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【取扱注意!】誰でも簡単に扱える「ガス缶(カセットボンベ)」。誤った使用方法が危険を招く!?
2022.02.08ノウハウ
気軽に扱えて、使い方も簡単なガス缶(カセットボンベ)。持ち運びしやすく手に入りやすいことから、自宅だけでなくアウトドアシーンでも使用される機会も多々あります。正しく取り扱えば安全に使えるガス缶ですが、使用方法や保管方法を誤ると危険な場合も。今回は、ガス缶の正しい扱い方を、大手メーカーである岩谷産業の担当者から学びます。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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その使い方、危険かもしれません。
自宅やアウトドアで、多くの人に使われているガス缶。調理の際はもちろん、暖房器具やランタンの燃料として使われます。気軽に手に入り、簡単に扱えるガス缶ですが、使い方や保管方法を誤ると非常に危険な目にあうことも。過去には、キャンプの最中にガス缶が爆発して負傷者が出るような事故もありました。それでは、どのような使い方が危険で、どのように扱えば安全なのでしょうか?
どのような場面に注意が必要?
今回、ガス缶の正しい取り扱い方を教えてくれるのは、ガス缶やカセットこんろ、ホットプレートなどを展開する岩谷産業の担当者。安心安全なキャンプが楽しめるよう、しっかり学びましょう。
高温になる場所に放置するのは厳禁
岩谷産業の担当者がまず強調するのが、保管の温度の重要性。ガス缶が高温になると破裂することがあるのは常識ですが、「必ず40度以下の場所で保管するようにしてください」と呼びかけています。
キャンプでは高温になる危険スポットがいくつか存在。特に注意すべきは、「火気・調理器具・暖房器具の近く」「直射日光が当たる場所」「夏の車内」です。
短時間だからと目を離すと、気がついたときには高温になっていることも。ガス缶の保管や持ち運びの際には、高温になる場所から遠ざけましょう。
キャップは捨てないで!
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使用前にガス缶の先端についているキャップ。使用直後に捨ててしまうという人も多いのではないでしょうか。キャップは、先端のノズルを保護するためのもので、使いかけのガス缶を保管する際に必要なパーツです。キャップを付けずに保管すると、缶の上に重いものがのったり、ものが落ちて来たときにノズルが押されてガスが漏れ出してしまう危険性があります。
岩谷産業の担当者が教えてくれた、キャップを無くしてしまったときの対処法が、ペットボトルのキャップで代用する方法。「ノズル部分にキャップを置いて、動かないようにテープで固定して保管してください」。
湿気で部品劣化の可能性も
「シンクの下のような湿度の高い場所に保管したり、濡れたまま置いておいたりすると、サビや劣化につながることがあります」。岩谷産業の担当者は、湿気が少なく、風通しの良い場所での保管を呼びかけています。
「古くて使えない」「残ったまま処分したい」ときの処分方法【ガスボンベの場合】
劣化や期限切れなどで、ガスが残っている状態でガスボンベを処分しないといけない場面があります。そんなとき、どのように処分をするのが正解なのでしょうか。ガスボンベの処分の手順を岩谷産業の担当者に教えてもらいました。
①屋外の風通しの良い場所で、周囲に火の気がないことを確認。ガスは空気よりも重く、下部にたまります。ベランダのような壁で囲まれた環境は、排出したガスがこもりやすく危険です。
②キャップをとり、先端を下向きにして、コンクリートのような硬い所に先端のノズルを押し付けてガス抜きを行います。そうすると、液体状のガスが気化。シューと噴出します。
③ガスを出し切ったら、缶を振ってください。「シャカシャカ」と音がしなければ、ガスが抜けて空になった状態。音がする場合は、空になるまで出し切りましょう。缶が冷えきってガスが出ない場合は、缶を少し手で温めてから行います。
④ガスを出し切った後は、お住まいの地域のごみ出しのルールにしたがって廃棄してください。
OD缶は必ず使い切ってから捨てましょう!
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「OD(アウトドア)缶の場合は廃棄する方法が異なるので注意が必要です」と、岩谷産業の担当者。OD缶に穴を開けるのは厳禁。必ず、こんろなどで使い切った後、缶には穴を開けずに廃棄してください。
正しい保管方法を知って安心安全なキャンプを楽しもう!
キャンプでは必ずと言っても良いほど登場するガス缶。身近なアイテムである分、油断してしまうことも。しかし、扱い方を誤ると大事故を引き起こす原因になり、自分だけでなく周囲の人も巻き込みかねません。正しい使用方法を徹底して、安全なアウトドアを楽しみましょう。