車上泊がジワリ人気な理由。車中泊でもキャンプでもない第三形態!

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車上にテントを張って旅する「車上泊」。車中泊とテント泊の良いとこどりをした旅のスタイルとして、国内のキャンパーに注目されています。クルマ旅が一般的な欧米などではポピュラーな旅のスタイルとして知られていますが、車上泊はここにきてなぜ日本で盛り上がりを見せているのでしょうか。hinata編集部がその理由を探りました。


 目次


新しいクルマ旅の形

車中泊とテント泊の良いとこどりをした旅のスタイルとして、国内のキャンパーに注目されている「車上泊」。クルマ旅が一般的な欧米やオセアニアではポピュラーな旅のスタイルとして知られていますが、日本でも近年、急速に存在感を高めています。その背景を調べるとともに、クルマ旅をテーマにしたイベントで見つけた車上泊スタイルを紹介します。

クルマ旅イベントで異変?

   

9月下旬に幕張メッセ(千葉市)で開かれたクルマ旅の祭典「カートラジャパン」。計124台の車両が集まった会場で、今年は昨年の第1回目とは違う大きな変化がありました。それが「車上泊」をテーマにした出展が急増したことです。

実行委によると、ルーフテントをつけたクルマは昨年はわずかに2~3台ほど。しかし、今年は約15台(hinata調べ)がルーフテントを装着した車両でした。会場では親子でハシゴを登ってルーフテントをのぞく姿が多くみられ、クルマ旅の王道のキャンピングカーに負けない熱い視線を受けていました。

そもそも車上泊とは何か

   

世界初のルーフテントをうたうイタリアの大手ブランドAUTOHOMEは半世紀以上前から販売。日本でも20年以上前から同ブランドの製品が代理店販売されていました。国内では、地面に張るテントの人気が根強いほか、海外でルーフテントが活躍する砂漠地帯がないこともあり、一部の写真家やコアなキャンパーなどを除いて一般人の認知は高くありませんでした。

しかし、最近は一般キャンパー向けのイベントやキャンプ場などでも見られるようになり、その変化には自動車やキャンプ業界も注目。カートラでルーフテント付きの車両を展示していた企業の幹部は「昔から地味にあったのですが、近年は確かに販売が急増しています」と手応えを感じています。

設営、撤収が30秒のモデルも!

   

国内では海外ブランドのものが20万~40万円代を中心に販売されています。普通のテントと比べれば割高ですが、「何百万円もするキャンピングカーを購入するよりも割安」(関西の販売業者)というも魅力の一つ。

ルーフテントはクルマを買い替えても別のクルマにも設置できるメリットもあります。特に車体側に特別な加工をする必要がないものがほとんどで、軽自動車やセダンタイプのクルマに設置している愛好者も。最近ではミニなどの海外メーカーには純正オプションに採用するメーカーも増えています。

使用しないときはルーフボックスのように収納できるものが一般的で、使用する際には30秒ほどで開閉できたり、自動で設営できたりするモデルも存在。一般的なテントより圧倒的に設営、撤収に時間がかからない点で共通しており、宿泊できる駐車場さえ確保できれば、旅先で時間や場所を気にせずに自由に宿泊できます。

テントキャンプと車中泊の良いとこどり!

   


車上泊が流行している背景として、多くのカートラの出展企業が指摘していたのが、「近年のキャンプ人気の高まり」。特に「キャンプ初心者で、テントの設営や雨の中のキャンプで苦労した経験がある人が、すぐにテントを張れる車上泊に流れるケースが多い」(神奈川県の販売業者)とのことでした。

また車中泊をしていた人も「夏の暑さや閉塞感に不満のある人たちが、開放感があり、風通しのいい車上泊に流れているのでは」(同)との声も。現在人気が高まっている車中泊とキャンプに不満があり、それぞれの宿泊スタイルの問題を解消してくれるクルマ旅の手段として、車上泊に移行する人が増えているとのことです。

さらに一部の企業からは「働き方改革で余暇の時間が増え、お金をかけないで旅する人が増えたのでは」との指摘も。キャンプ、車中泊の人気、社会背景の変化を受けることで、多くの出展企業が「今後も車上泊の人気はさらに高まる」と口を揃え、今後の定着化に期待しています。

クラッシックな雰囲気と冒険感をアピール

   

カートラの会場で注目を浴びていたのは、トヨタ・ランドクルーザーのカスタム専門業者「フレックスドリーム」が出展していたエメラルドグリーンのランクル80。オーストラリア発祥で世界100カ国・地域に展開する大手ブランド「ARB」のルーフテントなどを装備し、クラシカルな雰囲気に冒険要素を詰め込んだ外観は、SNS上でも話題になっていました。

プリウスにも装着できるルーフテント

   

iKamper社製品の正規販売総代理店エムクライム(兵庫県)がアピールしているのが、開閉からハシゴの設置まで1分かからない設営のしやすさがうりの「スカイキャンプ2.0」。床面積を広くするボードを引き出すことで、大人2人子供2人、もしくは大人3人で寝ることが可能なモデル。

カートラでの展示ではトヨタのランドクルーザーやハイエース、三菱のデリカなどの大型の乗用車が目立ちましたが、「毎回遠出をしている関西のサーファーの中には、燃費の良いプリウスに取り付けて波待ちをしている人もいます」(同社)とのこと。キャンピングカーなどと違って、自分のライフスタイルにあった自動車に装着できるのも魅力の一つです。

軽自動車向けの専用ルーフテントも

   
   

ルーフテント事業を手がける機械工具の商社「マッツ」が販売するのが、電動開閉ルーフテント「Eesy Camper-REVOLUTION」。リモコンのボタン一つでバッテリーの電源で自動的に開閉。屋根がそのまま「ひさし」にも可変し、雨天時の出入りにも重宝。悪天候に強い本格仕様のハイエンドモデル。同社のルーフテントの販売もこの2~3年で1.5倍に成長しており、家族キャンパーや引退後の年配の購入客が多いそうです。

まとめ

車中泊の手軽さと、自然を感じられるキャンプの良さの両方を兼ねそなえた「車上泊」。国内外のブランドが多くのモデルを用意するようにもなり、旅行者それぞれのスタイルに合った選択肢も増えています。子供との思い出作りや、時間に縛られない自由な旅をしたい方にはオススメのクルマ旅のスタイルです。


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