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車中泊やキャンプに新スタイル!カートラジャパンが提案するクルマ旅

クルマを使った旅の楽しさを発信する大規模イベント「カートラジャパン」が千葉の幕張メッセで開かれ、車中泊やキャンプに関心のある多くの人が来場しました。ライフスタイルの多様化に合わせ、時間や場所に縛られらないクルマ旅の人気は上昇中。熱気にあふれた会場の様子をお伝えします。

クルマ旅のスタイルも多様化

「カートラ」は、カー&トラベルの略称。初開催だった昨年の好評を受け、今回で2回目を迎えました。9月下旬に開催され、昨年より約20増の140社・団体が出展。計124台の車で埋め尽くされた展示ホールには、3日間で約2万人が詰めかけました。大型や軽自動車のキャンピングカーのほか、車中泊仕様にしたレンタカーやDIYで内装にこだわったバンライフカーなど、クルマ旅の多様化を反映したさまざまなタイプの車両が展示されていました。

グリーンのランクルに熱視線

会場とインスタグラムで人気を集めていたのは、トヨタ・ランドクルーザーのカスタマイズ専門店を東京・調布などに展開する「フレックス・ドリーム」のグリーンの車。旧モデルのランクル80をベースにした「FD-classic」でした。ランクル80の前モデルで、今も根強い人気がある60を模したモデルで、内装にはネイティブ・アメリカンの伝統柄で知られる繊維ブランド「ペンドルトン」を採用。レトロさと快適さを両立させただけでなく、キャンプテイストをより高めた1台に注目が集まっていました。

多種多様な車中泊スタイル

今年のカートラはクルマの内装をDIYなどで自分好みにする「バンライフカー」の展示が前回以上に目立ったのも特徴。欧米から始まったクルマ旅のスタイルが、日本でも本格的に広まっていることを来場者に印象付けました。 特に会場で異彩を放っていたのが、福井県の老舗内装会社「古崎」が手がけた1989年型のフォルクスワーゲンT3カラベル。ナラやスギを使い分けた木目調と畳敷きの内装で、車内で旅館にいるかのような贅沢な空間を作り上げていました。
高級キャンピングカーが多く並んだ中でも、来場者の視線が注がれていたのは、青森の自動車販売・整備店カーファクトリーターボーが作り上げた「バグトラック」でした。軽トラの荷台にテントキットを張った車両で、同社はキャンプ場に着いてから設営の手間が省ける利便性の高さをアピール。テント泊でも車中泊でもない新たなスタイルを提案していました。

犬との旅も開催のテーマ

今回のカートラは、犬との旅行も大きなテーマ。栃木県の人気キャンプ場「58ロハスクラブ」は、犬と一緒に泊まれるグランピングをPR。来場者の多くが優雅なテント内を撮影していました。

ニコニコは車中泊レンタカー

ニコニコレンタカーは、2019年の大型連休から投入した車中泊仕様のダイハツの軽自動車「WAKE(ウェイク)」を展示。1泊2日で1万円の競争力のある料金だけでなく、大人2人でも快適にくつろげるフルフラットのマットや車内のプライバシーを守るメーカー純正カーテンなど、車中泊に十分な装備がある魅力を伝えていました。 現在は新千歳空港や横浜などにある直営店6店で車中泊仕様車を展開。「手頃な料金で自由に旅ができるとあって、外国人観光客にも好評です」(展示担当者)。

車中泊に欠かせないバッテリーにも熱視線

近年の車中泊人気を受け、エンジンを止めた車内で電化製品を使うための蓄電池(ポータブル電源)の展示も目立ちました。業界大手の「LACITA(ラチタ)」は、約7時間でフル充電になる「エナーボックス」(写真下)を展示。コンパクトな大きさ(縦303mm、横134mm、高さ184mm)ながら電気毛布や炊飯器が使え、防災目的でも使えることを強調していました。 米国ユタ州生まれの「Goal Zero(ゴールゼロ)」も、小型ながらノートPCを10回充電可能な小型ポータブル電源「YETI 400LITHIUM」などを展示。電源をつないだLEDランタンでテント内を照らし、キャンプで使用する利便性をアピールしていました。

まとめ

時間と場所に縛られないで旅ができるのがクルマ旅の良さ。今回のカートラではキャンピングカーに限らず、車中や車上、荷台など、多様化したライフスタイルに合わせた宿泊のスタイルが提案されていました。カートラジャパンは来年には名古屋と横浜で開催され、2021年にはさらに会場が増える予定です。次回はぜひ、近くの会場で時代を反映したクルマ旅の新しいスタイルをチェックしてみてください。

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