パックラフトで知る、水の上でしか見えない絶景。夏にぴったりな爽快アクティビティ【Jeep×hinata vol.6】
近年、キャンパーの間でもじわじわと人気が広がっているパックラフト。誰でもできる手軽さと、バックパックで持ち運べるコンパクトさが人気の秘密です。波の穏やかな湖での浮遊、流れの緩急を楽しむ川下りなど、自分のスタイルや気分に合わせて、非日常のひとときを味わえる水遊びを紹介します。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
注目のJeep×hinata連載!プレゼント企画も要チェック
連載企画では計7回にわたり、ハンモックやパップテント、釣り、ポタリングなど、人気が高まりつつあるキャンプスタイルをはじめ、キャンプの魅力をさらに高めてくれるアクティビィティを紹介。趣旨に賛同してくれたブランドの協力を得て、プレゼントキャンペーンをあわせて展開。記事のテーマに沿った、豪華プレゼントを51組に用意しています。
水遊びの新トレンド、パックラフトとは?
湖畔から川まで、あらゆる水場で楽しめる
パックラフトは文字通り、「パック」できる「ラフト(いかだ)」。発祥は、山岳地帯や森林が広がる自然豊かなアメリカのアラスカ州で、湖や川を渡るために欠かせない生活道具として開発されました。時代の流れとともに、近年はレジャーのアクティビィティとしても人気が上昇。湖畔近くのキャンプ場をはじめ、川岸でテントを張る野営キャンプとともに、パックラフトを楽しむキャンパーが増えています。
軽量かつコンパクト!持ち運びはバックパック1つでOK
パックラフトが水遊びのトレンドになっている理由は、その軽量さとコンパクトさ。ボートの平均的な重さは約2〜3kgと、女性でも簡単に担いで運べるほど。空気を抜けば、バックパックに入れて持ち運べるサイズに折りたため、同じ水上アクティビティのカヌーやカヤック、SUPと比べても、道具の持ち運びが圧倒的にラクです!
自分のスタイルや気分に合わせて楽しめるのも、パックラフトならではの魅力。穏やかな湖面で景色を眺めながらリラックスしたり、緩急のある渓流を下ってスリルを味わったり。バックパックや自転車を積んだ状態でもこげるので、ハイキングやサイクリングなど、さまざまなアクティビティと組み合わせて楽しさを倍増させられます。
空気を抜けば簡単に折りたためるパックラフトは、バックパックに入るほどコンパクト
カヤックやカヌー、SUPはボードの保管場所を確保する必要がありますが、パックラフトであれば自宅での置き場にも困りません。マンションやアパートに暮らす人にも、優しいアクティビティです。
パックラフトを楽しむために必要なアイテム
パックラフトを楽しみ尽くすには、アイテムや装備は妥協できません。湖や川などの水場は常に危険を伴うので、ライフジャケットやヘルメットは必須。夏はかかとが固定できるスポーツサンダルやトレランシューズで大丈夫ですが、ゴツゴツした岩場での移動を想定すると、靴底が滑らないウォーターアクティビティ用のシューズが、オールシーズンで使えておすすめです。
エアマットや簡易なエア枕も膨らませられるので、USBエアポンプはキャンプシーンでも活躍
パックラフトを膨らませるなら、手軽で便利なアイテムがUSB充電式のエアポンプ。約5分で長さ2m前後のボートがほぼ膨らみ、最後は口で息を吹き入れます。水が冷たい場合は、中の空気も冷めてしぼむため、休憩や進路の確認に合わせて陸に上がり、再び息を吹き込むのがポイントです。
湖と川。水の上に広がる別世界へ
穏やかな湖で「ととのう」。ビギナーは湖からスタート
「いきなり川下りは怖い」「ゆっくり自然を楽しみたい」という人には、湖の周遊がおすすめです。川に比べて流れが緩やかで、特別な技術が無くても楽しめるので、初心者向き。基本的なテクニックを学び、水に慣れたら、川下りにチャレンジするのがベターです。
パックラフトの基本テクニックは、練習すれば誰でも習得できます。肩幅より少し広く持ったパドルを前から後ろへ、左右交互にこげば、パックラフトが前進。逆に後ろから前へこげば、バックできます。パドルで右側をこぐと左向きに、左側をこぐと右向きに方向転換が可能。タイミングよく左右をこげるようになると、真っ直ぐ進めるようになるので、ゆっくり自然の景色や水の感覚を楽しみながら、必要な技術を身につけていきましょう。
パドリングに疲れたら、手を止めて、ぷかぷかと浮遊してみましょう。パックラフトは心と体も「ととのう」、水の上のベッドです。
スリルあふれる渓流。研ぎ澄まされる感覚
ゆるやかな水の流れに身を任せて自然を眺めつつ、時にスリルを味わいたい人にぴったりなのが、川下りです。流れを見極め、岩や橋脚、波けしブロックなどの障害物を避けながら、自然に飛び込んでいく感覚は、湖面の周遊とは一味違う、ワクワク感と充実感を得られます。
水深や岸の形状などで流れの速さが変化するのが、川の特徴です。流れのいちばん速い「流芯」はスピードも速く、浅瀬にのりあげる心配がなくなる一方で、転覆してしまう可能性も。川の流れを見極めるためにも、事前に川岸からコースを眺めたり、体験教室を開いている団体にポイントを確認しておくといいでしょう。
休憩する場合や、先の流れをしっかり観察したい場合は、川のカーブの内側や、岩の背後にある流れの変わるエリア(エディ)を活用します。激しい流れに視線を奪われがちですが、パックラフトの操作に慣れ、ゆっくり目を凝らせるようになると、流れを見極められるようになります。
岩場や段差が近づいてくると、水がぶつかり合って生まれる、ホワイトウォーター(瀬)が待ち受けます。しっかりと波の向きや速さを読み、的確なコースに入るのが不可欠。水しぶきを浴びながら激流を切り抜けると、また越えたくなる感覚が湧き、チャレンジが楽しくなります。
パックラフトを楽しむ際の注意点
水遊びとしての魅力があふれるパックラフトですが、安全対策は欠かせません。始めてみたいという人は、まずボートやパドルなど一式をレンタルでき、プロガイドが教えてくれるガイド付き体験ツアーに参加するのがおすすめ。パックラフトのこぎ方をはじめ、ボートから落下した際のセルフレスキュー方法などもしっかり学べます。
ビギナー向けのメーカーは?選ぶ際のポイント
パックラフトは大きく2種類に分類でき、穏やかな湖畔での周遊を楽しむ静水用と、流れの速い川下りに適した流水用があります。パックラフトの底に、中に水が入っても沈まないよう、セルフベイラーという自動排水の機能を担う複数の穴があるタイプもあり、激しい波にも対応が可能。自身のスタイルをはじめ、価格帯やデザインをしっかり検討しましょう。
GRIFFON RAFT(グリフォンラフト)
「GRIFFON RAFT(グリフォンラフト)」は、パックラフトの販売を手がける「元気商會」が展開する日本発のブランド。中でも、2気室構造の1人用「ストレウス」が人気商品で、日本人の体型に合わせて開発され、手軽に操船、持ち運びできるのが特徴です。ほどよいロッカー(船の反り)は走破性と回転性、船体の安定性を向上。バウ(船首)の形状は波当たり、波切りを考えた作りで、ラフト内への水の侵入も軽減します。本体価格は96,800円(税込)と、10万円代前半〜後半が相場の上級者向けより安価で、ビギナー向けです。
FRONTIER(フロンティア)
FRONTIER(フロンティア)は、パックラフトの生産などを展開する中国の「AUDAC SPORTS(アウダックスポーツ)」がリリースした人気上昇中の気鋭ブランド。全長180cmの軽量コンパクトモデルから、大人2人がゆったり乗れる全長320cmの大型モデルまで、幅広いラインナップを提供。本体は、耐久性の高いダブルコーティングナイロンを採用するなど、機能性も十分。価格も安価なものは7万円台と、既存メーカーの中では最も手が届きやすいクラスです。
都心から2時間以内!パックラフトを楽しめるエリア3選
白丸湖(東京都青梅市)
東京都奥多摩町にある白丸湖は、白丸ダムで多摩川をせき止めてできた人工湖。カヤックやSUPなども盛んで、静かにゆらめく湖面と、景色により緑の色彩が変化する木々のコントラストを楽しめます。同じく水上アクティビティで有名な奥多摩湖より知名度は落ちるかもしれませんが、知る人ぞ知る穴場的なスポット。JR白丸駅から徒歩約10分のところにあり、アクセスもばっちり。紅葉が見ごろの11月上旬〜中旬がおすすめです。
多摩川
山梨県と埼玉県の県境にある山間部から東京湾に注ぐ多摩川は、まさにパックラフトの聖地。自然豊かな渓谷から、ビルなどが立ち並ぶ都心風景を眺めるのは、まさに非日常のひとときです。今回の撮影は、JR御嶽駅(東京都青梅市)のすぐ目の前にある坂道を降りた河原からスタートし、約5km下った柚木の河原(山崎河原)をゴール地点に、1時間30分ほどのコース。丸1日余裕があれば、御嶽駅まで車で約15分の白丸湖で午前中に練習後、午後は川下りにチャレンジするスケジュールを組めます。
荒川(埼玉県長瀞町)
埼玉県長瀞町を流れる荒川沿いには、キャンプ場が多数あるので、パックラフトとキャンプを楽しむにはぴったりのエリア。荒川の流れが侵食してできた剥き出しの岩場や洞窟を抜け、山間の緑が魅せる景観を眺めながら、川下りを楽しめます。キャンプ泊を合わせて楽しむ場合は、荷物は最小限に抑えるのがマスト。基本的にはソロキャンプの荷物で大丈夫です。
パックラフトでしか見えない景色を探そう。
軽量かつコンパクトで、持ち運びやすいパックラフト。キャンプはもちろん、サイクリングやツーリングなどほかのアクティビティとの組み合わせやすく、楽しさは何倍にも膨らみます。ゆったりと湖を浮遊したり、川で急流にチャレンジしたり、スタイルは人それぞれ。パックラフトで水の世界に飛び込み、心と体が自然と一体になるひとときを味わってみてはいかがでしょうか。
キャンプシーンを格上げするアイテムをプレゼント
新しいキャンプスタイルへの挑戦を掲げた今回の企画に、アウトドアの各メーカーが賛同。ハンモックやテントをはじめ、キャンプをさらに楽しくしてくれるアイテムばかりです。プレゼントを手に入れ、新しいキャンプスタイルに挑戦しましょう!
応募したい方は、Jeep×hinata特設サイトの応募フォームからお申し込みください。応募期間は2022年7月3日(日)まで。
今回使用した車はWRANGLER UNLIMITED SAHARA 2.0Lターボ
今回使用した車はWRANGLER UNLIMITED SAHARA 2.0Lターボ。リアシートを倒せば約2000Lの積載スペースが生まれ、パックラフトに必要なアイテムも全て難なく収納し、グループでの川旅も実現してくれる余裕があります。砂利道の河原などの悪路も苦にしない走破性も魅力の一つ。1941年の誕生以来、Jeepの代名詞であるボクシーなフォルムを継承しながら、LEDライトや8.4インチ大型ディスプレイ、走行中の安全性能などモダンな進化も実現。ボディのクオリティや運転時の快適性を磨き上げた、Jeepのアイコンと言える一台です。
【主要諸元】
全長:4,870mm/全幅:1,895m/全高:1,845mm/エンジン:直列4気筒 DOHCターボ/総排気量:1,995cc/右ハンドル/乗車定員:5人/無鉛レギュラーガソリン/最高出力(kW/rpm):200(272ps)/5,250(ECE)/最大トルク(N・m/rpm):400(40.8kg・m)/3,000(ECE)/駆動方式:後2輪・4輪駆動・オンデマンド方式4輪駆動(選択式)
全国メーカー希望小売価格:7,040,000円(税込)
sponsored by Jeep
撮影:山田裕之
撮影協力:みたけレースラフティングクラブ
Jeep×hinata連載企画「新しいキャンプスタイルへの挑戦」
Jeepとhinataは「新しいキャンプスタイルへの挑戦」を掲げ、新連載企画をスタート。ハンモックやパップテント、釣り、ポタリングなど、人気が高まりつつあるキャンプスタイルをはじめ、キャンプの魅力をさらに高めてくれるアクティビィティを紹介します。