![ウッド調のキャンプ用品](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920266164758614857/image221.png)
ちょっとした工夫で差をつけたい、自作ギアでキャンプを楽しんでみませんか?【3つの機能を備えたテーブル】
2018.04.17ノウハウ
これまで自作ギアとして調味料BOX、調理器具BOX、市販BOXを活用したラック用BOX、万能サイドテーブルをご紹介してきました。今回は、「こんなのあったらいいな」という3つの機能を備えたテーブルをご紹介したいと思います。
キャンプをすればするほど欲が高まっていく
![キャンプ用品とテントサイト](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264651743138619/article_pc_image5.png)
これまでにもキャンプの経験を重ねるとそれぞれのスタイルが確立することについて述べさせていただきましたが、スタイルが確立してくると欲が増してきます。私の場合、「こんなテーブルがあったらいいな」という欲がわいてきました。
これからご紹介するテーブルは、3つの機能を同時に備えるのは不可能かと思いましたが、
実現することができました。その3つの「あったらいいな」をご紹介したいと思います。
あったらいいな1.高さが変更できる
グランドスタイル(26cm)
![グランドスタイルのテーブル](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264931868119874/article_pc_image17.png)
ロースタイル(37cm)
![タープの中に置かれたテーブル](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264783486227262/article_pc_image10.png)
我が家の場合を例にとるとキャンプシーンでは、2つの高さのテーブルが必要でした。テント内でのグランドスタイルの際の高さ(26cm)とタープ下でのロースタイル(37cm)でした。この2つ高さを実現できる2段階調節のテーブルを作成することになりました。
焚き火テーブルと同じ高さ(37cm)
![焚き火テーブルとくっつけたテーブル](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264542098665612/article_pc_image2.png)
我が家のロースタイルのテーブルの高さは、すべて37cmとなっていますが、これはユニフレームの焚き火テーブルと高さを合わせるためです。高さを統一することで使いやすテーブルとなります。
高さを変更できる構造
![テーブルを折りたたむ様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264673440273212/article_pc_image7.jpg)
高さを変更するために脚を折りたためる構造となっています。左上は高い状態(37cm)、右上は低い状態(26cm)。脚を折りたたむ時は、左下のように行ない、一方の脚の金属製ダボが、もう一つの脚のミゾにはまり脚が固定される構造となっています。また、収納の際は右下のように折りたたむ構造となっています。
あったらいいな2.棚のあるテーブル
![テーブル下の棚に物が置かれる様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264856769106751/article_pc_image13.png)
限られたテーブルのスペースを有効活用するために考えたのが「棚」の設置です。棚があれば、普段は使わないけどテーブル周りに置いておきたいボックスティッシュなどのものが置けるようになります。
![テーブル下の棚が折り畳まれる様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264740111757454/article_pc_image9.jpg)
写真左上は、高い状態(37cm)の際の棚。下から見ると右上のように脚の丸棒にしっかり固定されて脚の安定にもなります。また、棚は半分に折りたたむ(左下)ことができ、収納の際はテーブルと一体となるビルトイン構造(右下)となっています。
ビルトインできる棚の構造
![半分に折り畳まれたテーブル](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264730453447485/article_pc_image8.png)
棚には2か所に兆番を施し、半分に折りたためる構造となっています。この構造によりテーブルを収納する際は、テーブルと棚が一体となり半分に折りたためるようになっています。
あったらいいな3.コンパクトになるテーブル
![コンパクトに折り畳まれたテーブル](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920265003648266387/article_pc_image18.png)
テーブルの使用時は、53×70cmのテーブルとして必要なサイズがありますが、車での持ち運びや収納時には写真のように半分(53×35cm)にコンパクトにしたいという思いから、コンパクトになるテーブル作成を考えました。
コンパクトになるテーブルの構造
脚を折りたたんだ状態
![テーブルの脚を折りたたんだ状態](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264614074094394/article_pc_image4.png)
半分に折りたたむ時
![テーブルの足についた蝶番](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264556096230201/article_pc_image3.jpg)
テーブルには、2か所に兆番を施し、半分のサイズ(53×35cm)となるようにしています。収納の際は、脚を折りたたむ前に棚を納め、脚をたたんだ後、半分にたためば棚をビルトインした状態でコンパクトになります。
テーブル作製の手順
今回作成したテーブルの仕様
使用時:53×70×26(h)cm(低い状態)
53×70×37(h)cm(高い状態)
収納時:53×35×8(h)cm
作製手順1.木材のカット
天板:4.5×53cm 14本
脚①:4.5×26cm 4本
脚②:4.5×20cm 4本
天板骨:4.5×35cm 4本
4.5×47cm 2本
棚天板:4.5×35cm 12本
棚骨:2.5×32cm 6本
丸棒①:直径2×36.5cm 2本
丸棒②:直径2×41cm 2本
作製手順2.木材の面取り
![木材](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264664433930381/article_pc_image6.jpg)
カットした木材は、面取りを行なうとキレイに仕上がります。私は、かんなを使用していますが、電動工具のトリマーを使用すると簡単に面取りができます。
作製手順3.脚の摩擦緩和のためのカット(8か所)
![片側を丸くカットされた木材](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264806046216336/article_pc_image12.jpg)
脚とテーブル本体と接合した際、脚の折りたたみがスムーズに行われるように脚の片側を丸くカットします。
作成手順4.脚のミゾ堀り(4か所)
![テーブルを組み立てる様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264879976190784/article_pc_image15.jpg)
脚の高さを調整する際は、脚を折りたたむ構造とするために片側に溝を掘ります。私は手作業で溝を掘ってますが、トリマーを使うと簡単にできます。
注意点:脚をたたんだ際、ダボが溝に収まるように溝の深さ、溝の角度を気を付けるようにしましょう。
作成手順5.木材の塗装
ちなみに私は、和信ペイントの油性ニス(透明クリアー)を使用しました。
詳しくはこちら→和信ペイント(油性ニス)
この万能サイドテーブルは、油性のニスを使用していますが、完全に乾燥するまで1日程度かかりますので、以前、ご紹介したようなBRIWAXなどでも結構です。
作製手順6.金属ダボ装着(4か所)
![木材にダボが打ち込まれた様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920265037244641429/article_pc_image21.jpg)
金属ダボを脚に埋め込むために、ダボの埋め込み部分より少し小さめの穴を開けます。その後、ダボをハンマーで打ち込み、ダボの装着を行ないます。
作成手順7.脚に丸棒設置
![完成した脚の部分](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920265025609642132/article_pc_image20.jpg)
1 脚の折りたたみ部分の丸棒装着
高さ調節の際、折りたたむ部分の脚の接合は丸棒を使い、天板に近い脚に丸棒の直径の穴を開けます。またもう一方の脚には、同じ直径の穴を半分の深さまで開けます。脚に丸棒を通し外側からビス打ちを行ない、折りたたみ部分の脚は出来上がりです。
2 脚に丸棒装着
作製手順8.天板作成(ドライバーでビス打ち)
![ビスが打ち込まれた木材](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264890171371666/article_pc_image16.jpg)
天板骨に天板用の木材をビスで打ち込みます。
注意点:ねじ釘の頭部分が出過ぎないように、ねじ釘の穴とは別に頭部分より少し大きめにドライバーで掘るときれいな仕上がりとなります。
作製手順9.テーブルに兆番装着(2か所)
![天板に装着された蝶番](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920265015011808069/article_pc_image19.jpg)
天板を折りたためるように蝶番を装着します。
作製手順10.天板に脚を装着(4か所)
![天板に脚を装着する様子](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264868696535185/article_pc_image14.jpg)
脚と天板骨とは、稼働できる状態で留める必要があるので、ボルトとナットで接続します。
注意点:ナットでしっかり固定しないと緩んできますのでしっかりと固定するようにしましょう。
作成手順11.棚作成
![完成した棚](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264795233300623/article_pc_image11.jpg)
2枚の棚を作り兆番を2か所に施し、折りたためるようにします。
まとめ
![完成したテーブルとキャンプ外観](https://p1-16efdeae.imageflux.jp/w=3840,q=75,f=webp:auto/image/image/920264500274238264/article_pc_image1.png)
今回は、3つの「あったらいいな」を実現したテーブルをご紹介しました。キャンプ経験を重ねるとこんなものがあったらいいなという気持ちが高まってきます。そのような時、ショップやネットで探しても見つからないときは、自作してみるのもよいと思います。ギアを自作することで使い勝手の良いギアを手に入れることができ、より一層、キャンプを楽しめるのではないかと思いますよ。関心のある方はチャレンジしてみることをお勧めします。