単独登山経験者からのアドバイス!ひとりで登山するとき気を付けること
2019.02.22ライフスタイル
友達と楽しく登山するのもいいけど、ひとりで登山してみたい。そう思ったら、いざ行動に移してみませんか?といっても、無理は禁物です。南アルプス・北アルプスをひとりで縦走した経験がある著者が、ひとり登山で気を付けるべきポイントをまとめてみました。
制作者
阿部裕子
南アルプスと北アルプスLOVE♡
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ひとり登山の注意点!
引き返す勇気も必要
ひとりで登山するからには、何が何でも頭頂しようと頑張ってしまいがち。でも、ひとりだからこそ、引き返す勇気も必要です。山では天候が突然変わったり、思ったよりルートが荒れていることもあります。
変わりやすい天候
さっきまで晴れていたのに、突然雨が降ってくる…。山では、よくあることです。筆者も鳳凰三山をひとりで登山しているとき、突然大雨が降ってきたことがありました。雨具は準備していましたが、やはりエネルギーの消耗は避けられません。いったん登り始めると、山小屋に着くまで雨宿りするような場所もないので、行程はしっかり把握する必要があります。
ただ大雨の場合、直接命に関わるということはありません。岩場を通過するなど足場が悪いルートならば、危険ですが…。怖いのは、雷です。登山中に雷がひどくなってきたら、山小屋に引き返すか、登山口にいったん戻るなど、絶対に引き返すこと。メガネや時計など身に付けていたら、さらに危険です。登山中の雷ほど、怖いものはありません。
道を間違えたと思ったら
登山地図のルート通りに進んでいるつもりでも、道を間違えてしまうこともあります。この道は本当に合っている?と少しでも心配になったら、引き返すことも大事です。実際に、筆者は南アルプスで道を間違えてしまい、30分くらいしてから引き返した経験があります。少しでもおかしいと思ったら、そのまま進まないことが大切です。
登山道でないところを間違って歩くと、整備されていないので、危険箇所もあるかもしれません。万が一、誤ったルート上でけがをしてしまったら大変です!気づいてくれる人もいないし、ましてや助けてくれる人もいません。すぐに引き返してくださいね。
危険箇所があったら
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地図で見落としていた危険箇所があったら、どうしますか?誰かほかの登山客が来るのを待っているのも、一つの方法です。少しでも不安があるときは、ほかの登山客のアドバイスや存在そのものが心強いもの。もしほかの人がなかなか来なくて、自分の技術レベルでは無理だと思ったら引き返しましょう。
なんだかひとりで登山するの、やめたほうがいいかも…と思ってしまった方がいるかもしれませんね。でも、引き返す勇気を忘れずに、そしていくつかのポイントをしっかり押さえたら、ひとり登山は充分可能なのです。
ひとり登山するために押さえておきたいポイント
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では、ひとり登山すると決めたら、どんなことに気を付けたらいいのかご紹介します。まず、余裕を持ったスケジュール、そして自分のレベルに合った登山にするのは、鉄則です。
余裕を持ったスケジュールに
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せっかくだからあの山まで行こう!と欲張ることはおすすめしません。時間的に余裕を持ったスケジュールにして、一日の行動時間を短めにします。登山地図に書いてある移動時間は、あくまで目安です。休憩時間もしっかりと確保した上で、移動時間を多めに見積もっておきましょう。一日の行動を14時過ぎには終えるくらいにしたいもの。
自分のレベルに合った登山を
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登山雑誌や地図に掲載されている登山プランには、難易度や体力度が星印でわかるようになっています。はじめてのひとり登山は、難易度1がオススメです。体力度は、日頃どのくらい運動しているかなど、自分の体力と相談して決めてください。最初は、体力度1か2くらいの登山プランにしたほうが安心ですよ。
慣れてきても、レベルを上げなくてもいいのです。たとえ同じ山であっても、毎回違う表情を見せてくれるし、毎回感動があります。自分の大好きな山を何度行ってもいいし、いろんな山に行ってみてはいかがでしょう。
登山届というのは、登山者、入山日・下山日、コースなどを記入する届のことです。入山する前に登山口にあるポストに投函してもいいし、インターネットでも提出できるのでとっても便利。万が一の事態の事を考えて、たとえ日帰りだとしても、登山届を出すことは鉄則です。
山岳保険
登山届と同様に大事なのが、山岳保険です。万が一遭難してしまったときの捜索費用、もし自己負担ならかなりの金額になるでしょう。その他、けがをした場合の治療費などもカバーするので、山岳保険は安心のためにも入っておいたほうがいいですよ。
登山で大事なのは、完走することではなく、無事に下山することです。ひとり登山の場合は、よりそのことを頭に入れておかねばなりません。
自分で考え自分で行動する
ひとり登山の基本は「自分で考え自分で行動する」です。たとえ、他の登山客が近くにいたとしても、このまま予定通りに進むか、今日の行動を見直すかなどを考えるのは、自分自身。すべて自分で決めるから、自分らしい登山になること間違いなし。どんな登山にするか計画するときから、ひとり登山はきっと始まっているのです。
まとめ
ひとりで登山することで、得られること学ぶことはたくさんあります。まずは、ハードルを低くして、無理のないレベルから。徐々に、自分らしい登山スタイルを見つけていけるはず。ひとり登山に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。くれぐれも無理はしないでくださいね。