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nite×コールマン ガス機器注意喚起

キャンプ初心者必見!ガス製品を扱う際の注意点をおさらい【事故を起こさないために】

2022.08.14ノウハウ

今年もゴールデンウィークがやってきました。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、ソーシャルディスタンスを保ちやすいレジャーとしてキャンプの人気が高まっており、初めてキャンプに挑戦する方も多いのではないかと思います。今回はそんなキャンプ初心者に向け、ガス製品の危険性と扱い方のポイントをまとめました。

キャンプ用品の正しい取り扱い方法を覚えておこう

キャンプ人口の増加を受け、製品事故に関する情報収集や実験を行う独立行政法人のNITE(製品評価技術基盤機構)とコールマン ジャパンが、安全にキャンプを楽しむために注意すべきポイントを発表。共同で行った実験結果を交えながら、初心者が覚えておきたい「ガス製品を使う際に守るべき注意点」を教えてくれました。

ガス製品の事故の「3つの原因」

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手早く湯沸かしや調理ができるガスカートリッジ(ガス缶)はキャンプの必需品。火を起こさずに済む手軽さから、初心者からベテランキャンパーまで、愛用者は数多くいます。しかし、正しく扱わないと思わぬ大事故を起こしてしまう危険性についても理解しておかなければいけません。ガス缶を使うタイプのガス製品で起きる事故は、主に3つの原因に分けられます。 ・ガスの漏れ ・カートリッジ(ガス缶)の加熱 ・一酸化炭素中毒 原因や事故発生のメカニズムを理解しておけば、ガス製品を扱う際に「どういったところを特に注意すべきなのか」が分かります。さっそく、それぞれの原因ごとに、事故を防ぐための注意点を説明していきましょう。

原因①「ガス漏れ」を防ぐための注意点

ガス製品の事故の多くはガス漏れが原因

ガス製品に関連する事故として比較的多いのが「ガス漏れ」による事故です。たとえ信頼性のあるメーカーのガス製品であっても、使い方を誤ればガスが漏れてしまい、事故の原因に。扱う際は特段の注意が必要です。では、ガス漏れを防ぐための注意点を解説していきましょう。

使用前に接続部の劣化や汚れをチェックする

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ガス製品には通常、ガス缶と接続したときに気密性が保たれるよう、接続部分にOリング(オーリング)と呼ばれる輪っか状の部品が付いています。ところが、Oリングはゴム製なので長期間使用すると劣化し、気密性を保てずにガスが漏れる原因となってしまうことがあります。使用前にしっかりと目で見て、変形やキズがないかを確認しましょう。 Oリング自体に問題がなくても、接続部分周辺に小さな砂利やゴミが付着していると、接続部分をキズつけたり、ガス缶接続時に隙間ができる原因にもなるので、砂利やゴミが付いていないかも合わせて確認してください。

ガス缶とガス製品は必ず正しく接続する

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ガス製品の接続部分に不具合がなくても、ガス缶とガス製品の接続方法が間違っていれば、ガス漏れが発生して事故を起こす可能性があります。ぱっと見た感じで「接続できたかな?」と思っても、正しい接続方法でなければ気密性が保たれません。ガス缶とガス製品を接続する際には取扱説明書を必ず読み、その指示に従って作業しましょう。

着火の前に異音や異臭がしないかを必ず確認する

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目視でOリングの劣化や接続部分のゴミを確認し、正しく接続ができたとしても、万が一ガス製品そのものに問題があると危険です。火をつける前に「シュー」というガス漏れの音がしないか、ガスの臭い(タマネギの腐ったような臭い)がしないかを確認してください。 ガス漏れ事故の怖いところは、ガスが目には見えない気体であること。注意し過ぎることはありませんから、少しでも違和感を覚えたり、いつも使う時とは異なる現象が起きている場合には、絶対に火をつける前にガス製品やガス缶を再確認するようにしましょう。

原因②「カートリッジ(ガス缶)の加熱」を防ぐための注意点

初心者は特に注意

特にキャンプ初心者でアウトドアに慣れていない方に起きやすいのが、カートリッジ(ガス缶)の加熱による事故。夏祭りの時期になると、「ガス製品に鉄板を載せて料理をしていたら爆発した」という事故がニュースになりますが、これらはガス缶の加熱が原因となっていることがほとんど。 ガス缶が加熱されてしまうと、ガス缶内のガスが加熱され、内圧が上昇。缶が破裂したり、バルブが溶けてガスが漏れたりする危険があります。NITEとコールマンジャパンが発表した注意点を守って、取り扱いには十分に気を付けてください。

放射熱の大きい製品やサイズの大きすぎる調理器具等を使用しない

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カートリッジ(ガス缶)の加熱で特に注意してほしいのが、調理器具の放射熱による加熱です。放射熱とは、加熱されて熱くなった物体からの熱。放射熱が大きい調理器具や、サイズの大きすぎる調理器具を使うと、ガス缶に伝わってくる放射熱が大きくなり、破裂を引き起こす危険性があります。 スキレットなどの鉄製の調理器具は放射熱が大きいのでガス製品は使わず、焚き火や炭火で使うようにします。コンロから大きくはみでる調理器具も放射熱がガス缶全体に伝わり危険なので、使用を避けてください。ガス製品の説明書に使用できる調理器具の大きさの目安が書かれていることもあるので、確かめてみてください。 調理器具等に問題がなくても、ガス缶とガス製品を使う時に周囲をレンガなどで囲ってしまうと、ガス缶の加熱につながり危険。ガス製品を使うときは、熱のこもらない状況で使うようにしましょう。

カートリッジ(ガス缶)が加熱される状況を作らない

たとえ着火していない状態であっても、ガス缶は加熱されると破裂の危険があります。火がついていなくても、常に、加熱される状況を作らないことが大事です。 例えば、冬のキャンプではストーブを使うことが多くなりますが、その前や近くにガス缶を置いてしまうと危険。必ず離して置いておくようにしましょう。また自宅でガス缶を保管するときも、車の中や直射日光の当たる場所などの暖まりやすい場所は避けてください。

原因③「一酸化炭素中毒」を防ぐための注意点

命に関わる重大な事故を引き起こすかも

火を使う環境で最も恐ろしい事故が、一酸化炭素中毒です。一酸化炭素は酸素が不十分な環境で燃焼が起こると発生する物質ですが、その特徴は無色・無臭であること。 ガス漏れとは異なり、一酸化炭素の充満は臭いで気づくことができないため、気づかないうちに一酸化炭素中毒に陥る危険性があります。一酸化炭素が過剰に発生する状況を作らないこと、一酸化炭素が充満する環境を作らないことが大事です。

テント内ではガス製品はじめ火を絶対に使わない

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たとえ多少の隙間があろうと、テント内は風通しが悪く一酸化炭素が充満する環境にあるので、テント内ではガス製品の使用はもちろん、燃料式ランタン、焚き火なども含めて火は絶対に使わないでください。NITEが行なった実験では、ツールームサイズのテント内で焚き火を行なったところ、約9分で身体に影響がでるレベル(200ppm)まで一酸化炭素が充満する結果が出ています。 ▼NITEによる実験の様子
状況によってはこの実験よりも早く一酸化炭素が充満することもあり得るので、くれぐれもテント内は火気厳禁を徹底しましょう。

ガス製品の異常燃焼に気を付ける

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ガス製品は、ガスと空気を適切な割合で混合することで、正常に燃焼します。もし空気の通り道にゴミや土、砂などが入り込んでいると、空気の供給が阻害され異常燃焼を引き起こします。異常燃焼になると一酸化炭素が大量に発生してしまい危険なので、すぐに火を止めて燃料ノズルなどを点検・掃除し、再度着火して火の状態を確かめましょう。 正常に燃焼している火は青く、揺らいだりしない一方、異常燃焼している火は色が赤すぎたり、大きく揺らぐなどの特徴があります。いずれにしろ、燃焼の仕方などがいつもと違うと感じる場合には、すぐにガス製品の使用を止めるようにしましょう。

NITEのリリース情報も要チェック!安全に楽しくキャンプを楽しもう

NITEの公式サイトではさらに詳しい情報や、ガス製品の事故に関する実験映像なども掲載されているので、こちらも合わせて確認しておくと良いでしょう。せっかくの楽しいキャンプでも、火のトラブルが起きてしまうと辛く悲しい思い出になってしまいます。正しい知識をベースに最大限の注意を行なうことで、安全に楽しくキャンプを満喫しましょう。 詳細はこちら:NITEのプレスリリース「初心者が守るべき注意点」を見る

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