が楽しめます。hinata編集部の女子キャンパー佐々木萌(28)が初めてのライトスタイルに挑戦。遠征キャンプの魅力を探ってきました!

飛行機でライトスタイルなキャンプへ!

羽田から約1時間半で大自然

川を楽しむ佐々木
首都圏の人気のキャンプ場は数カ月前からの予約が必須。連休があっても、なかなか行きたいキャンプ場のサイトがとれないことも…。そこでhinata編集部が提案したいのが、羽田空港から約1時間半で行ける北海道へのキャンプ旅。週末+1日の有給休暇で旅することを想定し、キャンプや温泉を満喫してきました!

ちょいぜいたくなライトスタイルで遠征!

大雪山の玄関口、上川町
多くのアイテムを積載して車で行く、贅(ぜい)を尽くしたオートキャンプは快適の一言。ただ、純粋に自然を楽しむためのキャンプなら、そこまで多くの荷物がなくてもキャンプの醍醐味は楽しめます。今トレンドのUL(ウルトラライト)ほどのストイックさはないけれど、身軽にキャンプに行きたい佐々木は今回、飛行機で機内預けできる範囲を目指した「ライトスタイル」のキャンプにも挑戦しました。

旭川イン・アウトなら車で1時間で大自然!

スーツケースで目指す有名温泉地のキャンプ場!?

旭川空港に着いた佐々木
▲スーツケースで旭川空港に到着した佐々木
早朝の羽田空港から約1時間半。佐々木が着いたのが田園地帯にある旭川空港。車で都心からキャンプ場が多くある山梨県道志村までと同じ時間で、一気に非日常感ある旅が始まりました! 佐々木は中サイズのスーツケースで参戦。スーツケース自体の重量がそれなりにあるものの、DODのワンポールテント(約3kg)や寝袋などの2泊のキャンプに必要なギアを持って約17kg。エアドゥの機内預けの限度である20kg内におさまり、帰りのお土産もたっぷり買っていきました。

ガス缶は空港でもホテルでも買える!

酒を飲む佐々木
▲北海道の自然の中で地酒を楽しむ佐々木
「機内にガス缶は持って行けないですよね」。現地調達に不安になる佐々木。そこはアイヌ民族の先人たちが「カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)」と呼んだ大雪山を抱える北海道だけあって、登山者も多く、アウトドア用のガス缶(OD缶)も空港のセブンイレブンや層雲峡のホテルで購入できるので心配無用です!

空港から約1時間の滞在拠点へ

層雲峡温泉
▲北海道が誇る層雲峡温泉
層雲峡の壁画
旭川空港でレンタカーを借り、車で東に約1時間。大雪山系の玄関口にあり、今回の滞在の拠点である上川(かみかわ)町に着きます。道内有数の温泉街である層雲峡(そううんきょう)温泉を抱え、最北の通年キャンプ場「層雲峡オートキャンプ場」があることでも、道内のキャンプ愛好家に知られています。

\層雲峡オートキャンプ場について知りたい!/

「神々が遊ぶ庭」の玄関口は層雲峡!!

ロープウェイで手軽に神の領域に

黒岳の紅葉
▲紅葉時の黒岳(上川町提供)
佐々木ら撮影班が旭川空港からレンタカーですぐに目指したのが、大雪山連峰の秀峰、黒岳(1,984m)。標高670mの層雲峡からロープウェイとペアリフトを使って1,520mの7合目まで行け、「北海道の屋根」とも言われる大雪山連峰の山並みが一望できる絶景スポット。
黒岳ロープウェイの駅舎
黒岳ロープウェイ
ちょうど雲の切れ目に当たり、山が浮き出てくる幻想的な風景に「わー」と思わず年頃にもない歓声を上げる佐々木。「紅葉の時期に全国から多くの観光客が訪れることも納得ですね」。黒岳の紅葉の見頃は9月に山頂から始まり、約25kmの峡谷からなる層雲峡を染めていくのを想像するだけでもわくわくします。

登山ビギナーでも登頂できる!

リフトでさらに上に
黒岳の山頂まではリフト終点からわずか約1時間半。登山のビギナーでも挑戦でき、ロープウェイではリュックや登山靴、雨具のレンタルも用意してあります。これを機会にアウトドアの活動の幅を、さらに自然の奥へと広げてみてはいかがでしょうか。 と言いながらも、普段から駅でもエスカレーターにたよりっぱなしの佐々木は、すでに雄大な眺めに満足。「さぁ、下山しましょう」。お酒のあるキャンプ場へと向かいます。
街中の鹿
▲温泉街に野生の鹿があらわれ、北海道のワイルドさにびっくり

黒岳に登ってみたい!

北海道で一番勢いのある酒蔵へ

絶対に寄るべき上川大雪酒造

上川大雪酒造
キャンプで飲むお酒が何よりも好きな佐々木が目指したのは、今や全国的な知名度を誇るようになった酒蔵「上川大雪酒造」。休止していた三重県の酒蔵の免許を移して作られた酒蔵。何よりも北海道の酒米を知り尽くした道産子の杜氏、川端慎治さんが作るお酒は、札幌の品評会で金賞をとるなど折り紙つきです。
上川大雪酒造の杜氏の川端さん
▲上川大雪酒造の杜氏の川端さん
男臭いデザインの多い日本酒のボトルですが、上川大雪酒造のおしゃれなボトルのデザインはキャンプにもぴったり。川端さんにキャンプのおすすめの飲み方を聞くと、「北海道のキャンプなら夏でも熱燗ですよ」と即答。というのも、層雲峡は夏でも夜には寒さを感じるほどで、通年のキャンプ場は、通年で熱燗が楽しめる場所でもあります。
限定のお酒
▲通販では変えない蔵限定酒
上川大雪酒造の「神川」
▲地元限定酒の神川。北海道キャンプでの熱燗に最適
訪れたのは8月下旬でしたが、上川町の最低気温は一桁台。本州より一足先に秋のキャンプシーズンを味わえるのが北海道キャンプの良さでもあります。佐々木は焚き火台を前に、地元限定酒の「神川」を熱燗にして四合瓶1本をおいしく空けていました。

\上川大雪酒造のお酒を飲みたい!/

最北の通年キャンプ場に驚いたワケ

層雲峡オートキャンプ場が快適!

層雲峡の大自然
リニューアルしたばかりの層雲峡のオートキャンプ場は、層雲峡温泉まで車で約10分の好立地。国道からのアクセスも良く、平日でも多くのオートキャンパーや大雪山の登山の拠点として使われています。 佐々木が驚いたのが、何よりも料金のやすさ。町営とあってフリーサイトは500円。値段で野営場のような施設と思ったら大間違いで、炊事場やトイレの掃除も行き届いています。佐々木も「これなら女性でも過ごせそうですね」とご満悦。 売店もあり、ガス缶やカップラーメン、炭も販売。ただ、薪の取り扱いはないので、持参か枯れ木を集めて焚き火をする必要があります。フリーサイトは予約の必要もなく、約40張のスペースで広々。昼に着いてもゆったりで、関東の混雑するキャンプ場にはない光景が広がっていました!

グランピング施設もまもなくオープン!

グランピング施設
▲近くオープン予定のグランピング施設を見学
さらにグランピング施設も近年オープン予定で、キャンプ初心者でも楽しめそう。週末+1日の北海道旅で「2日連続のテント泊はさすがに疲れてしまう」という人には、1泊はキャンプ、1泊は層雲峡の温泉に宿泊するのがおすすめ。疲れをとった上で、翌日からの仕事に向かえます。 北海道には本州のような梅雨がないため、おすすめは6月かお盆明けです。佐々木が訪問したお盆明けは熱帯夜が続く関東とは大違い。「カラッとした気候の中で、快適にキャンプを楽しめました。ただ8月でも朝方には5度近くまで冷え込み、夏でも3シーズン用のシュラフを持ってきておいて正解でした!」。

自然以外も想像の斜め上を行く上川町

「アイスパビリオン」を侮っていた佐々木…

観光資源豊富な上川町
旭川周辺の観光地といえば、人気動物園の旭山動物園。ただ、佐々木が今回の旅で特に衝撃を受けたのが、1902年(明治35年)に旭川で記録された最低気温マイナス41度を体験できるアイスパビリオン。キャンプばかりについて調べていたので、「なんとなく、寄ったほうがよさそうな観光スポットがある」程度にしか考えてなかったのが大間違い。上川町の懐の深さを感じることになります。

夏の北海道でマイナス41度を体感

マイナス41度を体感する佐々木
▲マイナス41度を体感して悶絶する佐々木
はしゃぐ佐々木
▲仕事を忘れてはしゃぐ佐々木
この施設は、名物館長の帆苅正男さんが「人と違うものが作りたかった」と約40年前に開設した民間の施設。マイナス20度に保たれた館内には、鍾乳洞や大氷柱など冬の北海道の世界を体験できます。 鍾乳洞などを通って奥に進むと、現れたのがマイナス41度の世界を体験できる小部屋。天井から約10秒間降り注ぐ冷気に頭を冷やされ、「この施設、狂気だ」と思わずにはいられなかった佐々木。ただ出口にはマイナス41度を上半身裸で体験をした猛者たちの写真が多く張られており、さらに背筋を凍りつかせていました。
冬の世界を出れば、北海道とはいえ、外は30度近い夏。すっかり冷えたカメラのレンズが外気温との温度差で結露し、撮影する絵が曇り気味。そこで案内してくれた係員さんが「幻想的な絵がとれますよ」とアドバイス。庭にあった鐘を見つめながら真剣な表情で鳴らす佐々木。心の鐘を鳴らす人は現れるのでしょうか。施設の庭で栽培されているミニトマトを食べさせてもらったりと、人のあたたかさに触れたアイスパビリオンでした。

「日本一のラーメン」(自称)も忘れずに!!

上川町の味噌ラーメン
佐々木が上川大雪酒造で川端杜氏から「大雪山の水は酒造りに最適。だから、ラーメンも日本一をうたっているんですよ」と聞いて、気になっていたのが上川町のラーメン。 道北というと、しょうゆベースの旭川ラーメンが全国的には知名度がありますが、行って分かったのが、上川町の独自のラーメン文化の存在でした。人口3,700人ながらも、ラーメンによる町おこし団体「上川町ラーメン日本一の会」には現在6店舗が参加。1989年に発足した同団体は「大雪山の万年雪の伏流水を使った麺とスープは日本一に決まっている」と潔く宣言し、地元でも「準主食」とも言われるほど 酒の次にラーメン好きな佐々木はさっそく、店内に著名人の多くのサインが飾られた「あさひ総本店」で味噌バターコーンのラーメンを堪能。上川町の純粋な素材で作ったラーメンの味を楽しんでいました。

また行きたくなる北海道・上川町

「上川町の人は皆優しくて、フレンドリーでした。さらに一人一人が街を好きなんだという誇りを持っていて、また人に会いに行きたくなりました」 豊かな自然をさらに上回るおもてなしの姿勢こそ、北海道のほかの地域にもない、上川町の良さと気づいた佐々木。リフレッシュした様子で旭川空港から羽田へと飛び立って行きました。

\層雲峡について知りたい!/


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