キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
熱帯雨林

キャンプなどのアウトドアでムカデに刺された時の対処法を解説!

2021.02.19ノウハウ

キャンプなどのアウトドアで、注意しなければならないのがムカデ。外にいる時、テントの中や靴の中、ランタンの近くなど、あらゆるところにムカデが潜んでいる可能性があります。本記事ではムカデに刺された時の応急処置方法や注意点について解説します。

ムカデとは

そもそもムカデとはどのような生物で、どのような場所にいるのでしょうか。ムカデは5~6月ごろに繁殖期を迎え、9〜10月ごろには大きく成長して餌を活発に探し出す節足動物です。6〜8月ごろが一番盛んに活動する時期であるため、ちょうどアウトドアが盛んになる季節に繁殖してきます。 ムカデの足の数は種類によりますが、15対、21対、47対、177対とさまざま。漢字で「百足」と書きますが、100本足のムカデは存在せず、見た目の足の多さから名付けられたといわれています。ムカデには鋭い毒を持つ牙があり、人間が噛まれると患部が腫れ上がったり、嘔吐や頭痛、めまい、吐き気を発症する場合もあります。刺されるとスズメバチに刺された時と同じような痛みを感じます。

ムカデの習性

ムカデは暗くジメジメした場所を好み、湿気の多い場所に生息します。また、アウトドアでは夜テントの中に忍び込んでいたり、靴の中に入り込んだり、光に集まる虫を餌にするため、ランタンなどの周りに集まったりします。 ムカデは見かけによらず気の弱い生き物なのですが、靴の中に忍び込んだムカデを踏んづけてしまったときや、頭や体に忍び込んだムカデを無理やり払おうとすると、反撃されて噛みつかれる場合があります。

キャンプなどでムカデに刺された時の対処法

では実際にキャンプなどで、ムカデに刺されてしまった時はどうすればよいのでしょうか。対処法をご紹介します。
  1. すぐにお湯で洗い出す。もし、ムカデに刺されてしまった時にまずやるべきことは、お湯で刺された部分を洗い流すということ。患部から毒を絞り出すように外側から内側にかけてお湯で洗い出してください。
  2. ムカデの毒は42℃以上の熱に弱いといわれています。そのため、熱いお湯で洗い流すことが効果的です。棘が刺さったままの状態の時は棘を抜き、10~20分程度お湯をかけましょう。
  3. 抗ヒスタミン軟膏やステロイド系軟膏の外用薬を塗る。次に「抗ヒスタミン軟膏」や「ステロイド系軟膏」を塗りましょう。これらの外用薬は湿疹や皮膚炎、かゆみなどの炎症を抑える効果があります。
  4. ムカデに噛まれた際は、毒が意外に広範囲に広がっていることが多いため、広範囲に塗ることがポイントです。それでも痛みが引かない場合や、痛みがひどい場合は解熱鎮痛剤を使用する方法もあります。
  5. 病院に行く。先に述べた対処法を施しても、頭痛、発熱、めまい、吐き気などの症状が治らなかったり、ひどかったりする場合は、最悪リンパ管炎を引き起こすこともあります。病院に行き、医師にかかりましょう。
  6. ムカデの毒はスズメバチの毒と同様にアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため、症状が悪化する場合は早期に病院に行き、医師の診察を受けることが大切です

キャンプなどでムカデに刺された時の注意点

一方、ムカデに刺された時にしてはいけないことがあります。
  • 毒を吸いださない
  • 水などで冷やさない
  • ぬるま湯では温めない
この3つはやってしまいがちですが、ムカデに噛まれたときは逆効果ですので注意しましょう。 毒を吐き出す行為は、口の中に毒を入れるのと同じです。有毒なものを体内に取り込むことになるため絶対にやめましょう。また、水などで冷やす行為もNGです。ムカデの毒を冷やすと、最悪の場合、気を失ったり、痙攣したり、痛みが増したりします。 また、40℃以下のぬるま湯で温めてしまった場合は、逆に毒が活性化され症状がひどくなることもありますので、温める場合は42℃以上の熱で温めるようにしましょう。

まとめ

キャンプなどのアウトドアでムカデに刺された時の対処法をご紹介しました。せっかくキャンプなどのアウトドアで楽しんでいても、ムカデに噛まれて痛い思いをしたり、嫌な思いをすることがあります。できれば避けたいものですが、野外ではいつどこにムカデが潜んでいるかわかりません。運悪くムカデに遭遇してしまった場合は、慌てずに本記事で紹介した対象法で対応してください。

特集・連載


あわせて読みたい記事