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ロマンティックアワー

【落語×キャンプ】異色のカルチャー同士が起こす化学反応!?意外な共通項とは

アウトドア、音楽、芸能など、さまざまなジャンルが絡み合いながら、独自のカルチャーを発展させてきた日本。「カルチャーの交差点」をテーマに、2023年11月18日(土)~19日(日)に開催される「ROMANTIC HOUR ’23」はまさにそのおもしろさが凝縮されたキャンプフェス。この記事では、生粋のアウトドア好き噺家・林家彦いちさんと、「hinata」編集長・中西が、それぞれの立場で「キャンプ」を語り合います。

富士山の麓でまだ知らないカルチャーに出会える

出自もバラバラ。正反対の2人が初対面で「キャンプ」を語る!

ロマンティックアワー
「ROMANTIC HOUR ’23(ロマンティックアワー'23)」は、「カルチャーが交差する、極上のキャンプインフェス!」をスローガンに、2023年11月18日(土)~19日(日)の二日間で開催されるキャンプインフェスイベント。静岡県裾野市に位置し、広大な芝生のオートサイトを持つ「大野路ファミリーキャンプ場」に、音楽や落語、フードなど、多様なカルチャーコンテンツが集結します。 同イベントの見どころの一つが、音楽、アウトドア、落語など、異なるカルチャーやバックグラウンドを持った出演者によるクロストーク。それぞれの背景から語られる「アウトドアのおもしろさ」は必聴です。 そこで今回は、イベントに先立って、生粋のアウトドア好きである林家彦いちさんと、hinata編集長・中西が対談。落語とキャンプの共通点などを語ってもらいました。 <対談者プロフィール> ・林家彦いち 鹿児島生まれ。大学中退後、初代林家木久蔵(現・林家木久扇)へ入門。落語家として全国で独演会を開催する傍ら、生粋のアウトドア好きとしてキャンプから釣りまで世界中のフィールドを遊び場としている。 ・中西優花 「hinata」編集長。出版社で月刊メンズファッション誌の編集を経て、hinata編集部へ。キャンプと野球観戦をメインに、好きなものは広く深く。焚き火をしながら飲むお酒が一番好き。
ロマンティックアワー対談
幼少期から鹿児島で海釣りを楽しむなど、林家彦いちさんにとって釣りはライフワークの一つ。
——今日はよろしくお願いします。さっそくですが、二人の外遊びはどんなところからスタートしたんですか? 林家彦いちさん(以下「彦いち」):元々、落語を始める前から山登りやバックパッキングを楽しんでいました。二つ目昇進のタイミングで、身内からお祝い金のようなものをもらえるのですが、そのときに中古のカヌーを買ったのが、よりアウトドアにハマるきっかけでしたね。 茨城県を流れる那珂川をテントを持って下ったり、近場だと江戸川でカヌーを漕いでいたりしました。そこから、カヌーイストの野田知佑さんやモンベルの会長である辰野勇さんと仲良くなり、ユーコン川を下ったのは良い思い出です。 中西優花(以下「中西」):私は元々ファッション誌の編集をしていたので、「アウトドアブランドのアイテムを家でも使う」みたいにファッションの方面から遊び始めた感じです。hinataに入る前はほとんどキャンプをしてこなかったのですが、本格的に始めてみたらすっかりハマってしまい、今では季節を問わず友人と遊びに行っています。
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ーー彦いち師匠の中で、落語とキャンプで通ずる点などはあるのでしょうか? 彦いち:僕にとっては、落語もキャンプも同じだと思っています。どちらも想像力が大切なんですよね。落語の場合は、聞いてくれるお客さんの頭の中に、僕の落語でシーンを描いていくんです。お客さんの想像力を借りてね。それがしっかりと描けたときに笑いが起こる気がします。 キャンプでも、想像力って大事ですよね。テントを設営する場所が安全であるか、そこならどういう遊びができるか、キャンパーの人ってそれまでの経験をもとに、楽しみ方やこの後起こることを想像しながら動いていると思います。想像力を働かせるほどに、落語もキャンプももっと楽しめるんじゃないかな。 あとは、四季を楽しむという点も共通していると思います。落語では季節を表す言葉をよく使います。日本は古くから、季節を楽しむ文化が根付いていますからね。キャンプも同じじゃないでしょうか。夏には夏の、冬には冬の楽しみ方がありますから。 キャンパーの人って週末は外に遊びに行ってるから、落語を聞く機会はほとんど無いと思いますけどね(笑)。想像力が豊かな人ばかりだと思うので、今回のイベントでの落語も、楽しんでもらえると思いますよ。 中西:たしかに、想像力って何かを楽しむ上で大切かも。私の趣味で言ったら、古着を探すときはかなり想像力を働かせていますね。イギリス軍やオーストラリア軍の払い下げのものだとしたら、どういう経路でここまで辿り着いたのかなとか、前に着ていた人はどんな人だったんだろうかとか。
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小学校での講演など、落語を後世に伝えていく活動も行っている。
ーーアウトドア好きということが落語に影響を与えたこともありますか? 彦いち:落語では「枕」と言って、いきなり本題に入らず、世間話や本題につながる小話を最初にします。一般的に落語家は、博打や酒呑の話をするのが江戸から続く定石なのですが、僕の場合は、ここで外遊びの話をしたりすることも多いですね。キャンプや山登りでのちょっとした失敗談だったりね。 ——落語会、噺家さんたちの中にもアウトドア好きは多いのでしょうか。 彦いち:キャンプや山登り、素潜りなどの外遊びを楽しむ落語家の集まりで「マンタ倶楽部」というものがありまして、僕はそこの隊長を務めています。弟子とか若い人も結構参加してくれるんですよ。キャンプはもちろんですが、山を1合だけ登って降りてくる「1号登山」なんかも楽しんでいます。富士山を5合目の駐車場から6合目まで登ったら降りてきて、あとは三島で1杯飲んで帰るみたいなね(笑)。

「ROMANTIC HOUR ’23」で起こるカルチャー同志の化学反応

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——今回のイベントのテーマは「カルチャーの交差点」となっていますが、どんなことが楽しみですか? 彦いち:僕の落語やクロストークなどで、思い通りにならないだろうな、というのが逆に楽しみですね。お客さんの雰囲気だったり反応だったり。あとは、人やモノとの出会い。好奇心が強いから、服を見たり音楽を聴いたり、会場でも一際キョロキョロしていると思いますよ。 中西:確かに、筋書き通りにいかないのも、リアルイベントの楽しみの一つですよね。その場の雰囲気やアドリブで新しいものが生まれる感じ。 私は、単純に、自分がまだ知らない「カルチャーとの出会い」が楽しみです。音楽フェスだと、聴いたことがない初見のアーティストの人もいたりしますが、聴いてみたら「これ好き!」となることも結構あったりします。今回は釣り体験など体験コンテンツもあるし、トークセッションも充実しています。私もお酒を片手に、会場内をふらふらしたいです。 あとは当然、師匠の落語も。演芸場での寄席は経験があるのですが、外で落語を見るのは初めてなので、今からワクワクしています! ——キャンプ場で落語をする、というのはどんな感覚でしょうか? 彦いち:落語って世界観の中にお客さんに入ってもらう必要があるので、野外だと結構大変なことが多いんです。鳥が一羽横切るだけでも、僕とお客さんでつくり上げている想像に水が差されてしまったりね。 今回は、19:15スタートでしょう?すでに陽も落ちているし、ステージに集中できるいい感じの雰囲気になるんじゃないかなと思っています。
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——2人が出演される「ROMANTIC HOUR ’23」のクロストークでは、ジャンルの垣根を超えた新しい発見がありそうですね。 彦いち:アウトプットの出し方が違うだけで、根源が近い人は多いんじゃないかな。なので、話せばすぐにつながって、このイベントならではのトークができると思っています。 先日も、「かりゆし58」の前川真悟さんと、歌と落語のセッションをしたことがあるんです。ギターの演奏と僕の「長島の満月」という落語を組み合わせた公演だったのですが、不思議とマッチして、新しい世界観をつくれたんです。 中西:そんなイベントがあったんですね!ぜひ拝見したかった…。私はキャンプメディア編集長が「変わりゆくアウトドアの世界」について語るトークに出演させていだく予定です。「GO OUT」統括プロデューサーの竹下充さん、「CAMP HACK」編集長の松田隆史さんと対談するので、とにかく楽しみです。 ほかにも、クラフトビール談義などもあるようなので、お酒好きとしては見逃せないなと思っています(笑)。

「ROMANTIC HOUR ’23」は11/18,19開催!

ロマンティックアワー対談
雄大な景色が広がる富士山の麓で、まだ知らないカルチャーに出会えるキャンプフェス「ROMANTIC HOUR ’23」。今回紹介したトークライブに加えて、ステージイベントや有名店による和洋中を織り交ぜたフード出店まで、大満足の週末となること間違いなしです。
zanearts
有名アウトドアブランドをはじめとした物販ブースの出店も見逃せません。ZANE ARTSやOLD MOUNTAIN、TheArthなど、完売必須ブランドのアイテムをゲットできるチャンスでもあるのです。 会場は東名高速道路の裾野ICから約10分と、都内からのアクセスも良好。子どもと一緒に入れるチケットもあるので、週末に家族で遊べるイベントとして、ぜひチェックしてみてください!
【基本情報】 イベント名:ROMANTIC HOUR ’23 会場:大野路ファミリーキャンプ場(静岡県裾野市須山2934-3) 開催日程:2023年11月18日(土)9時00分~19日(日)14時00分 アクセス:東名高速道路裾野ICから7km(約10分)

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