ユニークなアイデアが形になった!クラウドファンディングから生まれたアウトドアアイテム
制作者
matsumoto
新米編集者。グランピングと焚き火が好きです。
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もくじ
クラウドファンディングで広がる、地方施設を救済する動き
コロナ禍の影響は、あの場所にも…
緊急事態宣言が5月に解除されてからも続く、遠出を控える動き。アウトドアでも、利用者の激減で経営環境が悪化し、閉鎖の危機にさらされている施設が増えています。そんな苦境に陥っている施設を救おうと、新しい応援の形として広まっているのがクラウドファンディング。製品やサービスを生み出した個人や企業の思いに共感して寄付する仕組みで、返礼にそのモノやコトを受け取れるのが一般的です。
新型コロナウイルスの影響を受け、国内最大級のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)では、アウトドア業界の苦境にある人たちや施設を支援するプロジェクトが続々と立ち上げられています。hinata編集部はキャンプ場や観光施設のプロジェクトを紹介します。終息したら訪れたい憧れの場所を支援するためにも、キャンプ愛好家で共感の輪を広げましょう。
プロジェクトに参加するには?気軽に始められる3ステップ
1.支援したいプロジェクトを探す
CAMPFIREでは、新型コロナウイルスの影響から復活を目指すさまざまなプロジェクトが立ち上がっています。ゆかりのある都道府県名や、「キャンプ場」「アウトドア」などの気になるジャンルで検索すると、「存続が危ぶまれています」「大切な居場所を守りたい」など、来客や需要の急減に悩む人や企業のプロジェクトが表示されます。
2.リターン(支援に対して得られるモノ・サービス)を選択
プロジェクトのページには、苦境にある人や場所の現状のほか、支援することの意義が書かれています。思いに共感した場合には、支援と引き換えに自分の欲しいリターン(モノ・サービス)を選びます。支援金額に応じて、さまざまなリターンがあります。
3.支払い方法、必要情報を入力
支払い方法はクレジットカードやコンビニなどから選べます。氏名や連絡先、住所などの必要情報を入力すれば手続きは完了。コメント欄もあるので、入力して応援の声を届けましょう。
【コツコツ手作りして開業したキャンプ場】白老キャンプフィールドASOBUBA(北海道白老町)
自然に魅せられたオーナーのキャンプ場開業への熱意
北海道苫小牧市の西にある白老町。ASOBUBAは同町の山林に位置するキャンプ場です。最初のオーナー「お爺ちゃん」がコツコツと手作りで開業した場所でしたが、その方が亡くなられた後に閉鎖。別の人が再開するも、またもや閉鎖する道筋をたどりました。その後は現在のオーナーが土地を買い取り、今年7月の開業に向け準備。しかし、北海道も新型コロナウイルスの影響は大きく、開業準備にも大きな打撃を与えました。
個人が開拓し、長年愛されてきたアットホームなキャンプ場。「そこで過ごしたお客さんの思い出や、子供たちのかけがえのない自然体験を途絶えさせたくない」。そんな思いから、再始動の原動力とすべく、今回のプロジェクトに参加しています。
開業後は大幅なリニューアルを予定!
開業は2020年7月を目指しています。平坦な林間の地形を活かしたハンモックスペースの整備や新しい管理棟など、さまざまな施設を大幅に新設・リニューアルする予定。このプロジェクトに参加すると、オーナーのオリジナルアウトドアブランド「ASOBU」のレザーアイテムや宿泊割引券がリターンとしてもらえます。気になる人は下のリンクを確認してください。
目標金額:2,000,000円
支援金額:3,000円〜
リターン:ASOBU オリジナルグッズ スキレットカバー、オリジナル焚き火台etc.
【世界遺産の厳島にあるキャンプ場】 宮島包ケ浦自然公園キャンプ場(広島県廿日市市)
厳島と広島の魅力を伝えたい!管理人さんの思い
世界遺産に指定されている広島県の厳島(宮島)。島内には宮島包ケ浦自然公園があり、キャンプ場や海水浴やクルージングなどのアクティビティを楽しめる施設が充実しています。新型コロナウイルスの感染が拡大する前は充実した設備が人気で、にぎわいがありました。
現在、管理者を務めているのは岩崎さん。もともと岩崎さんが経営する会社で公園の管理・運営を請け負っており、2016年に広島県廿日市市から宮島包ケ浦自然公園の指定管理者に選ばれました。管理者となってからは、園内の危険箇所や施設を整備し、イベントも積極的に開催。徐々に活気のあるキャンプ場の姿を取り戻していきました。
しかし、コロナの影響で4月から当面の休園を迫られることに。現在は営業を再開したものの、経営環境の厳しさが増しています。
再開後は新しい宿泊棟がオープン予定!
再開後は、管理棟にはシャワールーム、海辺の芝生広場には宿泊施設などを新設予定。そして、今からプロジェクトのリターンにある「豪華特別優待ご宿泊券」を選択すると、新施設に宿泊できる特典も。その他にも、キャンプ場年間フリーパス、BBQテラス&特選食材セット利用券など、数多くのリターンをラインナップしています。
目標金額:8,000,000円
支援金額:700円〜
リターン:キャンプ場フリーサイト利用料(小学生)+温水シャワー、厳島フェスティバル入場券etc.
【施設詳細ページ】
【首都圏に広がる雄大な自然!】ほうれんぼうの森キャンプ場(山梨県小菅村)
手付かずの自然が残る奇跡の場所
ほうれんぼうの森キャンプ場は、東京都の水源林である多摩源流域のそばのキャンプ場として近年知られるようになってきました。キャンプ場の魅力は、手つかずの自然。首都圏でこれだけの豊かな自然が残っていることは、奇跡とまで言われています。
そんなキャンプ場では、子供から大人まで、幅広い人が自然に親しめるワークショップやイベントも開催。「多摩川源流トレイルラン」は人気の恒例イベントとなっています。
自然を満喫できるキャンプ場ですが、今年のゴールデンウィークを含めたすべての予約をキャンセル。今も休園が続いています。人件費や土地の賃貸料など、休園していても維持費はかかり、閉鎖の危機に瀕しています。
小菅村の「街灯」であり続けるために、チャレンジを続けます
小菅村を「街灯」のように照らしてきたほうれんぼうの森キャンプ場。今後もそんな存在を目指しています。そこで今回のプロジェクトに参加。リターンの資金をもとに、施設のメンテナンスや新しいキャンピングサービスの開発にあてられます。
リターンには、平日バリューシーズン宿泊チケットや、自家製10年物手前味噌などを用意しています。
目標金額:3,000,000円
支援金額:1,000円〜
リターン:テントサイト平日バリューシーズン宿泊チケット(宿泊+施設使用料込み)、バンガロー(大)」平日バリューシーズン宿泊チケット(宿泊+施設使用料込み)etc.
【施設詳細ページ】
【アウトドア観光の拠点】年間400万人が訪れる自然豊かな街(群馬県みなかみ町)
自然豊かな観光のまち みなかみ町
群馬県の最北に位置するみなかみ町。利根川や谷川岳でのラフティングやトレッキングなどのアウトドアアクティビティが盛んです。町内には「みなかみ18湯」と称される温泉地があり、年間で400万人がアクティビティや温泉を目当てに訪れます。本来ならば観光でにぎわいを見せるみなかみ町ですが、首都圏の外出自粛を受け、観光業への影響は大きくなっています。
応援したい店舗・事業者を指定して支援できる!
みなかみ町では、プロジェクトに参加している店舗・事業者を選んで支援できます。1口5,000円で「チケットを事前購入」でき、みなかみ町での買い物や宿泊などの割引が受けられます。
目標金額:10,000,000円
支援金額:5,000円
リターン:ご指定いただいた店舗で利用できるチケット、共通電子感謝券「MINAKAMI HEART ポイント」
【10事業者のチームで参加】富士山や周辺の魅力を伝えてきたエコツアー(山梨県)
富士山のエコツアー事業者がチームとなりプロジェクトが始動
日本の象徴、富士山。富士山やその周辺では、豊かな自然を体験しながら、歴史や文化も学べるツアーが盛んに行われています。しかし、新型コロナウイルスの影響で営業を自粛、縮小するエコツアーの事業者が多くあります。コロナが終息した後にエコツアーを存続するため、富士山でエコツアーを実施する10事業者がチームとしてプロジェクトに参加しています。
4つの「守りたい」から始まったプロジェクトチーム。新型コロナウイルスから「富士山の観光を守りたい」「旅行者を守りたい」「自然資源を守りたい」「事業者の暮らしを守りたい」。観光資源や自分たちの生活を守るため、そして終息後の明るい未来のために、今を準備期間と位置付けてプロジェクトに参加しています。
未来のツアーチケットで支援する「さき旅」プロジェクト
エコツアー事業は、自然観光資源、利用者、エコツアー運営者の三位一体で成り立っています。しかし、緊急事態宣言を受け、エコツアー事業者の収入は激減。エコツアー事業の存亡にかかわっています。今回のさき旅プロジェクトによる未来のツアーチケットの購入で、エコツアー事業者の収入を支えられます。
リターンには、2021年4月から利用できる富士山の秘境ツアーや本栖湖カヤック体験などを用意しています。
目標金額:2,500,000円
支援金額:3,000円〜
リターン:富士山写真付きサンクスレター&富士山写真ダウンロード(3枚)、富士山麓・植物と歴史探訪の里山歩きetc.
「応援したい」を形にしよう!
コロナ禍が終息したら訪れてみたい場所や応援したいプロジェクト。まだまだ以前のように心置きなく遠出はできませんが、また自由にアウトドアを楽しめるようになる日を楽しみに、今回紹介したプロジェクトを支援し、応援の声を形にしてみてください。
この記事で紹介したスポット
キャンプ場画像 | ||
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キャンプ場名 | 宮島包ヶ浦自然公園キャンプ場 | ほうれん坊の森キャンプ場 |
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