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【ブランドラブ】 「主役はアイテムじゃない」コールマン製品開発者が語るその想いとは?前編

商品を企画した方に開発秘話と、ブランド愛を伺う新企画「ブランドラブ」。記念すべき第一弾ブランドは「コールマン」!みなさんが普段使っているコールマン製品には、どのような思いが込められているのでしょうか?商品開発者の開発秘話やブランド愛をはじめ、新製品のこだわりポイントまでたくさんお話を伺いました!

アウトドアブランドといえば「Coleman(コールマン)」!

今や、最も有名なアウトドアブランドと言っても、過言ではない「コールマン」。ランタンをはじめ、テントやチェア、タープなど、世界中に愛好家がいることでも知られています。読者のみなさんの中にも、コールマンのアイテムを持っている方は多いのではないでしょうか?

そんなコールマンの商品開発担当者に、アイテムの魅力を伺いました!

新企画「ブランドラブ」の記念すべきトップバッターは、コールマン商品開発担当者の齊藤さん。現在はコールマンのファニチャーをメインに商品企画、それに伴うマーケティング戦略立案に携わっており、その他にもコラボアイテムやシーズンズランタンまで多くの商品を手掛けています。そんな齊藤さんに、コールマン製品の魅力をたっぷりと伺いました! ━━━本日は、コールマン製品の魅力をたくさんお伺いできればと思います!よろしくお願いします。 齊藤さん:よろしくお願いします。

モノづくりへの想い、こだわり

━━━早速ですが、齊藤さんが手掛けた製品を教えてください。 齊藤さん:代表的なアイテムは、こちらの「バタフライテーブル」です。2018年の新製品で、コールマンのアイテムラインナップの中でも、最高峰の「マスターシリーズ」へ新たに仲間入りをしました。
━━━今までにはないシックで上品なテーブルですね。どうしてこのテーブルを作ろうと思ったのですか? 齊藤さん:昨今のアウトドアブームで様々なアウトドア用テーブルが市場に溢れかえっていますので、我々はキャンプに必要不可欠なアイテムであるテーブルを本質から見つめなおし、トレンドに左右されない、今後のスタンダードになる次世代アウトドアテーブルを生み出したいという想いのもと開発をスタートさせました。
━━━「次世代アウトドアテーブル」...良い響きですね。そんなバタフライテーブルにはどんなこだわりが込められているのですか? 齊藤さん:特にフラットな天板にこだわっています。キャンプのテーブルはガタガタしてしまうものが多いので、室内用のテーブルでは当たり前である安定感を実現しました。また、落ち着きを感じることができ、シーンに溶け込むデザインへと仕上げている上に、非常に軽く実用性が高いという点もポイントです。このテーブルを、試しに持ち上げてみてください。
━━━えっ!見た目しっかりしているのに、すごく軽いですね!びっくりしました!
齊藤さん:そうなんです。指1本でも持ち上げられます。実際にテーブルを持ち上げてみたお客さまは、皆さん驚きますね。
齊藤さん:また、収納の際にはこんなにすっきり折りたたむことができます。組み立てや片付けも簡単で、その点にもこだわっています。 ━━━そうなんですね!組み立てや片付けが簡単という点は、製品を作るうえで重視しているポイントですか?
齊藤さん:アイテムによって違うので一概には言えないですが、簡単に越したことはないと思っています。我々は常々、お客様にアウトドアを通じて生まれる心のつながりを大切にして欲しいと考えているので、アウトドアをより快適に楽しめる製品を創り出しています。設置や撤収に極力時間をかけないというのは、それをスムーズに実現させる大きな要素の一つではないでしょうか。
齊藤さん:キャンプへ行くとテントを建てて、チェアとテーブルを広げて、料理して...と意外に時間がかかります。しかし我々は、準備に時間をかけるよりも、子供と遊んだり、食事をしたりしながら楽しくおしゃべりするなど、絆が深まるような時間を大切にしてほしいという願いがあるので、製品は必要以上に目立つべきではないと考えています。フィールドには、家族や友達がいるわけで、その人たちと過ごす時間を一番に楽しんでほしいですね。 ━━━だからこそ、誰でも簡単に使えるアイテム作りを意識されているんですね!

魅力的な商品を作り出すまではチャレンジの連続!

━━━新しいものを作り出すことはとても難しいことですよね?製品を開発するまでやはり大変なことはあったのでしょうか? 齊藤さん:製品の使いやすさ、デザイン、機能性のバランスを考えながらも、コンセプトからのズレがないよう細心の注意を払いながら、なんども試行錯誤して実現まで一つ一つ諦めずにクリアしていくことですね。 ━━━確かにそうですね...。大変なことはどうやって乗り越えているのですか? 齊藤さん:綺麗ごとではなく、実際、期待してくれる方や支えてくれる方の存在を支えに、毎回乗り越えています。
齊藤さん:例えば、昔、キャンプイベントなどで会った方に、自分が企画したアイテムと、一緒に撮った写真とお子さんのお手紙を頂いたことがあって...。そんな風に自分や、コールマンというブランドへの期待を感じると本当に頑張れますね。 ━━━すごく素敵なエピソードですね!支えてくれる人の存在といいますと?
齊藤さん:手前味噌ではありますが、弊社内の仲間達のことです。私が製品づくりに集中できるよう、他部署の様々な人たちが何を言わなくとも先読みして協力してくれるんです。「これやっておいたから」という感じですね。製品開発は大変でも、良い結果が出た時に協力してくれた仲間と喜びを共有できるのは何度経験しても言葉では表現できない最高の瞬間です。感謝感謝の毎日です。 ━━━なるほど~!最高の仲間に支えられているんですね!
齊藤さんのお話を伺って、コールマン製品には「キャンプで過ごす時間を楽しんでもらいたい」という願い込められていることが分かりました。気になる後半は、大人気の「アノ」チェアと焚き火台の開発秘話をお届けします♪

番外編

実はコールマン、2002年のソルトレークシティオリンピックの聖火トーチを手掛けていたのです!編集部の私も貴重なトーチを持たせて頂きました。聖火トーチ作りを任されるのは、コールマン製品の品質が高い証ですね!

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