キャンプ初心者におすすめのオートキャンプ場とそろえたい道具リスト【関東編】
出典:PIXTA
キャンプの語源とは?歴史やキャンプの種類など紹介!
2020.11.12ノウハウ
キャンプには、家族や友人たちと楽しむオートキャンプや、目的をもって行う組織キャンプなど、さまざまな種類があるのをご存じですか。夏のレジャーとして近年大人気のキャンプですが、今回はキャンプの語源や歴史などに着目してみました。これを読めば、キャンプの知識が深まります!
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
公式Instagram:@hinata_outdoor
公式X:@hinata_outdoor
もっと見る
キャンプの語源はラテン語の「Campus」から来ている!
キャンプの語源は、ラテン語の「Campus(カンプス)」から来ていて、「平らな場所」や「広場」という意味があります。このラテン語の綴りを、現代でも大学の構内を指す「キャンパス(構内)」として、そのまま使っているのです。古代ローマ時代は、「練兵場」という意味でキャンプが使われていました。
余暇を楽しむための「オートキャンプ」は19世紀のイギリスから生まれた
出典:PIXTA
人類の歴史においてキャンプは、古くから行われていて、遊牧生活や戦争、軍隊の訓練などに欠かせないものでした。しかし、これらのキャンプはすべて生活を送るためや、訓練の手段としての行われていたそうです。
一方、余暇を楽しむためのキャンプが生まれたのは、19世紀のイギリスだと言われています。産業革命の結果、労働時間が次第に短縮されて生活にゆとりがもてるようになった都市生活者たちは、週末になるとアウトドアレジャーを楽しむようになりました。
そこから更に20世紀に入り、自動車が生活の中に定着し始めると、レジャーキャンプはオートキャンプという新しい形態をとるようになります。オートキャンプが初めて日本で普及されたのは、大正時代に入ってからだそうです。
キャンプの種類
デイキャンプ
出典:PIXTA
デイキャンプとは、宿泊をしないで日中のキャンプを楽しむ「日帰りキャンプ」のことです。身軽・手軽にできることから、キャンプ初心者の方や小さい子ども連れの家族などに人気。キャンプと同じように自然を感じることができて、近くに川があれば釣りも楽しめます。日帰りでもタープやテントを張れば本格的なキャンプの雰囲気を味わえるのが魅力です。
通常のキャンプは、宿泊を伴うため、準備が大変だったり、荷物が多くなったりとハードルが高くなりがちですが、デイキャンプなら手ぶらで行っても大丈夫。キャンプデビューをするための予行練習として、デイキャンプから始めるキャンパーもいます。
オートキャンプ
出典:PIXTA
オートキャンプとは、もともとはキャンピングカーなどにキャンプ用品を積み込んで、車内やテントで寝泊りをしながら各地を回る旅行スタイルのことを言います。しかし、現在では自動車でテントを張る場所まで乗り入れることや、自動車を使ってキャンプに行くことなど、幅広い意味で使われるようになりました。
車に必要な荷物をすべて詰め込めるので、デイキャンプと同様にキャンプ初心者の方や家族連れに大変人気があるキャンプスタイルです。なお、車で乗り入れすることができるキャンプ場はオートサイトやオートキャンプ場などと呼ばれています。
一般的なキャンプ場は、自分たちで好きなところにテントが張れるスタイルのフリーサイトや、設営場所が決められている区画サイトなどさまざまです。施設名称がオートキャンプ場とあっても、ルールはキャンプ場ごとに異なるため、行く際には必ずサイトを見てチェックしましょう。
ツーリングキャンプ
出典:PIXTA
ツーリングキャンプ(バイクキャンプ)は、車とはまた違う楽しみ方ができるキャンプとして、一部のキャンパーに人気があるキャンプスタイルです。通常のキャンプと異なる点は、バイクなので荷物を積める量に限界があるということ。バイクの種類や排気量によって積載量に限界があるため、事前にしっかりと荷物を確かめておくことが重要になります。
自分にとって必要不可欠なキャンプアイテムやコンパクトサイズのアイテムなど、ツーリングキャンプ用に別で揃える人も多くいます。また、初心者の方は最初から遠出をするのではなく、何かあったときに直ぐに引き返すことができるように近場から始めるのがおすすめ。
バイクは、天候にも左右されやすいので、無理はせず、予定日に雨が降ったら延期するなど柔軟な対応を心がけましょう。
グランピング
出典:PIXTA
グランピングとは、英語の「Glamorous(魅力的な、華やかな)」と、「Camping」を組み合わせた言葉で、「魅力的なキャンプ」という意味があります。グランピング施設に行けば、キャンプ用品や食材などがあらかじめ用意されているので、何も準備しなくても贅沢なキャンプを楽しめるのが魅力です。
一般的なキャンプは、火おこしやテント設営など、すべて自分たちで行わなくてはいけません。そのため、本当にできるのか不安になり、キャンプをしたくてもなかなかできないという方もいるはず。しかし、グランピングなら最初から豪華なテントが用意されていて、設営も不要なので安心です。
グランピング施設によっては、トレーラーハウスやコテージなどを選べたり、さまざまなアクティビティが用意されていたりするので、自分好みのスタイルで選ぶことができます。
組織キャンプ
出典:PIXTA
組織キャンプとは、自然豊かな環境のなかで、小集団を基本とした共同生活を送ることです。キャンプの期間も数日から1週間といった短いものから、2週間から1か月以上にもわたる長期間のものまであります。
組織キャンプの定義には、目的や意図を持ってキャンプを行うこと、組織的に行われること、必ずキャンプに詳しい指導者がいることなどが挙げられます。親しい友人や家族とではなく、全く知らない人たちが集まってキャンプをすることで、コミュニケーション能力や考える力、思いやりの心などを学ぶことが目的です。
近年では、キャンプと他の分野を融合させた「婚活キャンプ」や「防災キャンプ」、「多文化共生キャンプ」など全国各地でさまざまな組織キャンプが運営されています。
まとめ
今回はキャンプの語源や種類について紹介しました。大昔から行われているキャンプの語源や歴史に触れることで、より深くキャンプを知っていただけたはずです。また、近年ではキャンプといってもさまざまな種類があります。自分に合ったキャンプスタイルを見つけて、キャンプを楽しんでください。