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【5/14、15】サッカースタジアムでキャンプ!?ガンバ大阪のOB選手と交流しながら防災を学ぶイベントが開催!
2022.04.25ライフスタイル
2022年5月14日(土)〜15日(日)に開催される、“第2回「ガンバ大阪☆防災キャンプ inパナスタ」スタジアムキャンプ1泊2日で防災を学ぼう!”。ピッチでのサッカー体験、スタジアムでのキャンプを楽しみながら、防災について学ぶ、ガンバ大阪が地域への社会貢献を目的に企画したイベントです。ガンバ大阪のホームスタジオ、パナソニックスタジアム吹田が、地域で果たす重要な役割りとは?運営メンバーに語ってもらいました。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
「ガンバ大阪☆防災キャンプ inパナスタ」スタジアムキャンプ1泊2日で防災を学ぼう!
大好評の防災キャンプイベント、第2回が開催!
“第2回「ガンバ大阪・防災キャンプ inパナスタ」スタジアムキャンプ1泊2日で防災を学ぼう!”(以下「防災キャンプ」)が、2022年5月14日(土)〜15日(日)に開催。ガンバ大阪のホームスタジアムであり、吹田市の防災拠点となっているパナソニックスタジアム吹田(以下「パナスタ」)で、キャンプをしながら防災講座や防災設備見学を体験したり、ピッチでガンバ大阪のOB選手とサッカーをしたりと、楽しみながら防災について学べるイベントとなっています。
2021年11月に開催された第1回の参加者の満足度が非常に高かったこの防災キャンプ。主催のガンバ大阪と、イベント立案者であるガンバ大阪サッカービジネスアカデミー(GBA)卒業生に、前回のイベントの様子や、スタジアムでキャンプをするための環境づくり、第2回開催への想いについて聞きました。
▼前回の「防災キャンプinパナスタ」の動画はコチラ
なぜサッカーチームが「防災キャンプ」?運営メンバーに思いを聞いた!
[写真左]
ガンバ大阪サッカービジネスアカデミー(GBA)1期生・児玉利光さん
第2回防災キャンプの責任者。 防災キャンププログラムの企画/実行を担当
[写真中左]
ガンバ大阪 経営企画課・阪本直樹さん
ガンバ大阪サッカービジネスアカデミーの事務局
[写真右]
株式会社ガンバ大阪 施設運営部 施設運営課 主任・前田将太さん
パナソニックスタジアム吹田の運営担当。スタジアムを維持管理
※写真中右はガンバ大阪OB・武井択也さん
地域とつながることで持続する、サッカークラブ
ガンバが中心となって地域のコミュニティを作る
——まもなく第2回が開催される「防災キャンプ」ですが、なぜサッカークラブが「防災」をとなえるのでしょうか。GBAメンバーが中心となってイベントを企画した経緯も教えてください。
児玉さん: Jリーグのクラブというのは、地域とのつながりを大切にしています。地域に支持されることで、スタジアムが活気づき、文化になって地域が盛り上がる。そうやって持続することを目指したときに、GBAのメンバーとしてどう地域社会貢献できるか議論しました。
ガンバが中心となって、何かをテーマとした地域のコミュニティを作りたいと思い、防災拠点であるパナスタでキャンプをし、防災について学んでもらうことをセットにしたらどうかと考えたんです。
防災講座の様子
児玉さん:これまで、防災体験や防災講座は、行政やNPO法人が開催しているケースが多いものでした。そこを、ガンバ大阪として「サッカー」や「キャンプ」というキーワードで、よりたくさんの人に集まってもらい、防災を知ってもらう機会にしたい。「ガンバの強み、キャンプの良さを活用した、社会的意義のあるイベントになるのでは」と思い、企画をスタートさせました。
スタジアムでキャンプ。ゼロからの環境づくり
——スタジアムでキャンプをするということは、基本的な「寝食」の環境づくりが必要になるかと思います。その辺りは、どのように設計していったのでしょう。
前田さん:パナスタとして宿泊イベントを開催したことはなかったので、寝泊まりする環境としては、ほぼゼロからのスタートでした。まず、テントをどこに張るのか。一日の生活の中で、どこで食事をし、お風呂は、トイレはどうするか。というのをひとつひとつGBAメンバーと話し合い、実際に寝泊まりして、本当に一般の方に提供できるのか検証しました。
記者会見室でのサッカー観戦
前田さん:プログラムの内容も制限がある中、防災として何を学んでもらえるか考え、防災講座やAED訓練など行いました。「防災だけ」の堅い内容にならないよう、ピッチでOB選手とのサッカー体験やJリーグ観戦を盛り込むなど、防災とキャンプ、サッカーの要素を色々とミックスして工夫しました。
サッカーが好き、キャンプが好き。その先の防災
——前回のイベントでは、参加者の満足度がかなり高かったとか。実際に開催してみて、気づいたことなどありますか?
児玉さん:前回ご参加いただいた方々へのアンケートでは、防災への関心度こそ100%であるものの、73%は、これまで防災講座などに参加したことがない方たちでした。理由としては、「行く機会がない、きっかけがない」。そんな中、パナスタに宿泊できる、というのは大きな魅力だったと思います。「ガンバが好き」「キャンプが好き」というのがベースにあるので、防災についても積極的に学んでもらえたんですね。
スタジアムでの防災設備見学ツアー
前田さん:参加者のみなさんも、はじめはぎこちないので、防災講座を一緒に受けてもらい、アイスブレイクの時間を設けることで、参加者同士が打ち解けた雰囲気になったのはよかったと思います。テントを一緒に張ったり、モノを貸し借りして助け合う。
実際に被災したときはそういう動きが大事だったりするので、フリータイムに子ども同士で遊んだり、親御さんたちが少しずつ会話をしはじめたりする光景が眺められ、顔がほころびました。
スタジアムに帰ってきたOB選手
——イベントに参加されたOB選手の方は、どのような感想をお持ちだったのでしょう。
前田さん:OB選手は「ガンバのOBとしてまたパナスタでの活動に携われ、地域の方たちと交流ができて非常にありがたい」と言っていました。イベント当日は、アイスブレイクやピッチ体験など、OB選手がフロントに立つ場面も多々ありました。一般の人と一緒に宿泊するということもあり、いつものイベントとは一味もふた味も違う、彼らにとっても有意義な体験になったのでは、と思っています。
パナスタが、地域のホームスタジアムになる
災害対策本部として機能するスタジアム
——パナスタが「防災の拠点」というのは、災害が起きたとき避難所になるという意味ですか?
前田さん:パナスタは避難所には指定はされていません。このスタジアムは、あくまで「防災の拠点」で、吹田市の災害物資の貯蔵庫になっています。災害時に、色々な物資を地域の皆さんに分配するにあたり、小学校やその先の個人に渡るまでの間の、二次集配所のような機能を果たします。
前田さん:吹田市では、市役所、警察署、消防署といった公的機関の建物がすべて市の南側にあり、パナスタが唯一北側にある大きな施設になります。もし震度6や7の地震が起こり、南側にある機関の機能がダウンしてしまった際に、本部の臨時的な災害対策機能も果たす形になります。スタジアムには発電機があり、雨水を再利用して、水も使えます。災害対策本部を設置しても機能していけるような場所になっているんです。
——スタジアムが、地域の「もしも」のときに頼れる場所としての機能も備えているんですね。
前田さん:実際に2018年、大阪府北部地震という震度6弱の地震がありました。そのとき、スタジアムの周りの地域は、ガスが止まり、水が断水してしまいました。電気は早めに復旧しましたが、「近隣のみなさんがお風呂に入れない」という事態になりました。そこで、スタジアムは震災の3日後ぐらいからシャワールームを一般の方に開放したんです。
前田さん:「スタジアムのシャワーでさっぱりしてもらい、翌日からまた、少しでも気分良く過ごしてもらえれば」と思ってのことでしたが、1000人近くの方にご利用いただきました。そういった意味では、スタジアムがあってよかった、と地域のみなさまに感じていただける機会だったと思います。
まもなく開催!よりブラッシュアップされた、第2回「防災キャンプ」イベント
火おこし体験とバーベキューが追加で楽しみが倍増!
——第2回開催の防災キャンプの内容について教えてください。
児玉さん:昨年に引き続き「スタジアムに泊まれる」という、ワクワクドキドキ感というのは、スペシャルだと思います。プロのサッカー選手が公式試合で使うピッチに入れるということも、芝の管理の観点からすると通常なかなかできません。
あとは、本当に楽しみながら防災を学べること。親御さんの目線では、お子さんと一緒に防災ついて学んでもらい、家族で改めて防災について考えるよい機会になるのではないでしょうか。
OB選手との座談会
児玉さん:今回の新しい取り組みとしては、火おこし体験とバーベキューのプログラムがあります。前回のアンケートでも、「せっかくのキャンプなので、キャンプっぽい食事でビールが飲みたかったなあ」などといった意見もありまして。より参加者の方に打ち解けて楽しんでいただこうという意図で、アルコールの提供を行ったり、持ち込みもOKにしています。
サッカーに詳しくない、キャンプ初心者でも楽しめる!
児玉さん:前回のイベントでは、キャンプに興味はあるけどまだ行ったことがないという人が「hinataレンタルの本格的なキャンプギアが使える」とお試し的にキャンプをされたり、近所にお住まいの方が自転車や徒歩でスタジアムに来られて、そのままキャンプして帰られたりといった姿が見られました。
純粋にキャンプを楽しんでいただき、その中で防災について知っていただくという意味では、非常にハードルが低く、幅広い方に支持されるイベントだと感じています。私個人としては、とにかく参加していただいた方々が、笑顔になっていただけたことが、やはり一番うれしかったですね。
——ガンバ大阪のファン、キャンプ好き、防災について学びたい、という3つの角度から、人が集まってきたのですね。
阪本さん:現地で初めて出会った家族が笑顔で連絡先を交換していたり、GBAとお客さんとの交流もできたり、帰り際、子どもたちが「ガンバのお兄ちゃん、お姉ちゃんにあいさつしてから帰りたい」と言っていた様子が、とても微笑ましかったです。参加者の方々の満足度が非常に高く、今回も期待を裏切らないイベントになると確信しています。
第2回防災キャンプ in パナスタ 参加者募集中!
第2回「ガンバ大阪☆防災キャンプ inパナスタ〜スタジアムキャンプ1泊2日で防災を学ぼう!〜」は、現在参加者を募集中!キャンプギアがなくても、hinataレンタルを利用すれば手ぶらで参加できます。スタジアムでキャンプができるなんて、他ではできないかも!?ふるってご応募ください。
【基本情報】
主催:ガンバ大阪(パナソニックスタジアム吹田)
開催日時:2022年5月14日(土)、15日(日)※雨天決行
会場:パナソニックスタジアム吹田
住所:
大阪府吹田市千里万博公園3-3
※大阪モノレール「万博記念公園」駅徒歩15分
電話番号:06-6875-3377
料金:
[大人]14,000円(税込)
[18歳以下]7,000円(税込)
※1グループ4名まで
※18歳以下の方のみでの参加はできません
※キャンプ用品のレンタル費用は参加費に含まれません。レンタルを希望する人は、返信メールにて「hinataレンタル」の案内をお送りします。