制作者
ほかぞの
キャンプ歴4年。かたちにとらわれず、自然の中でのんびり過ごすのが好きなアラサーソロキャンパー・フリーランスライターです。主に桜島を眺められるキャンプ場を利用。日本の高い技術が用いられ、丁寧で繊細につくられたギアにロマンを感じます。好きなアウトドアブランドは「UNIFLAME」。
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もくじ
ロケットストーブとは?
「ロケットストーブ」は、筒をL字もしくは、J字に曲げたような形状の燃焼器具です。煙突効果による高い火力が最大の魅力で、短時間で調理や湯沸かしをしたいときに役立ちます。また、小さな火種でもすぐに大きくなり、キャンプ初心者でも簡単に火起こしできるのも人気のポイントです。構造上多くの薪は投入できませんが、小枝や松ぼっくりなどを利用して楽しむのもおすすめです。
そのほか、耐火レンガを積み上げて大型のロケットストーブを自作することも可能。ピザ窯としても利用でき、屋外での調理が楽しめます。
ロケットストーブの原理を解説
ロケットストーブは、上昇気流を利用した「煙突効果(ドラフト効果)」をいかしたアイテムです。煙突効果とは、あたたまった空気が煙突上部から排出され、下部から新たに空気が取り入れられる循環システム。空気の流れが発生することで酸素が効率よく供給されて、薪がよく燃えて高火力が実現します。また、火力が強いことにより、内部では二次燃焼が起こり、煙が発生しにくいのもロケットストーブの特徴です。
ロケットストーブのメリット・デメリット
ロケットストーブのメリット、デメリットを解説します。自分のキャンプスタイルに合っているかチェックしてみましょう。
メリット | ・火力が強く調理や湯沸かしが短時間でできる ・着火が簡単 ・薪の燃え残りが少ない ・煙が出にくい ・災害時に使える |
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デメリット | ・薪が早く燃えるのでこまめな追加が必要 ・焚き火をのんびり眺めるには不向き ・燃料の投入口が狭いので薪の加工が必要 ・火力が強すぎて料理がこげ付くことがある ・火傷の危険性、室内利用に注意が必要 |
ロケットストーブと薪ストーブの違いは?
出典:PIXTA
ロケットストーブと薪ストーブの大きな違いは、燃焼室の広さです。ロケットストーブには薪ストーブのように広い燃焼室はありません。薪を多く投入できないのはデメリットですが、空間が狭いことによって、より勢いのある上昇気流が発生し、高火力になるのがロケットストーブのメリットです。
薪ストーブも煙突効果を利用した燃焼器具ですが、燃焼効率はロケットストーブと比較するとやや穏やか。長時間のんびりと暖を取りたい場合には薪ストーブが有効ですが、短時間で利用したい場合はロケットストーブがおすすめです。
ロケットストーブの選び方
ロケットストーブを購入したいけれど、どうやって選べばいいか困っている人に向けて選び方を解説します。ポイントを押さえて、自分にあったアイテムを選びましょう。
大きさ・重さで選ぶ
自分のキャンプスタイルにあった大きさ、重さのアイテムを選びましょう。例えば、荷物をコンパクトにいしたいなら折りたたみタイプ、調理のしやすさを優先したいなら五徳が大きいものがおすすめ。
また、持ち運びを楽にしたいなら軽量タイプがおすすめですが、安定感が低かったり、薪を割ったりする手間がかかることも把握しておきましょう。一方で重量のあるアイテムは、持ち運びの労力は必要ですが、安定感があり風の強いときでも使いやすいのがメリットです。
形状で選ぶ
ロケットストーブは、L字やJ字の形状のものと、円柱の枠にL字J字の筒が内蔵された2つのタイプがあります。L字J字タイプは軽量なものや、折りたためて持ち運びやすいなどのメリットがあります。一方の内蔵タイプは、コンパクトさには欠けますが、高温になる筒が内蔵されているのでやけどのリスクが低く、小さな子どもがいても使いやすいのがメリットです。
組み立ての有無で選ぶ
ロケットストーブには、組み立て不要でそのまま利用できるものと、組み立てて利用するものがあります。手軽さを求めるなら組み立て不要でそのまま使える方が便利ですが、携帯性も重要なツーリングや徒歩のキャンプには不向き。
一方の組み立てタイプは、バックパックに収まるほどコンパクトになるものもあり、携帯性に優れています。しかし、パーツの紛失や、準備に時間を取られたくないという場合には煩わしさを感じることも。それぞれのメリット、デメリットを理解して最適なアイテムを選びましょう。
キャンプにおすすめのロケットストーブ12選
キャンプにおすすめのロケットストーブを紹介します。大きさや重さなど、利用環境やキャンプスタイルに合ったアイテムを選びましょう。
商品名 | エコズーム バーサ | ペトロマックス ロケットストーブ rf33 | バイヤーストーブ ロケットストーブミニ | バイヤーストーブ ロケットストーブ | バンドック ロケットストーブ | テンマクデザイン マキコン3 | シージーケー ながぐつストーブ | 鶴田工業所 ツイン焚火コンロ「わんこ」 | ハイキャンプゴー!! Bonflame | フィールドトゥサミット ロケットストーブ | Viugreum キャンプストーブ | TAFEIDA ロケットウッドストーブ |
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イメージ | ||||||||||||
使用サイズ | 直径24×29cm | 直径23.5×33cm | 25×12×24cm | 30×30×8cm | (約)67×15×70cm | (約)57×28×51cm | 直径10×21.5×15.5cm | 12.5×45×42cm | (約)30×46×12.3cm | (約)26.5×15.5×26cm | (約)11.5×5.5×18cm | 35.6×12.7×53cm |
重量 | 6.5kg | 7.5kg | 900g | 1.36kg | (約)3.0kg | (約)6.27kg | 304g (灰受け含む) | 5.8kg | (約)2.6kg | 550g | 記載なし | 6kg |
出典:Amazon
五徳が広く大きなフライパンや鍋でも調理しやすいのが魅力のバーサ。長さのある薪でも使いやすいスタンドが付属されています。下部には空気口があり火力調整できるので、弱火で煮込み料理も可能です。
【基本情報】
- 使用サイズ:直径24×29cm
- 重量:6.5kg
出典:Amazon
内部には断熱材がぎっしりつまっているので側面が熱くなりにくく、小さな子どもがいるキャンプでも安心して利用できます。煙突効果で薪がよく燃えるため、燃え残りが少なく片付けが簡単なのも大きなメリットです。
【基本情報】
- 使用サイズ:直径23.5×33cm
- 重量:7.5kg
出典:Amazon
重さ900gとかなり軽量なストーブです。折りたたむとわずか4cmの薄さになり、荷物の隙間にすっきり収まる収納性の高さも魅力。収納袋も付属されているので、車内やバックパックを汚さずに持ち帰れます。
【基本情報】
- 使用サイズ:25×12×24cm
- 収納サイズ:24×24×4cm
- 重量:900g
出典:Amazon
ステンレスのメタリックなボディがかっこいいロケットストーブです。投入口が上向きなので薪が落ちにくく、芝生へのダメージを軽減できます。また、投入口とは別に空気口も確保されており、薪の燃焼をより効率化できる構造です。
【基本情報】
- 使用サイズ:30×30×8cm
- 収納サイズ:30×16cm
- 重量:1.36kg
出典:Amazon
奥行きがあるので長い薪も切らずに利用でき、準備の手間を減らしたい人におすすめのロケットストーブです。本体上部には調理用の穴があり、丸い中華鍋も安定して料理のしやすさも抜群。網をのせれば直火料理もできます。
- サイズ:(約)67×15×70cm
- 収納サイズ:(約)50.5×15.5×17cm
- 重量:(約)3.0kg
【基本情報】
出典:Amazon
上と横の2カ所に投入口が設けられており、薪の長さに関係なく利用しやすいロケットストーブです。丈夫なステンレス製で、耐荷重は煙突、本体上部合わせて13kgまでOK。小型のダッチオーブンでの調理も可能です。
【基本情報】
- 使用サイズ:(約)57×28×51cm
- 収納サイズ:(約)45×15.7×15cm(脚部含む)
- 重量:(約)6.27kg
出典:Amazon
ブラックフライデー開催!
12/6 23:59まで
Amazon で見るアウトドア系人気ユーチューバーFUKUとのコラボ商品。304gと超軽量で軽さを求める人に一押しのアイテムです。組み立て式で準備の手間はありますが、収納時の厚さはわずか2mmと驚きのコンパクトさ。卓上でも利用でき、ミニマムな焚き火や調理を楽しめます。
■ ながぐつストーブ発売です!「キャンプギア開発」CGK×FUKU
【基本情報】
- 使用サイズ:直径10×21.5×15.5cm
- 収納サイズ:29×22×0.2cm
- 重量:304g(灰受け含む)
出典:Amazon
板金加工専門の町工場で製造されたロケットストーブです。職人の技でていねいにつくられたロケットストーブは、メディアでも紹介される人気のアイテム。また、災害時に有効活用できる防災推奨品としても認証されており、万が一の備えとしても役立ちます。
【基本情報】
- 使用サイズ:12.5×45×42cm
- 収納サイズ:46×33×15cm(アタッシュケースサイズ)
- 総重量:5.8kg
出典:Amazon
クラウドファンディングで支援総額2,100万円を達成し、ユーザーの期待から生まれたBonflame。煙突は本体に収納できて携帯性が高く、別売りの専用ケースを使えば破損や傷付きを防げます。厚みのあるステンレス製で、高火力でも変形しない耐久性も魅力です。
【基本情報】
- 使用サイズ:(約)30×46×12.3cm
- 収納サイズ:(約)36×12.5×12.3cm
- 重量:(約)2.6kg
出典:Amazon
手頃な価格が魅力のロケットストーブ。試しに使ってみたい、予備の調理器具がほしいという人にもおすすめです。パーツは外して収納でき、持ち運びやすい収納袋も付属。小枝や松ぼっくりで、手軽に調理を楽しめるコンパクトサイズです。
【基本情報】
- 使用サイズ:(約)26.5×15.5×26cm
- 収納サイズ:(約)10×9×25cm
- 重量:550g
出典:Amazon
ブラックフライデー開催!
12/6 23:59まで
Amazon で見るパーツをバラバラに分解できるロケットストーブです。準備の手間はありますが、工具なしで組み立てられ、おもちゃで遊ぶような感覚を楽しめるアイテム。かなり小型なので調理での実用性は低いですが、シェラカップでの湯沸かしや、ロケットストーブのギミックを楽しむのにおすすめです。
【基本情報】
- 使用サイズ:(約)11.5×5.5×18cm
- 収納サイズ:記載なし
- 重量:記載なし
出典:Amazon
ブラックフライデー開催!
12/6 23:59まで
Amazon で見る高さ50cmを超える大型のロケットストーブで、長く太い薪もそのまま利用できます。煙突上部の五徳は幅が20cmあり、大型の鍋やフライパンも安定感抜群。やや重さはありますが、脚や五徳は取り外しでき、持ち手も付いています。高火力で迫力満点の噴き出す炎を楽しむのに最適なアイテムです。
【基本情報】
- 使用サイズ:35.6×12.7×53cm
- 収納サイズ:記載なし
- 重量:6kg
簡単に自作できるおすすめキット
ロケットストーブは自作も可能ですが、鉄の溶接はハードルが高い、大量のレンガ購入は予算的に難しい、という人も多いのではないでしょうか?そこで、誰でも簡単にできる自作キットを紹介します。既製品にはないつくる楽しみを味わいたい人はチェックしてみましょう。
出典:Amazon
ブラックフライデー開催!
12/6 23:59まで
Amazon で見るベースとなる焚火缶キットと煙突2本がセットになっており、20Lのペール缶を別途用意すればOK。広い投入口で薪の追加もしやすく、天板を半分はずして直火調理もできます。また、サビに強いステンレス製で、高い耐久性も魅力です。
【基本情報】
- セット内容: 煙突ホルダ天板、フロント天板、内部スリット仕切板、直径12cm煙突×2
- 重量:2kg(セットのみ)
出典:Amazon
ブラックフライデー開催!
12/6 23:59まで
Amazon で見る鉄板とロケットストーブがタッグを組んだ、キャンプ調理に最適のアイテム。厚い鉄板の遠赤外線効果で、ステーキはジューシーに、野菜は甘味が増し、ワンランク上のバーベキューが楽しめます。落下防止の囲いワイヤーでウインナーやトウモロコシをうっかり落とす心配もありません。
【基本情報】
- セット内容:3.2mm天板×2、仕切パネル×2、囲いワイヤー×2、直径12cm煙突33cm×2、煙突トップ五徳ペア板、ネジ2組
- 重量:3kg(セットのみ)
遊火人は、YouTubeで自作ロケットストーブの利用方法を発信しています。作者自らロケットストーブの魅力も紹介していますので、一度チェックしてみましょう。
■ 遊火人キンタのロケットストーブTV
高火力のロケットストーブでキャンプご飯も焚き火も満喫!
ロケットストーブは、薪を効率よく燃焼させる煙突効果を最大限にいかしたアイテムです。高火力で煙が出にくく、灰や火の粉が飛びにくいのも魅力です。また、着火も簡単でキャンプ初心者にもおすすめ。安全性の高い筒が内蔵されたタイプや、折りたたんでコンパクトに持ち運べるものなど、自分のスタイルにあったアイテムでキャンプご飯や焚き火を楽しみましょう。
冬キャンプ用ストーブおすすめ28選|小型も紹介、薪・石油・ガス・電気別に寒川一さんが監修【2024】
ストーブは冬キャンプを快適に過ごすための必須アイテム。燃料は主に薪、石油、ガス、電気の4種類で、それぞれにメリット・デメリットがあります。アウトドアライフアドバイザー・寒川 一さん監修のもと、選び方や使い方の注意点、小型でおしゃれなおすすめ製品を紹介します。
ユニフレームのネイチャーストーブって何がいいの?何でもできるその魅力とは
寒いキャンプで大活躍の焚き火ですが、最近では直火の焚き火を禁止しているキャンプ場も多く、また女性にとっても辛い作業になりやすいというデメリットがあります。そこで今回おすすめするのがユニフレームの「ネイチャーストーブ」です!今回は他のストーブにはないネイチャーストーブの魅力とおすすめを紹介します!
今回紹介したアイテム
商品画像 | ||||||||||||||
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商品名 | エコズーム バーサ | ペトロマックス ロケットストーブ rf33 | バイヤーストーブ ロケットストーブミニ | バイヤーストーブ ロケットストーブ | バンドック ロケットストーブ | テンマクデザイン マキコン3 | シージーケー ながぐつストーブ | 鶴田工業所 ツイン焚火コンロ「わんこ」 | ハイキャンプゴー!! Bonflame | フィールドトゥサミット ロケットストーブ | Viugreum キャンプストーブ | TAFEIDA ロケットウッドストーブ | 遊火人 SUS焚火缶キット | 遊火人 BBQ焚火缶t3.2mm極厚鉄板セット |
商品リンク | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る | Amazon で見るYahoo! で見る | Amazon で見る | Amazon で見る |