キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
カリマー アイテム

カリマーの「中の人」に聞いた、アウトドア初心者におすすめのウェア&リュックサックとその理由

カリマーはイギリス発のアウトドアブランド。登山をはじめとしたアウトドアから、街でも使えるリュックサックやウェアを展開しています。機能美あふれるアイテムの数々は、一度使えば一生愛用したくなるほど。筋金入りのアウトドアラバーだというカリマーのスタッフに話を聞いてわかったのは、全ての製品に詰まったユーザー目線の妥協なきこだわり。ブランドの歴史や特徴とともに、初心者におすすめのアイテムを聞きました。

サイクルバッグから始まった登山リュックサックのブランド「karrimor(カリマー)」

カリマーストア原宿の店長、近藤さんにインタビュー

カリマーストア
世界中で愛されるアウトドアブランド「カリマー」についてもっと知るために今回hinata編集部が向かったのは、カリマー世界初の直営店であるカリマーストア原宿(東京都渋谷区)。そこで店長を務める近藤さんに話を聞きました。
近藤さん
近藤探(こんどうさぐる)さん(43) カリマーストア原宿で店長を務める。 アウトドア業界で販売一筋20年以上。アウトドア歴は30年。趣味は登山と釣り。
──近藤さん、本日はよろしくお願いします。近藤さんはカリマーでどのような業務を担当されているのでしょうか? 近藤探さん(以下、近藤):私はカリマーストア原宿で店長を務めています。業務内容としては、店舗の運営から接客です。ここに来るまでは他のアウトドアショップで働いていたのですが、アウトドア用品の販売に携わって20年以上になります。
つり
──かなりアウトドア業界歴が長いですね!近藤さんご自身はどんなアウトドアがお好きなのですか? 近藤:幼少期から自然に囲まれた環境で育ち、外遊びはずっと身近な存在。あえて言うなら、小学生の頃から釣りをやっていたのと、アウトドアショップで働きはじめてからは登山もやっています。特に20代の頃はかなりハマっていて、毎週のようにどこかの山に登っていましたね。さすがに最近はそんな体力もなく、のんびり釣りをしてばかりですが(笑)。 ──外遊びもかなりのベテランですね!

「carry more=もっと運べる」から始まったイギリスブランド

カリマー
──カリマーがどんなブランドなのか、改めて教えて下さい。 近藤:カリマーは1946年にイギリスのランカシャーという街で生まれました。最初に作ったのは自転車用のサイクルバッグ。使いやすく丈夫なバッグが好評で、のちに登山用のリュックサックを作りはじめたがブランドの始まりです。 ブランド名の語源は「carry more=もっと運べる」。登山などで、荷物をより快適に持ち運ぶことを目的としたブランドです。 展開するアイテムは、どれも使いやすさや快適さを追求しています。これから登山を始めようという人から、上級者まで満足できるものばかり。丈夫で長く使えるので、アウトドアに関する最初のアイテムとして、初心者の方に手に取っていただきたいです。

近藤さんおすすめの初心者向け登山系アイテム5選

カリマーの大定番リュックサック「ridge30(リッジ30)」

近藤さん
──ここからは近藤さんおすすめの初心者向けアイテムを教えてください。 近藤:最初に紹介するのは、カリマーの大定番リュックサック「リッジ30」です。私もカリマー入社前から、いちユーザーとして長らく愛用しています。他のリュックサックもいろいろ試しましたが、使い勝手、背負い心地でこれに勝るものがなくて。壊れたら同じものを買い替えて、気づけばもう3代目になります(笑)。
密着
──3代目!それはかなりの愛用者ですね!何がそれほどよいのでしょうか? 近藤:まずは背負い心地。リッジは重量1,550gと決して軽くはありませんが、リュックサック自体のバランスが安定しているのが魅力。リュックサック自体が軽いと、バランスを考えてパッキングしなければ重さがうまく分散されず、片方の肩だけに負担が偏ることがあります。その点、リッジは重心を考えずともリュックサック自体が荷重のバランスを取ってくれるので、パッキングのテクニックが必要ありません。 また、ヒップベルトやショルダーベルトなどの体への密着度が高いので、荷重が分散して荷物が軽く感じます。長時間背負っていても疲れにくいですね。
ポケット
──なるほど、荷物の入れ方を気にしなくて良いのはとてもうれしいですね。 近藤:あと、ポケットもかなり多いですね。最近のリュックサックは軽量化のためポケット数を抑えたモデルも多いのですが、リッジのポケットは全部で6個。ヒップベルトのポケットはあえてベルトと一体にはせず、ベルトをしっかり締めた状態でもジップが開けやすいように工夫されています。 トレンドに流されず、カリマーが考える「ユーザーにとって理想のリュックサック」を追求したのがこのリッジ。登山の初心者から玄人まで、幅広い層に満足してもらえる製品です。 【基本情報】 容量:30L サイズ:65×32×24cm カラー展開:レスキューオレンジ、シーグレイ、リモージュブルー、ブラック 重さ:1,550g 値段:19,800円(税込) 詳細はこちら:カリマー公式サイト

最新素材を使用した快適ミッドレイヤー「thermal crew(サーマルクルー)」

サーマルクルー
オクタ
──次のおすすめアイテムはなんでしょうか? 近藤:次は、秋冬のトレッキングにおすすめのミッドレイヤー「サーマルクルー」です。主にベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤーの3種類を重ね着することをレイヤリングというのですが、ミッドレイヤーは保温性と通気性が重要なウェアです。 このアイテムには、軽量性と吸汗速乾性に優れる「Octa(オクタ)」という素材が使われています。この素材は、生地を構成する一本一本の糸が空洞でまわりに8本の突起がある「ちくわぶ」のような形。これによって、生地自体にはしっかりと厚みがありながらも、150gとかなりの軽さを実現しています。
サーマルクルー
──この細い糸がそんな特殊な形状をしているとは驚きです。軽さ以外の特徴はありますか? 近藤:非常に通気性が髙いので、1番外側に着た時は熱がこもりません。一方で、インナーとして重ね着した時は、一本一本の糸の隙間に空気の層ができるので、とても暖かい。吸汗速乾性も高く、ちょっと汗ばんだぐらいではベタつかないので着心地が抜群にいいですね。実際に山岳で製品を使用したフィールドテストでも、着用者からかなり好評でした。 同素材でハーフジップのタイプもあるので、好きな形を選んで使ってくださいね。 【基本情報】 カラー:ブラック、グラビティグレー サイズ:XS、S、M、L、XL 重さ:170g 価格:13,200円(税込) 詳細はこちら:カリマー公式サイト

はき心地最高のパンツ「technical stretch pants(テクニカル ストレッチ パンツ)」

ストレッチパンツ
圧着
──次のおすすめアイテムはパンツですね。 近藤:これは1本でタウンユースから登山まで全てこなせる「テクニカル ストレッチ パンツ」です。このパンツの特徴は何といってもはき心地の良さ。強度的に心配ない部分に関しては、生地同士を縫い付けるのではなく、圧力をかけて貼り合わせることで縫い目の凹凸をなくしています。 また生地自体にストレッチが効いているのと、摩擦の少ない素材を採用しているため、中にタイツをはく場合でも足の動きを邪魔しません。 カリマーはリュックサックから始まったブランドなので、ウェア類は基本的に、リュックサックを背負った時に快適なように作られています。このパンツで言うと腰部分も圧着になっていて、リュックサックのヒップベルトを締めた時に縫い目の当たりが気にならない点が魅力です。
ストレッチパンツ
──確かに、圧着部分はほぼフラットで生地のつなぎ目がまったく気にならなさそうですね。 近藤:細身のシルエットとシンプルなカラーで見た目もいいので、1本でいろんなシーンに使いたい人にぴったりです。登山にもタウンユースにも、コンパクトなので旅行用にもおすすめです。 【基本情報】 サイズ:S、M、L、XL カラー:ネイビー、ブラック 重さ:280g 価格:16,500円(税込) 詳細はこちら:カリマー公式サイト

リュックサックの機能をさらに拡張するアクセサリー「トレックキャリーシリーズ」

トレックキャリー
──次は、アクセサリー類の紹介ですね。 近藤:そうです。こちらは単体ではなく、リュックサックに組み合わせて使う小型のアクセサリー「TC」シリーズです。カリマーのテーマは「移動装備の拡張」。いかに荷物をもっと自由に運ぶかを考えたアイテムを展開しています。TCシリーズはトレックキャリーの略なのですが、リュックサックに+αで使用することで、収納の利便性がより高まります。
携帯ポーチ
TCショルダー ポーチ
ボトルポケット
TC ヒップ ベルト ポーチ
──シリーズの中でもおすすめは何ですか? 近藤:僕が愛用しているのは、スマートフォンの収納にちょうどいい「TC shoulder pouch(TC キャリー ショルダー ポーチ)」と、ボトルを腰に収納できる「TC hip belt pouch(TC ヒップ ベルト ポーチ)」。登山中、スマホもボトルも片手で取り出せる場所にしまっておけるのはとても便利です。特にショルダー ポーチはあまりに便利なので、登山以外に普段使いのリュックサックでも使用しています。 リュックサックを使っていてちょっと不便に感じたところがあっても、TCシリーズでカスタマイズすると格段に使いやすくなりますよ! 【基本情報】 商品名:TC ショルダー ポーチ サイズ:20×11cm カラー:スティールブルー、ライトオリーブ、ブラック、グラビティグレー 重さ:50g 価格:2,200円(税込) 詳細はこちら:TC ショルダー ポーチ 商品名:TC ヒップベルトポーチ サイズ:21×15cm カラー:スティールブルー、ライトオリーブ、ブラック、グラビティグレー 重さ:80g 価格:2,530円(税込) 詳細はこちら:TC ヒップベルトポーチ

温かさと柔らかさを兼ね備えたアウター「arete hoodie(アリート フーディー)」

アリートフーディー
アリートフーディー
──最後はアウターですね。 近藤:最後はカリマーの中でも大人気で、私も大好きなアウター「アリート フーディー」。冬はほぼ毎日着ているぐらいです。ソフトシェルジャケットなのですが、生地内部に防風防水のシートが入っていて雨風をしのいでくれる優れもの。裏起毛でとても温かく、肌寒くなってきたけどダウンほどはいらない10月くらいから使うのがおすすめ。低山ハイキングのアウターにはちょうどいいです。
ベンチレーション
──温かいうえに防風防水機能があるのはとてもうれしいですね。 近藤:そうなんです。着ていて暑さを感じても、ベンチレーションもしっかりあって体温調節もしやすい。アリートフーディーをはじめカリマーのアウターはほぼ全てダブルファスナーなので、ファスナーの開け閉めでも体温調節ができます。 今年のモデルは旧モデルよりも表地が柔らかくなり、着心地がさらに良くなりました。グレーやブラックなど落ち着いたカラーもあり、普段でも着やすいとてもおすすめのアイテムです。 【基本情報】 サイズ:S、M、L、XL カラー:ヴァルガンライト、アルミニウム、ブラック 重さ:620g 価格:23,100円(税込) 詳細はこちら:アリートフーディー

カリマーのアイテムが自然との触れ合いをより楽しいものに

近藤さん
今回は、カリマーのスタッフに、ブランドの理念やおすすめアイテムを聞きました。話の中で近藤さんは「人と密接に関われないというコロナ禍では、心を健康に保つためにもぜひ自然と触れ合ってほしい」と語っていました。アウトドアをより楽しむためにも、こだわりの詰まったカリマーのアイテムを身に着けてみてください。 カリマーについて詳しく知りたい方はこちら:カリマー公式サイト

特集・連載


あわせて読みたい記事