都心から1時間!相模原市の週末キャンプは、ゆとりと充実感に満ちていた
せっかくの休日キャンプが行きの渋滞で遅くなり、思ったより時間が足りなかった経験はありませんか?そこで提案したいのが、半日休暇を活用した週末の「平日キャンプ」です。hinataスタッフが向かったのは、都心から車で約1時間の距離に位置する神奈川県北部の相模原市。キャンプはもちろん、地元の食べ物や観光スポットを楽しむ贅沢な時間を過ごしました。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
週末のキャンプ、楽しめていますか?
渋滞で行きから疲労困憊…
出典:PIXTA
待ちに待った週末。天気は晴天、お出かけ日和。いざ、キャンプ場へ!とルンルン気分で出掛けても、行きの高速道路や市街地で渋滞にはまり、時間だけが刻々と過ぎてしまう…。こんな経験をしているキャンパーも多いのではないでしょうか。
遠くのキャンプ場に行くと時間が足りず、土日は混雑
出典:PIXTA
キャンプ人気の高まりもあり、既に予約が埋まっているサイトも少なくなりません。時間をかけて遠方のキャンプ場に出掛けても、肝心の消灯時間までのキャンプタイムを楽しめる時間はわずか。さらに帰りも渋滞だと、なんだか徒労感が残ってしまいますよね。
そんな人は平日キャンプ!午後休暇を有効活用しよう
そこで、hinataスタッフはとある金曜に午後休暇を取得して、平日キャンプを決行することに!向かったのは、東京都目黒区のオフィスから、車で1時間ほどの距離に位置する神奈川県北部、相模原市のキャンプ場。地域の食や観光スポットを楽しむスケジュールで、キャンプとマイクロツーリズムを組み合わせたスタイルを満喫しました。
金曜に午後休。前日に準備した車で余裕を持って出発!
仕事の疲れが溜まった、とある金曜日。hinataスタッフは平日キャンプを楽しむために午後休暇を取得。黙々と働く同僚たちを横目に、若干の申し訳なさを感じつつも、前日までにギアを詰め込んだ車に乗り込み、颯爽とオフィスを出発しました。
車は、会社近くの首都高・目黒ICから中央自動車道へ。平日の午後だけに、一般道や高速では渋滞にハマらず、いたって順調。計画通りにスケジュールが進み、キャンプ場に着くまでのテンションは右肩上がりです。
途中でぶらり寄り道。地元自慢の食文化に触れる
目黒の本社から相模原ICを降りるまで、約1時間。スケジュールに余裕が生まれたため、途中でぶらりと寄り道することに。訪れたのは、目の前を雄大な相模川が流れる津久井湖観光センター(緑区)。
キャンプは、地域の食や景色などの魅力に触れる絶好の機会ですよね。センターでは、その日の早朝に収穫されたばかりの新鮮な野菜が並ぶ産直コーナーをはじめ、地元名産の日本酒や味噌、お米などを取り揃える、まさに地域の台所。キャンプ飯のレシピを考えるには、もってこいの場所です。
豊富な品揃えに感動、店員さんと一緒に品定め
店内に入ると、目に飛び込んでくるのは豊富な品の数々。春から夏にかけては、陳列される野菜や果物の種類も増えるため、店内だけではスペースが足りず、店前にも売り場を設けるとのこと。新ジャガイモや新玉ねぎ、トマトやキャベツなどの野菜。いちごやさくらんぼなどの果物。旬の品々が続々と揃う、これからの暖かい季節が待ち遠しいですね!
地元の農家や酒蔵などの方々が、こだわり抜いて作った商品の数々。思わず目移りしてしまったhinataスタッフは、地元を知り尽くした店員さんにおすすめを聞くことに。商品の味わい、美味しい食べ方、生産者のこだわりなどを、丁寧に説明していただきました。
相模原はみそ!?
まず紹介されたのは「幻の大豆」とも呼ばれる津久井在来大豆。海外から輸入された大豆に押され、一時的に生産量が減少しましたが、地元の生産者の方々が地元が誇る固有種を守ろうと、地道に生産を続けています。現在も生産量が少なく、希少な品種に位置付けられています。
この大豆は、他の品種より大粒で、甘みが強く、深いコクが特徴です。味噌や納豆、きな粉を使ったお菓子などさまざまな商品に加工され、まさに万能品種。メインディッシュからデザートまで、キャンプ飯の材料としても重宝できそうです。
キャンプに欠かせない日本酒の蔵も!
キャンプのお楽しみの一つと言えば、やっぱりお酒ですよね。相模原市内には2つの酒蔵があります。広大な自然が広がる丹沢山系から流れる湧水で作られた日本酒は、すっきりとした透明感のある飲み口が特徴。冷酒から熱燗まで、料理との相性に合わせて選べるのは嬉しい限り。
強烈な印象に、思わず手にとってしまったのは、自分の顔以上に大きいカブ!店員さんからシャキシャキした食感とみずみずしい味わいが特徴と聞き、同じくおすすめされた「ゆず味噌」と合わせることに。日本酒も購入し、万全の晩酌体制に。早くもキャンプ場での夕飯に、期待がふくらみます。
1時間ちょっとで清流沿いの青野原野呂ロッジキャンプ場
目黒のhinata本社から車を走らせること、1時間と少し。県内随一の水質を誇るといわれる道志川沿いにある、青野原野呂ロッジキャンプ場(緑区)に到着しました。周囲を新緑の山々に囲まれ、透き通った清流が目の前を流れるキャンプサイト。都会から離れ、豊かな自然の中で非日常を味わえるため、多くのキャンパーに人気を博しています。
中央道・相模原ICを出て、キャンプ場までの道中では、ホームセンターやスーパーマーケットがあるため、忘れ物をしても大丈夫。キャンプを心意気なく楽しむための環境が整ってるので、安心です。
Google マップによると、hinataを運営するvivit株式会社の最寄駅・JR目黒駅から、自然豊かな相模原市の青野原野呂ロッジキャンプ場まで、1時間10〜30分ほど。途中で食材の買い物に行っても、余裕のある距離感ですね。
サイトの設営に取り掛かる前に、キャンプ場内をちょっと散策。山と山の狭間を縫うように流れる道志川がすぐ目の前に広がります。川に掛かる橋からはサイトが一望でき、都会では見られない自然の風景に、心も体も安らぎます。
▲キャンプ場はまさに大自然の中。景色を眺めるだけでも非日常の空間を楽しめます。
景観を楽しみながら、余裕を持ってサイト設営
この日は、オートサイトに訪問。目の前を流れる道志川は、川底までくっきり見通せるほど透き通り、岩の間を流れる音も心地よい。地域を豊かにしてくれる清流を眺めながら、ゆとりを持ちながらテント設営。お気に入りのギアを並べてサイトを作る顔には、充実感が漂います。
週末の少し豪華なキャンプ飯、地元の食を堪能
夕暮れに近づき、お腹も空いてきました。ディナーの主役はステーキ。シングルバーナーとスキレットをセットし、肉をのせると、ジューっと心地よい音が。1分ほど焼いて裏返すと、いい感じの焼き目が。スキレットの上でナイフを入れ、豪快に頬張ります。
夕食後は陽が落ちはじめ、少し肌寒い気温に。焚き火で温まりながら、こちらは津久井湖観光センターで購入した、久保田酒造(緑区)の「相模灘 本醸造」。辛口ですっきりとした飲み口が美味しいと店員さんにおすすめされていました。大きなカブとニンジンの野菜スティックに、ゆず味噌をつけ、つまみにします。
▲キャンパーらしく、シェラカップで日本酒を一口。仕事の疲れも癒え、開放感に包まれる時間は、まさに至福。
焚き火を平日に楽しめる相模原
新しいキャンプスタイル「Twilight SAGAMIHARA」
相模原市では、夕暮れ〜夜の黄昏時に、焚き火を静かに楽しむ「Twilight SAGAMIHARA」というプロジェクトを展開。都心からのアクセスのしやすさを生かし、平日でも日帰りキャンプが楽しめるようにと考案されました。新たな滞在プランや、多様な薪を楽しむ焚き火セットなどを用意し、地域の魅力を最大限に引き出したキャンプスタイルを提案しています。
都会の喧騒から離れ、ゆっくりと焚き火を眺める贅沢な時間
プロジェクトに参加しているのは、青野原野呂ロッジキャンプ場、こまのさわキャンプ場、相模湖日相園(いずれも緑区)の3カ所。通常のデイキャンプの時間とは異なり、16時ごろ〜22時ごろを対象にした新しい料金プランを提供しています。
初心者でも気軽に楽しめるように、薪やトング、革手袋、着火剤、スウェーデントーチなどを一緒に提供する「Twilight TAKIBI SET」も用意。薪の種類は桜や流木、広葉樹などサイトごとに違うため、燃え方や火の色など、楽しみ方が広がります。少ない荷物でキャンプに出かけられるのは、仕事終わりにさらっと行きたい平日キャンプには嬉しいサービスですね。
優雅な朝、観光を楽しむ1日がスタート
絶景を楽しみながら、朝のコーヒータイム
目覚めの良い朝は、ゆっくりコーヒーを飲んでスタート。朝日に照り返す清流の美しさに目を奪われながら、清々しい朝を迎えます。
朝から温泉という贅沢!
キャンプ場から向かったのは、車で約20分の距離にある日帰り温泉「藤野やまなみ温泉」(緑区)。地元住民だけでなく、キャンパーやバイカーが訪れる人気スポットです。小高い丘に位置しているため、見晴らしも最高です。
露天風呂は水を加えない、源泉掛け流し100%。疲労回復や健康増進などの効能があります。人気が急上昇中のサウナも完備。キャンプで少し肌寒さを感じていただけに、体の芯から温まります。
温泉でさっぱりした後は、マッサージチェアで、これまたリラックス。隣には食堂やお土産コーナーもあり、ついつい長居してしまいそうです。
昼食はネットでも話題の韓国料理!地元食材をふんだんに使ったサムゲタン
藤野やまなみ温泉から、車でわずか5分。道沿いに、古民家風の建物が見えてきます。締めくくりは、グルメサイトの口コミでも評判のカフェ「百笑の台所」(緑区)。地元の生産者らでつくる農業法人「藤野倶楽部」が運営しています。店内には薪ストーブがあり、木目を生かしたデザインで、ほんわか暖かさに満ちています。
ここで使用される米や野菜などほぼ全ての食材は地元で生産されているだけでなく、なんと無農薬で、化学肥料を使わない徹底ぶり!かつて大阪に暮らしていたオーナーが、地元で食べていた韓国料理の味が忘れられず、店のメニューは韓国料理がメイン。豆腐チゲやピビンバ、豚キムチ丼など本格的なコリアングルメを味わえます。
一番人気は、韓国料理でも定番のサムゲタン(参鶏湯)!丸鶏に高麗人蔘、なつめ、もち米などを詰め、漢方薬材と一緒にグツグツ煮込んだ薬膳スープです。独自製法でもっちり炊き上げた酵素玄米ごはんで食べるのが良いと聞き、hinataスタッフも迷わず注文しました。
できるまで約15分〜20分。店内の棚を埋め尽くすほどの漫画や書籍は、ほとんどオーナーの私物!でき上がりを待つ間、束の間の読書を楽しみながら、ゆっくり待つことができるのは嬉しいですね。百笑の台所は、山間を臨む岸壁に佇んでいるため、窓からの景色はまさに絶景。木々は新緑に色づき始め、里山の景色が広がっています。
読書にふけっていたのも束の間。何やら食欲をそそる良い匂い。セルフサービスのため、足早に厨房へ向かうと、石鍋にはグツグツと音を立てるできたての参鶏湯!
▲鶏肉はご覧の通り、ホロホロになるまで煮込まれ、スプーンで簡単にほぐれます。
一口頬張れば、この表情。お腹も心も、充実感に満たされて帰路につきました。
都心に近い相模原キャンプで、週末がさらに充実
週末の時間をうまく有効活用し、相模原の魅力をたっぷり味わえた今回のキャンプ。自宅に戻っても、まだ土曜日の夕方。日曜日も含め、休日をゆったり過ごせる時間は、まだたくさんあります。キャンプ以外の趣味に使うもよし、友人と街に出掛けるもよし、充実した休日が待っています。
今回訪れた各スポットはこちら
青野原野呂ロッジキャンプ場
【基本情報】
住所:神奈川県相模原市緑区青野原931
電話:090-4825-5111
料金:
[テントサイト]4500円
-ソロプラン 2200円(1人1台)
-デュオプラン 3300円(2人1台)
[バンガロー]7000円~+基本料金(大人1名1000円、子ども500円、車1台1000円)
チェックイン / チェックアウト:13:00 / 11::00
アクセス:圏央道相模原ICから車で20分
ご予約はこちら:青野原野呂ロッジキャンプ場
津久井湖観光センター
【基本情報】
住所:神奈川県相模原市緑区太井1274-32
電話:042-784-6473
営業時間:9:00〜17:00
藤野やまなみ温泉
【基本情報】
住所:神奈川県相模原市緑区牧野4225-1
電話:042-686-8073
営業時間:10:00〜21:00(最終受付は20:20) ※食堂は11:00〜21:00
休館日:水曜日、元旦
入館料:大人750円、小学生380円、障がい者380円(3時間) ※小学生未満は無料
藤野倶楽部 百笑の台所
【基本情報】
住所:神奈川県相模原市緑区牧野4611−1
電話:042-689-6105
営業時間:11:00〜17:00(ラストオーダーは16:00)
定休日:水曜日
ご予約はこちら:藤野倶楽部 百笑の台所
相模原市内のキャンプ場への無料招待券を30人にプレゼント!Twitterでキャンペーン中
応募方法などの概要はこちら
<応募方法>
①Twitterで、hinata公式アカウント「@hinata_outdoor」 をフォロー
②該当ツイートを #RT(リツイート)
<応募期間>
応募期間:3月12日(土)11時50分〜3月27日(日)23時59分
【招待券利用条件】
人数:4人まで(大人、子供問わず)
区画:1区画(デイキャンプ利用可)
車 :1台
テント:1張
期限:2022年12月31日まで ※繁忙期(4/29~5/8, 8/6-8/16, 9/17~9/25)は除く
<当選発表>
・ご応募いただいた方の中から、厳正なる抽選の上、当選者を決定いたします。
・当選者のみDMでご連絡させていただきます。
・当選者の方へDMよりご連絡した際、お届け先のご住所など、賞品の発送に必要な情報を確認させていただきます。
・当選者へのプレゼントの発送は2022年4月上旬以降の予定です。
<注意事項>
・上記以外の利用は追加料金がかかります。
・当選された方はご自身でキャンプ場の予約をお願い致します。(当選者名で予約。チケット番号をお伝えください)
・hinataにて利用キャンプ場を指定させていただきます。
・バンガローなどキャンプサイト以外は利用できません。
撮影:山田裕之