ガス火でご飯を炊くという選択肢。Iwatani(イワタニ)が提案する"新感覚飯盒"とは?
2022.09.28キャンプ用品
キャンプ料理と言えば、「飯盒」でご飯を炊くのが醍醐味。しかし実際には炊きムラがあったり、大量に炊くのは大変だったりするものです。またキャンプ料理に慣れてくると、白米以外のレシピにも挑戦したくなってきます。そんな時におすすめなのが、Iwatani(イワタニ)のガス火炊きの炊飯器「HAN-go(ハンゴウ)」。hinataスタッフが実際に使ってみてわかった、商品の特徴や使い勝手を本音でレビューします。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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Iwataniからガス火炊きの飯盒が登場
ガス火炊きの炊飯器「HAN-go(ハンゴウ)」
カセットボンベの直火でご飯を炊く炊飯器「HAN-go」。コードやホースは必要なく、スーパーなどで手軽に入手できるイワタニカセットガスさえあれば使用可能です。キャンプの買い出しついでにそろえられるので、準備も圧倒的に楽ちん。約5kgとやや重たいのが難点ですが、取っ手がついているため女性1人でも持ち運びには困りません。
本格派な炊き立てご飯を、アウトドアで
釜全体を強い炎で包み込み、一気に炊き上げる
キャンプでの炊飯によく使われるメスティンでは、バーナーの大きさとの兼ね合いで、どうしても炊きムラが出てしまうケースも多々。それがキャンプ料理らしいとも言えますが、やっぱりおいしいお米が食べられることに越したことはありません。
「HAN-go」はガスの強い炎で釜全体を包み込み、お米の一粒一粒をムラなく加熱。一気に炊き上げることで、ふっくらおいしいご飯が出来上がるのです。
実際にhinataスタッフも使用してみました。まずは、イワタニカセットガスをセット。圧力感知安全装置と立ち消え安全装置が付いているので、屋外でガスを扱うのに慣れていない人も比較的安心して使用できます。
日常で使う炊飯器と同様に、目盛に合わせてお米と水を入れます。
お米の量に合わせて、火力をレバーで調整
飯盒は火加減が重要であり難しいポイント。しかし「HAN-go」には「火力調節レバー」が付いており、お米の量に合わせてレバーを合わせるだけで大丈夫。あとは、適切な火力・時間で炊飯してくれます。
つまみをONに回して、「点火レバー」を押し下げるだけで点火します。セットはこれで完了!あっという間です。
点火したら放置でOK!並行して他の料理も進めておける
飯盒でご飯を炊く際、誰か一人は火力調整や炊飯加減を常に気にしておかなければならないイメージのある人も多いのでは?
「HAN-go」では点火後、自動でスイッチが切れるので、一度セットすれば後は放置でOK!その間に他の料理を進められます。時間を効率的に使う必要のあるキャンプにおいて、これはかなりうれしいポイント。
あっという間に炊き上がり!
炊飯時間も1合の場合は約12分、5合でも約18分と、蒸らし約15分を加えても短いのが特徴。実際に食べてみると、お米一粒一粒が立っていて、ご飯の甘みをしっかり感じます。開放的な自然の中で、簡単においしいご飯が食べられる幸せは、やはり何にも代え難いもの。
一気に5合炊けるので、ファミリー・グループ・合宿におすすめ
デメリットは、保温効果がないため冷めやすいこと。ソロ・少人数キャンプよりも、ファミリーやグループでのキャンプ、合宿等で活躍しそうです。
キャンプ料理レパートリーに、炊き込みご飯を加えよう
炊飯器なので、もちろん炊き込みご飯を作ることも可能。サバ缶を利用したサバのみそ風味炊き込みご飯や、豚肉や野菜をたっぷりと入れた王道の炊き込みご飯など、キャンプ料理のレパートリーが一気に広がります。Iwatani公式サイトでは料理研究家・武蔵裕子さんが考案したレシピも公開中。
お値段は6万円弱と正直ややお高め。「通常の飯盒ではもう満足できない!」「キャンプでも楽して炊きたてご飯が食べたい!」と、キャンプ料理をネクストステップに進めたい人にぴったりではないでしょうか。
積載に余裕のあるオートキャンプでは重宝しそう
使用後は内釜を洗うだけ。他の食器と同じタイミングでまとめ洗いができる、手入れのしやすさも魅力です。レトロ感のあるオレンジのカラーリングもアウトドア映え間違いなし。
とはいえ、やはり大きさはネックになるかも。荷物がかさばってしまうので、車をサイトに横付けできるオートキャンプや、車中泊で長期キャンプに挑戦する際に、強い味方になってくれそうです。