出典:AlexBrylov / ゲッティイメージズ
登山は重ね着が基本!服装で絶対失敗しないための10のポイント
2022.11.22ライフスタイル
登山初心者にとって持ち物と同じく頭を悩ませるのが、登山の服装。標高の低い山での日帰り登山でも、天気の変化への備えや、体温調節のため、服装は重ね着が基本です。今回は、初心者が知っておきたい登山ウェアの基本と、揃えておきたいアイテムをご紹介します!
制作者
Mie
自然と、友だちになろう。あなたも、わたしも、「ワクワク」とたくさん出会えますように。
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登山で着る服装基本の「き」
登山ウェアは、登ったり下ったりする動きを妨げない、動きやすいものを選びましょう。適度にゆとりがあり、体を動かしやすいようストレッチが効いている素材なら、山中も快適に過ごせます。登山をする季節や、登る山の標高の高さによってもウェアは変わってきますが、次の3つの基本をおさえればOKです。
服装は重ね着が基本!
登山にかかわらず、ハイキングやトレッキング、スキーなどのアウトドアアクティビティを楽しむ時のウェアは、「レイヤリング」が基本。レイヤリングとは、ウェアを「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の構成にすることです。汗をかいたり、体温が上がったりした場合、レイヤリングした服を脱ぎ着することで、体温調節ができます。
季節や標高の高さによって、アウター、ミドル、ベースを変えて、防寒性や防風性などの機能を持つものを選ぶとよいでしょう。
雨具を持っていくのが基本!
変わりやすい山の天気や、もしもの場合に備えて、必ず防水性や防風性のあるレインウェアを持って行きましょう。夏でも、特に汗をかいたあとなどには山の中で肌寒さを感じる時や、山頂で風が強く感じる時があります。アウターとしても使えるので、日帰り登山でもリュックに入れておくと安心です。軽量のものを選べば荷物がコンパクトになり、タウンユースとしても◎。
レインウェアやアウターとして多くのアウトドアブランドに採用されているのが、防水耐久性、防風性、透湿性のある素材「ゴアテックス(R)」を使った製品。他にもアウトドアブランド独自の素材で、山でのアクティビティをより快適にするウェアを作っています。
紫外線対策をするのが基本!
山では、紫外線が平地よりも多くなっているので、標高が高くなればなるほど日焼けしやすい環境です。山から帰って来たら真っ赤に日焼けしている、なんてことにならないように、紫外線対策はしっかりしましょう。
紫外線対策として一番手軽な方法は、日焼け止めを塗ること。顔だけでなく、首や耳の後ろ、体の肌が出ている部分はしっかり塗りましょう。直射日光のまぶしさを防ぐためにも、サングラスは必須。ほかにもUVカット機能のアームカバーやトップス、ハットなど、アウトドアブランドではUV対策のアイテムがいろいろあるので、日焼け止めとアイテムを組み合わせて使うのがおすすめです。
失敗しないためのチェックポイント10!
1. 肌着の素材は保温性の高いウールor速乾性のある化繊?
ベースレイヤーである肌着選びは、肌に直接触れているので汗を吸い取る役割が必要。登山は普段よりも運動量が多く汗をかきやすいのでよく汗を吸い取り、早く乾くベースレイヤーがおすすめです。長袖・半袖以外にも、女性用には、スポーツブラやタンクトップの製品もあります。
素材別にみると、化繊(ポリエステル)の肌着は、速乾性抜群。メッシュの生地で通気性がよいものは夏の着用に向いています。ウールは吸湿性にややおとるものの、防臭効果があり保温性が高いので、冬向け。他にもUVカット加工や防臭加工がしてあるものなどがいろいろあるので、用途に合わせて選びましょう。
2. ミドルレイヤーは、重ねたり脱いだりできるものを
ミドルレイヤーは、肌着とアウターの間に着るもので、フリースや長袖シャツ、インナーダウン、ベストなどがこれにあたります。冬だったら保温性を重視してフリースを、春~秋までのシーズンなら速乾性に優れた長袖や通気性のよい半袖など、季節によって選ぶものは変わってきます。それぞれのアイテムを組み合わせて着ることができるように、色やサイズを選ぶといいでしょう。
3. 防寒着は防水&防風が備わっているものを選ぼう
アウターレイヤーは、一番外側に着るジャケットのこと。風や雨、気温などのあらゆる気象条件から身を守るもので、防水性、防風性、透湿性などの機能が必要です。夏には、厚手のアウターは常に着ているわけではないので、持ち運びやすく、透湿など体温調節に必要な機能を備えた快適な着心地の「ソフトシェル」が便利。
冬の登山には、厳しい気象条件の中で身を守る完全防水・防風の「ハードジャケット」が必須です。ダウンジャケットは保温力が高く、気温の低い場所で活躍しますが、濡れると乾きにくいので、登山のアウターには向いていません。
4. 動きやすいボトムスを選ぼう!
トップスは脱ぎ着が簡単にできるレイヤリングが基本ですが、ボトムスは簡単に脱ぎ着できないので、快適な気心地で、足さばきがよいものを選びましょう。女性の夏の登山でのボトムスは、レギンス+ショートパンツの組み合わせが軽快で好印象です。ショートパンツの代わりに、着替えがラクでトイレもしやすい、山スカートも登山を楽しむ女性に人気。ほかに、虫の侵入を防ぎ、木の枝・岩などから肌を守るロングパンツもおすすめです。
5. 素足をさけて肌を守ろう
ボトムスの下に履いて、素肌の露出を抑えるレギンス。着圧機能をはじめ、UVカット加工や防臭機能などを備えたレギンスは、登山ウェアのなかでもおしゃれな色合いや柄物がそろっていて、選ぶのが楽しいアイテムの一つです。夏にはなるべく通気性が良いものを、冬には保温性が高いものを選べばさらに快適です。
レギンスの代わりに、筋肉の揺れを抑えて疲労しにくく、足にかかる負担を和らげる、サポートタイツという選択肢もあります。こちらはよりスポーティなタイプなので、登山前のトレーニングウェアとしても使えそうです。
6. 紫外線対策+αの機能的な帽子を選ぼう
紫外線対策として、転倒をした際の衝撃から頭を守るものとして、用意したい帽子。防水加工をしてあるものは、少しくらいの雨なら大丈夫。UVカットの機能が付いたものは、顔や髪の毛を紫外線から守ってくれます。
春・夏ならば、頭周りをぐるりと囲むつばがあり、あごひもが付いたものがおすすめ。最近はアウターに合わせたいかわいい色使いのものや柄ありの帽子があるので、ぜひ顔周りを明るくする色を選んでみてください。写真を撮る時などに、きっと映えるはずです。秋・冬ならばあたたかいニットキャップがおすすめ。耳まですっぽり覆うタイプのものや、キャップの裏地にフリースが使われているものは、より保温性が高くなっています。
7. 靴下は肌触りとフィット感で決めよう
登山ではなんといっても足の疲労が一番、そして登り下りの体重を支えているのが、登山靴と接している部分です。長時間の負荷がかかるため、靴下はフィット感と快適な肌触りが大事。かかとや指の部分がずれたり、こすれたりしないように、かかとやつま先にフィットして、さらに適度な厚みがあるものを選びましょう。できれば登山靴を選ぶ時に、自分の靴下を持っていくといいですね。
また、足底はとても汗をかきやすい部分。吸汗速乾性の機能がある靴下ならば、汗で冷えることがなく、快適に履き続けることができます。
8. 日焼け対策&ケガ防止に、用意しておきたいグローブ
転倒した時や、手を岩場についた時などに手や手首を守ってくれるグローブは、冬の登山では防寒対策としても必須のアイテム。秋~春は保温力が高い、ウールの入ったものがおすすめです。夏は、手の甲などの日焼け対策としても活躍。トレッキングポールが握りやすいよう、手のひら部分にシリコンが使われているものや、防水仕様のものもあります。
9. “首”のついた部分を冷やさないネックウォーマー&レッグウォーマー
首や足首、手首など体の中で、“首”がつく部分は冷えやすく、寒い時はここからの冷気をおさえることが肝心。そんな時に便利なのがネックウォーマー&レッグウォーマーです。体が冷えやすい女性にとっては、保温力の高いアイテムをひとつもっているだけでも安心できますね!
10. 優秀な抗菌防臭のアイテムを活用しよう
汗をかいたらなんとなくニオイが気になってしまう、という人におすすめなのが、抗菌防臭加工のアイテム。アンダーウェアをはじめ、ボトムス、レギンス、帽子、グローブなどに抗菌防臭加工の製品が登場しています。夏の登山は特に汗をかきやすいので、こうしたアイテムを上手に活用して、登山を楽しみましょう。
まとめ
出典:AlexBrylov / ゲッティイメージズ
初心者のための登山ウェアのチェックポイントは参考になりましたか?基本を抑えれば、あとは好きなコーディネートを考えるだけなので、女性にとっては簡単ですよね!?普段着ないような色や柄でも、山のなかでは不思議と挑戦してみたくなるものです。機能的でおしゃれなアイテムを選んで、はじめての登山を楽しんでくださいね!
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