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TOKYO OUTDOOR SHOW

「TOKYO OUTDOOR SHOW 2022」潜入レポ!大盛況の会場で出会った新時代のアウトドアカルチャーとは…?

幕張メッセ(千葉市)で2022年1月14日から3日間にわたって開催された大型アウトドアイベント「TOKYO OUTDOOR SHOW 2022」。国内外から81ブランド・メーカーが集結し、アウトドアを軸に、ライフスタイルやファッション、観光などの幅広い分野で展示・販売ブースを出店しました。注目アイテムや新たな取り組みから、アウトドアの「今」をお届けします。

TOKYO OUTDOOR SHOWとは?

TOKYO OUTDOOR SHOW
アウトドアの大博覧会として、これまで8回開催された展示販売イベント「TOKYO OUTDOOR WEEKEND」が、「TOKYO OUTDOOR SHOW」と名前を変えてリニューアル。ファッション・ライフスタイル・観光・乗り物・エコロジーの5つをテーマに、多数のブランド・メーカーが集まりました。 環境破壊が問題となり、サステナブル(持続可能)な生き方がより求められる時代。豊かな自然を守り、楽しむための新しいアウトドアカルチャーを世界に発信するイベントです。 そんな「TOKYO OUTDOOR SHOW」で見つけた、魅力的なブランドとアイテムの数々を紹介します。

家とフィールドをつなぐ、新しいアウトドアのかたち

【BESS】会場内でひときわ目立っていた「走る小屋」に潜入

IMAGO
IMAGO 内部
会場内でひときわ大きな存在感を放ち、注目の的となっていたBESSの展示エリア。「走るログ小屋」こと車輪が付いた小屋「IMAGO」のラージモデル、「IMAGO X」が展示されていました。実際に室内に入ってみるとびっくり。テーブルに椅子、ソファベッドが配置されていても全く手狭に感じない、広々とした空間が広がっていました。床面積は11.3㎡、高さは約2.4mもあるんです。大きく開放的な窓と、国産杉の温もりに心安らぐ本格的なログハウス。「ほんとにこれが走るの?」と思わず疑いたくなってしまいます。 「IMAGO X」の「X」は、なんにでもなれることを意味します。この家を連れてどこに行くのか、何をするのかは完全にあなた次第。キャンプ場でコテージにするも良し、テレワークの部屋にするも良し、街のコーヒースタンドとして利用するも良し。1つの場所にとらわれない、新しいライフスタイルの可能性が無限に広がります。

【SABUMA】 このバッテリー、信じられないほど大容量

SABUMA
こちらは大容量ポータブル電源「SABUMA」。スマートフォンの周辺アクセサリーなどを販売するメーカー、アピロスのブースで見つけた目玉商品です。洗練されたスタイリッシュなデザインが目を引く商品ですが、実は驚異的な機能性を隠し持っています。瞬間最大出力4,000W、2,258Whもの大容量にも関わらず、2.5時間の急速充電を実現。同じ容量クラスの中で最小・最軽量なモデルであるのに加え、持ちやすい独立したハンドルを装備しており、何かと電源が欲しくなるキャンプサイトや車中泊に手軽に持ち出せます。 「SABUMA」が活躍するのは、アウトドアシーンだけではありません。ほぼ全ての電化製品を長時間利用できるため、災害時のライフラインの確保にもうってつけ。携帯電話を190回充電でき、電子レンジは連続2.8時間、洗濯機は連続9時間、冷蔵庫なら59時間使用できるというから驚愕です。万が一の際に家族の暮らしを守ってくれるでしょう。
necOn
「SABUMA」と同じく、アピロスが手がけるネックヒーター&クーラー、「necOn(ネックオン)」。ヘッドホンのような形をしており、温度変化する内側のプレートを首に当てることで効果を発揮します。寒い季節も暑い季節も、体温調整の鍵となる首元の温度。「ネックオン」は温・冷それぞれ3段階の温度調節が可能なので、シーンに合わせた、最も快適な温度を選択できます。ハンズフリー仕様なので作業もしやすく、どこへでも持ち運びしやすい軽量設計。気温変化の激しいアウトドアシーンで活躍すること間違いなしです。

アウトドアファッションは、サステナブルが当たり前に

【FALLRAVEN】自然を守る、「循環型」の取り組み

FJALLRAVEN
「FALLRAVEN」のブースでは、「ワケあり品」を通常よりかなり安い価格で販売していました。「ワケあり」といっても、流通過程で小さな傷や汚れがついてしまったものを、補修・洗濯した商品など。それでも不良品と見なされてしまえば市場に出回るのは難しく、問題なく使えるのに廃棄されてしまうこともあります。そんな「もったいない」を1つでもなくすためのこの取り組み。人気商品を安くゲットできるということで、多くの人が訪れていました。
FJALLRAVEN KAKEN
看板商品であるバックパック「カンケン」の形にも、サステナブルな秘密あり。四角く、丸みのないデザインは、生地を裁断する際に出るはぎれを最小限に抑えることに繋がります。ブランド発祥の地・スウェーデンは、循環型経済で豊かな自然環境を守るという意識が人々に根付いた、サステナブル先進国。そうした考え方から、自然を第一に尊重した製品作りが目指されています。

【KEEN UTILITY】ワークシューズ、使い捨てはもう終わり

KEEN
keen
アウトドアシューズメーカー・KEENの、ワークシューズライン「KEEN UTILITY」。ブースに入って真っ先に目に飛び込んできたのは、「使い捨ての時代はもう終わり」の文字でした。国内で安価な「安全靴」の大量生産・大量廃棄が繰り返されている現状に問題意識を持ち、「良質な製品をより長く使う」という新しいライフスタイルを提案しています。 KEEN UTILITYのワークシューズは、国際的に権威のある高い安全基準・ASTMをクリアしたもの。耐圧迫・耐衝撃・耐踏み抜きなどの性能に優れ、ワークシーンだけでなく、厳しいアウトドアフィールドでもよりアクティブなパフォーマンスを可能にします。

キャンプだけじゃ物足りない!プラスワンの楽しみ方

【元気商會】キャンプのお供に、パックラフト

ストレウス フィッシング仕様
空気で膨らませるゴムボート、パックラフト。たためば非常に小さくなり、軽量であることから、着々と人気を高めています。日本のパックラフト界を牽引する「元気商會」のブースには、プロ目利きの一品がずらり。自社ブランド「グリフォンラフト」のイチ押し、「ストレウス」は、初心者からベテランまで満足のパックラフト決定版です。抜群の走破性・回転性・安全性を誇り、ホワイトウォーター(激流)にもひるむことなく、冒険心をかき立てる川下りへ連れ出してくれます。
パックラフト 収納時
▲写真奥の黒いアイテムが折りたたんだパックラフト。手前のライフジャケットも収納時はコンパクトに
折りたたむとこんなにコンパクトに。収納時にスペースを取らないので、キャンプとあわせて楽しむのに最適です。ブース内でひときわ目を引いていたのは、「ストレウス」に釣り竿などを固定しておけるフィッシング仕様の1隻。「川下りをしながら釣りも楽しみたい!」というわがままを叶える、遊び好きな大人の夢が詰まったアレンジです。

【ICOMA】こんなバイク、見たことない!

ICOMA
なんとも愛らしいフォルムのこのバイク。その名もポータブル電源付き折りたたみバイク、「ICOMA タタメルバイク」です。驚きなのは、「タタメル」という名前の通り、トランクケースのように四角く、コンパクトに折りたためる点。スマホなら100回以上充電できるバッテリーも内蔵しています。側面のパネルは好きな色や素材に張り替え可能で、ライフスタイルや個性に合わせたオリジナルな外装を作れます。新進気鋭のメーカー「ICOMA」が作る、遊び心がたくさん詰まった今後注目の1台です。
ICOMA
たたむと700×680×260mmのコンパクトサイズになるため、普段のデスクの下が駐車場に。車に載せてキャンプ場に持って行けば、ツーリングついでに近くのスーパーで買い出し、なんて使い方ができます。まだまだ進化を続けるこのバイク。斬新で常識破れなアイデアを取り込んで、今後どんな乗り物に進化していくのか楽しみです。

極上スパイスが絶品キャンプ飯への近道!

【ほりにし】アウトドアスパイスのパイオニア、堂々登場

ほりにし
2019年の発売後、アウトドア業界にスパイスブームを巻き起こした「ほりにし」。さっと振りかけるだけで素材のうまみを引き出し、肉から野菜までオールマイティに活躍する、まさに魔法の調味料です。会場では万能スパイス「ほりにし」に加え、「ほりにし」に3種類の辛みスパイスをブレンドして「旨辛」に仕上がった「ほりにし辛口」と、「白トリュフソルト」を加えて一からブレンドした「ほりにしプレミアム」も販売。どれもおいしくて一度食べたら抜け出せない、アウトドアスパイスの沼へようこそ。

【Fista】食欲を刺激する反則級スパイス

凄技スパイス
プロの料理人や各界のパイオニアがお気に入りの食品をおすすめするブランド「Fista」のブースで販売されいていたのは、アウトドアの達人・田中ケン氏と、スパイスのプロフェッショナル「GABAN」が共同開発した「凄技スパイス」。 焚き火や炭を使った料理のスモーク感と絶妙にマッチするよう計算された、本格派のアウトドアスパイスです。ステーキや鮭のソテー、ガーリックトーストなど、どんな料理に合わせるかは自由自在。食欲が止まらない絶品キャンプ飯が簡単に作れてしまいます。

こんなお楽しみコーナーもありました!

【KINTO】モルックコーナー

モルックチャレンジコーナー
TOYOTAの自動車サブスクサービス、「KINTO」のブースには、アウトドアユースにも最適な人気のSUVが勢揃いしていました。最新のトレンド車の展示のかたわらには、フィンランド発祥のスポーツ、モルックの体験コーナーも。木製の棒(モルック)を投げてスキットルと呼ばれるピンを倒し、倒せた数によって景品をゲットできます。会場はゲーム結果に一喜一憂する声で盛り上がっていました。

【TOKYO OUTDOOR SHOW公式グッズ】

オフィシャルグッズ
会場限定で、「TOKYO OUTDOOR SHOW」オフィシャルグッズが販売されていました。アウトドアブランドとのコラボTシャツや「TOKYO OUTDOOR SHOW」のロゴが入ったオリジナルボトルなど、レアな限定品がたくさん。どれもアウトドアシーンで活躍する実用的なアイテムなので、記念に購入する人も多くいました。

新時代のアウトドアカルチャーが、ここから、これから!

入場口
会場入り口の様子
「TOKYO OUTDOOR SHOW」は、個性豊かなブランドと魅力あふれるアイテム、そして自然を愛する来場者が一緒に作り上げる、アウトドアの祭典でした。アウトドア人気が定着しつつある中、各ブランドが続々と発表する新製品や新しいライフスタイル。この場所から新時代のアウトドアカルチャーの幕が開けるという期待感が、会場全体に満ちていました。 次回の「TOKYO OUTDOOR SHOW」は、2022年の秋に開催予定。ショッピングがさらに楽しめる、マーケット要素を軸としたイベントになるそうです。続報に期待です! 詳細はこちら:TOKYO OUTDOOR SHOW公式サイト


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