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火を起こす様子

アウトドアのお供に!大人気マルチツール 「レザーマン」本社潜入レポ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

アウトドアが盛んなオレゴン州ポートランドで、1983年からハンドメイドナイフ&多目的ツールを作る老舗「レザーマン」。世界100カ国以上で販売させる人気ブランドです。今回は、その本社を訪ね、工場の様子やアウトドアにオススメツール、また、日本のTV番組でも紹介されたことのあるユニークなウェラブルツール「トレッド」についてご紹介します。

頼れるマルチツールブランド「レザーマン」とは?

今年で35周年の老舗

レザーマンの歴代商品の写真
あらゆる機能の付いた「レザーマン」が誕生したのは、創業者のティム・レザーマンがヨーロッパに旅行へ出かけた際、レンタカーやホテルで水回りのトラブルに見まわれ、それに対処できるマルチツールの必要性を感じたのがきっかけとなっています。 旅行から帰ったティムは、自宅のガラージで試作品を作り始め、1980年に世界初のマルチツール「ミスタークランチ」を開発し、特許を取得。1983年には、ミスタークランチをブラッシュアップした「ポケット・サバイバル・ツール(PST)」を完成させ、レザーマン社を創立しました。 新たなツールに対する業界の反応はそれほど芳しくなかったものの、消費者から支持されて売り上げを徐々に拡大していきました。90年代には、キアヌ・リーブス主演の映画「スピード」やテレビドラマ「Xファイル」に登場するほど、アメリカ人にとっては馴染みのある商品になりました。 現在は世界100カ国以上で販売され、毎年数種類の新モデルを生み出しています。

レザーマンの想い

レザーマンは会社として、私たちが毎日を生き抜いていくためには、「ノウハウ」と「あなたの両手」と「頼りになる道具」の3つが必要だと考えています。「予測可能な事態と想定外の事態に備えるべく道具を製造することで、人々の生活を向上させる」ことをミッションに、日常だけでなく、街、DIY、キャンプ、サイクリング、ドライブ、ハンティング、救急などの様々なシーンで、これさえあれば安心と言ってもらえるような、いつも頼りになるマルチツールを作っています。

「レザーマン」のこだわり 

毎日1万個以上のツールが生まれる巨大工場

レザーマンの工場の外観
レザーマンのツールは、設計から部品の製造・組立て・出荷まで、一貫してポートランドの国際空港のそばにある本社で行われています。約400人が働くという工場は、敷地面積10万平方フィート(9300平方メートル)。92年には1棟だった工場が2倍、3倍と増設され、現在では稼働日1日につき1万個以上、1年で270万個ものツールが作られているそうです。
レザーマンのプランニング・スーパーバイザーのタイラーさん
マーケティング・マネージャーのキャリーさんとプランニング・スーパーバイザーのタイラーさん(上記写真)に、1棟目の工場から順に、ツール作りの現場を案内してもらいました。
マルチツールを作る工場内部
こちらがマルチツールを作る工場です。1つのマルチツールを作るには、本体に収納される大きさのドライバーやカッター、ナイフ、栓抜きなど、さまざななピースが必要です。これらのピースは、それぞれに求められる素材の強度別にいくつかの手法で切り出されています。 まず案内してもらったのは、打ち抜き型を使って、生鉄からパーツを切り出していく過程。ここでは、大きな音を立てながら、すごい勢いでピースが切り出されていきます。
打ち抜き型を使ってパーツを切り出していく過程
ここで打ち抜かれたパーツは8〜10時間ほどかけて、セラミックのフォームを使って、丁寧に磨かれていきます。私が訪れた時は、小型のナイフの刃を作っていたようです。
打ち抜かれたパーツを磨く様子
ステンレススチールから切り出したナイフ
次に案内してもらったエリアでは、ロボットが、より強度の高いステンレススチールからナイフの刃を切り出していました。切り出された刃は、機械で研磨されます。
レーザーで金属を切断する様子
また、別のエリアでは、ワイヤーカッターのパーツなどに使われる硬い金属が、レーザーを使って切り取られていました。
完成したピースをツールごとに手作業で組み立てる様子
それぞれの過程を経て完成したピースは、2棟と3棟でツールごとに手作業でアセンブリーされます。ただし、本体から各ツールを取り出す時のスムーズさを決めるネジの締め具合といった細かい部分は、常に一定の状態を保つためにコンピューターで制御されています。
複雑なものを4人1組で組み立てる様子
また、ミリタリーツールのような複雑なものは、4人1組でアセンブリーされています。 このように、各ツールに求められる用途に合わせて、素材はもちろん、その切り出しから磨き方、アセンブリー手法まで細く検証されたピースが集まって、マルチツールはできているのです。

ユーザーのニーズを常に意識

レスキューツールのラプター
レザーマンの工房を見学して驚いたのは、いわゆるポケットサイズのマルチツールだけではなく、極限の場に身を置く人向けの耐久性のあるツールも作られていたことでした。 例えば米軍用のツール「MUT」は、実戦での兵士の体験を参考にして、ライフル銃のメンテナンスに必要ないくつもの特殊機能が装備されているそうです。また、レスキューツール「ラプター」は医療用ハサミをベースにして、アメリカの衛生部隊や消防隊員、レスキュー隊員の要望を集約し、開発されたものです。 このように、ユーザーの意見を取り入れながら開発されたツールは、様々な現場で活躍しています。緊急現場のプロたちが愛用していることこそ、レザーマンツールの信頼の証だとも言えるのではないでしょうか。

アウトドアにオススメの商品

差がつくウェラブルツール「トレッド」

「トレッド」誕生秘話

ブレスレット式のマルチツール「トレッド」
「トレッド」は、マルチツール業界初のウエラブルツールです。ドライバーやピック、レンチ、栓抜きなど29の機能を持つピースが繋がったブレスレットは、ワイルドな男っぽい印象です。
トレッドでスマホのねじを閉める様子
このウェラブルツールが誕生したのは、現CEOのベン・リベラ氏が家族でディズニーランドへ出かけたことがきっかけだそう。リベラ氏がいつものレザーマンツールを持参していたところ、セキュリティで引っかかってしまいました。そこからセキュリティを通過できるマルチツールを作りたい、と3年間の構想を経て、ファッション性と実用性を兼ね持つ「トレッド」が誕生したのです。

差のつく新モデル「トレッド・テンポ」

ユーザーの「もう少し軽くしてほしい」との声を受け、細いバージョンやピースを外せる仕組みを開発。さらに「時計もしたい」という声を受け、時計付きモデル「トレッド・テンポ」も完成しました。アウトドアやDIY好きの方にぴったりの、人と差がつくアクセサリーです。プレゼントにもいいかもしれませんね。

今回紹介したアイテム

商品画像アウトドアのために開発された「シグナル」一番人気の「ウェーブ」高級フラッグシップモデル「チャージTTi」軽くてオシャレな「スケルツール」
商品名アウトドアのために開発された「シグナル」一番人気の「ウェーブ」高級フラッグシップモデル「チャージTTi」軽くてオシャレな「スケルツール」
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