夏休み、子どもに参加させたいサマーキャンプ3つを厳選!「子どもが驚くほど成長して帰ってくる」!?
子どもにとって、楽しく長い夏休み。キャンプや旅行、帰省の計画を立てている人もいるでしょう。今回は、プログラムの充実した、3つの子ども向けサマーキャンプを紹介。親元を離れて、そこで出会う人たちと野外で生活することは、心身ともに大きな成長となります。過去に参加した親子の率直な意見もたっぷりと聞きました。
親元から離れて参加するサマーキャンプ
あと約1カ月で、長い夏休み。子どもたちに、有意義な時間を過ごしてほしいと思う親は多いはず。夏休みの定番といえばキャンプですが、子どもだけで参加できるプログラムは、内容も充実しており、子どもの成長や教育面から見てとても魅力的です。しかし、知らない団体に我が子をぽん、と託すのにちゅうちょする気持ちも。
そこでhinataでは、小・中学生向けのサマーキャンプを厳選。親の目線で「ここなら参加させたい!」と自信をもっておすすめできる3つのプログラムを紹介します。主催者・参加者に聞いてわかったそれぞれのキャンプの特徴も解説。夏休み計画の参考にしてください!
NAME CAMP(ナメキャンプ) 2022
40kmのマウンテンバイクライドや縦走登山!移動型の本格アドベンチャーキャンプ
四万十川源流をのぞむ愛媛県松野町を活動の拠点に、10泊11日の大冒険となる「NAME CAMP」。2021年に初めて開催され、2022年が2回目となります。
松野町の深い森の中にある滑床渓谷からスタート。足摺宇和海(あしずりうわかい)から鬼ヶ城山系の山頂を通り、日本三百名山のひとつである三本杭など、全部で6つの山頂を超えて滑床渓谷に戻るまで、連日キャンプ泊で移動します。
40km以上におよぶマウンテンバイクライドや、1泊2日の縦走登山。沢登りやキャニオニング体験もあり、通常のキャンプとは一線を画す本格的なアクティビティを通じて、体力はもちろん、精神面も鍛えられること間違いなし。
訪れた先で出会う地元の農家や猟師・漁師、村の人々に地域に根ざした暮らしぶりや、命の大切さについても教わります。
全日程、野外教育の専門家やインターンシップの学生数名が帯同し、子どもたちを全力でサポート。長期間ながら、親が安心して送り出せる体制バッチリです。
大人顔負けの体力で、一生の「お守り」となる思い出づくり
参加者の親子にインタビュー!
参加した子に「一番の思い出は?」と質問すると、楽しかったものとしても、つらかったものとしても「山登り」や「キャニオニング」といったアクティビティが挙がったNAME CAMP。10泊11日という長期日程も相まって、かなりハードな思いをしました。しかしそのぶん、生涯に残る経験もたくさん。昨年プログラムに参加した、2組の親子に話を聞きました。
ひろあき君(参加時9歳)ママ
Q.NAME CAMP2021の参加を決めた理由を教えてください!
A.「楽しい」だけで終わる2、3日のキャンプでなく、長期間の日程で、天候の変化も感じつつ、日本の大自然を知ってほしい、というのが最初の動機でした。プログラムを見て、キャンプリーダーのお兄さんお姉さんたちが一緒になって行動してくださること、筑波大学の研究も連動していて、長期的な視野で子どもの体験が考られていることに魅力を感じ、参加を決めました。今だからこそできる経験をさせてあげられるし、そのための安心材料もしっかりありました。
Q.NAME CAMPを終えて、お子さまの反応はどうでしたか?
A.たぶん、キャンプ直後は、何をどう説明したらいいかわからないくらい「体験を口いっぱいにほおばったばかり」の状態だと思います。その後ゆっくり咀嚼して胃に入れて、人生の栄養になっていくのだと思います。すぐに「どうだった?何した?」と結果を期待するのではなく、少し時間を置いてから折々で、聞いていくのが良いのかなと思いました。
息子は、ずいぶん経ってから、本当に脈略のないふとしたことでも「あれはああだった」ということがあります。
たいじゅ君、たいよう君(参加時10歳、8歳)ママ
Q.お子さまが、NAME CAMPに参加されて何か変化を感じましたか?
A.長い時間、親から遠く離れて過ごすことに抵抗を感じなくなりました。
Q.今年開催のNAME CAMPに参加を検討している方に、アドバイスをお願いします!
A.長そで長ズボンが推奨されていますが、適宜半そでショートパンツを履くことをおすすめします。マイ蚊取り線香必須。かなりタフなので、覚悟して楽しんでください!
開催情報
NAME CAMP 2022
日時:2022年8月3日(水)〜8月13日(土)
活動場所:愛媛県滑床渓谷・宇和島・鬼ヶ城山系 ほか
対象:全国の小学4年生から中学3年生までの男女(定員12名)
参加費:250,000円(税込)
オンラインキャンプ説明会:7月17日(日)19:00 〜20:30(予定)
問い合わせ先:水際のロッジ NAME CAMPディレクター 前川真生子
info@morino-kuni.com / 080-1265-1945
主催:サン・クレア
参加申込はこちら:
NAME CAMP 2022申込フォーム
※参加申込は2022年7月8日(金)まで
詳細動画はこちら:
NAME CAMP LIFE FARMING CAMP FOR KIDS
農村の暮らしを体験し、村の人々や昔から伝わる慣習に触れる
“生き方を耕す”をコンセプトに、その地域にしかない農的暮らしの素晴らしさを体験するキャンプ「LIFE FARMING CAMP」の、子ども限定版『LIFE FARMING CAMP FOR KIDS』(以下LFC)。プロスキーヤーを多く輩出する地としても有名な長野県野沢温泉村を舞台に、山と水をテーマにめぐる2泊3日の自然体験です。
野沢温泉村の観光協会会長/THE NORTH FACEアンバサダーを務め、元プロスキーヤーでもある河野健児氏が、子どもたちのリーダーを担当。村出身のガイドとともに、ブナ林をトレッキングしながら水の循環について考えたり、マウンテンバイクでハート型の湖、北竜湖まで行きSUPも体験します。
春は山菜を採り、夏は野菜を育て、秋はきのこ狩りをして、冬はスキーをする。雪深い冬を乗り越えるために身につけた「生き抜く力」の強さを、村の人たちとともに「暮らす」体験を通じて感じ、物事を能動的に考え、行動していく力を身につけます。
初日に「湯めぐり」ができるのも、この土地でキャンプする特権のひとつ。子どもたちは、都会での生活と違った環境や出会う大人たちとの関わりの中で、新しい価値観や自分自身を発見するに違いありません。
理不尽で最高な自然の中で、都会の子どもをのびのびと開放させる
参加者の親子にインタビュー!
2021年の開催時は、最初は子どもたち数人ずつで意見がぶつかり、喧嘩してしまう場面があっても、きちんと話し合い、自分たちだけで解決して、ミッションを達成しました。
知らない相手を理解したり、自分の気持ちを伝えることも、大きな成長と自信につながりました。昨年お子さんを参加させた親御さんたちに、話を聞きました。
みち君(参加時8歳)パパ
Q.LFCへの参加を決めた理由は?
A.5歳のときに参加させたサマーキャンプが息子にとって早すぎたようで、トラウマレベルの苦い思い出に。それを克服、アップデートしてほしいと願ってLFCへの参加を決めました。映画「スタンドバイミー」と「グーニーズ」を事前準備として親子で一緒に見て、LFCに臨みました。
Q.LFCにまつわる印象的なエピソードを教えてください。
A.迎えにいったとき真っ先に、「ぴょんぴょん跳んでるイナゴをみんなで獲って素揚げして食べた!」と自慢?報告されました。そんなの予定にあったかな、と思い、事務局の方に聞いたら「流れで生まれたプログラムです」と。自然と向き合うってまさにそういうこと。予期せぬ出来事を楽しむ、それを体験できたことは大きな収穫だったと思います。
Q.今年開催のLFCに参加を検討している方に、アドバイスをお願いします!
A.初めて会ったお友達と初めての共同作業、お泊まりと、親としては心配だと思います。もし本人が寂しくて泣いたり辛くなったとしても、「寂しい」という気持ちだって大切な経験のひとつ。参加することで心身ともにタフになることは間違いありません。ぜひ参加してみてください!
そらちゃん(参加時10歳)ママ
Q.LFC参加後、お子さまに何か変化を感じましたか?
A.以前より、自然に関することに興味を持つようになりました。親元を離れて過ごす経験をして少し自信がついたのか、雰囲気にもたくましさを感じるようになった気がしました。特にキャンプ直後は、何とも言えないとてもいい顔をしていたのが印象に残っています。
Q.子どもをサマーキャンプに参加させるかどうか迷っている人に、アドバイスをお願いします!
A.子どもが楽しんでいる間に、親もゆったり楽しめるようにすると良いと思います。子どもの力を引き出す、良い時間になりますので、親も子どもも、思い切って日常を解放しましょう!
開催情報
SHONEN CAMP(少年キャンプ)
23年目、リピーター率90%!毎年「帰ってきたくなる」キャンプ
世界5カ国でチャンピオンになった実績のあるマウンテンバイクレーサー・檀拓磨さんが運営するアウトドアクラブ「CLUB3719」の元祖プログラム『少年キャンプ』。毎年夏に数回と冬1回開催され、2000年から長く愛されてきた、リピーター率90%以上の人気のサマーキャンプです。
参加者は1パート基本8名という少人数制を徹底しており、主催者の檀さん夫妻と、少年キャンプ卒業生が運営メンバーというアットホームな雰囲気。一人ひとりに目が向けられ、手厚いサポートが受けられるのも魅力です。
開催地は、CLUB3719の拠点であり、檀さんの住まいでもある長野県茅野市。裏には畑も広がる敷地内のガレージに宿泊し、マウンテンバイクで信州八ヶ岳全域を散策します。
プログラムには、世界チャンピオンである檀さん直伝のマウンテンバイク講習や、トップクリエイターを講師陣に迎えたワークショップなども含まれ、学びも充実。子どもたちは体力や知識、創造力や順応性といったあらゆる能力を、4日間のキャンプの中で養っていきます。
参加者には、人気ブランドや企業のプロダクトデザインを数多く手がけるアーティスト、
豊田弘治氏オリジナルデザインの、少年キャンプTシャツ&キャップをプレゼント。
マウンテンバイクで体感した自然のすばらしさを子どもたちに伝えたい
参加者の親子にインタビュー!
一人一人に密に向き合ってくれる少人数ならではの距離の近さと、充実のワークショップで「一度参加するとリピートしたくなる!」と評判の少年キャンプ。過去の参加者に話を聞いて、リピートしたくなる理由を探りました。
しんのすけ君(9、10歳の2回参加)ママ
Q.少年キャンプに参加して、お子さまに何か変化はありましたか?
A.初参加は4年生の時、お友達と2人でした。2人で特急「あずさ」に乗ることからもドキドキの初体験で、「親から離れて友達含む知らない人たちと過ごした」というだけでも自立の経験で、自信がついたなと感じました。高いクオリティのワークショップ体験など、刺激だらけの濃い3泊4日だったと思います。
Q.数あるサマーキャンプの中でも、少年キャンプならではの魅力を教えてください。
A.子どもたちだけで過ごす、というのはどのサマーキャンプでもそうですが、「大自然の中でアート体験もできる」というのが大きな特徴。体を動かす体験だけでなく、感性も養いたい親御さんにはおすすめです。
けいと君(7〜10歳の4回参加)、かのんちゃん(6〜7歳の2回参加)ママ
Q.少年キャンプへの参加を決めた理由を教えてください。
A.知人が少年キャンプの運営に携わっていたのが、プログラムの存在を知ったきっかけでした。「いつか自分の子どもが小学生になったら絶対参加させたい!」と思うほど、話に聞くだけでもワクワクするような体験がたくさんできる催しだなと思っていましたね。
長男が小学2年生になり、マウンテンバイクに乗れる身長になったタイミングで、檀さん主催の別イベントに参加。壮大な自然とマウンテンバイクライドの楽しさを知った長男が、自分から「またあれやりたい!」と言っていたので、少年キャンプに参加するようになりました。
Q.少年キャンプに参加されて、お子さまの変化は?
A.主催の檀さんはじめ、プログラムを通じてさまざまな遊びの達人に触れ、子どもたち自身の世界観がどんどん広がっているように感じます。初めてのコミュニティにもすぐなじめる性格になったのも、サマーキャンプの経験があるからかなと感じますね。
あとは、ふとした瞬間に「ダンさんが教えてくれたんだけどね?」とキラキラした顔で、"小枝をマシュマロ用の棒にする方法"焚き火のコツや注意点"など、キャンプで得た経験を話してくれるのがうれしいですね。経験値、生きる力が育まれている実感があります。
Q.親目線で、子どもをサマーキャンプに参加させるときのアドバイスを教えてください!
A.低学年だったり、子どもだけでお泊りの経験があまりない場合は、下着や洋服を「○日目用」などとジッパー袋に書いて、日ごとに小分けしてパッキングするなど、本人と話しながら わかりやすいように荷造りするのがおすすめです。
開催情報
サマーキャンプに参加しよう!
参加した子どもたちはもちろん、ドキドキしながら待ちわびる親にとっても、貴重な経験となるサマーキャンプ。泣いても笑っても、かけがえのない思い出になることは間違いありません。親子で相談し、場所や内容、参加者の意見を参考にしながら、ぜひ参加を検討してみてください!