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キボッチャ

【3.11】今、防災について考えよう。「防災教育キャンプ」に取り組む東松島の「KIBOTCHA」を取材。災害時に活躍するギアも紹介!

2022.03.11キャンプ場

東日本大震災から11年。いつまた襲ってくるかわからない災害に対し、自分と大切な人の命を守るために。「防災教育キャンプ」と題し、親子で楽しみながら防災について学べる施設が、宮城県東松島市にあります。その名も「KIBOTCHA(キボッチャ)」。豊かな自然の中で、どのような体験ができるのでしょうか。災害時に役立つキャンプギアと併せてお届けします。

東日本大震災から、少しでも学び取るために

津波の被害を受けた小学校が、「防災を遊びながら学べる施設」に。

キボッチャ
東日本大震災によって、地震と津波の大きな被害を受けた、宮城県の東松島市。震災のダメージによって閉校を余儀なくされた、東松島市立野蒜(のびる)小学校はいま、遊びながら防災を学べる施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」として新たな歩みを進めています。 「これからの日本のために、子どもたちに命の大切さを伝え、防災を身近な習慣として根付かせる」。そんな想いから、全国の親子や企業に向けて、「防災教育キャンプ」「防災研修」といった体験プログラムを実施しています。

防災について考えるきっかけづくりになる

キボッチャのキャンプ
「防災教育キャンプ」は子ども同士、または家族で楽しみながら震災について学べるプログラム。遊びの中で、いざという時に役立つ防災知識や、大切な人を守る術を身につけられる、実践的な内容です。

プログラムの気になる詳細は?

1泊2日の「子供防災教育キャンプ」では、施設内でロープワークや簡易担架の作成について学ぶほか、実際にフィールドに出て「なぜ大震災で被害の差が発生したか」を考える研修も。いざという時、身の回りにあるもので自分や大切な人の命を守る方法を学びます。 プログラムの中で特に注目なのが、自衛隊OBによる「保命法」という研修。人命救助のプロフェッショナルから、屋外で遭難した時に命を守る知識や技術を教わります。夏と冬では自然環境や注意点が異なるため、季節に応じて研修内容が変わるのも大きな特徴。
キボッチャ
「キボッチャ」を運営する貴凛庁株式会社によると、プログラムの参加者は「実際に被災した場所における体験と教育に、新鮮な感動を受ける人が多い」そう。 ただ防災知識を学ぶだけでなく、東松島の美しい自然と豊かな恵みを目の当たりにすることで、大災害の驚異と共存する覚悟が芽生える人も多くいます。
キボッチャ
プログラムを体験した人からは「大切な防災知識を楽しんで学べました」など、お礼の言葉や手紙が届くことがしばしば。社員研修で訪れた人が、プライベートで家族や友人を連れて再訪するケースも多いそう。宿泊プログラムだけでなく、日帰り利用も可能なので、気になる人はぜひ施設の公式サイトをチェックしてみてください。
【基本情報】 住所:宮城県東松島市亀岡80 営業時間:10:00〜17:00 電話番号:0225-25-7319 詳細はこちら:KIBOTCHA

ライフライン確保のために、持っておきたいキャンプギア2種

普段キャンプで使っている道具の中にも、災害時に役立つものがたくさんあります。いざという時に特に使える、おすすめギア2つを紹介!

キャリーザサン ソーラー充電式ランタン

環境に優しいソーラー充電式のライト、キャリーザサン。軽量でコンパクト、防水機能も備えているため、アウトドアにうってつけのランタンです。 そんなキャリーザサンを災害時にも使いたいと考えているのが、熊本地震の被災経験をきっかけに防災グッズに関心を持った@haruhi414さん。普段からキャンプグッズとして使いこなしておくことが大切だと考え、シュラフやエアマット、調理グッズなどをつねに車に積んでいます。 停電時の照明としてはもちろん、フラッシュモードにして緊急事態を知らせるものとしても使える優れもの。

イワタニ カセットフー タフまるJr.

コンパクトなのに高火力で、アウトドア飯の楽しみを広げてくれるイワタニのタフまるJr.。ガス缶さえあればどこでも火が使えるカセットコンロは、キャンプギア兼防災グッズの筆頭かもしれません。 自宅がオール電化だという@honmyou_hiroshiさんは、タフまるjr.で災害時の停電に備えています。普段は家族でのキャンプやBBQにも使用しているそうで、まさに一石二鳥なアイテム。
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