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日本人初!荻田泰永さんが無補給単独徒歩で南極点まで踏破できたワケとは?
2018.03.02ノウハウ
現地時間2018年1月5日。日本を代表する冒険家の荻田泰永さんが無補給単独徒歩による南極点冒険を達成。荻田さんは1月16日に日本へ帰国、成田空港にて記者会見を行い、日本人初としての偉業を果たした心境とその理由を語りました。
制作者
さえきっくす
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もくじ
そもそも南極点までを無補給単独徒歩で達成することとは
日本人未踏の偉業。1人で1000km以上を外部からの補給無しで徒歩で踏破すること
南極点 無補給単独徒歩とは読んで時のごとく、地球の極地の1つ「南極点」まで1人で、外部からの物資の補給をせずに、歩いて挑戦することです。距離にして1000km以上、氷の上を極寒の中歩き続け無ければいけないことがいかに難しいかは想像に難くありません。
今回の荻田さんの冒険では50日を歩き続け、しかも50日分の食料など荷物をソリで引きながら南極点まで歩いたそうです。今まで日本人では達成したことがある方がいない、とても大変な冒険です。
日本を代表する北極冒険家 荻田泰永さん
荻田さんは日本を代表する北極冒険家で、2000年よりカナダ北極圏やグリーンランドを中心に徒歩を中心とした冒険行を行い、2017年までに15回も北極行を経験している方です。北極圏各地を合計9000km以上移動してきた世界でも類を見ない北極冒険キャリアは、日本にとどまらず海外からも注目を集めています。
現地時間2018年1月5日 南極点到着。無補給単独徒歩では日本初
荻田さんが冒険をスタートしたのは現地時間2017年11月17日、天候も悪く視界不良の夕方だったといいます。南極特有の向かい風(カタバ風)が荻田さんの冒険を遮りました。以降50日はスキー板をはき、100kgにもおよぶ荷物をソリで引きながら南極点を目指すことになります。
単独徒歩なのでもちろん、孤独な戦い。有事の際に助けてくれる仲間はいません。南極の厳しい環境の中、全てを一人で1つ1つ解決しながら、1歩1歩確実に歩みを進め、現地時間2018年1月5日に日本人で初となる南極点 無補給単独徒歩を達成しました。
南極点 無補給単独徒歩を成し遂げれたワケ
1. 厳しい自然の中でも通用する、培ってきた知識と応用力
日本帰国後すぐに行われた記者会見では「南極点 無補給単独徒歩は難しいことではなかった」と語った荻田さん。今回の冒険ではすべてのことが想定内に済んだと言います。「何事でも想定外の事象に対処することが一番難しい」と語る荻田さんですが、これまでに北極圏各地を9000km以上も冒険して得た経験と知識、そこからくる応用力が無事に南極点に到着することを可能にしたのではないでしょうか。
2. 物資面から支えてくれたスポンサーの存在
2つ目のワケが、冒険中荻田さんを力強くサポートしたスポンサーの存在。「自分で使うものは自分で作りたい。自分で作ることで、本当の意味でものの使い方が理解できる」と語る荻田さんですが、今回の冒険を支えたアイテムの多くは、今回の冒険のために特別に作られたオリジナル。
1000km以上荻田さんに寄り添ったソリも、荻田さんと一番近くにいたウェアも、荻田さんのエネルギーとなった食料もスポンサー企業の技術力を最大限に発揮した最高のアイテムだそう。
中でも一際目立っていたのが、記者会見中も身につけていたアウトドアウェア。日本発のアウトドアブランド「POLEWARDS(ポールワーズ)」の特注のウェアだそうです。実は荻田さん、冒険中もウェアの中は2枚しか着込んでいなかったそうで、ポールワーズのウェアに活かされている技術力が伺えます。
南極のような極地でも通用する、優秀な機能を持つ人気のアウトドアブランドです。ポールワーズのアイテムが気になる方はこちら▼
3. 精神面を支えてくれた応援者の方々
3つ目のワケも冒険中荻田さんを精神面からサポートしてくれた方々の存在。帰国後すぐに迎えてくれた家族はもちろん、冒険中も応援のコメントをくれた方はたくさんいたと言います。単独徒歩は孤独との戦いでもあり、そうした声援はとても力になったそう。
冒険の途中地点で会った他の冒険家の方や、ゴール手前で迎えてくれた方に出会った際は嬉しさや安堵の気持ちで溢れたと言います。
次目指すのは「北極点 無補給単独徒歩」
人生の最終目標を聞かれ、「火星に行きたい」と茶目っ気を見せてくれた荻田さん。南極点 無補給単独徒歩を達成した今、次に目指すのはやはり北極点ではないでしょうか。北極は現在氷が薄くなってきており、単独徒歩は困難を極めると言います。
「小さな1歩でも、1歩1歩積み重ねることで目標は達成できる」と教えてくれた荻田さんの今後の活躍に目が離せませんね!