復活ビフォーアフター!キャンプギアのメンテナンス術【#JeepStayReady】
外出の自粛でキャンプが難しくなっていた中で、Jeepとhinataが自宅での「アウトドア」をテーマに始動した連載企画「#JeepStayReady」(さぁ、明日に向けて、準備しよう)。9回目のテーマは、キャンプギアのメンテナンスです。キャンプギアをピカピカに蘇らせ、次のキャンプに持ち出しましょう。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
記事の最後には豪華プレゼント!
新型コロナウイルスの影響で、制限を余儀なくされたキャンプや登山などのアウトドア。そんな中で注目されたのが、自宅でアウトドア気分を楽しむ「おうちキャンプ」です。普段はアウトドアに行く人たちを応援するJeepとhinataも、読者の皆さんが早く外に遊びに行けることを願いながら、家で過ごすことを特集した連載をスタート。
連載では「#JeepStayReady」をテーマに、計10回にわたり、おうちキャンプの過ごし方やこだわりのキャンプ料理などを紹介。趣旨に賛同してくれたブランドの協力を得て、連載では毎回、記事の後半にテーマに合った豪華プレゼントを用意しています!
キャンプギアの手入れ、ちゃんとしていますか?
キャンプにはまると増えていくキャンプギア。日々の生活の忙しさの中で、手入れが後回しになってしまいがち。キャンプギアの手入れを楽しめれば、メンテナンスも苦ではありません。よくある3つのケースを紹介しながら、キャンプギアのメンテナンスの方法と楽しさを伝えていきます。
CASE1:くすんでしまったキャンプケトルに輝きを取り戻す
BEFORE
使っていくうちに、輝きを失ってしまった銅製のキャンプケトル。金属製のアイテムの魅力は何と言っても、磨けば光ることです。焚き火ですすけた姿もそれは味がありますが、汚しては磨いてを繰り返すことで、手入れのされた道具ならではの味と愛着が出てきます。さっそくキャンプケトルをピカピカに磨いていきます。
Step1:ケトルをピカールで磨く
最初に使うアイテムは、金属磨きの定番アイテム「ピカール」。ピカールは液状の研磨剤で、液体のヤスリのようなものです。こちらを柔らかい布に垂らし、ケトルを優しく磨いていきます。「ピカール」は銅や真ちゅう、ステンレス、アルミなどの金属を磨くのに適していますが、メッキや塗装、コーティングされたものを磨くと表面が削れてしまうため注意が必要です。
Step2:ケトルについた頑固なすす汚れはボンスターで解決
「ピカール」でもなかなか落ちない頑固なすす汚れは、洗剤付きのスチールウール製のたわし「ボンスター」がおすすめ。普通の金たわしでは傷が付いてしまいますが、スチールウールは繊維が細いため、傷が付きにくい利点があります。汚れを落とす力は亀の子たわしよりあるので、金属製のアイテムのメンテナンスに最適です。さらに仕上げで「ピカール」を使用すれば、よりピカピカになります。「ピカール」と同じく、メッキや塗装、コーティングされたものへの使用は避けましょう。
AFTER
「ピカール」と「ボンスター」を使って、くすんだキャンプケトルも時間をかけて磨き上げた結果、金属の輝きが蘇りました。顔が映り込むぐらいピカピカになったキャンプケトルは、新品にはない味のある輝きがあります。ぜひ、ご自宅で眠っている金属製のキャンプギアを磨いて自分だけのアイテムに仕上げてみてください。
CASE2:さびさびのオピネルナイフに黒さび加工
BEFORE
お手軽価格なのに切れ味抜群な人気のキャンプナイフ、オピネル。ブレード部分が鉄製のモデルは、ちょっと手入れを怠ると写真のような、赤さびだらけの状態に。しっかり手入れをすれば、元の切れ味を復活できます。今回は、今後の手入れがしやすいように、赤さびを防ぐ「黒さび加工」を施していきます。
Step1:ボンスターを使って、ナイフの赤さびを落とす
まずはさびの処理。ケトルの手入れでも使用した「ボンスター」を使って、ブレード部分の赤さびを落としていきます。赤さびは放っておくと素材を侵食し、ナイフの劣化につながります。
Step2:ヤスリでブレードを磨きつつ、刃を研ぐ
赤さびを落としたあとは、金属用の紙やすりを使ってブレード部分の表面を磨きます。紙やすりは、金属用の荒さ400番のものを使用しました。こだわり派の方は、400番、600番、800番、1000番と目の細かいヤスリに段階を踏んで変えて磨き続けると、よりツルツルの鏡のような刃に仕上がります。今回のケースは、赤さびにより切れ味も落ちていたので、そのまま刃研ぎも行いました。
Step3:お酢と紅茶でナイフに黒さび加工をする
ブレード部分の磨きが完了したら、いよいよ「黒さび加工」に入ります。黒さびは酸化鉄とも呼ばれ、赤さびとは逆に、金属の表面を保護する効果のあるさびです。難しい話はさておき、方法はいたって簡単。お酢と紅茶を1:4の割合で混ぜた液体に、1〜2時間ナイフのブレードを浸すだけ。鉄の表面を化学変化させ、酸化鉄に変えることで、赤さびを防ぎます。鉄と紅茶に含まれるタンニンの化学反応をお酢が促進する仕組みです。
黒さび化の具合をときどき確認しながら、時間を待ちます。漬け込み液が真っ黒に変色するころには、ブレードも真っ黒なコーティングをまとった姿に変貌。黒さび加工の完了です。ステンレスではなく、鉄製のナイフだからこそできるコーティングです。
Step3:ナイフのウッドグリップを蜜ろうでケアする
最後に、ウッド製のグリップに「蜜ろう」を塗り込みます。「蜜ろう」を木材に塗ることで、水や汚れ、腐食に強い保護膜ができるので、こぼした飲食物で染みができがちな、ウッド製のキャンプテーブルなどのケアにもおすすめです。表面にニスなどが塗られたアイテムには効果がないのでご注意ください。
AFTER
なんということでしょう。赤さびだらけだった姿から、想像できたでしょうか?「黒さび加工」と「蜜ろう」でのケアを経て生まれ変わった、オピネルナイフ。赤さびや水、汚れに強くなり、新品のとき以上の状態に仕上がっています。「黒さび加工」は手間ではなく、驚きと喜びの体験です。
CASE3:メスティンについた頑固な焦げを落とす
BEFORE
大人気のアルミ製飯ごう、トランギアのメスティン。表面に特殊なコーティングがされているわけではないので、米を炊いた際に、うっかり焦がしてしまう人は少なくありません。頑固なコゲを身近な物を使って、力を入れずに落としていきます。
頑固な焦げに対して、金たわしを使いたいところですが、メスティンの素材は柔らかいアルミ。硬いものでこすると傷ができ、焦げや雑菌の温床になります。「ピカール」には灯油が含まれるので、クッカーへの使用は避けたいところ。
そこで登場するのが「お酢」です。焦げの程度にもよりますが、メスティンの4分の1ぐらいの深さまでに水を張り、お酢を大さじ3杯入れて沸騰させます。それでも落ちない頑固な焦げの場合は、沸騰させた後に火を止め、そのまま一晩寝かせるとさらに落ちやすくなります。
お酢を混ぜた水が沸騰したら、割り箸の先などを使って焦げをこすり落とします。
AFTER
焦げだらけだったメスティンも「お酢」の力で簡単にピカピカの状態に。これでまた気持ちよく、キャンプ料理が作れます。メスティン以外にも、鍋やクッカーのコゲに有効なので、取れないコゲがある方はぜひお試しください。使い込んだメスティンは、新品よりも断然かっこいい!
キャンプギアを復活させて次のキャンプに備えよう!
キャンプギアを手入れして、愛着の湧く道具に育てあげることもアウトドアの楽しみ方のひとつ。ボロボロだったらアイテムが、輝きを取り戻す瞬間は、気分が上がります。家に眠ったキャンプギアやトラブルを抱えたアイテムを復活させて、キャンプに備えましょう!
【Jeep×hinata】今回の豪華プレゼントを紹介!
CHUMS(チャムス)のチャムススキレット10インチ
カツオドリがモチーフのブランドマスコット、ブービーバードでおなじみのアウトドアブランド、チャムスのスキレット。10インチのビッグサイズは、大盛りのパスタや、餃子パーティなど、さまざまな料理に活躍します。裏面には、ブービーバードがさりげなくあしらわれ、チャムスらしい愛嬌がにじみ出ています。鋳物のスキレットの良さである、自分だけの道具に育てあげる喜びを体験できる一枚。
Peregrine Design(ペレグリンデザイン)のグランドエクディシスベンチ 6Cデザートカモ
アウトドアとライフスタイルで使用したくなるアイテムを展開する人気ブランド、ペレグリンデザイン。こだわりの折りたたみベンチは、天然木を使用したアームレストが特長。幅広な形状でゆったりと手を休められ、ドリンクも置けます。迷彩への造詣の深いブランド、バリスティクスが製作したシート部分には、チョコチップ迷彩とも呼ばれる6Cデザートカモのファブリックと、強度の高いリップストップコットンを使用。使い込むうちにあたりが出て、良い味に育つ逸品です。
FEDECA(フェデカ)の折畳式料理ナイフ リップルブラック
メイドインジャパンのクラフトマンシップをもって作られる高品質なナイフが評判のアウトドアブランド、フェデカ。中でも人気のアイテムが、折り畳み式の料理ナイフです。コンパクトさと包丁のような食材の切れ味を両立させるため、刃とグリップの微妙な角度にこだわった設計。
今期のニューアイテム、「リップルブラック」は、ブラックの樹脂を染み込ませたウッドのグリップが特徴。さざなみのような凹凸が彫られ、デザインの美しさと耐久性、握りやすさを兼ね備えています。ブレードはステンレス製でさびの心配もありません。
SOTO(ソト)のステンレスダッチオーブン10インチ
高い金属加工技術をもつアウトドアブランド、SOTOのステンレス製ダッチオーブン。洗剤の使用できない鋳物のダッチオーブンと違い、気兼ねなく洗剤で洗えるため、手入れが簡単。鉄製のダッチオーブンをさびないようにまめに手入れできるか心配な方におすすめです。IHやガスコンロでも使用できるので、自宅で日常の鍋としても最適です。
特設サイトでは豪華プレゼント多数
今回紹介したアイテムは、ほんの一部。おうちキャンプギアをそろえたい方、他のプレゼントアイテムが気になる方は、記事最後のボタンからキャンペーン特設サイトをチェックしましょう。応募期間は2020年7月10日(金)まで。次回のテーマは「焚き火」。豪華プレゼントの追加情報もありますので、ご期待ください。
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