今年の春こそデビュー!キャンプをはじめるためのアイテム選び、基本のコツとは?
国内で休みの時間を満喫できるキャンプは今年もますます人気!この春そんなキャンプデビューを考えている方に向けて、キャンプをはじめるために必要な基本の道具選びのポイントを具体的なアイテムの紹介を交えて解説します!自分に合ったキャンプ道具をそろえて快適にキャンプデビューをしましょう!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
海外に行きにくい今、キャンプで国内を楽しもう!
海外旅行に行きにくい今、人との接触を最小限に楽しめるキャンプは、今年もますます盛り上がりを見せています。はじめるために道具だけ揃えてしまえば、長い目で見ると宿やホテルに泊まる旅よりも費用もお得に楽しめる休みの過ごし方です。
春はキャンプデビューに最適な季節!
気温も上がってくる4月は、キャンプデビューに最適のシーズン。冬よりも必要な道具が少なく済むのも魅力です。5月にはゴールデンウィークも控えているので、長い休みをどう過ごそうか考えている方にもおすすめ。快適に過ごせるシーズンにキャンプデビューへの第一歩を踏み出してみましょう!
はじめてのキャンプ準備。道具はなにを買えばいいんだろう?
キャンプを始めるにあたってまず行うのが、道具選び。キャンプ人気で、さまざまなブランドから数多の道具が展開されており、キャンプ道具を初めて選ぶ方の中には、何をどう選べばいいのか分からない!なんていう方もいるかと思います。今回は、そんな方に向けて、最低限必要な、テント、寝袋、家具の選び方のポイントとおすすめアイテムを紹介していきます。
ステップ1. 使い方にあわせてテントを選ぼう!
キャンプ場での「家」となるテント。こちらもさまざまな形のものが展開されていますが、設営のしやすさと耐久性の面で、キャンプ初めての人はドーム型テントが特におすすめ。スタイル例を2つ紹介していきます。
開放感が魅力の「ドーム型+タープ」
最初のおすすめは、ドーム型テントとタープを組み合わせた王道スタイル。組み立てやすく風にも強いドーム型テントを寝室とし、タープ下にファニチャー類を配置してリビングとします。テントとタープを別々に設営する手間はありますが、それぞれ単体で別々に使えるので、汎用性に優れた組み合わせです。
こちらのドームテントは、テントから小物までそろう幅広いラインナップが魅力のアウトドアブランド、ホールアースの「アースドーム240SC」。初心者でも組み立てやすい親切設計と、防虫効果を備えた素材「スコーロン」をメッシュ部分に採用した、2〜4人でのキャンプに最適なテントです。
テント選びのポイントで重要なのは、何と言っても建てやすさ。ドームテントは風に対する強度の高さも特徴ですが、ポールを通すだけで自立するので、ある程度組み立ててから、位置決めができる点も魅力。ワンポールテントなど、ペグを打たないと自立しないテントと違って、景色や周りの状況にあわせて向きの微調整がしやすいです。
中には、メーカー独自の工夫で設営しやすさをアップしているものもあります。
たとえば、ホールアースの「アースドーム240SC」の場合は、フレームとなるポールとポールを固定する差し込み口、ポールを通すスリーブ(管)が赤、黄、青の3色に色分けされており、テントの設営に慣れていない方でも直感的に組み立て可能。パートナーや仲間と組み立てをする際に、「赤のポールを通して!」といった具合に作業の分担もしやすいです。
タープをリビングとするスタイルの利点は、なんといっても開放感、壁がないので広さのあるリビングが作れます。周囲の景色も楽しめる点も魅力。メインポール2本でも設営できますが、サブポールを追加すれば、さまざまな張り方のアレンジも可能です。
こちらのタープは同じくホールアースのヘキサ(六角形)型タープ「アースヘキサタープ Ⅲ」。2〜4人でのキャンプに対応する大きさで、裏地に施されたシルバーコーティングにより強い日差しからの熱を軽減します。
オールインワンで設営らくらくの「ツールームドーム」
続いてのおすすめは、ツールームのドーム型テントを使ったキャンプスタイル。ツールームテントとは、風に強く設営のしやすいドーム型テントの構造を基本に、寝室となるインナーテントにくわえて、リビングとなる広い前室を備えたテントのことを指します。別途タープを張らずとも、雨をしのげるリビングが作れる点が魅力です。
こちらのツールームドームテントは、ホールアースの「アースデュラダブルドームSC」。「アースドーム240SC」同様、パーツの色分けによる設営サポートと、防虫素材「スコーロン」採用などの基本スペックはそのままに、4〜5人がゆったり過ごせるゆとりのある広さを持った大型ツールームドームです。
ツールームテントのリビングは、開放感の面ではタープには劣りますが、代わりに壁があることによる安心感があります。また、予想だにしない横殴りの雨風に見舞われたとしても、中にこもってやり過ごせる点も魅力。冬も使いやすいのでオールシーズン活躍します。
ツールルームドームのもう一つの魅力が、メッシュ窓によりリビングへの虫の侵入を減らせる点。蚊帳の中で快適に日中の時間を過ごせます。
「アースデュラダブルドームSC」の場合は、メッシュ窓とサイドの雨よけ付きの前室の入り口を付属のサブポールで跳ね上げることで、リビングスペースをさらに広げられ、グループキャンプでの宴会スペースとしても使用可能。両サイドにも防虫素材の大きなメッシュ窓を備えているので、虫の侵入を防ぎつつ、開放感と風通しの良さも確保されています。
ステップ2. 寝袋を選ぼう!ポイントは快適温度と形のタイプ
テント選びの方向性が決まったら、次に選びたいのが寝袋。キャンプにおいて睡眠は長い時間を占めています。キャンプ場で気持ちの良い朝を迎えるためにも、快眠を司る寝袋選びは重要です。自身にあった寝袋を選んでキャンプの質を高めましょう!ここからは、2種類の形の寝袋とその特徴を紹介していきます。
包み込むような寝心地で熱のロスが少ない「マミー型シュラフ」
寝袋選びで重要なポイントは快適温度。寝袋には何度の気温まで快適に使えるかを示す「快適温度」という基準が設けられています。まずは最低気温何度まで使える寝袋が必要かを使用シーズンに合わせて決めましょう。
そして快適温度に続いて重要なポイントが寝袋の形です。まず紹介するのが、マミー型寝袋。布でぐるぐる巻きにされたエジプトのミイラのような形状からそう呼ばれています。マミー型寝袋の特徴は、体の形にあわせた形状による熱のロスの少なさ。家の布団に比べて、中で動きにくさはありますが、寝袋内の体温が逃げにくく効率よく暖まれます。
マミー型の欠点は、窮屈になりがちな点ですが、素材や作りの工夫でその欠点をクリアした商品も中にはあります。
例えば、こちらの標高の低い場所での春終わりから秋にかけてちょうどいい、快適温度0℃のマミー型寝袋寝袋ホールアース「アクロバットスリーピングバッグ0℃」。こちらは、表地にストレッチ性の高い素材をしているので、窮屈さを感じさせません。中であぐらをかけるほど柔軟なので、寝返りも打ちやすく快眠に繋がります。
家の布団ライクな寝心地の「封筒型シュラフ」
続いての寝袋は、その名の通り封筒のような形をした、封筒型寝袋。家の布団のような寝心地で、幅にゆとりがあるので、寝返りも打ちやすい点が特徴です。ジッパーをひらけば、掛け布団や敷布団としても使えるので、シーズンにあわせてさまざまな使い方ができます。ゆとりがある分服の重ね着で温度調節がしやすい点も魅力です。
封筒型の寝袋は幅がある分、同じ快適温度の3シーズン用マミー型寝袋に比べて収納サイズがかさ張りがちですが、不使用時に別の用途として使えるものもあります。
こちらの封筒型寝袋、ホールアース「ラルゴ5」の場合は収納することで、クッションに早変わり。車での移動中は後部座席のクッション、起きている間はベンチなどにおいて使えて便利です。
ステップ3. キャンプ家具をそろえよう!
最後は、起きている時間を快適に過ごすためのキャンプ家具選び。座って飲み食いする時間の長いキャンプにおいて、椅子やテーブルの使い勝手は重要です。こちらも自身に合ったものを選んで、快適な時間を過ごしましょう!
座っている時間が長いキャンプはチェア選びが重要
チェア選びはまず、座面の高さを決めるところから始めます。高さのあるハイチェア、かなり地面に近いグラウンドチェアなど、さまざまな高さのものがありますが、おすすめは中間の高さのローチェア。ハイチェアよりも地面に近いのでリラックス姿勢が取りやすく、グラウンドチェアより立ち座りがしやすい点が魅力です。
ローチェアは一番人気がある分、選択肢も多いうえ、ユーザーも多いのでグループでキャンプをした際に家具の高さをあわせやすいなどのメリットもあります。
中でもおすすめは、リクライニング機能がついたもの。キャンプでは、リラックスシーンでの後傾姿勢と、料理や食事をするシーンでの前傾姿勢、二つの姿勢を快適に取れることが重要です。リクライニング機能付きであれば、シーンにあわせて背もたれの角度を調節できるので、快適です。
こちらのチェアは、ホールアースのリクライニング機能付きローチェア「ハイバックチェア ステラ」3段階のリクライニング機能にくわえ、肩あたりまでカバーする長めの背もたれが体への負担を軽減する快適なチェアです。パッと開くだけで設営できる手軽さも魅力。
チェアもいいですが、折りたたみ式のベンチもあると便利です。チェアよりも座面の幅が広いのでファミリーではお子さんと一緒に座ったり、ペットと一緒に座ったりなどもしやすいです。ものの置き場としても便利。
こちらのベンチはホールアースの「FAB ソファ」。座面と背もたれにクッションが入っておりソファ感覚で使える2人がけのベンチです。「ハイバックチェア」同様、長めの背もたれが特徴。ドリンクホルダー付きのアームレストは天然木を使用しており、木の温もりを感じられるデザインです。
こういったアウトドアチェアはキャンプはもちろん、家で使うのもおすすめです。春の新生活に合わせて家具の購入を考えている方は一石二鳥!
テーブルはチェアの高さに合わせる。何人で使うかもポイント!
チェアが決まったら、チェアの高さに合わせてテーブルを選びましょう。テーブル選びのポイントは天板の広さ。何人で使ってどのぐらいの食器が置けたらいいかを考えて選ぶのがコツです。車の積載に限りがある方はコンパクトに収納できるかもチェックすべき項目です。
こちらは、ホールアースの「シラキテーブル」。ハイとローの2段階で高さが変えられる折りたたみ式のテーブルです。樹脂製の天板にはホワイトのウッド風デザインがプリントされておりナチュラルな印象が魅力です。サイズ違いで、3種類のモデルがラインナップされているので、使い方に合わせて選べるのもうれしいポイント。ソロに最適な60×60cmモデル、デュオにちょうどいい60×90cm、4人ファミリーで広々使える60×120cmの中から自分に合ったものを選びましょう。
快適キャンプデビューで最高の思い出をつくろう!
キャンプ道具選びは、自分だけの移動式別荘作りとも呼べる楽しいプロセスです。まずはどんなキャンプをしたいか、どんな機能hが欲しいかをパートナーや家族と相談して、理想のキャンプスタイルを練っておきましょう。この春夏は快適装備で最高のキャンプデビュー!