BBQに必要なのは「おもてなし」 たけだバーベキューのさりげない心遣いとは
アウトドアタレントとして活躍中のたけだバーベキュー。バーベキューの腕もさることながら、その魅力は心遣い!今回はたけだバーベキューさんにhinataがインタビュー。3本連載企画1本目の今回はたけだバーベキューさんの魅力に迫っていきます♪
アウトドアタレント「たけだバーベキュー」
1986年生まれ。兵庫県出身。アウトドアタレントとして活躍中。他にもキャンプインストラクター、狩猟免許、スパイス&ハーブ検定2級などアウトドアの中でも多彩な資格を持つ。
たけだバーベキューバーベキューでの失敗は・・・
hinata編集部のさえきっくすです。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
たけだバーベキューです。
たけだバーベキューTVを拝見したんですが、たけださんって本当にすごいですよね。失敗とかされないんですか?
失敗はたくさんありますよ。特に忘れ物をすることが多いんですよね。コンロを忘れたり、網を忘れたり、炭を忘れたり。でも、その度に石を並べてコンロの代わりにしたり、網の代わりを拾ってきて代用したり、枝を拾ってきて薪にしたりして、毎回なんとか乗り切っています(笑)
自分が開催したイベントでグリルの足を忘れてしまったこともありましたね。グリルを地べたに直置きして「たけだバーベキューのバーベキューってこんなもんなん?」って思われたりもしましたね。
調味料を忘れて、隣の人に借りに行くこともありました。その人に「たけだバーベキューさんですよね!昨日のテレビみましたよ!」って言ってくれたのはありがたかったんですけど、「調味料忘れた」と言って貸してもらうのはめちゃくちゃ恥ずかしかったですね。しかもそれをツイートまでされてしまって。ただ、その時恥ずかしさを紛らわすためにTシャツをあげたおかげで「たけださんめっちゃいい人だったよ!」って言ってもらえたんで、結果オーライですね(笑)
一番大きな失敗のエピソードを聞かせてくれませんか?
マグロのカマを焼くのが結構好きなんです。マグロのカマって10切れ200円でかなり安いんですよ。大阪にいた頃は市場が近かったこともあって、毎回のように焼いてました。骨が多いマグロのカマからちょっとずつ身を取り出して食べるのが好きで、ずっと食べてられましたね。市場に売っているカマで新鮮だから、レアでも食べられて当時めっちゃはまってたんです。
それで同期大勢とバーベキューした時の話なんですけど、お酒を飲む人が結構いたんでマグロのカマを3kg分くらい蓋つきグリルで一気に焼いたんですよ。カマって焼くと結構油が出るんで、網の下にアルミトレーで油受けにして、ふたして蒸し焼きみたいにしてたんです。
でもさすがに3kgともなると相当多かったみたいで、アルミトレーが脂でパンパンになってたみたいなんです。そろそろ焼けたかな、と思ってふたを開けたら酸素を一気に取り込んで2,3mの火柱が出現するっていう大事件が起きたんです。焦ってふたを閉めて鎮火しようと試みたんですけど、油はそのままなんで、またふたを開けたら火柱がブワーって上がっちゃって。でもその時ちょうど迷子になっていた芸人で同期の諸見里がその火柱のおかげで戻ってこれたのでこれも結果オーライですね(笑)
今ハマっている最高のバーベキュー
ー 意外とすごい失敗もなさるんですね。逆に今までの中で最高のバーべキューはなんでしたか?
スペアリブに凝っているんですけど、最初はタレに漬け込んでフラットな網の上で焼くだけだったんです。それだけでも結構美味しく出来るんですよ。ちょっと凝りだして、次は肉を切らずに繋がったまま状態でタレを塗ってじっくり低温で焼き始めたんですね。それも結構美味しかったんですよ。そこからはもうハマってしまってしまいましたね。
アメリカのバーベキューの本を読んで勉強したんですけど、アメリカではマスタードを塗って焼くみたいで。それと、今までは蓋付きのグリルで焼いてたけど、蓋のないフラットなグリルでもできたらいいなと思って、アルミホイルを使い始めたんです。作り方はお肉にマスタードを豪快に塗って、アルミホイルで包んで焼くだけ。1時間後、アルミホイルをあけるとマスタードソースがグツグツになってて、マスタードと肉汁のスープみたいになってるんです。お肉を取り出して、バーベキューソースを塗って仕上げに網で焼いて焦げ目をつければ香ばしさもでます。タレの甘みもあって、1時間煮込んだ肉は骨からぷるんと取れるんです。これが僕の中で今一押しのバーベですね。
マスタードは普通のスーパーに売っているようなマスタードでもできるんですか?
普通にホットドッグにかけるようなマスタードでできちゃいますね。煮込むとほんのりマスタードの風味が残って美味しいんです。下味に使うスパイスは自分で調合したりしていろいろと工夫しています。
気になる今後の目標は・・・?
ー ハーブ・スパイス検定も持っているんですよね。今後の目標などあるんでしょうか?
本場アメリカのバーベキュー大会に出場してみたいですね。20時間くらい持ち時間を与えられて、見たこともないようなでっかいバーベキュー台で、焼き方と味を競うんです。そこで仕込みから焼きから競っていくんですけど、一晩中薪をくべて肉を焼いていくんです。ボロ負けするかもしれないんですけど、本場のバーベキューはどんな感じなのか気になりますよね。
目標はご自身のバーベキューを極めることなんでしょうか?
自分のバーベキューを極めたいなんて思ったことは全くないですね。あんまり難しいバーベキューをしたくない、というのが心情で。というのも車の免許取り立ての大学時代にしていた安いバーベキューが今でも好きで、プライベートだとバーベキュー台は七輪くらいしか持っていかないんですよ。そこで小さい肉をコロコロ焼くのが好きで。アメリカの大会に出たいのは本当に経験として出てみたいだけなんです。
盛り上がってきたところで少しクールダウン
ちょうど飲み物の準備ができたみたいです。あれ?バーベキューなのにビールじゃなくて日本酒なんですね。
これは日本酒を水で割ってるんです。ビールってウォッシュ効果があって、お肉の油とかも流してくれるからバーベキューでよく飲まれるんだと思います。日本酒でもウォッシュ効果を出すために水で割るんです。そこにライムを絞ると爽やかでバーベキューにも合うんですよ!
他には赤ワインなんかはお肉にも合うし、ゴクゴクは飲めないけど、常温でも美味しく飲めるので、バーベキューやピクニックとかのアウトドアには最適ですよね。
飲み物もおしゃれで、女性ウケ良さそうすね!
女性への気遣いには手を抜かない!
ー 女性と一緒にバーベキューする時に特に気をつけていることは何かあるんでしょうか?
下準備をしていかないことと女性にいろいろさせてあげることですね。先輩芸人と行く時は下準備をしっかりしていくんですけど、女性とバーベキューする時は下準備も一緒に楽しみたいんです。下準備から火おこしまで全部男性がしてしまうと、女性は申し訳なく思ってしまうことが多いそうで。それはあまりよくないと思っていて、材料の買い出しも一緒に選びたいですし、材料を切ったりするのも一緒に協力してやりたいんです。
火おこしも普通は男性が準備するから女性は離れて待っててと、なりがちなんですけど興味があったり、やってみたいっていう女性が意外と多いみたいなんです。なので僕がやり方を教えてあげながら、あえて女性にやってもらうようにしていますね。そんな感じで何事もさせてあげるっていうことを心がけています。
あとは、おしゃれなメニューを作れるよう心がけてますね。男同士でバーベキューする場合って「肉、肉、肉」って感じなんですけど、女性はそんなにお肉ばっかり食べれないんで。肉の多いメニューよりは野菜の多いメニュー、あとは写真を撮りたがる女性が多いんで、バーベキューでもおしゃれな料理を作れるよう心がけています。
例えばスキレットを使ったアヒージョとかアクアパッツァとかの料理はバーベキューとはかけ離れているように思える料理でも実は簡単に作れて、写真映えもして人気なんですよ!それと、前菜とデザートはハズさないようにしていますね。やっぱり火を起こしている時ってちょっと時間がかかるので、手持ちぶさたになるじゃないですか。そんな時に前菜として、簡単ですけどサラダとかを出してあげるようにしています。
デザートはバーベキューの最後にカットしたいちごやブルーベリーパインとかを鉄板で炒めて、そこにマシュマロをふりかけるんです。そこでアルミホイルでカバーしてしばらくするとマシュマロが熱で溶けて、紫と白色のホットジャムみたいな感じに仕上がるんです。そのまま食べてももちろん美味しいですけど、バニラアイスの上にのせると見た目もおしゃれで写真映えもするデザートが簡単にできちゃうんです。
そんなに女性に気遣いが出来て、料理もできたらやっぱり皆さん喜ばれますよね!
みなさんそう言ってくれるんですけど、実際、「たけだバーベキュー」のバーベキューに対するハードルがものすごく上がっていて。たけだ「バーベキュー」っていう名前のせいでアクアパッツァやマシュマロのデザートを出しても当然って思われちゃってるんですよね。だから、「たけだバーベキュー」を全然知らない人とバーベキューしてもっと驚かれたい、盛り上がってもらいたいです(笑)みんなに盛り上がってくれるのが一番嬉しいので。
まとめ
インタビュー企画第一回の今回はたけだバーベキューさんの魅力について聞いていきました!料理もできて気遣いのできるまさに完璧な男性☆次回はそんなたけださんに世界中いろんなのバーベキューについてお聞きしていきます。あの国では、まさかの○○○をバーベキューにしちゃう!?乞うご期待です♪
たけだバーベキューオフィシャルウェブサイト
Twitter:
@TAKEDA_BBQ
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