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ネイチャートーンズ

本業ではなかった!?ユニークなギアを生み出す「ネイチャートーンズ」のキャンプ魂

ユニークで実用的なキャンプギアを展開する福井発の人気アウトドアブランド「ネイチャートーンズ」。「遊び心あふれるキャンプギアの数々はいかにして生まれるのか?」。hinata編集部がその謎とともに、今季注目のアイテムを取材しました。

年々ファンが増え続けるネイチャートーンズの魅力に迫る!

ネイチャートーンズとは?

ネイチャートーンズは2013年に創業した福井県発のアウトドアブランド。キャンプ用のテーブルや、ラック、焚き火台を得意とし、独自の変形ギミックをもったアイデアあふれるアイテムが人気です。キャンパー目線のかゆいところに手が届くものづくりは、ベテランキャンパーのみならず、キャンプを始めたばかりのユーザーの支持も集めています。年々進化するネイチャートーンズのラインナップから目が離せません!

ネイチャートーンズのPR担当・ケイイチさんにインタビュー取材

今回はそんなネイチャートーンズのPR担当のケイイチさんに、製品づくりについて取材。ブランドの成り立ちから、人気アイテムの誕生秘話、ブランドの志まで、話題のアイテムの紹介を交えながら深掘りしました。
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ネイチャートーンズ PR担当

ケイイチさん

キャンプはもちろん、SUPも楽しむアウトドアマン。ユーザー交流イベント「ネイトン会」ではユニークなコスプレで登場し、ブランドの楽しい世界観を自ら体現!

ブランドのルーツは「コーティング屋さん」

━━━ さっそくですが、ネイチャートーンズのブランドの成り立ちについて教えてください。 ケイイチさん:実は、ネイチャートーンズはキャンプ用品の会社として始まったわけではありません。本業は特殊樹脂コーティングがメインで、取引先の部品に表面処理のコーティングを施しています。
━━━ キャンプギアは、雨や汚れへのタフさが求められるシーンが多いので、コーティングの技術が活きますね。 ケイイチさん:そうなんです。コーティング屋ならではのさびや汚れに強い、スチール製のアイテムを作れるのが強みです。ほとんどのものは自社工場でのハンドメイドで、コーティングはもちろん品質にも自信があります。
━━━ メイドインジャパンの職人技ですね!ネイチャートーンズがキャンプの事業を始めたきっかけは何だったのでしょうか。 ケイイチさん:従業員にキャンプ好きが多かったことですね。自分たちのコーティング技術を活かして、面白いものを作れないかという話がきっかけで、「キャンプ事業部」が立ち上がりました。

ネイチャートーンズのアイテムはどうやって生まれる?

実際のキャンプでのテストとユーザーの声

━━━ ネイチャートーンズといえば、他にはないユニークなギミックが盛りだくさんのキャンプギアが魅力ですが、そういったアイテムはどのようにして生み出されるのでしょうか。 ケイイチさん:製品の開発は、週1回行われる新製品の会議でアイデアを持ち寄るところから始まります。そこで採用されたものの試作品を作り、自分たちが実際のキャンプでフィールドテストをして、「ここにフックがあったら便利だよね?」「高さがもう少しほしい」といった具合に製品をブラッシュアップしていきます。
━━━ 日常的にキャンプを楽しんでいる皆さんならではの製品づくりですね。 ケイイチさん:試作品をSNSにアップしているので、ユーザーさんから意見をいただくことも多いんです。そういった、意見を取り入れたりもしています。 ━━━ ユーザーさんの生の声も取り入れた製品づくりが、ネイチャートーンズのかゆいところに手が届くアイテムにつながっていたのですね。アップされている試作品は見るだけでもワクワクするものばかりです!

アイテムごとに存在する誕生秘話

ケイイチさん:そうなんです。ただ、製品化への道のりは平坦ではなく、ときには試作品まで作ってボツになることもあります。一度はボツになったものでも、ユーザーからの反響があって復活することもあります。 ━━━ 実際にどんなアイテムがボツから復活を果たしたんですか? ケイイチさん:今ではうちの看板製品にまでなったのですが、収納ボックスがテーブルに変形する「サイドアップボックス」というアイテムです。
━━━ あの人気のアイテムも一度はボツになっていたのですね。ちなみに、どんな理由でボツになったんですか? ケイイチさん:「収納ボックスがそのままテーブルにもなったら便利だな」という発想で始まって、試作品を金属素材をメインに作りました。そうしたら「動物のオリみたいだね。こんなの売れるのかな?」と社内の反応が芳しくなく、ボツになってしまったんです。 ━━━ そこから、どうやってボツから復活したのですか? ケイイチさん:素材とデザインの変更ですね。見た目を改良すれば売れるのではないかということで、天板などをウッド製のパーツに置き換えた試作品第2号を、SNSにアップしました。すると、フォロワーさんから反響があり、社内での審査をクリアし、晴れて製品化につながりました。

今、ネイチャートーンズで人気のアイテムは?

サイドアップボックス & ユニットテーブル/メッシュプレート

━━━ サイドアップボックスは金属のフレームと木のぬくもりのコントラストが、いい味になっています。アイテムごとに製品化までのドラマがありそうです。そんな中で、売れ筋のアイテムを教えていただけますか?
ケイイチさん:まずは、ボツから復活をとげた「サイドアップボックス」ですね。おかげさまで人気アイテムに成長し、拡張パーツがこの春新しく登場しました。それがこの「ユニットテーブル/メッシュプレート」です。 ━━━ オプションパーツまで!ボツからの大逆転ですね!これはどんなアイテムですか? ケイイチさん:「ユニットテーブル/メッシュプレート」は、テーブルモードの「サイドアップボックス」の天板を延長できるアイテムです。
ケイイチさん:小型のテーブルとして、単体で使うこともできるので、チェアのサイドテーブルやソロキャンプにも使えます。
ケイイチさん:さらに「サイドアップボックス」の中にぴったり収納できるように作られていて、持ち運びもこだわっています。
━━━ 天板が広い方が、テーブルで調理しやすいですもんね。用途が複数あって、収納まで抜かりない。ネイチャートーンズのこだわりが感じられます。これは待っていたユーザーさんも多いのでは? ケイイチさん:はい。今春に発売してから、こちらも人気が出ていています。同じく今年の春に発売になったアイテムがありまして、こちらも発売以来、問い合わせを多くいただいてます。

フュージョングリル

ケイイチさん:それがこちらの「フュージョングリル」です。「フュージョングリル」は簡単に紹介すると、小型の焚き火台にテーブルが着いたアイテムです。 ━━━ これはソロキャンプに最適ですね! ケイイチさん:そうなんです。ソロキャンプ最適なサイズの焚き火台で、テーブルも付いているので、ドリンクや、料理を盛ったシェラカップを置けるように作られています。専用のロストルが付属するので、他に何か用意しなくても、焚き火の上でケトルを使ってお湯を沸かしたり、焚き火料理を楽しめます。
ケイイチさん:キャンプ場で一般的に販売されている約30cmの薪が入る大きさです。 ━━━ これはうれしい配慮ですね。特にキャンプをはじめたばかりの方ですと、薪割り用の斧までそろえるのはハードルがありますから。
ケイイチさん:キャンプをはじめたばかりの方にも好評いただいてます。設営も簡単で、60秒ほどでセットアップできる点もおすすめのポイントです。折りたたむと、こんな具合にコンパクトな薄型になるので、収納場所を取りません。
ケイイチさん:好評につき、レギュラーサイズに加えて、2人での使用にぴったりの「フュージョングリルツイン」、よりコンパクトになった「フュージョングリルミニ」の2種類が追加されました。ちなみに「フュージョングリル」のネーミングは、SNSでのユーザーアンケートで募集して決まりました。こういうところでも、ときどきユーザーさんの力を借りています。 ━━━ ユーザーさんと共に製品づくりをするネイチャートーンズの思いが感じられます。自由度の高いアイテムだから、ユーザーさん側で新しい使い方が生まれそうですね。

ネイチャートーンズの製品づくりにかける思い

━━━ 最後にネイチャートーンズの製品づくりに関して、ずっと変わらないものを教えていただけますか? ケイイチさん:アウトドアブランドとしてネイチャートーンズが創業した時から変わらないテーマは「キャンプを楽しんでもらうための製品づくり」です。アイテムのおしゃれさ、それも楽しみ方のひとつですが、一番大事なことはキャンプそのものを思いきり楽しむことだと思っています。今後もそんなキャンプの楽しさを体験できるアイテムを、ユーザーさんと一緒に作っていきます。 ━━━ そこはブレない軸ですね。今後のネイチャートーンズの展開、ますます楽しみになりました!ケイイチさん、貴重なお話ありがとうございました!

ネイチャートーンズからますます目が離せない!

今回のインタビューから見えてきたのは、ネイチャートーンズの「純粋にキャンプを楽しむ」ことへのこだわりと、使い手本位の製品づくりの姿勢。今後も目の離せないアウトドアブランドです。 ネイチャートーンズのSNSは、新製品、試作品の紹介や、毎回ネイチャートーンズスタッフのユニークなコスプレも目玉の交流キャンプイベント「ネイトン会」の様子など、見ているだけでワクワクする情報が盛りだくさん。ぜひ、InstagramやLineをチェックして見てください。 公式HP:Nature Tones Instagram:@nature_tones Youtube:ネイトンチャンネル Line:Nature Tones Lineページ


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