【5/28、5/29】2019年以来3年ぶりの開催!オールナイト野外イベント「FFKT2022」が開催
withコロナ時代のキャンプイベント「CAMPus」。主催者が語る、開催までの道のり【取材】
2020.09.23ノウハウ
2020年8月1日と2日に富士見高原にて開催された「CAMPus」。新型コロナウイルスの影響でイベントが次々と中止になっている中、開催に踏み切ったwithコロナ時代のキャンプイベントです。その開催の裏には、準備に奔走した多くの関係者がいました。実際に足を運んで分かった当日の様子ととともに、主催者のCAMPusへの想いをお届けします。
制作者
ぽむ
街でもアウトドアでも着れるアーバンアウトドアな服がすき。
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もくじ
100組限定の新しいキャンプイベント「CAMPus」
8月1日と2日に、富士見高原リゾートで開催
例年人気を博しているキャンプイベント「THE CAMP BOOK」。その主催者であり、主にアウトドアフェスを手掛けるイベント会社の1チーム「norosi stand」が、コロナ禍で行う新時代イベント「CAMPus(キャンパス)」を開催しました。新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインに従った、組数限定のまったく新しいイベントです。夏の自然が満喫できる富士見高原を会場とし、従来のキャンプフェスのように、音楽や映画などのさまざまなコンテンツを提供していました。
ただし、これまでのイベントとは違ったさまざまな点もあります。
実際にCAMPusに行ってきました!
対策ばっちりで、安全安心
▲画面にサーモグラフィーが表れる、高性能の検温機を使用
到着するとさっそく、ゲートの前では入念に検温、消毒を行っていました。政府の定める規定に沿って感染症対策を行っており、会場内のいたるところに消毒液を設置。お客さんたちも各自マスクをつけて来場しており、協力して新型コロナウイルスの対策をしている様子が見られました。
サイトはしっかりと区切られ、お客さん同士も間隔を空けるようスタッフが指示。野外で密にならず、広々とした空間で安心してフェスを楽しめる環境が整っていました。withコロナ時代の新しいイベントということで、主催者の細やかな配慮が感じられます。
富士見高原の大自然に囲まれたキャンプサイト
2日間に渡って、100組だけで楽しめるイベント。会場に入ると、富士見高原の美しい自然の中で、子供たちが虫採りをしたり、大人たちは青空の下でお酒を飲んだりと、思い思いにキャンプを楽しんでいました。8月の真夏でも過ごしやすい気温で、あたりにはたくさんの花が咲き乱れていました!花畑をながめながらのキャンプはなかなかできないので、とても贅沢な気分です。
会場内にはレストラン、付近には温泉と、至れり尽くせりのロケーション。テントのレンタルプランもあり、当日組み立て方まで教えてくれるなど、初心者でも安心して楽しめるのがCAMPusの特徴です。
少人数だからこそ一体感が生まれたライブ演奏
会場内にあるステージでは、2日間にわたって行われた3組のアーティストが生演奏。ステージの前には広いスペースが確保されており、お客さんたちはきちんとお互い距離を取り合っていました。ソーシャルディスタンスを意識しながらも、野外音楽フェスと同じような空気感で、アーティストもお客さんもそれぞれが自由にライブの空間を楽しんでいます。お酒を飲みながらステージをながめる人や、体を揺らして音楽を楽しんでいる人、歌を口ずさむ人も。音楽フェス好きにはたまらなく心地の良い空間でした。
少人数だからこそお客さん一人ひとりの表情やリアクションがよく見えました。ステージから流れる音楽は、キャンプサイトの後方まで響き渡り、会場には一体感が生まれています。自然の中で聴く音楽は、とても贅沢な体験でした!
夜は野外シアターでゆったり映画鑑賞
夜になるとシアターが登場し、映画が上映されました。シアターの真上には大きな月が見え、景色も最高!中には焚き火をしながら映画を鑑賞するお客さんもいました。
会場では子供たちも家族と一緒に映画を楽しんでいました。カップルや友人連れだけでなく、家族連れが多く訪れたイベントでした。
自由な雰囲気でキャンプを楽しむイベント
お客さんたちが自由にキャンプを楽しみながらも、少人数ということもあって会場内には常に一体感がありました。場内のスタッフさんとお客さんがコミュニケーションを取っている姿もよく見られ、みんなでイベントの空気を作っていました。コロナ禍でも、お客さんたちがゆったりと安心して楽しめる工夫がされており、主催者のCAMPusへの想いが感じられるイベントになっていました!
そんなCAMPus実現の裏側を主催者にインタビュー!
主催者の樋口さんにインタビューしてきました!
コロナ禍で数多くのイベント中止が相次ぐ今、新たな形で開催されたこのイベントは、音楽好きやキャンパーたちにとって、まさに希望の光。「CAMPus」開催決定の裏には一体どのような思いが込められているのでしょうか。今回、主催者となる「norosi stand」の企画・制作担当、樋口大貴さんにお話を伺ってきました。
イベント中止が相次ぐ今の時期、開催する理由とは
開催に至った経緯
━━━━ コロナ禍でイベントが中止になる中、こうしてCAMPusが開催され、とてもうれしいです。
樋口さん:ありがとうございます!そう言ってくれる方がお客さんにも制作側にもたくさんいて、やっぱりみんながイベントの開催を待ち望んでいたんだなと感じています。
━━━━ 外出自粛の後、まだフェスのようなイベント開催はほとんど前例がない中、CAMPusを開催するに至った経緯をお聞かせください。
樋口さん:相次ぐイベントの中止で人が集まる場が減っている今、次第にイベントや音楽への思いが薄れてきているように感じていました。毎年6月、富士見高原で私たちが主催しているキャンプフェス「THE CAMP BOOK」もやむを得ず中止に…。その判断をした際、自分たちには何ができるのか考え、コロナ対策ガイドラインを見て試行錯誤しながら、「これだったらできるんじゃないか」と、少人数の野外イベントを行うことにしました。
━━━━ それが「CAMPus」なんですね。たしかに、フェスのような人が集まる場がなくなってしまったことで、あのときの熱気や一体感を忘れてしまっている気がします…。
樋口さん:一方で、コロナ禍での大規模キャンプイベントはまだ誰もやっていないので、これはチャンスとも思っています。ウイルスが完全になくなることはないと考えると、このような状況でもお客さんが十分に楽しめるイベントの形を模索していきたいです。今回のCAMPusはそのはじまりの一歩なんです。
開催の裏に込められた想い
━━━━ THE CAMP BOOKの中止が決定して、すぐにCAMPusの企画を始めたのですか?
樋口さん:いえ、5月の後半ごろに緊急事態宣言が明けてからです。慎重になる必要はありつつも、ようやくイベントができるんじゃないか、と思ってから始めたという感じですね。
━━━━ なるほど!それはかなり急ピッチですね。
樋口さん:はい。ですが、norosi standでは基本的に私ともうひとりを加えた2人で制作を行っていて、2人の中ではもうすでに「こんな状況下でも、野外で音楽を楽しめるキャンプのイベント。やるしかないよね」と意志が固まっていたので、スムーズに進行できました。
━━━━ そんなに少人数で制作していたのですね!お二人の中で、CAMPusを開催するにあたってこだわった点は何ですか?
樋口さん:100組限定で予算も限られている中で、多くのアーティストを呼ぶ大規模イベントを行うのは難しくて。それなら、今回は富士見高原というロケーションの良さを生かして、キャンプを中心に楽しんでもらおうと考えました。景色も気温も良くて、近くにはおいしいご飯屋さんもあります。このイベントではテントなどのキャンプギアも貸し出したりと、キャンプ初心者の方でも楽しめるようにこだわっています。
━━━━ キャンプがメインのコンテンツになっているのですね。キャンプをしながら音楽も楽しめるというイメージですか?
樋口さん:そうですね。キャンプはもちろん今回のメインですが、私たちnorosi standが主催するからには、やはり音楽の要素は外せません!少人数だからこそ、一体感を感じながら音楽を楽しめる空間を作りたいと思いました。
さまざまなアクティビティを安心して楽しんでもらえるフェスに
「安心して楽しんで欲しい!」
━━━━ 来場するお客さんたちには、どのように楽しんでほしいと考えましたか?
樋口さん:せっかく富士見高原という見どころ満載の素敵な場所で行うキャンプイベントなので、思い思いに楽しんでほしいと思って企画をしていました。あとはやはり、私たちにとっても初めての試みになるので、お客さんたちと一緒に模索しながらイベントを作っていきたいと思いました。お客さんがいなければどんなイベントも成り立たないので、CAMPusの雰囲気を一緒に育てたいなという気持ちです。
━━━━ ということは、定期開催も考えているのですか?
樋口さん:そうですね!お客さんの意見を取り入れながら、いろいろな地域で開催したい思ってます。まるでサーカス団みたいに、西へ東へ移動しながら。これからもイベントの形を模索していきたいです!
終わりに
norosi standが新しく主催するキャンプイベント「CAMPus」には、みんなで最高のものを作りたい、という想いがたくさん込められていました。100組限定のアットホームな雰囲気で、イベントを一緒に作り上げる経験ができるのはCAMPusならではの魅力。withコロナの時代の中で、これから先どのようなイベントが登場するのか、norosi standの活動から目が離せません。