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八ヶ岳山麓の山道

八ヶ岳山麓スーパートレイルが気になる♡自然も散策も満喫!Vol.1

日本全国にじわじわと広がっているトレイルですが、八ヶ岳の大自然の中歩く八ヶ岳山麓スーパートレイルってご存知ですか?ガッツリ登山しなくても、充分に大自然を満喫できるとあって大人気!八ヶ岳山麓スーパートレイルのコースってどんな感じ?見所を知りたい!そんな声にお答えしたいと思います。

八ヶ岳山麓スーパートレイルって?

八ヶ岳連峰の山麓をぐるっと周る「歩く旅の道」の八ヶ岳山麓スーパートレイルは、約200km。といっても一日で一気に歩くわけではないので、ご安心ください。数日間かけてのんびりと歩きます。
平均標高およそ1,500mの登山道をはじめ、自然歩道や林道、歴史街道から国道までバリエーション豊富な道だから、飽きることもありません。自然・歴史・文化の3つに触れながらの「歩く旅」は格別です!

アクセスについて

車の場合

諏訪IC(霧ヶ峰・白樺・蓼科方面) 諏訪南IC(富士見方面) 小淵沢IC(清里方面) マイカー利用ももちろん可能なのですが、八ヶ岳の環境保全のため、公共交通機関を利用することで、八ヶ岳の環境保全に繋がります。

電車の場合

中央線・茅野駅(霧ヶ峰・白樺・蓼科方面) 中央線・小淵沢駅(富士見方面) 小海線・甲斐小泉駅(信玄棒道・富士見方面) 小海線・清里駅(清里・美し森方面) 小海線・野辺山駅(野辺山高原・飯森山方面) 小海線・松原湖駅(松原湖・富士見高原方面) そのほか、茅野駅から各地までバス(諏訪バス)、新宿~蓼科・白樺・車山の高速バス(リゾートライナー)の運行あり

エリア01~05のルート

【エリア01】白樺湖~八王子ヶ峰~蓼科湖

コースタイム:約5時間 歩行距離:約13km このコースは、北アルプスや南アルプスの展望を楽しめるだけでなく、高山植物にも出会えます。稜線から樹林へと続く道も歩くので、トレッキングシューズだと安心。 そして、このコースの見所といえば、白樺湖と八子ヶ峰。周囲約6kmの白樺湖は、北八ヶ岳山麓観光の要といっても過言ではありません。蓼科山がバックにある遊覧ボートが浮かぶ白樺湖は心安らぐはず。一方八子ヶ峰は、車峰(1869m)、持栗沢ノ頭(1883m)、西峰(1722m)のピークがあるため、起伏に富んだ山稜は、充実感ある歩きになるでしょう。 また、至るところに歌碑を発見!例えば、伊藤左千夫の歌碑と東屋があるほか、高浜虚子の歌碑などもあるので、時間があったら八ヶ嶽岳麓文芸博物館に立ち寄り、多くの資料を見てみては。信濃をより身近に感じることもできるかも?

【エリア02】蓼科湖~諏訪鉄山跡~尖石縄文考古館

コースタイム:約3時間 歩行距離:約9km 「美しい日本の歩きたくなる道500選 蓼科高原縄文遺跡」の一部を歩くだけあって、その美しさは必見!江戸時代に開発された水路や第二次世界大戦当時に採掘された諏訪鉄山跡など、歴史を紐解く、どれも貴重なもの。 このコースの最後にある尖石(とがりいし)縄文考古館は、昭和61年に発掘された「国宝 縄文のビーナス」や平成12年に発掘された「仮面土偶」もあるのでお見逃しなく。

【エリア03】尖石縄文考古館~中央農業実践大学校~御柱街道

コースタイム:約4時間 歩行距離:11.5km 御柱祭の網置場は、このコースのメインスポットでもあります。諏訪大社で7年に1度行われるこのお祀りは、宝殿の造り替え・御柱にするモミの大木を選び、山の中から16本のモミの大木を選び、山から曳き、境内に建てる行事のこと。諏訪地方の氏子たちが参加していたそう。 国内にある最も古い神社の一つである諏訪大社は、本宮・前宮の8本の御柱の山出しのスタート地点。神々しくて迫力がある木落としや川越えがここから始まったのかと思うと、感慨深いものがあります。 コースの途中にはある八ヶ岳中央農業実践大学校では、学生たちが育てた高原野菜や乳製品をゲットしたくなる!ここは気球の基地でもあるので、運良ければ気球が飛び立つところを間近で見れるかも?

【エリア04】御柱街道~御小屋山~立場川キャンプ場

コースタイム:約5時間 歩行距離:約13km 御小屋山登山が含まれるこのコースには、元々信仰の山だったという八ヶ岳の霊気を味わえるスポットが多数。この御小屋山は、諏訪大社で行われる御柱の神木として伐採される樅の木を伐採する山なので、この地域の歴史と切り離せない関係ともいえるでしょう。

【エリア05】立場川キャンプ場~高栄寺~火の見

コースタイム:3時間半 歩行距離:11km このコースも、名所はたくさん!1559年に武田信玄が建立したと言われる高栄寺、江戸時代初期の稗之底村跡、旅人の安全を祈る仏供石(ぶっくいし)などがあります。 ちなみに、稗之底村跡は、名前の通り稗之底村があったところ。この村は標高が1200mと高かったため、気温が低く作物の実りが悪い上に、動物が作物を荒らしたりと、生活が難しかったそう。標高の低い立沢村に降りてから、いったんは昔の村に戻ったものの、1660年に廃村になった場所だとか。

おわりに

八ヶ岳の自然を感じたい人も歴史好きな人も、どちらも満足できるのが、八ヶ岳山麓スーパートレイルなのです。いつもと違う旅は、リフレッシュするだけでなく、興味や行動の幅を広げてくれていいことがいっぱい!八ヶ岳山麓スーパートレイルのほかのエリアも、引き続きご紹介したいと思います。ぜひ、お気に入りのエリアを見つけてみてください。 まだまだエリアはいっぱいあります! 気になること方はこちらをチェック▽

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