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妻がogawaのツールームテントを気に入ったワケ【編集部が買ったギアvol.2】

hinata編集部員が実際に購入した愛用品を読者にご紹介する新連載「編集部が買ったギア」。好評を受けての2回目は、自称愛妻家の30代編集者が妻とキャンプに行くために選んだogawaのツールームテント「ポルヴェーラ34」です。購入の決め手や実際に設営してみた印象をお届けしていきます。

妻と2人で初めてキャンプへ

今回の担当は石田です。

名前:テント石田(36) キャンプ歴:約10年。これまで勤務経験があるインドネシアと北海道で野外活動に目覚めました。 「編集部が買ったギア」のvol.2は、8月から新たに編集部に加わった元北海道民の石田が担当します。これまでは1人でのテント泊登山や、北海道の-30度近くの高原でキャンプを楽しんできました。2年前に結婚した妻(28)にもアウトドアの楽しさを知ってもらおうと、7月末に2人で初めての「夫婦キャンプ」を楽しんできました。

ogawaのテントにしたワケ

愛妻家向けテント?

このキャンプ旅行の前に熟考して選んだのは、リビング(前室)と寝室が分かれたogawaの中型ツールームテント「ポルヴェーラ34」。妻をキャンプの魅力に目覚めさせることができた「愛妻家向けテント」の使用感を報告します。

台風に耐えた記憶

大学で探検部だった父親が生前に愛用し、ファミリーキャンプでも使っていたのが国内老舗ブランドであるogawaのテント。筆者が、小学生時代には台風の通過が予想される中でもキャンプに連れて行かれ、周囲のテントが次々とつぶれていく中、最後まで残っていたのが我が家のogawaのテントでした。台風が通過した後の朝にテントサイトに誇らしげに残った堅牢なテントを見て以来、家族を持ったら「テントはogawa」と心に決めていたのです。

質実剛健だけではないデザイン

念のため、北海道のキャンプ愛好家の知人にもテントの購入について相談。ogawaのカタログを見せてもらうと、質実剛健なイメージを描いていた「ogawa」のデザインが、おしゃれになっていてびっくり。 妻も自然の風景に溶け込みやすいogawaのデザインを気に入り、テント購入のお許しが出ました。さらに都内の自宅のそばに直営店があることが分かり、気軽に修理に出せることも決め手の一つとなりました。

ツールームテントにした理由

虫対策を最優先

女性がキャンプを嫌いになる理由の一つが、虫の多さ。妻も御多分にもれず虫が苦手で、家の中に入ってきた虫をつかまえて逃す役割はいつも夫の仕事です。虫で嫌な思いをすれば二度と一緒にキャンプができなくなる懸念があり、虫の影響をいかに防ぐかを最優先に考えました。 一般的なテントとタープのスタイルでは、虫に対して無防備になるます。そんな中、有力な選択肢として浮上したのが、リビング部分の3面がメッシュパネルで覆われたツールームテント。

シンプルな構造や収納性も重要

虫対策のほか、設営で手間取って妻を不機嫌にしないため、一人でも設営できるシンプルな構造、大人2人でゆったりできる広さ、我が家の小型ハッチバック車に詰められる収納性を基準に探し、最終的に絞り込んだのがogawaの「ポルヴェーラ34」でした。

雨でも楽しかったキャンプ

夫婦で前室をゆったり使う

初使用は妻の実家そばにある岩手県のタイマグラキャンプ場(宮古市)。日本百名山の早池峰(はやちね)山の山麓にある同キャンプ場は満天の星空が楽しめる場所として東北のキャンパーに有名ですが、キャンプ当日は残念ながら断続的な雨...。 そんな雨の中でも真価を発揮したのが、前室で雨を避けられながらくつろげるツールームテント。高さ1.8メートルの前室は大人2人でも広さを感じるには十分です。ローチェア2つとテーブル、そのほかの道具類を置いても窮屈感はありませんでした。
3〜4人用とされていますが、寝室は大人2人がゆったりと寝るにはちょうど良いサイズ。小学生の子供1人なら余裕もありそうですが、2人では少々窮屈になりそうです。

前室で虫をブロック

日中は雨で虫も少なかったため、前室の入口を開放していました。ただ夜には、ランタンに寄ってくる虫も目立つようになり、前室の全面と側面をメッシュパネルにして虫の侵入をブロック。 雨で登山と星空の鑑賞はできませんでしたが、妻は前室でキャンプ場の前を流れる渓流の音を聞きながら、コーヒーを飲んでゆったりした様子。雨でキャンプ場がほぼ貸し切り状態にだったこともあり、「なんて贅沢なんだ」と感動しており、ツールームテントのおかげで夫の株も少しは上がった気がします。

意外な弱点とは

設営が楽なシンプル構造も...。

フレームを組んで、本体を吊り上げるだけの設営のしやすさが売りの一つですが、説明書の解説が写真付きでもわかりづらく、初回の設営にかかった時間は25分ほど。ただ、一度組み立てて構造が分かれば、10分ほどで設営ができそうです。また、綺麗に正方形にたたんで収納できるのは、嬉しいポイント。

付属のプラペグとハンマー

今回の記事の撮影のため、あらためてポルヴェーラ34を千葉県のキャンプ場で設営しました。組み立てを手伝ってもらったキャンプ歴約20年の同僚(33)は、設置のしやすさと、小型車のトランクでも入る収納性の良さについては評価。ただ、「付属のプラスチックのペグでは刺さらないサイトも多いので、全部金属にした方がいい」「付属の金属ハンマーも、もっと重みのあるものに変えればペグ打ちが楽になる」と語っており、設営に必要な物が全て付属しているとはいえ、それぞれ買い換える必要が出ています。

雨で悩む焚き火場所

前室入口のシートをポール2本で支えれば、タープ的に使える機能も魅力の一つです。ただ雨が降った際にこの下で焚き火をするには、火の粉で大事なテントに穴が開いてしまわないか不安も。雨の中で焚き火台で調理をするには少々不向きでした。

炎天下には別売りのフライが必要

ツールームテントの利用者からは「真夏の炎天下には前室は熱がこもって暑い」という声が多いです。ogawaは、日差しを和らげ、強雨でも耐えられるようにするポルヴェーラ専用の追加オプション「ルーフフライ」を用意しており、こちらも追加で買う必要がありそうです。   タイマグラキャンプ場は標高500mにあり、訪問時の日中の気温も25度に満たなかったため、真夏日の使用は未知数ですが、ツールームでは風通しのよいタープにはかないません。 ただフライの下部には風が入り込むのを防ぐスカートが全周についているため、これから寒くなっていく時期に冷たい風が入るのを防いでくれそうで、使用が楽しみです。

まとめ

ogawaの「ポルヴェーラ34」は虫が苦手な妻でもキャンプが楽しめるツールームテントでした。3〜4人用とされていますが、夫婦で前室でゆったりするにはちょうど良いサイズ感で、妻も「このテントにして正解」とご満悦。今後も「夫婦キャンプ」に行く機会が増えそうです。

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