トレッキングの服装はどうすべき?基本を徹底解説!
紅葉シーズンは山に出かけるのがいつも以上に楽しくなりますよね。ハイキングやピクニックもいいけれど、紅葉した山の美しさをより楽しむなら、トレッキングがオススメ!ここではトレッキング初心者の方に向けて、必要な準備品と基本的な服装についてご紹介します。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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山の気温は平地よりも低い
初めてのトレッキングであれば、標高はあまり高くない山を選ぶといいでしょう。ただし、山は平地に比べると気温が低く、標高が100メートル上がるごとに気温が0.6℃ずつ下がっていくと言われているので、きちんとした服装で出かける必要があります。
日中の気温が高くても、日陰に入ると一気に寒く感じることもあるので、必ずしっかりした服装を準備してから山に入るようにしましょう。
トレッキングの服装はどうしたらいいの?
トレッキングに限らず、山に入るときの服装は3段階の重ね着が基本です。これは寒暖差のある山中で快適に過ごすための工夫です。日の当たる坂道を登る時は汗をかくほど暑くなったり、反対に川や池の近くや日陰、山頂付近で休んでいる時は一気に寒くなったりします。
「どうせまた歩くと温まるからいいや。」と上着を着ずに寒いのを我慢すると、体調が悪くなったり、体が硬くなって怪我の原因になったりするので、こまめに服装を調整するようにしましょう。上着をバックに入れておくときは、出しやすいところにしまっておくといいでしょう。
上着は3段階の重ね着で考える
トレッキングの服装は大きく分けて3つです。ベースとなるインナー、その上に重ねるミドルレイヤー、さらにその上に羽織るアウターです。寒い日はベースを2重にしたり、ミドルレイヤーを重ねたりして調節してください。
ここではそれぞれ選ぶときのポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
インナー
インナー選びで大切なのは素材です。涼しい季節でも、日当たりのいい場所で体を動かしていると汗をかくことがあります。長い間汗が乾かなければ、気温が下がった時に体温を奪われてしまうので、速乾性のある素材を選びましょう。
速乾性の高さでいえば、ウールやポリエステルを使ったものがオススメです。秋口のトレッキングには長袖で、厚めの素材を使ったインナーを選ぶといいでしょう。
【写真掲載商品】MENS CONTOUR LINE LOGO L/S TEE
静電防止糸を使用したロングスリーブTシャツ。
吸汗速乾素材を使用してできており、抗菌防臭機能も付いている。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーは上からアウターを羽織ることができるように、厚手のものは避けたほうがいいでしょう。あまりに生地が厚いと動きにくくなりますし、薄手な服を複数重ねて着る方が、温度調節もこまめにできます。
トレッキングのミドルレイヤーでは、フリースやインナーダウンが定番です。
【写真掲載商品】MENS INVARIBLY FLEECE JACKET
抗菌防臭加工・静電気防止糸を使用したフリースジャケット。
ファスナータイプのため着脱が楽。
アウター
一番外側に着るアウターは、防寒性の高いものを選びましょう。ちなみに、登山ではレインコートは必需品。急な雨が降ってきた時に備えて必ず持っていかなければならいものの一つです。ただし、防水性の高いアウターであれば、レインコートを持っていく必要はなくなります。
また、暑くなった時に服を脱いで持ち運ぶことを考えると、軽い素材であることも重要なポイントです。
【写真掲載商品】MENS TREKKER HOODIE
蒸れにくく、大雨でも耐えられる耐水性を持ったアウター。
内側のジップで、インナーダウンやフリースジャケットを連結できる。
軽量で持ち運びにも◎。
パンツも速乾性の高い素材がベスト
汗をかいたときのことを考えると、パンツも速乾性の高いものを選んだ方がいいでしょう。あとは歩きやすさを考慮して、伸縮性のある素材がオススメです。
トレッキングのパンツにも色々な種類がありますが、秋口のトレッキングには温かいものを選んだ方がいいでしょう。
【写真掲載商品】MENS ETERNAL LAYERED PANTS
伸縮性に優れた素材と、暖かな裏起毛を付けたレイヤードパンツ。
裏起毛はポリエステル100%のため速乾性も高い。
シューズ選びは慎重に!
山歩きの装備の中でも特に重要なのがシューズです。見た目のかっこよさや口コミなどを参考にするのもいいですが、何より大事にしなければならないのは、自分の足にフィットするかどうか。つま先部分の広さや甲の高さなどの靴の型は、各メーカーによって異なります。自分の足にフィットするものを選ぶためには、必ず店頭で履いてみてから決めた方がいいでしょう。
また、トレッキング用のシューズは通常のスニーカーと機能が全く違います。通常のスニーカーよりもソールが固く、足首をきちんと固定するようにできているので、山道でも快適に歩くことができます。
自分の足にぴったりフィットするトレッキングシューズを見つけられれば、山中を歩いても疲れにくく、長時間の散策を楽しむことができるでしょう。
グローブ
トレッキングをするときのグローブには、防寒と怪我防止の二つの目的があります。舗装されていない山道で転倒すると、手をついた時に怪我をしてしまう可能性が高いので、グローブはしておいたほうが安心です。また、秋の山は特に気温が低くなるため、防寒のことを考えても必ず持っていくことをオススメします。
手にはめたままでもスマホを使えるグローブが便利ですよ!
【写真掲載商品】WINDPROOF STRETCH GLOVE
持っていくべきもの
長時間、山の中を散策するためには、服装以外の準備も大切です。耐水性のない服装なのであれば、レインコートは必須ですし、日焼け止めも必ず持って行ったほうがいいでしょう。標高の高いところは涼しくても紫外線が強いので、特に女性にとっては必需品です。
他にも、水筒や非常食、ビニール袋、カメラ、ティッシュペーパー、タオルなど、様々なものを持っていく必要があります。これらの必需品を入れて持ち運ぶために、準備しておきたいのがザック(リュック)です。
【写真掲載商品】BACKPACK 30L
短時間のトレッキングであれば、普段使いのリュックでも構いません。ただ、トレッキング用のザックはバランスよく荷物を詰められたり、背中全体で荷物の重さを支えられたり、背中の熱を逃がすような機能が付いていて、長時間背負っていても疲れにくい工夫がされています。もしトレッキング用のザックがあれば、より山歩きを楽しむことができるでしょう。
ちなみに、ザックも体にぴったりフィットするサイズを選ぶ必要があるため、必ずお店で実物を見てから購入するようにしましょう。
トレッキングの注意点
トレッキングにあまり慣れていない方は、山選びを大切にしてください。自分のレベルに合っていない山を選んでしまうとすぐに体力を消耗してしまい、トレッキング本来の目的である景観を楽しめなくなります。
初心者向けの山を選ぶには、標高が高さと合わせて、道の歩きやすさも重要なポイント。標高が低くても、岩場が多かったり坂が多かったり、急な坂を登ったりしなければならない山は、初心者にはハードルが高いでしょう。