ファミキャンなら土鍋が正解!?お米マイスターが料理ギアを解説【究極キャンプ炊飯vol.2】
出典:PIXTA
お米マイスターが料理ギアを解説!第3回はついにメスティン。【究極キャンプ炊飯vol.3】
2020.10.26ノウハウ
日本でのキャンプに欠かせない「炊飯」。「どの調理ギアで、どのように炊けば究極においしい白米が食べられるのだろう」。その答えを求めて訪れたのは、日本有数の炊飯のプロであるお米マイスター。お米マイスターが実際に使用してたどり着いた究極の炊き方を全5回にわたって提案します!第3弾は、トランギアのメスティンを特集します!
制作者
matsumoto
新米編集者。グランピングと焚き火が好きです。
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五ツ星お米マイスターと料理ギアのコラボで、おいしいお米が食べられる?!
料理ギアを使って、本当においしいお米が食べたい!
「どのギアで、どのように炊いたら、最高においしく食べられるのか」。そこで人気の調理ギアを選び、まずはメーカーに推奨の炊き方を取材。五ツ星お米マイスターのもとを訪れ、極限まで米のうまさをひきだせる方法を提案してもらいました。自分のキャンプスタイルと料理の好みに合ったギアと、おいしいお米の炊き方を知り、家族や仲間をうならせる「炊飯」を目指しましょう。
解説は、五ツ星お米マイスター・小池 理雄(こいけ ただお)さん
東京・表参道で唯一の精米店「小池精米店」3代目店主。高品質で、安全・安心なお米を全国の食卓へ届けるべく、お米の小売だけでなく幅広い分野へ精力的に活動。おいしいお米の選び方やオリジナル商品の開発、イベントやweb上で積極的に情報を発信。情報バラエティ番組「ヒルナンデス」(日本テレビ)、ニュース・情報番組「news every」(同)など、メディアへの出演も多数。
各メーカーごとのアイテムを紹介
各メーカーのアイテムごとに製品開発者による商品解説してもらい、お米マイスターの小池氏が実際に炊飯した実験の様子や、実験の結果、各アイテムに合った炊飯方法を紹介します!
No.3 Trangia(トランギア)のメスティン
ここ数年のキャンプブームにより、キャンプ初心者から上級者まで幅広いキャンパーの支持を集めているアウトドアクッカーの名品、トランギアの「メスティン」。炊飯に限らず、パスタや炒め物、揚げ物など幅広い調理に使えることで重宝されています。そんな万能選手のイメージの強いメスティンですが、炊飯ではどれほどの実力を発揮するのでしょうか?!
【基本情報】
商品名:trangia メスティン TR-210
重量:150g
サイズ:17×9.5×6.2cm
主素材:アルミ製(無垢)
価格:1,600円(税込)
公式サイトはこちら:trangia
解説してくれたのは、商品部の鈴木さん
イワタニ・プリムス 商品部
鈴木さん
実際に、スウェーデンにあるトランギア社の工場に見学へ行ったことがあります。
アウトドアクッカーとして言わず知れたトランギアのメスティン。そんなメスティンで炊飯をするときのポイントや注意点、「中の人」ならではのエピソードを聞きました。
「水と火加減を間違えなければ、ほとんど失敗することはありません」
メスティンでの炊飯したときの特徴をきっぱりと答えてくれた鈴木さん。
鈴木さんによると、メスティンでお米を1合炊くときは、30分ほど吸水させた後、中火または強火で加熱します。湯気が出てきたら火を弱めます。スプーンを当てて振動を感じなくなったり、プクプクとした音からチリチリとした音に変わったりと変化が出てきたら火を止めます。15分ほどタオルでメスティンを包んで蒸らしたら完成。「風や天候などの気象条件により加熱の具合は変わるため、加熱時間は明確に設けていない」とも教えてくれました。
「水を入れる量は、ごはん1合のときはメスティンの内側のハンドルを固定する金具『リベット』の真ん中が目安です。もともとお米を炊くことを想定した作りではないにもかかわらず、たまたま目印となるパーツと水の量が合っていました」。なんとも不思議なエピソードです。
炊飯する際の注意点についても教えてくれました。「メスティンのハンドルにはゴム製のカバーがついています。ハンドルを水平に倒した状態のまま加熱すると、バーナーやメスティン本体からの熱でハンドルのゴムが溶けてしまったり、すごく熱くなって危険なこともあります。それを防ぐために、ハンドルは完全に倒さず斜めに傾けておくくらいが適切です」。
「あとは、ちゃんと炊けているか心配になってもふたを開けないことです。熱や水分が逃げてしまうので、気長にじっくり待ちましょう」と鈴木さん。途中で開けたくなる気持ちがすごくわかる筆者は、あらためて気を付けようと思いました。
五ツ星お米マイスターがメスティンをジャッジ
小池氏「シンプルで軽く使いやすい!」
五ツ星お米マイスターの小池氏に、トランギアのメスティンで炊いた感想や炊き方のポイントを解説してもらいました。
次回は、ユニフレームのヒット作「キャンプ羽釜」
長年キャンパーに支持されているクッカー・トランギアのメスティンでの炊飯について、イワタニ・プリムスの商品部 鈴木さん、五ツ星お米マイスター・小池氏に解説いただきました。鈴木さんによる製品の熱心な説明や、小池氏のお米マイスターならではの意見はとても興味深いものばかり。次回は、多様な調理器具を開発しているユニフレームの画期的な人気商品「キャンプ羽釜」を紹介します。どんな解説になるのか、お楽しみに。