まきば好きが教える！おすすめの牧場とキャンプ場【長野県・新潟県・岩手県】

▼前回は、群馬県・栃木県・静岡県をご紹介しました。こちらも、ご覧ください。

長野県美ヶ原周辺でおすすめの牧場を2つ紹介します。「美ヶ原牧場」は、1902年(明治42年)に開設された歴史ある、牛舎のない飼育牧場です。標高約2,000mの美ヶ原高原にあり、放牧されている牧場としては日本で一番高いところにあります。400ヘクタールの広大な牧草地に、春から秋にかけて約350～400頭が放牧され、北アルプスから南アルプスまで一望できる大パノラマの中で、のんびりと過ごす牛たちが見学できます。 見学の注意点として、服装選びにお気を付けください。美ヶ原高原は、「3日に一度は霧が発生する」と言われるほど、頻繁に霧が発生する場所です。高地で霧が発生すると、真夏でも寒く、長袖が必要です。春や秋は想像以上に寒いので、ダウンジャケットなど暖かい上着を必ず持っていくようにしましょう。 住所：長野県小県郡長和町和田5101-1 定休日：期間中無休（牛の放牧は5月下旬～10月中旬） 公式サイトはこちら：美ヶ原牧場

美ヶ原周辺で、もう1つおすすめしたい牧場は「信州白樺高原 長門牧場」です。211ヘクタールあり、約200頭の乳牛(ホルスタイン種とブラウンスイス種)が飼育されています。ふれあい体験ができるのはもちろんのこと、ここの一番の魅力は、まきばグルメです。

牧場併設のレストラン「コリーヌ」は、店内席とテラス席があり、お天気が良ければテラス席をおすすめします。北アルプスなど遠くの山々を見ながら、おいしい空気と一緒に、まきばグルメを楽しんでください。夏のハイシーズンは、1時間待ちになるほどの人気店ですので、時間に余裕を持って出かけましょう。

レストラン「コリーヌ」の一番の人気メニューは、窯焼きの本格ナポリピッツァです。注文してから生地を伸ばし、お店の中央にある石窯で焼いてくれます。牧場で作られたモッツァレラチーズがたっぷりと使われ、とてもおいしかったです。

私のおすすめは、5種類の自家製チーズの盛り合わせです。試食感覚で食べ、好みのチーズが見つかれば、売店で購入することもできます。私は、ブラックペッパーゴーダをお土産にしました。レストラン「コリーヌ」へ食べに行くだけでも、まきばの雰囲気を十分に楽しめます。もちろん、時間があれば、牛たちにも会いに行ってください。 住所：長野県小県郡長和町大門3539-2 TEL：0267-55-6969 公式HPはこちら：信州白樺高原 長門牧場

「美ヶ原牧場」と「信州白樺高原 長門牧場」の近くにあるおすすめのキャンプ場は、「ミヤシタヒルズ」です。コテージがあり、設備もそろっていますので、キャンプ初心者さんも安心して利用できます。 【基本情報】 住所：長野県小県郡長和町和田5101 電話：0268-88-2915 営業期間：通年 公式はこちら：ミヤシタヒルズ

ちょっと変わり種として、日本の在来馬がいる「木曽馬の里」を紹介します。木曽馬はご存知ですか？一時は絶滅寸前までに数が減ってしまいましたが、木曽馬保存会が中心となり飼育数は増加し、現在は200頭近くが木曽地方を中心に飼育されています。元々、農耕馬であったため、足腰がしっかりしていて、大きな頭、ぽっこりとしたお腹、短い足が特徴です。柵の近くに行くと、こちらに寄ってきてくれる人懐っこい性格です。ぜひ希少な木曽馬を見に出かけてみてください。 住所：長野県木曽郡木曽町開田高原末川5596-1 TEL:0264-42-3085 公式HPはこちら：木曽馬の里 木曽馬乗馬センター

「木曽馬の里」からすぐ近くに、人気立ち寄りスポット「開田高原アイスクリーム工房」があります。ここの一押しは、開田高原の名産、甘みのあるとうもろこしを使ったソフトクリームです。とうもろこしが野菜であることを忘れるおいしさでした。

開田高原アイスクリーム工房 住所：長野県木曽郡木曽町開田高原末川4411-9 TEL:0264-42-1133 営業時間：10:00～17:00（年中無休） 公式HPはこちら：開田高原アイスクリーム工房

「木曽馬の里」へ行った時は、「キャンピングフィールド木曽古道」を利用しました。この日は、他にテント泊のお客さんがいなかったこともあり、キャンプ場の許可を得て、テントサイトではないところに設営しました。ふかふかの落ち葉が気持ち良かったです。 「キャンピングフィールド木曽古道」は、バンガローがたくさんあり、レンタル用品が充実しているので、キャンプ道具を持っていない人にもおすすめです。 【基本情報】 住所：長野県木曽郡木曽町福島3-1 電話：(0264)22-2766 営業期間：4月下旬〜10月下旬 公式はこちら：キャンピングフィールド木曽古道

新潟県妙高市にある「笹ヶ峰牧場」は、1902年(明治35年)開場の歴史ある牧場です。標高1,300mの笹ヶ峰高原にあり、2,000m級の山々に囲まれ、まるでヨーロッパの高原にいるような雰囲気です。降水量が少なく、梅雨がないと言われるほど夏でもカラっとしていて、まさに雲上の楽園！ 100頭(肉牛と乳牛のホルスタイン種)にも満たない牛が132ヘクタールある広大な草原に放牧されています。また、牧場内には、ロープと木でできた手作りのブランコがあります。気分はアルプスの少女ハイジです。子供だけじゃなく、大人もハイジになってください！ 住所：新潟県妙高市杉野沢笹ヶ峰 TEL：0255-86-3911 営業時間：終日開放 公式HPはこちら：笹ヶ峰牧場

笹ヶ峰高原の一角に、「休暇村笹ヶ峰キャンプ場」があり、自然たっぷりのロケーションを楽しめます。私のおすすめは車乗り入れNGのフリーサイトです。人気のオートサイトBは混んでいましたが、広大なフリーサイトは我が家を含めて2組だけ。フリーサイトは、圧倒的な開放感！　写真の通り、周りには誰もいなく、のびのびとキャンプを楽しみました。リヤカーが用意されているため、荷物の搬入は心配はありません。 【基本情報】 住所：新潟県妙高市杉野沢笹ヶ峰　 電話：0255-82-3168 営業期間：7月1日～9月30日（9月の営業は土、日、祝日のみ） 公式HPはこちら：休暇村笹ヶ峰キャンプ場

岩手県にある牧場といえば、雫石にある「小岩井農場」です。名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。スーパーで牛乳やヨーグルトを買ったことがある人もいるかと思います。この農場は、1891(明治24)年開設の歴史ある農場です。 「小岩井農場」へ行くなら、ふれあい体験施設がある「まきば園」だけでなく、牛が飼育されている「上丸牛舎」エリアにも訪れてください。「上丸牛舎」エリアでは、今も現役で使われている明治末期から昭和初期に建てられた木造牛舎や倉庫、日本最古のレンガサイロがあります。 私が訪れた日(2012年8月)は、見学者が他に2組しかいなかったのですが、今は注目のスポットになりました。というのも、歴史的建造物群が2017年3月に国の重要文化財に指定されたのです。まきば好きだけでなく、建築好きさんも、ぜひ「小岩井農場」へ出かけてみてください。

おすすめのまきばグルメは、ここでしか買えない低温殺菌牛乳です。甘みがしっかりとしていて、とてもおいしかったです。現在は、東京駅構内にある小岩井農場エキュート東京店でも限定で販売されています。岩手までは遠くて行けないという人も、東京駅で気軽に小岩井グルメを楽しめます。

小岩井農場 住所：岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1 TEL：019-692-4321 公式HPはこちら：小岩井農場 小岩井農場エキュート東京店 住所：東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内1階　サウスコート「エキュート東京」内 TEL：03-3211-8990 営業時間：8:00～22:00（日祝日は21:30まで） 公式HPはこちら：小岩井農場エキュート東京店

「小岩井牧場」から車で約20分のところにある「休暇村網張温泉キャンプ場」です。ここのおすすめは、何といっても温泉です。足湯を含めて、5つの湯めぐりが楽しめます。足湯には入り忘れましたが、私は2泊の滞在中に4つのお湯に入りました。 【基本情報】 住所：岩手郡雫石町網張温泉 電話：019-693-2211 営業期間：5月上旬～10月下旬 公式はこちら：休暇村網張温泉キャンプ場

まきばへ行ったら、かわいい動物たちの写真を撮りたいもの。たくさん撮ったのに、上手く撮れている写真がなくてガッカリしたことはありませんか？写真撮影を趣味にもつ私が参考にしている動物写真の撮り方の本を紹介します。フォトグラファー平林美紀さんの「カメラをつれてまきばへ行こう!」です。 動物の種類別に写真の撮り方や注意点、動物とのふれあいシーンの撮り方のコツがまとめられていて、分かりやすい内容となっています。この本を読んで、みなさんも、愛らしい動物の写真をたくさん撮ってみてください。 詳しくはこちら：フォトグラファー平林美紀さん

長野県・新潟県・岩手県のおすすめの牧場とキャンプ場を紹介しました。動物とのふれあいだけでなく、牧場の歴史に触れると、感慨深いものがあります。少し遠い場所もあったかと思いますが、連泊キャンプなどで、気になる牧場へでかけてみてください。